精神障害がある当事者、家族、関係者、市民のネットワークを目指して


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2014年 11月 05日 ( 9 )

日本精神障害者リハビリテーション学会第22回いわて大会:大会シンポジウム「震災からのリカバリー…阪神、中越、東日本から描く未来図」佐々木亮平さん発表資料…その6

(2014年11月1日、盛岡市・アイーナ)

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※ちなみに、井上ひさし『イーハトーボの劇列車』は1980年、新潮社刊。木村光一の演出により、三越・五月舎提携による五月舎25回公演として、1980年10月3日から同23日まで24回上演されました。宮澤賢治役は、矢崎滋でした。

 劇中、賢治は、少年に対し、次のように語りました。

「この土地できみがする本当の勉強、それがこの岩手をイーハトーボという名の理想郷にするんだよ。涙を蒔いて喜びを刈る。合言葉はこれだよ」

 そして賢治は、その少年に手を振り…

 「雲からも雪からも風からも、透明なエネルギーがそのこどもにそそぎくだれ…」


 精リハ学会大会シンポが終わった晩、さっそく、『イーハトーボの劇列車』を読みました。亮平さん、素晴らしい取り組み、そして発表、ありがとうございました。
by open-to-love | 2014-11-05 23:49 | 精リハ学会いわて大会 | Trackback | Comments(0)
日本精神障害者リハビリテーション学会第22回いわて大会:大会シンポジウム「震災からのリカバリー…阪神、中越、東日本から描く未来図」佐々木亮平さん発表資料…その5

(2014年11月1日、盛岡市・アイーナ)

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by open-to-love | 2014-11-05 23:48 | 精リハ学会いわて大会 | Trackback | Comments(0)
日本精神障害者リハビリテーション学会第22回いわて大会:大会シンポジウム「震災からのリカバリー…阪神、中越、東日本から描く未来図」佐々木亮平さん発表資料…その3

(2014年11月1日、盛岡市・アイーナ)

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by open-to-love | 2014-11-05 23:46 | 精リハ学会いわて大会 | Trackback | Comments(0)
日本精神障害者リハビリテーション学会第22回いわて大会:大会シンポジウム「震災からのリカバリー…阪神、中越、東日本から描く未来図」佐々木亮平さん発表資料…その2

(2014年11月1日、盛岡市・アイーナ)

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by open-to-love | 2014-11-05 23:46 | 精リハ学会いわて大会 | Trackback | Comments(0)
日本精神障害者リハビリテーション学会第22回いわて大会:大会シンポジウム「震災からのリカバリー…阪神、中越、東日本から描く未来図」佐々木亮平さん発表資料…その4

(2014年11月1日、盛岡市・アイーナ)

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by open-to-love | 2014-11-05 23:46 | 精リハ学会いわて大会 | Trackback | Comments(0)
日本精神障害者リハビリテーション学会第22回いわて大会:大会シンポジウム「震災からのリカバリー…阪神、中越、東日本から描く未来図」佐々木亮平さん発表資料…その1

(2014年11月1日、盛岡市・アイーナ)

◎ 佐々木亮平さん(岩手医大いわて東北メディカル・メガバンク機構地域住民コホート分野特命助教、保健師、陸前高田市地域包括ケアアドバイザー)

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by open-to-love | 2014-11-05 23:41 | 精リハ学会いわて大会 | Trackback | Comments(0)
べてるの新DVD「見る当事者研究」11/15発売予定!

 こんにちは。べてるの伊藤知之です。新DVDシリーズ「見る当事者研究」が11/15発売されます。定価は5,000円(税別)です。

「見る当事者研究」プロモーション動画
http://youtu.be/0j8yxqphx7k

お申し込みはべてるまでお願いします。
TEL0146-22-5612
FAX 0146-22-4707

よろしくお願いします。

伊藤知之
noriyuki752@gmail.com
by open-to-love | 2014-11-05 22:27 | べてるの家 | Trackback | Comments(0)
コンボお知らせメール便:「こころの元気+」11月号早読み~正しい薬の減らし方

盛岡ハートネットのみなさま

 こんにちは。コンボ広報チームです。いよいよ11月となりました。和名は「霜月」だそうです。霜どころか、もう雪の降っている地域もあるんですね! 皆様、暖かくしてお過ごしください。さて本日は「こころの元気+」11月号の内容をご紹介します。皆さんのお手元に届くのは15日ごろです。お楽しみに!

★HEADLINES★
 (1) 「こころの元気+」11月号のご案内:テーマは「減薬」!
 (2) コンボのマークを作ろう計画!:シンボルマーク決定!
 (3) 《お詫び》糸川昌成先生登場のこんぼ亭DVD をご注文いただいた皆様へ
 (4) コンボイベント最新情報

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 「こころの元気+」11月号
 特集:正しい薬の減らし方
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 2014年10月、まさに先月より、診療報酬の改定に伴い、抗精神病薬などの多剤併用に制限がつくことになりました。コンボでもこの春から、減薬キャンペーンを行い、「ゆっくり減らせば大丈夫」というメッセージを込めたポスターを制作・配布しました。全国の医療機関や薬局をはじめ、関係各所に、ご協力いただき、ポスターを貼っていただきました。今月は、「減薬」にまつわるエトセトラ(?)を皆さんから広くお寄せいただき、正しい薬の減らし方について、特集しています。
【特集1】漫画:両てんびん(鳥さなぎ)+1mgか、-1mgか、ソレが問題だ!
【特集2】薬を減らすのはなぜか? 大切なのは、「今服用している薬の量や種類が適切か」という視点をもつことです。(樋口輝彦:国立精神・神経医療研究センター理事長/総長)
【特集3】薬は慎重に減らしたい(体験談)急激な断薬や減薬で、タイヘンな目にあいました!
【特集4】薬を減らして元気になった!(体験談)こんな風に薬を減らしたという、4人の方からの具体的な体験談。4人4様です。
【特集5】抗精神病薬を減薬したほうがよいか、考えてみませんか? 自分がなぜ薬を飲んでいるのかを考えることから、スタートしてみませんか?(山之内芳雄:国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所)
【特集6】正しい抗うつ薬の減らし方 抗うつ薬の減薬について、具体的に解説します。(中村純:産業医科大学医学部精神医学教室)
【特集7】抗不安薬、睡眠薬をいかに減らしていくか 抗不安薬、睡眠薬を何剤も併用すると効果は増強する? 答えはNOです。そのわけは?(渡邊衡一郎:杏林大学医学部精神神経科学教室)
【特集8】多剤処方の制限はどうなっているか 現場での動きはどうなっているでしょうか? 薬剤師からの声も含めて、紹介します。(吉尾隆:東邦大学薬学部)
  ★「こころの元気+」最新号の情報・お申込みはこちらから
  → http://www.comhbo.net/mental_energy/index.html
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  ◎新連載スタート!◎
  「ちょっと知りたい!」
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 メンタルヘルスにまつわる最新のトピックやキーワードをとりあげ、様々な方々に解説していただくコーナーが、今月号から始まります。今回のキーワードは、「摂食障害治療支援センター」です。
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  表紙モデルインタビュー(動画)
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  今月のモデルはこんな人!
  → http://www.comhbo.net/online/interview/index.html

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  コンボのマークをつくろう計画!
  ~コンボのシンボルマークが決定!~
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 9月のお知らせメール便で、皆様にもご協力をお願いした、「コンボのマークをつくろう計画!」では、192人の方々に投票いただきました(投票期間9月4日~9月18日)。その結果、ついにコンボのシンボルマークが決定しました!投票の結果については、「こころの元気+」11月号の「コンボの動き」や、コンボのホームページ(http://www.comhbo.net/)で、詳しく報告しています。今月号の表紙にも、早速、登場しています。どこかでこのマークを見かけたら、「あ、コンボだ!」とつぶやいてください。そして、このシンボルマークとともに、今後ともコンボの活動をどうぞ応援してください!投票にご参加いただいた皆様、どうもありがとうございました!
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 《お詫び》
 こんぼ亭DVDシリーズ
 『新しい治療法をめぐる冒険』 出演:糸川昌成(精神科医)
 ~ご注文いただいた皆様へ~
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 前回10/29(水)のお知らせメール便でご案内した、糸川昌成先生ご出演のこんぼ亭DVDは、メルマガの配信直後より予想をはるかに上回る注文が殺到し、あっという間に在庫切れとなってしまいました。即、増刷の手配をいたしましたが、2~3週間ほどかかる見込みです。ご注文をいただいた皆様には、たいへんなご迷惑をおかけし、大変申し訳ありません。お届けまで、今しばらくお待ちいただきますよう、お願い申し上げます。
  ●10/31までにご注文いただいた皆様には、特別割引料金(3000円+税240円;送料別)で発送いたします。
  ◎DVDの詳細についてはコンボのHPをご覧ください
   https://x172.secure.ne.jp/~x172042/shop/main.cgi?mode=details&sid=1&gid=1S000100

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 コンボ★イベント
 最 新 情 報
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 ◎こんぼ亭第24回月例会◎
 ~事前申込は11/14(金)まで~
 『うつ病に効く食生活と運動』
 【日時】2014年11月22日(土)12:30開場 13:00~16:00
 【会場】なかのZERO 小ホール(東京都中野区中野 2-9-7)
 【出演】功刀浩(国立精神・神経医療研究センター 神経研究所)、
  阿部裕二(国立精神・神経医療研究センター 栄養管理室)、ほか
  ☆詳細はコンボのHPから
  → http://www.comhbo.net/event/report/report_20140805.html
  ☆チラシはこちらから
  → http://www.comhbo.net/event/pdf_data/20141122_24_remedy_flyer.pdf
 ◎PNPP in 札幌◎
 ~申込受付中!~
 『ピア・ネットワーク・プロモーション・プロジェクト in 札幌』
 【日時】2014年11月28日(金)13:00 ~ 16:00(12:30受付開始)
 【会場】かでる2・7(北海道立道民活動センター)1060会議室
  (札幌市中央区北2条西7丁目)
  ☆詳細はコンボのHPから
  → http://www.comhbo.net/event/report/report_20141128.html
  ☆チラシ(申込用紙つき)のダウンロードはこちらから
  → http://www.comhbo.net/event/pdf_data/pnpp_sapporo.pdf
 ◎こんぼ亭第25回月例会◎
 ~申込受付中!~
 『働き続けるコツと就労継続支援のツボ』
 【日時】2014年12月20日(土)
 【会場】すみだリバーサイドホール(東京都墨田区吾妻橋1-23-20)
 【出演】宇田亮一(立教大学心理教育相談所;臨床心理士)、ほか
  ☆詳細は近日中にコンボのHPにアップします!
 ◎こんぼ亭第26回月例会◎
 ~申込受付中!~
 『自傷や依存 やめたい!でもやめられない』
 【日時】2015年1月31日(土)
 【会場】タワーホール船堀(東京都江戸川区船堀4-1-1)
 【出演】松本俊彦(国立精神・神経医療研究センター)、ほか
  ☆詳細は近日中にコンボのHPにアップします!

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  コンボの活動にご協力をお願いします
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 さまざまなイベント・研修会や情報提供など、NPO法人コンボの活動は、皆さまからのご理解・ご協力に支えられています。コンボへの皆さまのご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。
 【賛助会員として】
   ☆会費は1年間5,000円です
   ☆賛助会員のお申込みはこちらから
    → https://x172.secure.ne.jp/~x172042/support_member_apply/main.cgi
 【書籍・DVD等の購入を通じて】
   ☆詳しくはこちらから
    → https://x172.secure.ne.jp/~x172042/shop/main.cgi?mode=cart&sid=1
 【寄付を通じて】
   ☆詳しくはこちらから
    → http://www.comhbo.net/main/content003.html
 ※賛助会員のお申込み、書籍・DVD等のご注文、ご寄付はお電話・ファックス・郵送でもお受けしております。
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  《競輪 RING!RING!プロジェクトの補助を受けています》
   「こころの元気+」の制作&PNPP(ピア・ネットワーク・プロモーション・プロジェクト)
  《日本財団の助成を受けています》
   ACTチームへの調査及びアウトリーチ支援に係わるスタッフ養成事業
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●「こころの元気+」最新号の情報はこちらからご覧になれます。
http://www.comhbo.net/mental_energy/index.html
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特定非営利活動法人 地域精神保健福祉機構(コンボ)
Website: http://comhbo.net
Twitter: http://twitter.com/#!/comhbo/
  〒272-0031 千葉県市川市平田3-5-1 トノックスビル2F
  TEL: 047-320-3870 FAX: 047-320-3871
  EMAIL: info@comhbo.net (コンボ広報チーム)
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下記のサイトより過去のお知らせメール便がご覧になれます。
http://comhbo-mail.blogspot.com/
by open-to-love | 2014-11-05 22:15 | 多剤大量処方 | Trackback | Comments(0)
日本精神障害者リハビリテーション学会第22回いわて大会:大会シンポジウム「震災からのリカバリー」趣旨

タイトル:「震災からのリカバリー…阪神、中越、東日本から描く未来図」

日時:2014年11月1日(土)13:30〜15:30

会場:盛岡市・アイーナ7階 アイーナホール

シンポジスト:
◎ 佐々木亮平さん(岩手医大いわて東北メディカル・メガバンク機構地域住民コホート分野特命助教、保健師、陸前高田市地域包括ケアアドバイザー)
◎ 岩渕恵子さん(大船渡保健所主査保健師)
◎ 斎藤孟さん(岩手日報社陸前高田支局長)
助言者:
◎ 阪神大震災被災地=藤田昌子さん(兵庫県精神保健福祉センター所長補佐)
◎ 中越地震被災地=後藤雅博さん(新潟県・恵生会南浜病院長、精神科医)
◎ 東日本大震災津波被災地(岩手)=大塚耕太郎さん(岩手医科大学医学部災害・地域精神医学講座特命教授)

コーディネーター:
◎ 智田文徳さん(日本精神障害者リハビリテーション学会第22回いわて大会長、社団医療法人智徳会・未来の風せいわ病院理事長)

大会シンポジウムの趣旨:

 東日本大震災から3年半。被災地では、復興が遅々として進まない中、限られたマンパワーで、深い悲嘆を抱えるご遺族のケアなど心の復興支援が中長期的な課題となっています。また、復興まちづくりの推進と連動して、精神障害者リハビリテーション体制をどう再構築していくかも中長期的な課題です。
 精神疾患に対する根強い偏見、高い自殺率といった震災前からの課題に加え、震災後の新たな心の課題にどう対応していくか? 既存の精神障害者リハビリテーションの取り組みをどう心のケア活動に生かすか? 心のケア活動をどう精神障害者リハビリテーションの充実につなげるか? 被災地それぞれの特徴を生かした、中長期的な体制構築が求められています。
 本シンポでスポットを当てるのは、岩手県内で最も被災規模が大きかった陸前高田市、そして大船渡市、住田町を含む気仙地区です。陸前高田市・気仙地区の特徴は、ポピュレーションアプローチとハイリスクアプローチが連関した取り組みにあり、被災地の中長期的な心のケア活動の在り方を考える上でも、精神障害者リハビリテーションの未来を展望する上でも、モデルになるのではないかと思います。
 死者・不明者1800人超、市街地壊滅、県立高田病院全壊、市保健師9人中6人死亡…津波で地域保健医療システムが崩壊の危機に瀕した陸前高田市。発災直後から、全国の保健師ら延べ1万人以上の保健医療関係者が支援に入り、大船渡保健所など地元関係機関と連携しながら、不眠不休で住民の心と体の健康を支えました。
 その一端を示すのが「平成23.3.21現在 陸前高田市保健医療にかかる体制図」=図1=です。全体調整・統括が大船渡保健所上席保健師の花崎洋子さん(現・保健課長)で、その花崎さんを支え体制図を作成したのが、元同保健所保健師の佐々木亮平さんでした。

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図1=「陸前高田保健医療にかかる体制図」(2011年3月30日現在)

 震災からわずか10日後という混乱の渦中にあって、なぜこれだけ精緻でシステマティックな体制を組むことができたのか? それは、2人をはじめとする関係者の情熱の賜物であり、そして、その情熱は、今なお、気仙地区におけるポピュレーションアプローチとハイリスクアプローチそれぞれの取り組みに継承されています。
 佐々木さんを中心に震災後から始まったのが、毎月1回の陸前高田市保健医療福祉未来図会議(旧称・包括ケア会議)でした。集団全体に働きかける、つまり、住民同士が支え合う復興のまちづくりを目指すポピュレーションアプローチの場として、行政やNPOなどの幅広い関係者が一堂に会し、保健医療福祉の現状と課題を共有し、直近の対策から未来像までを意見交換する場となっています。
 未来図会議での議論から、同市では、住民同士のつながりと語らいによる心のケア活動「はまってけらいん、かだってけらいん運動」(気仙地方の方言で「加わり一緒になって、お話をしよう」)が始まりました。さらに、保健医療福祉体制の再構築に向け、アイデア満載の「みんなの居場所・健康づくり未来図」=図2=の作成を皮切りに、「子ども」や「高齢者」などライフステージ別の「未来図」づくりも進めています。

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図2=「陸前高田保健医療福祉未来図」

 一方、ハイリスクアプローチの中核は、気仙地域精神保健福祉等担当者連絡会です。震災前から毎月1回、大船渡保健所の花崎さんや県立大船渡病院の道又利・第1精神科長らを中心に、気仙地区の精神保健医療福祉関係者が集い、情報交換してきました。この場で築かれた精神保健福祉医療関係者の顔の見える連携が、震災に際して大きな力を発揮しました。そして、震災後の2011年4月21日、県精神保健福祉センターの調整で、全国の心のケアチームなども参加して再開。現在は同保健所保健師の岩渕恵子さんがコーディネート役を担い、心のケアの推進や精神障害者リハビリテーションの再構築を進める場になっています。
 こうして、気仙地区では、ポピュレーションアプローチ(未来図会議)とハイリスクアプローチ(連絡会)という両輪が、密接に連携しながら、住民の心と体の健康づくりを進めています。

 本シンポに際し、未来図会議と連絡会から「未来図」を発表していただけることになりました。未来図会議は「ノーマライゼーションという言葉のいらないまちづくり」をキーワードに議論を重ねた成果として、ポピュレーションアプローチの観点からの「陸前高田市の障害者の居場所未来図」。一方、連絡会は、ハイリスクアプローチの観点からの「気仙地区の精神障害者リハビリテーション未来図」です。

 なぜ、この気仙地区の取り組みが、日本の精神障害者リハビリテーションの未来を考える上でもモデルになるのか? 皆さんご存知の通り、日本は先進諸国に比べ、今なお精神障害者の地域移行が進まず、施設処遇が中心という大きな課題を抱えています。その理由の一つに、精神障害者リハビリテーションを進めようとする際、ハイリスクアプローチの比重があまりに大きく、ポピュレーションアプローチの視点を忘れがちということもあるのではないかと思います。
 精神障害者リハビリテーションの要諦は「当事者が地域でその人らしく生きる」というリカバリー志向の未来を開くことにあります。「地域で共に生きる」ために、「地域づくり」の取り組み、つまり、ポピュレーションアプローチは必須です。「地域」にアプローチできなければ、地域移行もなかなか進まないわけです。
 その意味で、ポピュレーションアプローチを基盤に、ハイリスクアプローチとも連関して精神障害者リハビリテーションを進めようとしている気仙地区の実践は、被災地の未来を考えるのみならず、日本の精神障害者リハビリテーションの未来を描く上でもモデルになるのではないかと思います。

 本シンポではさらに、地元紙「岩手日報」が継続的に取り組んでいる震災遺族のアンケート調査結果や、取材を通じて感じた遺族の悲嘆などを紹介。岩手こころのケアセンターが取り組む被災地の心のケア活動の現状と課題、中長期的な展望についても報告していただきます。
 また、先進事例として、阪神大震災と中越地震被災地における取り組みも発表。既存の精神障害者リハビリテーションの取り組みをどう心のケア活動に生かしたか、震災後の心のケア活動をどう精神障害者リハビリテーションの充実につなげたのか、それぞれの経験は、東日本大震災被災地における中長期的な取り組みに、大いに参考になることでしょう。
 阪神、中越、東日本の現場で、精神保健をめぐるさまざまな諸課題に向き合い続ける6人のクロストーク。被災地の精神保健医療福祉関係者にとっては、自らの地域の「未来図」を描くヒントに。被災地外の関係者にとっては、被災地を継続的に支援していくヒントに、来るべき災害への備えに。そして、すべての参加者にとって、日本の精神障害者リハビリテーションの未来と、その未来に向かって自らが担う役割を考えるヒントになれば幸いです。

※日本精神障害者リハビリテーション学会第22回いわて大会は、初の岩手県開催であり、東日本大震災被災地で初の大会となりました。盛岡ハートネットが実行委員として参加しました。これは、大会抄録集に掲載された、大会シンポジウムの趣旨です。
by open-to-love | 2014-11-05 10:23 | 精リハ学会いわて大会 | Trackback | Comments(0)