精神障害がある当事者、家族、関係者、市民のネットワークを目指して


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ケン・スティール著、前田ケイ訳『幻聴が消えた日―統合失調症32年の旅』

ケン・スティール、クレア・バーマン原著、前田ケイ・白根伊登恵翻訳『幻聴が消えた日―統合失調症32年の旅』(金剛出版、2009年)
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 この本は一人のアメリカ人男性の統合失調症との闘いの回顧録だ。当事者でなくてはわからない現実、微妙な気持ちの動き、アメリカにおける精神医療制度の光と影がくっきりと浮かび上がる。幻聴が消えた後の日々をケンはどう生きたのか?彼は、当事者のための新聞『ニューヨークの声』の編集長となり、「メンタルヘルス有権者権利拡大プロジェクト」を推進し、2万8千人もの精神障害を持つ人びとの投票登録を支援するなど、アメリカ社会の精神疾患をもつ人々への見方を大きく変える偉業を成し遂げた。

目次
第1章 狂気への転落
第2章 奈落の底へ
第3章 大都会
第4章 「恐怖の精神病院」へようこそ
第5章 回転扉から出られない
第6章 他の扉も閉ざされる
第7章 二度目のチャンス
第8章 幻聴が消えた日
第9章 他の人たちの物語
その後―今後の課題

著者略歴
ケン・スティール:「ニューヨークの声―メンタルヘルス・コンシューマー・ジャーナル」発行者。全国精神障害者同盟月刊広報誌「ザ・リポーター」編集者。全国精神保健協会「家族のケア」スポークスマン。2000年10月、心臓疾患により逝去

クレア・バーマン:ニューヨーク市在住。ライター
by open-to-love | 2009-12-24 11:00 | 所蔵書籍一覧 | Trackback | Comments(0)