精神障害がある当事者、家族、関係者、市民のネットワークを目指して


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10.31 日比谷フォーラム発言

10.31 日比谷フォーラム発言

私は精神障害者代表の竹内政治です。

自立支援法では身体・知的・精神と平等をうたっていまが、現実は公共交通機関などの減免処置で精神は住んでいる地域によっては認められていません。それだけでなく精神障害者は制度の片隅に取り残されているのが現状です。

自立支援法は障害者も働いて税金を納めましょうという法律ですが、特に精神障害者は働きたくとも薬の副作用や独自の症状から働きづらいのが特徴です。国は精神障害者の社会的入院の問題も満足に解決できてもいないのに、我々から応益負担でお金を巻き上げ、役人自らも説明できないような複雑で分かりづらい法律を作りました。私たち精神障害者は医療費が倍額になったのですよ!

それだけではありません。我々が地域で暮らすのに必要な施設・作業所がこの法律のおかげで窮地に立っています。職員の満足な賃金を確保できず、ベテランの職員がどんどん現場を離れていってしまいます。若手の人材も育ちません。それは利用者の私たち障害者に不利益をこうむります。

私が言いたいのは、まずは精神障害者にも身体・知的と同レベルのサービスを徹底してほしいということです。我々、精神障害者の生活は差別と偏見との隣り合わせです。それでも勇気を出して手帳に顔写真を張りました。バスや電車や高速道路で当然の如く半額や割引になると思っていました。それが何故、徹底されていないのでしょう?国は責任を持って交通機関に指導してください。

三障害と言いますが、私にはどうしても精神障害者は遅れているとしか思えません。その原因は我々精神障害者が声を上げにくいという点が大きいと思います。今日、この日比谷に集まった私達のうしろには何千何万人の精神障害者がいます。家に引きこもったり、病院から退院できない仲間が大勢います。家族や職員以上に我々、精神障害者本人が声を発していかないと世の中は理解してくれません。我々、当事者のありのままを知れば世間にはびこっている差別や偏見をぬぐい去れます。

政党アピールをした政治家の皆さん、枡添大臣をはじめとする厚生労働省の官僚の皆さん、せめて短い間でも車いす生活を送ってみてください。目隠しをして電車に乗ってみてください。幻聴や幻覚の体験をしてみてください。そうすれば我々、障害者の痛みがほんとうにわかります。そして、この自立支援法という法律が我々をどんなに苦しめているかわかるでしょう。机上の論理で、我々の生きる権利を奪わないでください。

我々は、この悪法に立ち向かうべく団結しました。精神障害者の私も皆さんの障害を理解し学びます。だから、皆さんもこの精神障害というものに関心を持ってください。最後に、我々精神障害者は差別や偏見に負けない!国は施設運営を苦しめるな!我々精神障害者は障害者自立支援法に絶対負けない!と主張してこの場を終りにしたいと思います。
by open-to-love | 2008-11-10 19:07 | 障害者自立支援法 | Trackback | Comments(0)