精神障害がある当事者、家族、関係者、市民のネットワークを目指して


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「後藤雅博先生講演会&家族交流会in盛岡」アンケート集計

「後藤雅博先生講演会&家族交流会in盛岡」アンケート集計
(2013年9月27日 盛岡市・ふれあいランド岩手)

参加者:約100人 回答者:25人


Q1.
 あなたのお住まい
 盛岡市8人 矢巾町2人 紫波町2人 滝沢村2人 花巻市1人 北上市1人 西和賀町2人 大槌町1人 宮古市3人 葛巻町1人 仙台市1人
 
 性別 男9人 女16人

 年齢 20歳代4人 30歳代4人 40歳代5人 50歳代5人 60歳代6人 70歳代1人


Q2. あなたの立場(近いのに丸を付けて下さいね)
 当事者 8人
 家族 10人
 関係機関の方 4人
 市民 2人


Q3.家族の体験発表と、宮古レインボーネット&県精神保健福祉センターの事例発表はいかがでしたか? 発表者へのメッセージもお願いします。

◎家族の体験発表は、苦しみを乗り越えられ、サポートも行って、大変たのもしい方だなと思いました。お体を大事になさって、又、元気なお話を聞かせて下さい。私もできるところで頑張りたいと思います。
◎体験からくる言葉は心に響きます。心からのお話、すてきでした。
◎家族の体験発表は、病気になった子どもをかかえた当時のとまどいを思い出し涙が出てしまいました。長らく共に暮らしているのですが、病院以外はほとんど家での生活です。最初はなんとか治してやらねばとつらかったけど、今は、子どもが家での生活が一番幸せだというので…。私は今の状況の中で楽しいことを見つけるようにしています。
◎障害者手帳の写真添付は差別されているようで気になります。
◎レインボーネットの懇談会に参加しています。何度か話し合いに参加して、言いたいことをはきだし元気になりました。ありがとうございます。今後もよろしくお願いします。
◎偏見を打ち破る活動に心より感謝です。
◎体験発表は、まだ現在進行形ですが、こういった方々が元気にすごせるための家族支援(応援)が必要だと思いました。
◎色々な取り組みは参考になりました。
◎体験談、わかるわーです。
◎勉強になりました。
◎大変為になった。
◎家族の発表がよかった。
◎同じ病気の方のお話を聞けていろいろな体験があるんだなあと思いました。とても、すばらしかった。
◎家族の体験が、ずっしりと心に染みました。
◎やはり「身近な体験」ということが、リアルで参考になりました。発症した方を「差別していた」というのは、発言することに勇気のいる言葉と思いますが、聞く側にとって大事な言葉と思います。
◎家族の体験談は、心にすっと入ってきて、心があったかくなりました。血のつながりのない家族ってあるよね、ステキだなと思いました。
◎宮古レインボーネットの高屋敷さんの発表は、支援者としての在り方ってこうあるものなのかな、と思うきっかけになりました。今、PSWを目指して実習中ですが、一つの答えなのかなと思いました。
◎精神保健福祉センターのうつ病家族教室の取り組みが広がれば、苦しんで悩んでいる家族、当事者の方が少しでも楽になれる!と思いました。
◎家族の体験発表は、リアルな日常が見え、それでも生きていく人生を選び、輝かせようとしているのは素敵だと思った。
◎体験発表は泣けてきました。
◎体験発表は聞きながら涙も出ました。苦しかったことを思い出します。知識の無さから来る大きな不安、これからも病気を発症する家族が同様の苦しさを経験しないような発信がしていければいいなあと思いました。
◎当事者、家族の声を聞いて、どんどん調整していかれるセンターの在り方に感謝します。これからも耳をダンボにして下さることを期待しています。
◎家族の体験発表は伝わりました。私は今、当事者がどういう状態なのか分からない。
◎それぞれの症状によって違うので、話を聞くのがいいかも。
◎家族の体験発表は分かりやすく、家族の苦労、苦しみ、悲しみが自分のことのように伝わって共有できた。
◎家族の体験発表は、私以上の課題をこなしてきた話を聞いて元気づけられた。
◎レインボーネットの発表は、家族懇談会の取り組みの流れ、意気込み、考える視点を示していただき、感謝しています。
◎精神保健福祉センターの発表は、うつ対策の一環を教えていただき、大変参考になりました。
◎家族が発表できるまでは、長い時間がかかると思う。色々な思いがこみ上げてくると思うので。支援をしていると、自分は何ができるのだろうと思うことが多い。ささやかでもいいんだなと感じることができた。
◎家族の体験発表は心に響いた。
◎家族の体験発表は泣けてきました。修羅場を潜り抜けた者にしか共有できない実感が、田中投手の直球さながらに、私の心の奥底に届いたからに他なりません。そして、敬服すべきは、発表者御自身が快復の歩みを着実に一歩ずつ前へと進められつつあることです。(「回復」ではなく「快復」と記した理由については、浅野弘毅著『統合失調症の快復ー「癒しの場」からー』批評社、2005年、「あとがき」191頁、参照)。多くの聴衆を前に立派な発表をなさったことに、その勇気に対し、賛辞を惜しむ者は誰もいないことでしょう。このような同士の存在は、あらためて私を勇気づけてくれました。
◎自分自身の偏見と格闘している当事者。自力で偏見を克服できるか、家族は見守りに徹することになりそうですが、今回の体験談は、その意味でも非常に参考になりました。『易経』に、「窮すれば変ず、変ずれば通ず、通ずれば久し」という言葉があります。あきらめずに生き続けることの大切さ、主体性を持ち続ければ、自ずと道は開けて来る。


Q4.後藤先生の講演はいかがでしたか? 先生へのメッセージもお願いします。

◎参考になった。
◎とても意識を高めるのに気付かされました。娘の支援者としてレベルを上げなくてはいけないですね!
◎もう一度資料を見て学ばせてもらいます。
◎リカバリーということを勉強したら力がわいてきました。ありがとうございました。
◎ご自身の中越地震での被災体験も交えてお話下さり、とてもわかりやすかったです。
◎大変、勉強になりました。
◎「問題や障害の部分/健全・健康に働いている部分」の図と、「健康な部分に知識・情報を伝え、対処能力の向上を図り、健康な部分(生活者としての家族など)と協働作業をする」という解説が、良く分かった。どうしても「問題や障害の部分」に目を向けてしまうので。
◎今一番知りたい情報を知ることができました。今後にぜひ生かしたいと思います。ありがとうございます。
◎薬を飲むことが健康であることに感銘を受けた。
◎専門的な内容であったが非常に分かりやすかった。
◎わかりやすく、見えない部分をゆったりとお話されてて良かったです。
◎おもしろく、聞かせていただきました。
◎お守りの話、感動しました。
◎知人が精神疾患です。家族の方の協力が必要なのではと、素人ながら思っていましたが、今日のお話を聞いて、やはりそうだろうと判断するきっかけになりました。家族にどうアプローチするかが課題です。
◎「見方を変える」話が参考になりました。当事者の方に「一生(この病気と)つきあって行かなければならない(治らない)と言われて絶望的な気分になった」と聞いたことがあります。「問題や障害の部分/健全・健康に働いている部分」の図の話を伝えたいと思います。カゲの部分(問題や障害の部分)をどうにかしようというのではなく、白い部分(健全・健康に働いている部分)を大きくする、充実させることに集中することを勧めてみようと思います。ありがとうございました。
◎家族心理教育は非常に興味深かったです。また、(後藤先生が院長の南浜病院の)病院らしからぬ病院も刺激的で楽しかったです。
◎まんじゅう理論の、「皮(対処)をささえ、たたえ、励ますことを通じて、あんこ(困難に伴う気持ち)をいやし、生きる力を増す」という話が良かったです。
◎ゆっくりわかりやすい話をありがとうございました。病院の中と、その取り組み方に、本当に嬉しく思いました。米英のサポート、日本のサポート、それぞれの個性があってよかったな。家族も外向きであることによって、社会と共有できていくのだと思いました。
◎分かりにくかったが、あいまいな喪失…今、自分たちが置かれているのは、こういうことなのか。先生の話を聞いて、自分の気持ちが楽になってきた。何でもいい、自分がよかったことを話すと、気が楽になる。
◎大変分かりやすく、精神科医らしく、やさしさを感じました。
◎資料がもっと具体的だと良かった。
◎家族心理教育の丁寧な話は参考になり、今後役立たせたいと思います。
◎あいまいな喪失の体験。人それぞれが抱える苦しみは、違うと思った。すべてをわかるというのは難しいのかもしれないが、思いをきくことができる。また、その人がどう困難を乗り越えてきたのか、一緒に考えることはできると思った。支援していくことを続けていきたいと思った。
◎腑に落ちる点が多かった。
◎先生の話は心に染みました。参加できて本当に良かったです。
◎納屋の鎖にお守りを付けた家族の話が圧巻でした。死命を制する局面は体感したことがありますので、自己の全身全霊を傾けた家族の真剣さは、以心伝心するものなのだなあ、という道理を、あらためて再確認しました。
◎「問題や障害の部分/健全・健康に働いている部分」の概念図は、直感的によくわかる、非常に有用なツールだと思い、とても参考になりました。月は満ち欠けするからこそ風情があるものです。人にも若干の影があった方が、深みが出てくるものではないでしょうか。概念図を拝見しながら、そのようなことを考えておりました。


Q5.家族交流会はいかがでしたか? お菓子の感想もお願いします。

◎時間が少なかったけど皆さまのお話を聞くことができてよかった。
◎色々一気にお味見をしました。大変おいしかったです。おいしいお菓子やケーキでみなさまを幸福にできるんですネ。
◎都合により退出しました。
◎勉強になりました。また同じお菓子食べたいです。
◎お菓子おいしかった。チーズケーキ最高。
◎手作りでおいしかったです。とてもパワーを頂きました。来て良かった。
◎色々な話が聞けてよかったです。
◎お菓子を全種類食べることはできなかったけれど、とってもおいしくいただきました。どれもおいしそうで、選ぶのに困ってしまうくらいでした。
◎お菓子、おいしかったです。ごちそうさまでした。思いがけないところに化学反応があった。
◎B型事業所の方とお話もできて良かったです。
◎りんりん舎のお菓子がうれしかったです。おいしいお菓子とみんなの笑顔で帰れるのでよい交流会となりました。
◎甘い物が多すぎだったけど、いろんな話が聞けてよかった。家族は明るい。
◎お菓子おいしく食べました。もうちょっと時間があると立ち話もできたんですが~。
◎課題が自分の求めるものと違っていたので次回に期待します。
◎気づかなかったことが気づくことができたといった話や、自分が楽しくできることが必要とわかり合うことができてよかった。
◎自分は当事者だが、家族は本当に一生懸命だなあと思いました。
◎残念ながら、出席できませんでした。オシャレなお菓子、おいしく頂きました。


Q6.困った時、誰に相談していますか? 該当するすべてに丸をつけて下さい。

・主治医 10人
・看護師 2人
・保健師 3人
・病院のソーシャルワーカー 5人
・作業所や地域生活(活動)支援センターの職員 2人
・行政の職員(障がい担当者など) 1人
・その他 10人
・信頼できる専門家がいない 2人
・家族 7人
・当事者 4人

 その他:いとこ
     ハートネット黒田さん
     同じ障がいを抱えている家族(自分の家族ではなく)
     支援団体以外のセラピスト
     ハートネット
     友人2

Q7.自分が元気になるまで、どんなことをしてきましたか? 該当するすべてに丸をつけて下さい。

 ・病気のことを勉強した 9人
 ・家族会に入った 5人
 ・自分一人で問題を抱えず、相談相手を見つけた 11人
 ・本人との適切な距離を保つ工夫をした 5人
 ・日々の生活上の対処の工夫を見つけるようにした 11人
 ・自分の楽しみや、友人との交流等の時間をつくるようにした 13人
 ・話し方や接し方を変えた 6人
 ・過干渉・過保護になってしまいがちなのを改めた 5人
 ・本人のいいところを少しでも見つけて意識するようにした 6人
 ・本人の病気の部分やできない部分を気にしないようにした 5人
 ・どのようにお互いに接したらよいのか話し合った 4人
 ・将来のことについて、お互いに話し合った 4人

 その他:「できること」「できないこと」を、行動の指針にする。
     相談相手を見つけることは大事だが、相談相手が全て解答を出してくれると期待するのは間違い。結局、最終的には、自分が主体的に決断しなければならない。この道理が分かるまで、ずいぶんと五里霧中の中を悪戦苦闘してきましたが、最近ようやく、患者も、家族も、主体的な決断を求められるという点では、同列だということを実感しました。

Q8.自分が精神的に元気になったと実感するのはどんなときですか?

 ・本人の病気や障害を自分の中で受け入れられるようになった 9人
 ・「くよくよしていても問題は解決しない」と気持ちが切り替わった 7人
 ・本人が家にいても、外出をすることができるようになってきた 4人
 ・友人や知人に、家族の話ができるようになった 4人
 ・本人のいいところに気がつくようになってきた 5人
 ・自分の趣味や楽しみを持つことが必要だと思えるようになった 10人
 ・本人の気持ちがわかるようになってきた 4人
 ・家族の雰囲気が明るくなった 2人
 ・イライラすることが少なくなった 5人
 ・自分の笑顔が増えてきた 8人
 ・本人と一緒にいても、うまく関係がとれるようになってきた 5人
 ・本人とケンカしても、仲直りできるようになった 3人
 ・あまり泣かなくなった 3人
 ・友人や知人を自宅に招くことができるようになった 1人
 ・「私の気持ちを分かってくれない」とあまり言われなくなった 1人

 その他:今日、少し元気になった。

Q9.家族も地域も元気になるため、どんな取り組みがあったらいいと思いますか? あなたは何ができると思いますか? アイデアを聞かせてください!

◎家族の抱えていることを話せる場があったらいいのでは。
◎SST、当事者+家族研究、WRAP。
◎当事者じゃないので、一番欲しい情報は「誰に相談したらよいか」です。地域の保健師さんというのが一番身近でしょうか。
◎家族会に来れている方々は、困っていたり悩んでいたりして、来ることで勇気を出せた人が多いと思います。知らないご家族とつながるこわさ、不安をもつご家族はたくさんいるんだと思います。自分から声を出せない人、勇気を出して参加するひとふんばりがきかない人が参加できるようになるためには、何度か支援者が関わりをもつことなんじゃないかなと思います。だから、もっといろんなところでこのようなお話が聞ける機会があるといいかもなあと思ったりしました。一般市民も、ちょっとの勇気を出せないで、興味はあるけど、まごついている人がいっぱいいます。いろんなところで出会う機会が増えれば、いつか一歩踏み出せるときが来るかもしれないです。引っ込み思案な人にやさしい会づくりをしていただけるとありがたいです。
◎当事者からの目線のアプローチ。
◎岩手日報に、統合失調症のことが載っていました。とても嬉しく思います。精神面でのそのような記事は、多くの人に知識を与えると思います。家族もそれを読んで前向きになれるかなと思います。
◎茶話会を開きたい。家族会は役員会のみになった。高齢化のため、元気の元にはなっていない。
◎病院と行政の接点がスムーズになっていただけるようお願いしたい。
◎家族の思いが話せる場。家族は親の立場が多いが、兄弟姉妹etcと交流ができるといいと思う。
◎地域の病気に対する偏見をなくすこと。
◎家族がどんなに一生懸命になっても、当事者の人生は当事者自身でしか歩めない。家族一人一人の人生も同じこと。当事者も家族も、血肉を分け合った別々の人格であることを理解し合えれば、感情的にならなくて済むのかもしれない。
◎参加して良かった。ありがとうございました。今度は家族も連れてきたい。
◎ハートネットの頑張りに救われている人が本当にたくさんいることを知りました。
◎このような講演会を各地の人にも開放すべく、サテライト方式で、生活圏内で参加できるような取り組み。
by open-to-love | 2013-09-29 17:18 | 後藤雅博先生講演会 | Trackback | Comments(0)