精神障害がある当事者、家族、関係者、市民のネットワークを目指して


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「海沿い便り」…その20「新しい標識」

「ときどき海沿い便り」その20…「新しい標識」
「海沿い便り」…その20「新しい標識」_a0103650_20424822.jpg

 昨年の秋頃から今年の春あたりでしょうか、沿岸を走る国道45号の標識に変化がありました。
 東日本大震災での津波浸水区間は、車で走行中も分かるようになっています。
 以前は「ここから津波浸水想定区間」となっていた標識は「ここから過去の津波浸水区間」と変わっています。
 想定外と言われたあの津波でしたが、以前から「想定区間」とされていた標識が、そのまま「浸水区間」で立っているポイントもずいぶんある事に驚きます。
 あの頃(震災前)は、こんなとこまで波が来る訳ないのに…変なの、と思いながら通っていました。

 道路沿いの白いポール(視線誘導標とかデリニエータとかいう名前だそうですが)、こちらには浸水区間のシールが貼られています。
 新しく立てられた標識には「前方○m後方○m」と、浸水区間を抜けるまでの距離が表示されています。
 前方も後方も浸水区間がかなり長いポイントもありますし、一つの浸水区間を抜けても、次の浸水区間がすぐ始まる場所もあるので恐いなぁと思います。

 実際2年以上も経って、運転しながら見渡しても被害がどこまでだったか判りにくくなっています。
 非常時には土地勘の無い人でも、前に進むか来た道を戻るかを判断する目安になります。
 普段から走っていてもいざとなるときっと慌ててしまうので、冷静な判断をする材料になってほしいと思います。

 あんな津波は二度と起こって欲しくは無いのですが…、海沿いに居る限り残念ながら避けられない自然現象なのでしょう。
 大切な命だけは皆が守れるように備えて行かなければと思います。新たな悲しみを増やさない為にも―。(2013年6月16日)
by open-to-love | 2013-06-16 20:37 | ときどき海沿い便り | Trackback | Comments(0)