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映画「精神」盛岡上映会トーク…実行委員会代表あいさつ

映画「精神」盛岡上映会トーク…実行委員会代表あいさつ
(2010年5月30日・プラザおでって)

主催:映画「精神」盛岡上映会実行委
共催:盛岡ハートネット・CILもりおか・SSCM

 映画「精神」盛岡上映会では、ただ映画を上映しておしまい、ではなく、鑑賞されるみなさんにより映画や精神医療保健福祉に理解を深めていただくため、トークの時間を設けました。実行委代表のあいさつに続き、ニューヨーク在住の想田和弘監督、岡山県の精神科診療所「こらーる岡山」を利用されているお2人から寄せていただいたメッセージを読み上げました。それから、感想発表や会場との意見交換をしました。以下、順次紹介します。

トーク:趣旨説明(実行委員会代表:村山健)

 ネットでこの映画「精神」の存在を知り、みたいと思うようになりました。そして昨年、盛岡フォーラムで上映されていることを知り見に行きました。
 昔のことを思い出して気分を悪くしたりもしましたが、素晴らしい映画だと思い、より多くの人にみてもらいたいと思いました。
 そして、「カーテン」をより多くの人に取り払ってもらいたいと考えました。
 障害者、健常者の間にあるカーテンという言葉を以前は使いました。しかし、その言葉自体がカーテンではないかと考えるようになりました。
 正常と異常の境目とは非常に曖昧であり、健常者とは何か、障害者とは何か。そう言ったことをこの映画は考えさせるからです。
 この、「精神」をみることは、「カーテン」を取り払う上で非常に大切な「儀式」です。
 この映画をごらんになって考えることはいろいろあるでしょう。でも、まずは考えることから始めるのが、第一歩であると私は思います。
 映画の中の言葉になりますがカーテンは「健常者」から「障害者」だけに引かれているのではなく「障害者」のがわからも引いているものだと考えます。
 ただ、「健常者」「障害者」というものの区別の仕方は、この映画を見ていると非常に無意味なことのように思えます。ですので、私はこう言い直したいと思います。「地域」が、「カーテン」を引いているのだ。と。私たち一人一人が相手に向けて、見えないカーテンを引いているのだと。
だから、その「カーテン」を取り払うことができれば、世界は少し優しくなると思います。皆に優しい世界が訪れることを願ってーーそれがこの映画の上映会を企画した趣旨となります。
by open-to-love | 2010-06-01 20:08 | 映画『精神』盛岡上映会 | Trackback | Comments(0)