精神障害がある当事者、家族、関係者、市民のネットワークを目指して


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カテゴリ:全福連(みんなねっと)( 15 )

第4回全国精神保健福祉家族大会高松大会 (報告)

~みんなねっと高松大会~  
テ-マ 支え合って生きる“おせったいの心と新たな地域支援”相互支援お遍路の地から
◇とき 平成23年10月18〜19日
◇ところ サンポ-トホ-ル高松(高松市)

第1日目  あいさつ から
◇歓迎の言葉(香川県精神障害者家族連合会会長 井原理太良さん)
・3月頃になり開催のガイドランが整いつつあるとき大震災、いっときとまどった。
・今回支え合い思いやり障がい者福祉ACTなど関心を持ち集まられていると思う。時間有る限り人自然とふれあい、友情が生まれることを願っている。
◇理事長 川﨑洋子さん
・ようこそみなさん(約1350人)! よい天気です。瀬戸内海キラキラ輝いている。私たちもそうありたい。3月岩手で東北で大震災。義捐金2,000万円配分。
・一時開催ためらったが、全国の絆一本にとの思いから開催することにした。
・みなさんのご協力に感謝します。この大会は年1度の集まりです。支え合って生きる
・その絆をさらに強めていきましょう。遅れてきていた精神障がいの問題をお大きく変えていく機会です。行政や議員さんなど多くの人が来ています。声が確実に届くよう声を上げていきましょう。
◇厚生労働省(役人)
・保護者入院制度見直し検討している。
◇長崎県知事(濱田知事) 
・歓迎します。日頃の福祉の向上にご尽力敬意を表します。
・うつ、認知症、・・5大疾病と安心できる香川づくりをしている。地域で安心して暮らせるよう取り組んでいる。3月の大震災、心の支援(ケア)している。
・この大会が実りあるものとなるようお祈りしている。
◇高松市長(副市長串本さん)
・さまざまなご努力に敬意と感謝。いま新しい法律をつくっていると伺っている。
・自殺者増えている、心の健康が課題となっている。高松いいところいっぱいあります。
◇衆議院議員(大野功統さん)
・支え合いの心で集まっておられる。これは生活上一番大切なこと。震災では小さな国からも支援がある(ベラル-シなど)。海外からは施設に閉じ込めすぎていないのかとの批判も受けている。地域一般社会で普通に暮らせる。そうした中で-思いやりも社会性も普通になっていくものと思っている。思いやり支え合いふれあい大切にしたい。
◇祝電→衆議院議院玉木さんと当会川崎理事長からのが紹介された。

基調講演 おせったいの心と地域福祉
   真言宗善通寺派管長 樫原禅登さん
○楽観的に考える、雑学好きになる、好きな音楽聴く、適度な運動で体ほぐす、笑いの効用見直して、大豆食品とる(納豆・)安眠・快眠は心の治癒力を高めます、心の体操するように(独りでポツンとしているとボケ、早よう死な(死んでしまうよの意)、人と話をしましょう、おしゃべりしないといかん、こだわらない、こだわらな-い・・・これが長生きの秘訣)
 ○オアシス(人に精神的な安らぎを与える場)
 オ→おはようございます、ア→ありがとうございます、シ→失礼します、ス→スミマセン

活動報告 全国精神保健福祉会連合会理事長 川崎洋子さん のお話から、
 ■障害者総合福祉法(仮称)の行方と家族会活動
 川崎さんは、内閣府主催の障害者制度改革の委員さん、私たちの代表として日夜奮闘されている家族会の仲間です。私たち家族会にはなくてはならない貴重かつ有能な人です。
1.第一次意見概要
・これまで“精神障害者は何するかわからない人”がまかり通ってきたが、地域で普通に暮らせる権利主体者である・・と基本的な考え方を示した。
・平成23年度障害者基本法抜本改正案提出
・平成24年度障害者総合福祉法案の提出
・平成25年度障害者差別禁止法案の提出
※身体知的にはサ-ビスされていることがいまだ精神にはない。そこを改正することでしばりがかかっている。
2.第二次意見概要
 ・社会資源を整え人権が守られるように、なんで日本は諸外国に比べて入院患者がこんなに多いのか(H20年度31.5万人、諸外国に比べ4~5倍)地域で暮らせる制度化をはかっていかなければならない。
 ・施策の実施状況を監督する機関を設置する(これはとても大切なこと) 金子もそう思います。
3.総合福祉部会
 ・保護者制度は23年度内、入院制度については24年度以内に結論を出す(厚労省)としているが未だ断定的な言葉にまではなっていない。
 ・地域移行は基盤整備できていない、10年計画でねっていくことにした。
・H23年度中に社会的入院(の在り方)を検討する。財源がないと法改正・改革ができないという問題点を抱えている。
・利用者負担-前年度納税を充たす収入を得た人以外原則利用者負担なくなると思います。

※利用者負担という概念、言い方がおかしいと金子は思います。作業所(施設)は働いて収入を得る場でもあり、プ-ルに行き水泳するときに支払う施設利用料金とは本質的に違うはず、なのになぜこれらと同じ扱いとなるのか。ならば、役所、学校、会社、作業所指導員など公的私的関係なく、電気ガス水道代人件費含め施設を利用しているのだから、施設利用料金を支払わなければないはず、ですが、実際はそんなことはない・・これって差別的扱いではないか思うがどうか・・。

4.これからの家族会の方向性と役割
  みんなねっとは家族支援を目標に運動展開してきた。
・「保護者制度の解消・訪問型支援体制・身近なところで相談支援体制」が取り上げられました。

■制度を変えるのは、私たち家族の声である・・と実感しました。私たちの声、当事者の声、これからは私たちが制度を作る、変えていく、更なるご支援をいただきたい。
 (誰かがやってくれる?いいえ、だれもやってはくれません)

 行政報告(厚生労働省 精神・障害保健課障害保健対策指導官 大橋正芳さん)
※去年一昨年とあまり変り映えない話、これまであった普及啓発実施の重点の報告がなくなっているのはなぜか?
1.精神疾患者数 H8年218万人→H20年323.3万人と増加しています。
①入院患者数→統合失調症18万5千、認知症5万1千、その他7万9千 
 計31万5千人(平成11年度比5.4パ-セント減)
②病床数・・・欧米韓国等諸外国に比べて4~5倍もベッド(病床)が多い。
※H17年統合失調症の入院患者数 19万6千人から→H26年までに15万人程度まで減少させる(将来推計では、17万人と早くも修正?されている)。
※精神障がい疾病者入院数は31.5万人です(H20年現在)。
2.障害者制度改革の推進
□新たな地域精神保健医療体制の構築に向けた検討チ-ムを設置し検討している。
  ・アウトリ-チ(地域で生活する)
※支援地域で生活することを前提とした支援体系とする。解決を「入院」という形に頼らない。
  ・認知症と地域医療
  ・保護者制度入院制度・・各領域で検討している。
※H23年2月、現行の保護者に課せられる義務規定は原則存置しないとの方向性を確認している。
■ どのような法律案となって出てくるか大い関心をもちたちたいものです。

記念講演 ACTはどんな期待にこたえることができるか。
藤田大輔さん(ACT-Zero 岡山)
ACT(Assertive Community Treatment=包括的地域生活支援)
□ ACT→訪問中心の他職種チ-ムによる、24時間365日のサポ-トのこと。
・病院に行きたがらない人、それはいかない人が悪いのでと言っているのではよくならない。いかないのにはわけがある。そこに思いをいたさなきゃ-。 
・障害になったことは-不運であることかと思うが、しかし、いてくれてありがとう。
・障害があるからコソ気付かされ準備したり考えさせられたり心豊かになっている、いてくれてありがとうの精神でやっている。
・その人の為になる事を最大限考えなくてはならない、その人のニ-ズを大切にする。
・重度の精神がい者が社会・医療から孤立することを避ける。
・病院-地域相互乗り入れ・・これにより急性期のときの入院で終る可能性が大となるでしょう(既に欧米ではそのようになっている)。

第2日目  分科会 から
  今回、第3分会「総合福祉法」に参加しました。
1.障害者一人ひとりを生かす方法はないでしょうか 白梅会 会長 河崎春海さん
・退院して未だ作業所に通えない者、家に引きこもって外に出られない者、医者にかかっていない者、自分が病気だと思っていない者、今現在家族会が心配している者、この者たちをこの先安定した生活を送らせることができるか、地域で自立し共に生きていけるか―――そのようにすることが今度の総合福祉法の中に織り込まれることを願う。
・障害者自立支援法により、保健所→市町村に相談支援が移管されたがサポ-トする人材等体制が整っていないのが現状ではないか・・。ですから、このことをきちんと法に盛り込んでいただくよう求めたい。
・これまで何回も何回も国会議員さんに働きかけてきた。声を大にして言わなければならない時代になっているのではないでしょうか・・
・医療は生活の一部であり(すべてではない。)、精神保健医療福祉の方向性も入院医療から地域生活を広げ生活の質をいかに向上させるかが課題です。
・精神障がい者の大半は作業所等にもいけていません。調子が悪い精神障がい者も入院しないで地域で生活できるように、重症の方を地域で支える体制づくりが必要です、と障がい者と家族の立場にたって法改正が行われるよう障害者総合福祉法(仮称)への期待をこめての発表でした。
2.障害者自立支援法再考 NPO法人太陽とみどりの会 代表理事 杉浦良さん
・福祉と労働の垣根をとっぱらうことは次の障害者総合福祉法の理念の一つです。
・障害基礎年金等と作業所で働いた給料で自分の生活をがなりたつ」は、現実的にはすべてのメンバ-がそうはいかない。(単に)生活保護で補うのではない別の基準の構築を次の法改正(障害者総合福祉法のこと)に期待したい。
3.障害者自立支援法再考 地域活動支援センタ-いろいろ 施設長 藤田 安 さん
・社会的弱者という言い方は、そうでないと思っている人が相手に向かって言う言い方です。障害者貧乏人部落出身(などと)、まだまだそれぞれの人の特徴をとらえ、その属性ごとに人を見る見方に私達は随分鳴らされ毒とされてきたように思います。
 人と人とのつながりはもっと素朴なものです。そして互いを思いやるものです。ですから、障害があるからといって甘える障害者は変わらなくてはなりませんし、世話をすることを仕事だと思っている援助者も変わらなくてはなりません。普通に、人と人がつきあえるような世の中にするには運動の見直しをしなくてはならないと思っています。
4.~その問題点の検証と障害者総合福祉法(仮称)への期待~
      NPO法人SAJA 就労継続支援B型たんぽぽ 施設長 村井誓子さん
・障害者自立支援法の問題点
①財源確保のための法律、②応益負担制度、③成果主義の導入、④個別給付、⑤地域格差  
・いまの障害者自立支援法は、小泉内閣時の福祉予算削減に端を発し、市場原理主義に発しているため、福祉(これをサ-ピスと呼ぶようにさせた)を等価交換という福祉にはなじまない市場原理を導入したことは間違いではないのか、工賃を上げるその大切はわかるにしてもそのためだけに活動しているのではない。
・(いまの自立法は)公的責任がボヤケ、当たり前に受けられる権利を契約に変えた。もっと、次の障害者総合福祉法(仮称)制定では公的責任を明確にすべきである。(利用者と事業所の契約となっている今のやり方はおかしいではないか・・ということ)
・生活支援と就労支援、どちらも必要であるにもかかわらず、就労のみ評価される仕組みになっている。就労と生活がバランスよくとりくめられる制度が必要である。
・メンバ-の中から「だれのための法律なのや~」との声えに「そうやな~」としか言えない自分が情けなく辛い・・です。と発表されました。どの発表者も立派でした。よく頑張っておられると思いました。
 
大会に参加して
 内閣府の障害者制度改革推進会議(関係者全員で50名なそうだす。)に当事者1名とみんなねっとの代表として川崎理事長が次の障害者総合福祉法(仮称)制定に向けて、法律の内容を左右する重要かつ重大な会議に出席され日夜奮闘されていると心からの敬意を持ち、頭が下がりました。このことはぜひ釜石のみならず岩手の家族会の方々にも知って頂くといいなと思いました。声を上げなければ変わらないし、声をあげれば変えることも出来ると川崎理事長はいっていたのが心強かったです。
 釜石にいる家族会・関係者・関心のある人はまとまっていつでも声を出しましょう。新しい情報を全国の情報を生で見、知ることができてよかったです。ありがとうございました。

 2011.10.28 以上で報告終ります。 文責 金子

■下の資料は長崎大会のものから抜粋したものです。
基調講演から 早稲田大学人間科学学術印大学 社会福祉額博士 精神保健福祉士 田中秀樹さん
 ○ 演題 どうする どうしたい わが国の精神保健福祉  
わが国の現状を見ると
・マスコミ-報道によりつくられたイメ-ジ(なにするかわからない、こわい‥)をなかなか崩せない(偏見を無くすための努力をしているが、言ってもプラスになることはないから黙っている現状がある。)現状だが、実は外来患者が260万人を超えている身近な病気である。
・地域を基盤とした拠点活動、例えば園芸や農作業など広めて行っている。就労支援や包括的地域生活支援(ACTなど)などわが国でも先進的な取り組みが始まっています。
・ 個人の尊厳を基本として当事者本意で、当事者が参加をしていく。
・日本は家族との暮らしが多いが諸外国は独り立ちが多い。脱施設・家族が次の目標となる。

※金子さん、報告ありがとうございました!(黒田) 
by open-to-love | 2011-11-01 23:15 | 全福連(みんなねっと) | Trackback | Comments(0)
全福連 平成21年度「家族支援に関する調査研究」基本属性と「7つの提言」

平成21年度厚生労働省障害者保健福祉推進事業障害者自立支援調査研究プロジェクト

「精神障害者の自立した地域生活を推進し家族が安心して生活できるようにするための効果的な家族支援等の在り方に関する調査研究」報告書(「家族支援に関する調査研究」)

特定非営利活動法人全国精神保健福祉会連合会
平成21年度家族支援に関する調査研究プロジェクト検討委員会

平成22年3月

Ⅰ.調査の目的

 症状の不安定さや障がいの特性から、多くの精神障がい者が福祉サービスにつながらず、家に引きこもって生活している。そうした状況を改善するための社会的支援が不足する中で、家族は支援者としての役割を担い続けてきた。
 本調査は、家族の置かれている状況を明らかにすることで、家族が支援されるための根拠を提出し、これまで懸命に努力してきた家族の実体験に基づき、家族への支援システムをいかに構築していくかを具体的に検討することを目的としている。このアンケート調査の結果をもとに、家族の負担をできるかぎり減らす方策を提案し、家族を支援することが政策上、いかに重要であるかを訴えていく。

Ⅱ.調査の概要

1.事業名

 精神障害者の自立した地域生活を支援し家族が安心して生活できるようにするための効果的な家族支援等のあり方に関する調査研究

2.調査対象

 47都道府県の精神障がい者家族会連合会に所属する家族会員9320名

3.調査期間

 平成21年11月10日〜平成22年1月10日

4.調査方法

 調査方法は、無記名の自記式による質問紙調査である。実施主体である特定非営利活動法人全国精神保健福祉会連合会の平成21年度総会資料(平成21年6月時点)に基づき、47都道府県の精神障がい者家族会連合会に所属する家族会員数の4分の1にあたる9320名を対象とした。47都道府県家族会連合会に会員数に応じて抽出を依頼し、9320名分の調査票を全国の736家族会宛に送付した。記入された調査票は家族会員から特定非営利活動法人全国精神保健福祉会連合会宛に直接郵送にて回収した。

5.調査体制

(1)平成21年度家族支援に関する調査研究プロジェクト検討委員会
白石弘巳(東洋大学ライフデザイン学部教授)※委員長
飯塚壽美(さいたま市精神障害者家族会連合会長・全国精神保健福祉会連合会理事)
西田敦志(東京都精神医学総合研究所研究員)
半沢節子(自治医科大学看護学部教授)
良田かおり(全国精神保健福祉会事務局長)

(2)事務局
伊藤千尋(法政大学現代福祉学部助教)
永井亜紀(全国精神保健福祉会連合会)

6.回収状況

 9320名の家族会員へ調査票を配布した。家族会の住所変更等により調査票が返送されてきたものがあり、実際の配布数は9312名だった。平成22年1月10日までに回収した4506名(回収率48.3%)について入力作業を行い、家族以外の回答87名を除いた4419名について集計作業を行った。

7.調査結果の概要(基本属性)
(1)有効回答数:4419名
(2)回答者(家族)の平均年齢:66.7歳(プラスマイナス9.9歳)
(3)回答者性別:女性67.9% 男性32.1%
(4)回答者の本人との続柄:親85.1%、兄弟姉妹8.6%、配偶者2.9%、子1.3%
(5)本人の平均年齢:42.4歳(プラスマイナス11.5歳)
(6)本人の性別:男性64.5%、女性35.5%
(7)本人の病名:統合失調症82.7%、躁鬱病3.1%、うつ病2.6%、その他(躁病、非定型精神病、てんかん、神経症、知的障害、その他、病名を聞いていない)11.6%

………

8.わたしたち家族の7つの提言

 これまで、精神障がい者の家族が直面してきた困難について、今回の調査結果のデータをもとに7つの側面から示しました。
1.病状悪化時に必要な支援がない
2.困ったとき、いつでも相談でき、問題を解決してくれる場がない
3.本人の回復に向けた専門家による働きかけがなく家族まかせ
4.利用者中心の医療になっていない
5.多くの家族が情報が得られず困った経験をもつ
6.家族は身体的・精神的健康への不安を抱えている
7.家族は仕事をやめたり、経済的な負担をしている

 こうした現状を変えていくために、わたしたち家族は7つの提言をします。

【わたしたち家族の7つの提言】
①本人・家族のもとに届けられる訪問型の支援・治療サービスの実現

 本人が自発的に受診ができない場合や病状が悪くなったときの訪問による治療、支援の場やサービスにつながることができない本人に働きかけるための訪問型の支援が必要です。訪問によって本人・家族に個別化した支援・治療を継続的に提供するサービスの実現を求めています。

②24時間・365日の相談支援体制の実現

 困ったとき、いつでも専門家に相談できる場があれば安心です。夜間・緊急時に困難を抱えながらも相談先が見つからない本人・家族は少なくありません。24時間・365日の相談支援体制が必要です。また、緊急時はもちろん、日々の対応や生活の見通しをどのようにもてばいいのかなど、日常的な相談が気軽に安心してできる場も家族は求めています。

③本人の希望にそった個別支援体制の確立

 本人が家族や地域社会とのつながりを回復し、人生に対する希望を失わず有意義な生活ができるよう、医療のみならず、包括的な回復志向の支援を実現することが必要です。日中活動の場の提供だけでなく、本人に対する復職・復学等に向けた個別支援体制の確立を求めます。

④利用者中心の医療の実現

 病気になった初期の段階から、本人・家族が医療の主体として尊重され、納得のいく医療が受けられることが重要です。本人・家族が治療計画に積極的に関われる医療体制の実現を求めます。

⑤家族に対して適切な情報提供がされること

 病気になった初期の段階から、迅速に病気に関する正確な知識、対応方法、回復の見通しなどについて家族に情報がていねいに提供されることを求めます。
 また、すべての国民が精神疾患に対する正確な知識をもつことが可能となるように、学校や職場、地域等において継続的な啓発活動を行うことが重要です。

⑥家族自身の身体的・精神的健康の保障

 家族の身体的・精神的健康が過重な介護負担によって大きく損なわれています。家族依存の医療や福祉のあり方を改め、家族が身体的・精神的に健康を維持し、有意義な生活を送れるように保障する社会的支援が必要です。

⑦家族自身の就労機会および経済的基盤の保障

 介護に縛られた生活によって家族は就労機会を奪われています。それによって経済的不安を抱えながらの生活を強いられています。家族の就労機会均等を保障する支援制度、もしくは介護労働に対する対価としての経済的保障が必要です。

 今回の調査によって明らかになったこうした7つの課題の克服に向けて、家族のみならず、地域社会や国が責任をもって解決に努力することが求められています。これらの課題は、本人・家族にとって喫緊の課題であり、解決策を早急に具体化する必要があります。

※だそうです。「7つの提言」については、ハートネットはあんまり要望したことがなく、せいぜい「みなさん、よかったら例会に来てくださいね!」ぐらいなもんですから、積極的にどうこう言いませんが、個人的には回答者の基本属性中の「回答者(家族)の平均年齢:66.7歳(プラスマイナス9.9歳)」というのに、心が痛みました。高齢化の進む家族会の実態の一端を表していることでしょう。いかに多様な年代のニーズを引き出していくか? そのために、ハートネットのような在りようは、どうやって多様なつながりをとりもっていくか? これからの大きな課題だと思っています。(盛岡ハートネット事務局 黒田)
by open-to-love | 2010-05-03 09:59 | 全福連(みんなねっと) | Trackback(1) | Comments(0)
全福連 平成21年度「家族支援に関する調査研究」報告

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 当会では、平成21年度厚生労働省障害者保健福祉推進事業(障害者自立支援調査研究プロジェクト)として、家族支援に関する調査研究を行いました。
 全国の家族会員約4500人にアンケート調査にご協力いただきました。報告書には調査結果にもとづき、「わたしたち家族の7つの提言」もまとめました。

目次
はじめに
調査の目的 -3
調査の概要 - 3
結果報告(1) : 精神障がい者の家族が直面してきた困難 - 5
 1.病状悪化時に必要な支援がない - 6
 2.困ったとき、いつでも相談でき、問題を解決してくれる場がない - 10
 3.本人の回復に向けた専門家による働きかけがなく家族まかせ - 13
 4.利用者中心の医療になっていない - 15
 5.多くの家族が情報が得られず困った経験をもつ - 17
 6.家族は身体的・精神的健康への不安を抱えている - 21
 7.家族は仕事をやめたり、経済的な負担をしている - 25
 8.わたしたち家族の7つの提言 - 27
結果報告(2) : 全体集計データと要約(全項目) - 29
本調査の意義と今後の課題 - 59
資料 調査票 - 63

下記のリンクからご意見の送信が行えます。

特定非営利活動法人 全国精神保健福祉会連合会 (みんなねっと)
〒170-0013 東京都豊島区東池袋1-46-13 ホリグチビル602
TEL:03-6907-9211 / FAX:03-3987-5466

※報告書は、全福連のホームページからPDFファイルでダウンロードできます。ホームページから意見送信もできます。検索で「みんなねっと」と入れると、すぐ見つかりますよ。(黒田)
by open-to-love | 2010-05-01 17:32 | 全福連(みんなねっと) | Trackback | Comments(0)
みんなねっと長崎大会基調講演

「どうする、どうしたい我が国の精神保健福祉」

早稲田大教授 田中英樹

 今日は、世界の精神保健福祉のなかで、日本はどのあたりを歩んでいるか、また、どんな新しい試みがあるか、家族、当事者に勇気を与える話をしたいと思います。

◇世界はいま、どのあたりか

●脱施設化の現状

 まず、脱施設化の現状をお話します。精神病床は世界全体では約165万床、日本は約35万床、世界の20パーセントです。しかし、日本の人口は世界の2パーセントです。非常に病床が多いのです。平均在院日数もやっと300日を切りましたが、外国で短いところでは10日から2週間、平均1カ月です。多くの国では、普段の日常生活を中断せずに治療を受けられます。日本では多くの方は職場を失い、友を失い、伴侶を失い、いろいろなことを犠牲にして入院しています。すぐに社会復帰すれば失ったものを取り戻せるかもしれませんが、5年、10年と入院して、自分の人生の何を取り戻せるでしょう。このように、諸外国にくらべ日本は、20年、30年の遅れがあります。厚生労働省は社会的入院者7万人を10年間で退院させる目標をたてています。

●地域生活支援の3つのモデル

 次に、精神障がい者の地域生活支援について3つのモデルを見ていきたいと思います。
 1つ目は場のサービスです。
 日本のデイケアや地域活動支援センター、自立支援法のさまざまな事業にあたります。拠点をもってさまざまなサービスを提供します。海外では、イタリアのトリエステ方式があります。トリエステ市では、精神科の病院を廃止して、すべての精神障がい者は地域で暮らしています。市内に5つの精神保健センターがあり、グループホームも整備されています。また、アメリカを中心に世界に広がったクラブハウスがあります。日本にも6、7カ所あり、世界には約500カ所あります。
 2つ目のサービスは届けるサービス、ホームヘルプのようなサービスです。イタリアのアレッツオ方式では、精神医学の知識をもったヘルパーがたくさん活躍しています。カナダでは、看護師と警察官が協力して、24時間市内をまわり、救急のときにかけつける体制ができています。また、ACT(アクト)というサービスが世界に普及しています。
 3つ目のサービスは仲間によるサポート、ピアサポートです。日本で最もピアサポートが進んでいるのが北海道のすみれ会、浦河べてるの家、沖縄のふれあいセンターなどです。ふれあいセンターは、社長・社員みんながメンバーです。当事者が当事者のあめに運営管理するサービスを広げてきています。

●リカバリーとストレングスモデルの進展

 精神障がい者支援の新しい理念としてリカバリーについて話します。回復と訳すことが多いです。回復というと、病気がよくなるという意味にとらえられがちですが、自分の生活や人生そのものを再建する、というふうにとらえます。
 そして、リカバリーを実現するために、エンパワメントという考え方が重要です。障がい者自らが課題を解決していけるよう、専門家はよりそって本人の希望を大事にし、必要な知識や技術を駆使します。
 また、ストレングスモデルにより、見方を変え、その人の弱い部分を見るのでなく、その人が持つ可能性や成長している部分を見ることが重要です。例えば、高齢で、脳梗塞で倒れ右半身麻痺した方がいます。でも、死ななかった、助かったと考えることができます。左半身は障がいがありません。このようにとらえると可能性、支援の方向性が見えてきます。

◇わが国でも先進的な取り組みが始まっています

 わが国でも先進的な取り組みが始まっており、知的障がい者の分野では、コロニーとよばれる、街から離れた入所施設を次々縮小、閉鎖の方向で脱施設化する動きがあります。
 2つ目に、地域を基盤とした拠点活動として、例えば、静岡県の地域活動支援センターだんだんがあります。多くの障がい者が農作業に精を出しています。かつては全国に数えるほどでしたが、各地にすばらしい取り組みが広がっています。
 3つ目は、就労支援です。障がい者の権利の全面的な回復のためにも、重視すべき取り組みです。世界の動向を見ると、IPSという、個別の職場においてサポートするしくみが広がってきました。
 4つ目はACTです。千葉県でパイロット事業として始まり、やがて、京都で診療所中心に訪問看護ステーションと手を組んで始められました。さらには、岡山、愛媛、いろいろなところで取り組まれています。
 ACTが成功すれば、壁のない病院といわれるように、精神科の病床数に大きな影響を与えることは間違いありません。また医療経済的にみても効率が高いと世界で実証されています。

◇近未来の展望

 求められる思想と戦略ですが、個人の尊厳を基本とし、社会的な不平等や偏見と差別をなくしていく取り組みが大事です。それには、科学的な根拠のある実践、患者・家族の価値観を重視した実践が必要です。
 そのうえで、基本は“ひと”にあります。基準は世界、基盤は地域、基本は“ひと”だと思います。これからの地域生活支援には、地域にシフトした最新の良質な医療、進んだモデルを取り入れたリハビリテーションが必要です。そのためには、市町村を中心とした地域生活支援体制をどこまできめ細かく整備していくかにかかっています。政策的には法定雇用率を、精神障がい者雇用も正式にカウントさせること、また、障がい者に関する差別禁止について実効ある法整備を実現することが必要です。
 今、当事者本位、当事者参加を基本にした地域生活支援をする時期に入ってきていると思います。ピアカウンセラーをしている人が増えてきました。また、大阪から始まったピアヘルパーも、広がりつつあります。自治体によっては、ピアサポート事業への支援も行われています。
 家族の位置も変化してきました。1990年以前の家族は当事者をケアすることが家族の義務であるとされていましたが、90年代は、家族も援助の対象であり、家族を支援し、負担を軽減することの必要性が確認されてきました。2000年代の家族は、退院促進、脱施設化の中で、新しい形で当事者と向かい合う状況にきています。
 未来型家族といいましょうか、脱施設化の次にくるのが、脱家族同居ではないでしょうか。障がい者が新しい家族を作ることも含め、脱家族同居が次の私たちの目標です。そして、もし自分が障がい者の家族でなかったらどんな人生を歩んでいただろうと、もう一度これからの人生を考えていく、それが大事だと思います。
(全福連「みんなねっと」2010年1月号、特集「みんなねっと長崎大会」)
by open-to-love | 2010-03-30 22:30 | 全福連(みんなねっと) | Trackback(1) | Comments(0)
第2回全国精神保健福祉家族大会(報告)

~みんなねっと長崎大会~
テ-マ 長崎から家族会活動の新しい息吹を
◇とき 平成21年10月29-30日 ◇ところ 長崎ブリックホ-ル(長崎市)

○大会場スロ-ガン
○家族による支援から社会による支援へ!
○地域で出来る住まい、所得、ケアの充実を!
○精神科医療の向上を!
○保護者制度の撤廃を!
○施設としての家族支援の実現を!
○国民全体に精神保健福祉教育・啓発を!

第1日目  あいさつ から
◇理事長 川﨑洋子さん
・たくさんお集まり(約1200人は超えているのでは・・)うれしい。
・政権交代は普通に地域で暮らせる社会づくりの声を出すチャンスととらえたい。
・ご意見ご要望を国や政党にどんどん挙げていきましょう。
◇歓迎の言葉(実行委員長 浜崎英夫さん-長崎県精神障害者家族連合会会長)
・この大会には韓国からも家族会が参加され国際大会となっています。
・この大会が天の風となって全国に拡がっていくことを期待しています。
◇厚生労働省副大臣細川(衆議院議員)さんの代理厚生労働省関係課長補佐堀川春雄さん
・目下、相談支援の支援の充実、医療や・・・家族支援の重要性を理解しています。
・国民一人ひとりの理解と協力が必要です。
◇長崎県知事(金子知事は公務出張中、副知事有村のりひろさん)
・政権交代となり障害者自立支援法を廃止し総合福祉制度となるようです。
・(いずれ一層)共生社会づくりに努めて参ります。
◇長崎県議会議長
・ 地域で普通に暮らせるため、正しい知識普及と的確な支援が大切であります。
◇長崎市長(田上富久さん代理副市長ちたまさのぶさん)
・自立と社会参加に努力されている貴団体に敬意を表します。
・今回の大会には韓国からも参加され国際的大会となっています。
・この機会に長崎を“さるく”され、幕末体験を楽しんでください。
◇長崎県精神医療科科長川島まことさん
・政権交代となり、障害者自立支援法が廃止されこれからどうなるかはっきりしないところはありますが、いずれ生き甲斐と幸せを願っています。
・(この障害障がいを)家族の責任にしたり、いまだに偏見にさらされたりしていますが、家族会活動の三本柱(支えあう、学びあう、働きかける)を出来る限り支援して参ります。だれもが安心して普通に暮らせる社会づくりに務めとていきましょう。等、これまでの家族会活動に敬意を表し、今後も連携し共生の社会づくりに力を合わせて行きましょうという力強いメッセ-ジが発せられました。
◇政党から祝いと励ましの言葉とメッセ-ジがありました。
○民主党国会議員からがほとんどだった。(長崎県には現在自民党議員は居ないのかも・・)日本共産党は来賓として開会式演台に着席されていました。

平成21年度事業・活動方針及び活動報告から
◇施策に対する要望
1.障害者自立支援法および精神保健福祉法の改革・改善
・障害者自立支援法における負担減・マンパワ-、施設体系の見直しなどについて
・保護者制度改廃について等
・精神障がい者相談員(含む家族相談員)の制度化
2.無年金障がい者を含めた所得保障
3.地域医療の充実と訪問方医療・福祉体系の整備
4.発症から初診、医療の継続過程における「精神障がい者家族社会」の在り方を検討し、政策助言を行う。
5.その他障がい者虐待防止法案、障がい程度区分の在り方等に関すること
◇イギリスの家族支援を学ぶ機会をいずれ東京で持ちたい
◇NPO法人から社団法人に向けて努力中(ここ2~3年のうちに)
〇みんなねっと会員数14,237人(去年より500人増)→目標として15,500人へ伸ばしたい。
行政報告(厚生労働省 関係課長補佐 堀川昼尾さん)
1.精神疾患者数 H8年218万人→H17年303万人と増加傾向にあります。
①入院患者数→統合失調症19万6千、認知症5万2千、その他7万6千 計32万4千人
②病床数・・・欧米韓国等諸外国に比べて4~5倍もベッド(病床)が多い。
※H17年統合失調症の入院患者数 19万6千人から→H26年までに15万人程度まで減少させる。
※精神障がい疾病者入院数は35.1万人です(H19.10現在)。
③高齢精神障がい者の適切な居場所の確保に等について検討する。
2.精神医療の質の向上、
3.薬の量(数)が諸外国1錠ちょっとに比べて日本は2~3錠と多い
4.地域生活支援体制の強化
※訪問看護やケアマネイジメント・CATなど 
5.普及啓発の重点的実施
①(精神疾患は)誰もがかかり得る疾患であると国民の理解度は82.4%の国民が知っているが、統合失調症となるとわずか4.8%しかいない。
②誰に(例→本人、若者等に、専門家に)何を、どのようにとタ-ゲットを絞って啓発する。
※ピアサボ-トの推進等により精神障がい者自身への啓発を推進する。
※地域住民と触れ合う機会や精神障害者から学ぶ機会を充実する。
※学齢期など若年層とそれをとりまく者を対象に、早期発見・早期対応による重症化防止を図るために適切なメッセ-ジと媒体による普及啓発を実施する。

基調講演から
早稲田大学人間科学学術院大学 社会福祉学博士 精神保健福祉士 田中秀樹さん
○演題 どうする どうしたい わが国の精神保健福祉  
世界の現状から見ると 
・現状は諸外国に比べて病床数が多く(欧米韓国等諸外国に比べて4~5倍もベッド(病床)が多い。)世界から見ると20年から30年遅れている。平均在院日数も諸外国は10日から2週間程度だが日本は300日と多い。
・入院患者の約3割は社会的入院で厚生労働省はこれを10年間に71,600人退院させる計画をもっている。
わが国の現状を見ると
・マスコミ-報道によりつくられたイメ-ジ(なにするかわからない、こわい‥)をなかなか崩せない(偏見を無くすための努力をしているが、言ってもプラスになることはないから黙っている現状がある。)現状だが、実は外来患者が260万人を超えている身近な病気である。
・地域を基盤とした拠点活動、例えば園芸や農作業など広めて行っている。就労支援や包括的地域生活支援(ACTなど)などわが国でも先進的な取り組みが始まっています。
・ 個人の尊厳を基本として当事者本意、当事者参加をしていく。
・日本は家族との暮らしが多いが諸外国は独り立ちが多い。脱施設・家族が次の目標となる。
 
記念講演から
熊本学園大学 社会福祉学部教授 弁護士 東 俊裕さん
○演題 障害者権利条約の批准に向けた課題  
 東さんは、1歳のときに小児麻痺を患い足の自由がきかず今も車椅子生活です。小さいときには“障がい”があることのゆえをもっていじめやいやがらせも受けてきたが、それらをのりこえ弁護士となられ大学教授としてご活躍されています。大変感銘深いご講演でした。概略次のようなお話でした。
・障害者権利条約は、2007年9月日本政府署名、2008年5月世界で発効したが、日本では未だ批准が残っている。この批准の前提条件として差別禁止法と既存の法律の改正がある。これまでさまざまな人権条約(人種差別撤廃、女性差別撤廃、拷問等禁止、子どもの権利条約など)が批准されたことにより、例えば男女雇用機会均等法などあからさまな男女差別はできなくなったように、障害者差別禁止法を制定するのは大いに意味があります。では、
・障がい者の住む世界はどうなっているかといいますと、一般社会に対して孤立・分離・隔離となっている。それはなぜか。それはこういった現状は法律がを作ってきたのです。
・あるべき世界とは、自由権・社会権を基盤に福祉関係法が整備された共生社会、包括的な社会です。
・障がい者の人口は、身体障がい者351.6万人、知的障がい者54.7万人、精神障がい者302.1万人と障がい者の計は日本人口の5.5%に当たる709.1万人となっている。アメリカは全人口の15%以上、世界(63億人の人口のうち、障がい者は6億5千万人)では10%と日本より%が多いのは、日本の障がいのとらえ方が狭いからです。何をもって障がいととらえるかにより数も違ってきます。実際障がい者はもっとおられると思います。では、
・障害とは? 一般社会や法律では・・ができない、・・ができない、・・ができないと否定的にとらえ、それが障害と思っている。例えば2~3階建ての建物にエレベ-タのついていない建物はあるが、100階建ての建物にエレベ-タのついていない建物はない。なぜか?これは大多数の人にとって不利だからです。要するに、一般の大多数の人には空気のようになっていて何ら問題のないことは放っておかれます。もともと障がいがあるのは当たり前のことであり(障がい者は世界共通に存在している)、そしてそれは決して個人の問題ではないのです。障がいが有る無しではなく、人としてありのままに見ればよいのです。障がいは、たまたまその人の属性に過ぎない。ですから、障害がい者に合理的配慮があればいろいろのことができるのです。大事なことは、これまで差別されてきている法律をイコ-ルの当たり前に直していくことなのです。
その意味で
・障害者権利条約 の批准は重要であり、そのためにも
・差別禁止法の制定は必要なことです。
・憲法14条で「すべて国民は、法の下に平等であって・・・差別されない」と規定されていますが、この中に「障がい」の文字が抜けていると考えます。差別されないとあるだけで差別の定義がなされていません。何をもって差別とするかの物差し、基準をもっていない。これまでつくっていないので差別の定義をつくらなくてはいけません。日本の社会には差別がゴロゴロあります(たくさんの例→駅の巻き、教育委員会の巻き、大学受験の巻き、労働の巻きなど)。社会の仕組みとして、国民の総意として障害者基本法の課題として「差別禁止法」を制定していかなければなりません。これまで行政におんぶにだっこだからダメ、またマスコミの言いたい放題に言わせているからダメなのだと思う。自ら社会に提起していく事だと思います。
◇概ねこのような講演であったと思います。
 分科会 第1分科会「家族会活動の新しい道をどう開拓するか」に参加しました。神奈川県・佐賀県・長崎県の発表があり、質疑がありました。
・神奈川の市川さんは、家族会という組織の原点は行事で何かすると言うのもあるかと思いますが、やはり家族を支えることではないかと思っています。家族会に入ると知られてしまう(隠したい)、組織に入ると束縛されてしまうなど心配される人をどうするか等の課題はありますが、患者は一定数発生しています。家族会に入会したときのメリットを皆で考え、啓蒙することにより会員を増やしていきたい。
・佐賀県の深村さんは、H11年に佐賀きょうだい会(会員25名)を発足させ、田んぼの中の民家を改造して作業所をつくり、いま就労B型で活動している。地域との交流(もちつき会、地域の行事に出向いたり)を大切に、また、市から資源分別のリサイクル仕分事業の委託を受け、活動が地域に根付いてきた。地域と語らいの場となっている。会員の増減は少なく、会員増についての努力や工夫が不足と思っている。
・長崎県の鈴木さんは、うちの佐世保ゆみはり会は、1989年発足時会員数16名(市保健所で結成)→今現時点2009年30名の純粋の家族会ですと。毎週デイケア「火曜の会=小物作品制作、奉仕活動等」(親8名と子3名)と月例会(毎月第3土曜日、参加者約20名)があります。月例会では長い話からは入らず、新入会員さんがあったときは「さぁ~〇〇さん、これからごいっしょに~」と歓迎の歌から入ります。支え学び合い働きかける活動の他に公園清掃や献金(赤い羽根共同募金)など奉仕活動にも参加し、一市民団体として社会的連帯を心がけています。20周年記念事業として映画会や記念誌作りをしましたと話されました。
〇助言者からは会員は減ったり増えたりするものです。ですから会員の増減をいちいち気にすることは無く、地道に活動することが大事である事、変化に対応する事、原点(支え合い、学び合い、働きかける)を大切に、他と連携しながら活動する事が大切と助言がありました。
〇発表や討論を聞いて、やはり全国どこも同じような悩みと困難を持ちながらも明日への希望をもちがんばっておられる。また、楽しさを作り出して活動している事がわかりました。全国大会はやはり見るもの聞くもの勉強になります。大会に参加させていただきありがとうございました。
〇参考までに他の分科会名は、次の通りでした。
第2分科会(就労)「就労支援のこれからをどう展望するか」
第3分科会(地域生活支援)「安心と希望を紡ぎだす支援力をどう形成するか」
第4分科会(家族相談員研修会)「家族相談をどう充実させるか」
第5分科会〔当事者〕「当事者活動をどう発展させるか、結婚したいさせたいを支援する~当たり前の生活を求めて~」
※がんばって行政書士の資格をとり、いま家族(奥様は普通の人、子一人)と支え合って暮らしている56歳男性当事者の苦難に満ちた、しかし、勇気と希望の湧くすばらしいリボ-トが掲載されています。
大会フイナ-レを飾る特別演奏会(11:30~12:30)があり、佐世保市生まれ、視覚障害知的障害も併せ持つ佐世保養護学校高等部2年生の掛屋剛志君によるコンサ-トが開かれました。天才的音楽家(これまでの努力は並のものではないと思いました)とプロの音楽関係者から評価されるだけあってすばらしいものでした。すばらしい演奏(ピアノとダンボ-ル)と歌声に久々の心洗われる感動をいただきました。よかったです。

平成21年11月6日(金)  特定非営利活動法人つくし会理事長
釜石(地区)精神保健福祉会(みんなネットの会)会長 金子親次

※金子さん、はるばる長崎までお疲れさまでした。そして、ご報告ありがとうございました。(黒田)
by open-to-love | 2009-11-21 21:58 | 全福連(みんなねっと) | Trackback(1) | Comments(0)
第1回全国精神保健福祉家族大会(報告)…第2日目

みんなねっと東京大会へ テーマ「元気な家族・活力ある家族会をめざして」

◇とき 平成20年10月29-30日
◇ところ 東京厚生年金会館(東京都新宿区)

第2日目 分科会と第1回特別講演がありました。
第1分科会 家族会の活性化
第2分科会 地域生活支援の課題
第3分科会 精神医療の現状と課題
第4分科会 就労支援の課題
基礎講座 障害者権利条約と保護者制度

第一分科会に参加しました。
○家族会メンバーの高齢化、固定化、家族会の役割や目標を見失いがちの現状にある。どう克服していけばよいか…を主テーマに始まりました。
○発表や討論の中で、もともと子どもが精神疾患を発症するとき、既に親は40歳代から50歳代であり、役員のなり手がいない、固定化しているといってもムリして何も世代交代せなぁあかんということでもないのではないか。(役員は)終身刑お考えてやっています。自然とうまくいってくれるものと考えています。(福岡の発表者)
○また、家族会は5割を会の活動に、5割を自分の人生のくらしのために使うのがよいのではないか。(世代交代は)〝何とかなるべさ〟の気持ちでいます。高齢化のことは常に若い人が順繰りに上がってくるよう高低の関係作りをしていけばよいと思う。(横浜の発表者)
○家族会の活動は、「出来ないときは出来ないなりに、人が集まって元気が出ればやればよい、一人でも救われる人が出たら意味がある。」などと考えてやっている。家族会の活性化は家族の元気なくしてはありえない。
○家族会・行政・病院・他関係機関、人との信頼関係を大切にする。
○主治医さん・保健所相談員さん・病院CWさん・地域保健福祉課窓口担当さんなどから家族会へ紹介していただき会員を増やしていっている。
○親が変わらないと本人は変わらない。当事者とは適切な距離を置いて接していきましょう。

第1回特別講演「これからの精神障害者福祉」 堂本暁子 千葉県知事

(堂本知事は、東京女子大卒、TBS入社、記者・ディレクターとして教育・福祉・ODA問題、北極取材、日本女子マナスル登山同行取材など報道番組の制作に携わる。1989年参議院議員として障害者、環境、NPOの問題に取り組む。2001年から千葉県知事、現在2期目。2006年に全国初の「障害者差別禁止条例」を制定された)

〈講演要旨〉
○自分では人を差別していないつもりでしたが、イギリスを訪ねたとき、「日本では人権を守るために地域でどんなことをされていますか。」と問われ、何も答えることができなかった。そのイギリス人は人権を守ることについて何もしていない日本の現状を見て驚き、「あなたたちは何もしないでいて、どうして地域で人権を守っていくのですか、障害者の方々にどうしてほしいのかという観点から考え、世に問うたことがありますか。日本ではあなたたちが差別をつくっているようなものだね。」とロンドンの空港で言われ、こってんぱー、バケツの水を頭からかけられたような気持ちになりましたと自分を恥じる話から講演は始まりました。
○1987年、精神障害者の自助グループ「札幌すみれ会」の活動を正面からとらえ、当事者の素顔を全国に紹介し、大きな反響をよんだTBS報道番組「人間らしく生きたい」を制作したときの最初の取材で、札幌すみれ会の当事者の人に「あなたはどんなことを望みますか。」とお聞きしたら、返ってきた答えが「もっと人間らしく生きたい!」。これが第一声でした。逆に言えば人間扱いされていないことの表れでした。番組放送後放送局にたくさんの電話があった。抗議の電話は1本、あとは全部「良くぞ言ってくれt、ありがとうとう」の感謝の電話ばかりでした。
○イタリアでは、法をつくり家族に負担をかけない精神病院を認めない施策を進め、入院患者910万人がゼロになった。1970年代に行政が家族と一緒になってネットワークを作り病院がなくなった。
○宇都宮事件(昭和59年3月14日の新聞報道により入院患者2人に対する傷害致死事件が明るみになった。)がありました。アメリカの人は人権を大切にしない国は、決して他国から本当に尊敬される国とはなりえないといわれました。
○当事者はバカにされたり、きらわれたり…しかし、人間らしく生きたいと願っています。街で誰もが自分らしく堂々と生きられるとき、共生の社会が実現するという志をもつということが大切と思います。

千葉県の取り組みについて
1.官民の役割の逆転
 ・県民参加型の政策作り
2.当事者のニーズに合わせた政策作り
○タウンミーティング(行政の姿勢を180度転換した)
 ・つらく、悲しい思いをしている人はいませんかの話から入っていった。
○新たな地域福祉像①だれも②ありのままにその人らしく③地域でくらす
 ・21世紀の福祉の在り方は、県民自ら発し自ら課題を解決する。県民と県の協働から国・市町村へと。精神保健福祉も初めて法の対象となりましたが、地域で暮らせるサービスの予算の制度化は未だされていません。(例 ケアホーム、アパートの援助、食堂あって部屋あってとか)。障害があっても地域で暮らせる、そのためには差別をなくすことが必要です。その人らしく地域で暮らしたいの実現へ条例づくりに取り組みました。

○障害のある人もない人も共に暮らしやすい千葉県条例(平成19年7月1日施行)
・平成16年9月 800余差別の具体的事例が寄せられた。差別をなくす研究会も持った。この会にはすべての階層の人たちに加わっていただいた。
・平成17年7月あるタウンミーティングで、たまたま私と同じ名前の〝あき子さん〟という人が「私はこれまで自分を隠しウソをついて生きてきました。つらい思いをして生きてきました。…」とのお話をお聞きし、「私にいま直に何かできるようなことは申せませんが、あなたのお気持ちを辛いおもいできいているわ」と答えました。2月県議会にかけたら反対意見がたくさん出てきて継続審議となりました。6月議会にかけたら拒否するといってきた。しかし、多くの人(障害ある人を含め)の声をつぶすわけにはいかない。ここはいったん取り下げ(この間に討議が深まった)9月議会に上程し全員一致で可決成立となりました。障がい者の人たちがたくさん議会を傍聴してくれました。
○絵に描いたモチにしないためにネットワークづくりをはじめた(どんな県に、どんな地域にしていくべきかを県民が考えるようになった)。
・やさしいお店づくりのプロジェクト・冊子の作成・セミナーの開催・医科歯科向けの研修・街のバリアフリーなど
○アメリカの例ですが、当事者が病院から退院してクラブハウスで立派に相談活動をしている。当事者が仲間同士で助け合う、精神疾患や障がいを経験した「障がい者」としての活動をしています。今や経験を力に変える時代です。(人)としてのプライドを取り戻してもらうことなのです。
○帯広の例では、地域に退院できるよういいネットワークをつくっています。

自立支援法の見直し
○法の理念は評価する。運営については当事者・家族・福祉に携わっている現場の声を反映しボトムアップ(底上げ)の地域づくり、家庭に負担がかからないように、国に負担をもっていく。

差別をなくしていくについて
○自分たちのやっていることに気付かない、差別なんかする人間じゃない、しかし差別は日本の風土の中にあるのです。無意識差別は恐ろしいことです。差別感に気付いていない。何も無い人がウロコを落とす。これができるのか。これが一番です。
○犯罪行動をなくしたい、人間らしく生きたい…の言葉、人権の前向きなキャンペーンをすることが大事です。人権や訴えはネガティブ(否定的)ではなくポジティブ(肯定的)にすることが大切です。人間性、優しさ、深さは接する中で感じとれるようになってきた。自分たちの中で発信したいんだ、自分たちで訴えたこと、自分たちも実践する立場に回ろう…ということが県条例になったのだと思う。
・知事だけ声を出しても出来なかったと思う。
○イタリアでは国全体でやり、取り組んでいる。イタリアで法を変えさせたのは地域・家族・関係者の力が国を変えたのです。30年の歳月がかかっています。国々の人に接していく中で(小さなネットワークから大きなネットワークまで)今の状況から180度ひっくり返すことができるのです。家族が代弁者になることが大切、変えていく努力が必要です。トップの行政の中にもちゃんと考えてくれている人(将来の精神障がいの人のことを心配してくれている)はいます。(官僚は)いい方向に持っていこうとする意欲はあると思う。
○ご家族のみなさま、地域づくりを自らの声と仲間とネットワークで、ムリの無い範囲で、負担に感じないで、誰もが暮らしやすい地域社会づくりをめざして、よい日本をつくりましょう。

◇〈講演が終了し会場からは大きな、大きな鳴り止まぬ拍手がありました。そんな中堂本知事さんは壇上から2度、3度と大きく連帯の気持ち、励ましの気持ちの込められた手(私にはそのように見えました。)をふられて会場に応え、右ソデ幕下にと退場されました。〉

感想
○全国大会だけに、開会から式典、基調講演、行政報告、分科会、特別講演と内容のある最新の情報がもりだくさんでとても勉強になりました。また刺激にもなり、反省したり、考えさせられもしました。
○つたない報告となりますが、ぜひみなさんにはこの報告に目を通していただき、少しでも大会の様子、そこで講演や報告のなかみを感じ取っていただければ幸いです。
○大会に参加させていただきありがとうございました。

平成20年11月5日(水)
特定非営利活動法人つくし会理事長
釜石(地区)精神保健福祉会みんなネットの会会長
金子親次
by open-to-love | 2008-11-28 13:21 | 全福連(みんなねっと) | Trackback | Comments(0)
※10月に東京で開かれた全福連大会に参加した釜石市の金子親次さん(岩家連理事)から、報告文をいただきました。大会内容について、詳細にお書き頂きました。ありがとうございました。(黒)

第1回全国精神保健福祉家族大会(報告)…第1日目

みんなねっと東京大会へ テーマ「元気な家族・活力ある家族会をめざして」

◇とき 平成20年10月29-30日
◇ところ 東京厚生年金会館(東京都新宿区)

第1日目 あいさつから
◇理事長 川崎洋子さん
・障害者自立支援法、障害者権利条約と各界の関心が高まってきている。
・当事者を支えている家族の大きさを痛感している。
・今一度家族会の原点に立ち戻り、家族会の役割や目標を再確認し合いましょう。
・この2日間活発な意見考えが出されると思うが差別の無い社会づくりに貢献していきたい。
◇厚生労働省副大臣大村秀章(衆議院議員)さん
・理解促進、家族会の役割は大きいです。
◇都議会ー福祉部副委員長
・安心して暮らせる社会づくりに尽していきたい。
◇当事者代表 谷村きく子さま
・家族と仲良く暮らして生きたい。障害者自立支援法や国際権利条約、障害者福祉も充実させていきたい。
◇全国身体障害者協会代表 小川えいいちさん
・一緒の仲間です。身体障害者は全国的な組織が出来て54年経過しました。障害者の社会的地位、障害者自立支援法や国際権利条約、差別禁止条例の制定など一緒に連携し共生の社会づくりに力を合わせて行きましょう。
◇全日本手をつなぐ育成会会長(広島県の人)
・障害ある人を社会から排除するのでなく包み込み、安心して暮らせる地域社会づくりを支援していくことが大切です。現実は障害者自立支援法の理念とはかけ離れていることはたくさんあります。①所得の向上②権利擁護のこと③家族支援ー親の高齢化など連携して地域で安心して暮らせる社会づくりに手を取り合っていきたい。
◇開業医師会長
・会の成功を喜んでいます。障害者自立支援法は特性を生かしての施策は不十分です。応益負担も大変。医療と福祉は車の両輪です。

等、これまでの家族会活動に敬意を表し、今後も連携し共生の社会づくりに力を合わせて行きましょうという力強いメッセージが発せられました。

◇各政党から祝いと励ましの言葉とメッセージがありました。
○自由民主党(江藤参議院議員)…来場され直接話しかけられました。
○日本共産党(小池晃参議院議員)…来場され直接話しかけられました。
○公明党(福祉担当衆議院議員)…来場され直接話しかけられました。
○民主党(小沢一郎衆議院議員)…メッセージ
○社会民主党(福島瑞穂衆議院議員)…メッセージ

大会場スローガン
○家族による支援から社会による支援へ!
○地域で出来る住まい、所得、ケアの充実を!
○精神科医療の向上を!
○保護者制度の撤廃を!
○施設としての家族支援の実現を!
○国民全体に精神保健福祉教育・啓発を!

基調講演から 全国精神保健福祉会連合会理事長 川崎洋子さん
○演題 元気な家族・活力ある家族会をめざして
・今私たちは新しいスタートに立っています。こんなにたくさん集まってくれてうれしいです。(ざっと1500から2000人ほどの大会となったと思います)
・1・5年の間に全国8ブロック回りまして、全国的に共通のことは家族会の高齢化が増え役員のなり手がないなどのことでした。お一人で家庭で支えている家庭が大変多いのではないか-みんなねっとにつながってほしいと思っています。
・全国の精神疾患者数は、平成14年度258万人から平成17年度303万人と増加していますが、41年前にできた家族会に入っている人はほんの一部であり、また(家族会)のことを知らない人も多いです。社会資源も少ないです。ほとんど当事者は家族に支えられている状況にあります。相談するところもなく家族だけで解決してしまう。医師から「統合失調症です」といわれたとき「どうしよう、どうなるのだろう」と相談してくる人も「家族会」のことは知らないし、施設があることも知らない。相談の中で共感するところがあり、それが家族会につながり、孤立から解放され、一人ぼっちでないんだ仲間がいる→それが「家族会」です。守秘義務がありますし、初めて参加したときその会は明るいものでした。
・どうして家族会が生まれたのか。
・それは、病院家族会から一家族が支え合う、仲間と出会う一つのよい方法である、安心して語り合える場でもある…ということからでした。私の場合、夫がなかなか理解してくれなかった。この障害に関する情報を夫の目に見えるところにそっと置いておくと、いつの間にかゴミ箱に握りつぶされ棄てられていました。
・(私の息子の場合は)お昼頃まで寝ているし、外に出て行かないし…なかなか理解しにくいものがありました…が、でも夫も少しずつわかってくれるようになり変わっていきました。この障害を理解するには少しずつ少しずつなんです。時間がかかるのです。(家族会は)お互いに支え合い元気がもらる、時間を作り計画して楽しい会も開いてきました。(当事者が)調子をくずされるのは夜が多いようです。(でも)お母さんが落ち着くと本人も落ち着いて、子どもの方も安心してくるケースが多く見られました。助け合いの場です…(←家族会の意義の一つ)
・(二つ目は)病気(障害)を正しく理解する-学習する大切な場です。
・対応をよく知っていこうと病院の先生を交え、学習会がもたれました。(その中で)薬をきちんと処方していけば、そんなに大変ではなく、何をするかわからないというのは正しくなく、薬をきちんと処していけば大丈夫(ということです)。
・(いま)社会資源につながっていない家族会が多くあります。自立支援法により就労支援が目玉になっているようですが、これまでのような小規模作業所の方がいいよね…との声もあります。これらの声も大切にしていきたいです。
・地域協議会には家族会や当事者の代表が入れるようにしていきたい。(障害者を)人(社会)から隔てておけば、それは(国連で障害者権利条約ができ、国内で法整備が行われようとしている今)逆に差別になるのではないか…(と考えます)。
イギリスでは
・既に、当事者も家族も地域の一員としてありのままに受け入れられ、支援する地域社会がつくられています。親は地域支援者の一人としての扱いにすぎません。
・家族会は、こうした願いをまとめ行政などに要望する「活動する場」でもあります。
いま、厚生労働省とは必要な施策について話し合われています。
・みんなねっと(全国精神保健福祉会)は、いろいろ情報を出していきますが、みなさんからも具体的に何をどうしてという声(要望)を挙げてください。これまでの家族会が作業所を作ることに力を入れ、出来たらNPO法人が運営することとなり、これまでの家族会のつながりが薄くなってきたとの声がありますが、しかし、みんなが元気になる家族会の必要性は変わりません。
これからの家族会
・若い人の参加が求められる、役員のなり手がない…などの課題もありますが、役割分担(例えば市役所に一緒に行ってもらう、手紙を配ってもらう)など工夫をされ、家族同士がつながり、支え合い、こんなことをやっていこう、話し合いの中から行政への要望を出したりしていきましょう。(家族の中には)年を取ってしまっていま家族会に出ても…という人もいますが、でも出れる人は出ていくことがいいと思います。
・全国みんなねっとは、「訪問型支援 24時間 365日」などの家族支援が必要ではないかと広く訴えていこうとしています。(厚生労働省の国の役人にも「みんなねっと」の本を読んで頂いております)。
・〈イギリスでは、すでに訪問型支援 24時間 365日などの支援は、英国保健省が国策として、家族政策としてやっています〉
・平成21年度に、家族支援シンポジウムをやりたいと思っています。
 日本では障害者を家族が扶養する(親が扶養する)が当たり前のようになっていますが、これを変えていかなくてはなりません。社会を変えていかなくてはいけません。障害者自立支援法、障害者権利条約で差別をなくしていこうとしている今がチャンスです。やさしい社会づくりに、今日から新しいスタートです。
 皆さんご一緒に歩んで行きましょう。ありがとうございました。 (大きな拍手)

記念講演
「統合失調症とのつきあい方」…闘わないことのすすめ
講師 蟻塚亮二先生(1947年生まれ)(精神科医、日本精神神経学会評議員)

主旨
 統合失調症は「不治の病」という印象を与えてきたが、適切な環境の整備や貧困の克服、人間的関わりによって回復する。ところで現実世界の困難とぶつかるとき人は自己の破綻を回避するために幻聴その他精神症状を発し自己を守る。つまり、精神症状は生きていれば必ず発生するウンコのようなもの。だから幻聴など精神症状と闘うことに意味はなく、むしろ闘うほど症状は強くなる。精神症状は「消す」ことに熱中するのではなく、ほったらかすのがよい。幻聴とウンコはひたすら流すべし。
○精神保健福祉法は入院手続き法でしかない。イギリスでは既に1961年に人口10万人に病床は幾ら必要、グループホームはこれだけ必要と法整備されてきた。
○障害者自立支援法の本質は、三障害云々もあるが医療費減らしにある。簡単に言えば「金払え」ということです。軍事費や米軍の住居には何兆円もかけているのに。(蟻塚先生は現在沖縄県名護市「ノーブルクリニック・やんばる」所長)
 また、この法律のおかしなところは全部個人の能力に10を求めているところです。
・「障害程度区分認定」では、おとなしくしている人に区分度が小さく低く出る。何でも働けばよいものでもない。就労できない人は利用料金を払って働けという。障害程度の重い人でもきちんとカバーしてくれる人がいれば働ける。だが、すべて健常者に近づくことでもないはず。回復はその人なりに生活していかれるようになればよいのだ。障害があって何が悪い、年を取って何が悪い、病気になって何が悪い、ということです。
・イギリス並みに考えれば、日本にあるベッド数33万床を6万床に減らすことが可能です。これは、これまで国が国の施策としてやらず民間に丸投げしたからで、病院は病院ではベッドがないと経営が成り立たないので患者さんを病院に縛り付けた。ベットを減らそうとすると今度はその受け皿がない。(これが現状です)
○家族は1.自らが生活者であり、2.(当事者)を支援する人でもあるという二つの側面をもっているが、日本では介助する法制度が整っていないので、家族が元気をなくすとケアする能力も落ち、そうすると患者そのものが弱る。だから家族の元気が要求される。しかし、家族が元気でいることは大切なことだがいつまでも元気でおられるわけでもない。(だから法整備が必要となってくる)
○再発防止のためには、①薬をきちんと飲む、②ストレスを溜めない
・統合失調症の人はストレスを拾いやすい。普通の人は耳に入ってくる声も必要の無いものはシャットアウトできるが、統合失調症の人はそれが出来ずにみんな拾ってしまう。まじめに聞けば聞くほど幻聴が強くなるのでほっておくのがよい。寝ているのは怠けているからではなく、刺激が辛いから自己防衛のため寝ているだけ。
・心配事が増えたり、ストレスが多くなると発症したり再発率が高くなる。
・火山活動は、初めに噴火し、噴火し…繰り返すうち噴火もやめて→やがて静まって低くなっていく。統合失調症は、丁度これと似ていて必ず回復するんだといいたいです。

行政報告
講師 塚本明弘さん(厚生労働省 社会援護局障害保健福祉部精神・障害保健課対策指導官)
テーマ 精神保健医療福祉政策の現状と課題

○精神医療の現状と評価-特に入院医療について-データを示され、説明があった。
・精神疾患総患者数 平成8年約220万人 平成14年258万人 平成17年302万人
○精神保健福祉政策の課題について
・精神疾患に関する理解の深化、地域生活への移行定着支援、保健福祉分野と学校教育分野の連携、住まいの場の確保、訪問による生活支援の充実など様々な施策を打ち出しています。
◇行政にも大いに意見を申し上げ、要望し、障がい者福祉の増進充実に努め、誰もが安心して暮らせる地域づくりに力を合わせましょう。

第2日目 分科会と第1回特別講演がありました。
第1分科会 家族会の活性化
第2分科会 地域生活支援の課題
第3分科会 精神医療の現状と課題
第4分科会 就労支援の課題
基礎講座 障害者権利条約と保護者制度

第一分科会に参加しました。

第1回特別講演「これからの精神障害者福祉」 堂本暁子 千葉県知事

感想

平成20年11月5日(水)
特定非営利活動法人つくし会理事長
釜石(地区)精神保健福祉会みんなネットの会会長
金子親次
by open-to-love | 2008-11-15 13:34 | 全福連(みんなねっと) | Trackback | Comments(0)
2007「全国精神障がい者家族会大会」岡山大会詳報その3

岡山けんかれん・ゆう(副理事センター施設長・松岡二三子さんとのお話を振り返って)

 いいもの発見しましたぁ~
 センターは“24時間の電話相談”もしてますが、でも、まだ“いいもの”ありでした。
 駆け込みホステル(短期宿泊施設)全国初!助かりますね!
 支援センターに、事前に登録しておいて困ったときの駆け込みホステル!12部屋(6畳ほど)利用ができるのです。家にいてもつらい!家族とうまくいかない!仕事で疲れたぁ~、体調がうまくな~い!不安や悩みでどうにもならなくなったょお~。食事の提供もあり、誰でも、いつでも駆け込み利用できる。
但し、短期であること、“事前に登録”というところが予め大切な部分といわれてました。これは、よくわかっていて、ちゃんと利用されていくために大切なんですね。
 一時避難(いろいろな状況から、自分の抑制がきく段階のうちに、自分や家族周囲を守るために利用)は案外少なく、それ以外は次の利用の仕方であり、ほぼ同じ比率(利用)のようです。一時休息・入院回避・生活安定・退院促進や地域移行をスムースにするため役立っているという。
 年間を通じ利用状況は変化している。6月が一番少なくて20人以下、1月の利用は多く正月ちょっと静に過ごしたいなぁ~・・・単身者は仲間と過ごしたいなぁ~・・・などいろいろなニーズがあるようです。
 ちなみに一泊1,000円、朝食150円、昼食360円、夕食300円・・・・・これで危機回避できたら、いや、できているのですが、再発を考えたら人生の損失も少なくてすむなぁ~と、思って聞きました。

 さて、電話相談ですが、夕方から深夜にかけての相談が多くあるといいます。
 この電話相談、重症・緊急性の対応ではなく、ちょっとした気持を聞いてあげること、ちょっぴり不安を受けとめることで悪くならずにすむといった電話対応が本人の気持を支えているという。
よっぽど悪ければ病院にということもあるでしょうが、その前の段階で「誰もおらんし眠れないんや」「やっぱりさみしいんや」「先々、いろいろ考えると不安(1人暮らしの方も多く半数に及ぶという)になってきて・・・」などよくあるそうです。
ふつうの、誰でもあったって不思議のない悩み事をそのまま聞いてあげる。日常生活のちょっとした不安や経済的な不安もある。悩み事で孤立すると症状悪化することがよくあるのです。不安を不安として聞いてくれる人、孤立していないということを自分で実感できたらどんなにかよいだろうと思った。
“症状悪化”その反面で『聞いてもらえた、そして、どうにかできたぁ~』この境目が実は大切なのかもしれない。これは、精神科救急の場面でも似た状況や様子があるらしい。
 再発を防いだり、症状を悪くさせないためには、本当は、ささいなことが大切にされるようになったらいいのかもしれない。そんな感想を持ちました。(岩家連・八重樫正美)

続く…
by open-to-love | 2008-02-07 16:47 | 全福連(みんなねっと) | Trackback | Comments(0)
2007 「全国精神障がい者家族会大会」岡山大会から、続編 その2

平成19年12月10日(月)
NPO法人 岩手県精神障害者家族会連合会
八重樫正美
 続編送信・・・・・・・日延べしてしまいました。
 岡山に続いて、岩家連秋季研修会(安比高原)~東北アルコール関連問題研究会~全国精神障害者リハビリテーション学会(名古屋)~岩家連いきいき交流会事業企画~岩家連釜石大会準備会と大事なことが続いております。

 ひとまず、岡山大会の続編をおとどけします。
 私、このような遠出の場合、¥はかかりますが前泊を常としてます。
 理由は、もっと、もっと、いろいろな出会い、情報収集の機会をつくりたいためです。それは、活動にもいろいろ生かせるからなんです。
 大会前日、NPO岡山県家連「基幹型地域生活支援センター”ゆう“」を突撃訪問しました。一般に訪問や営業に予約は大切ですが、そうでない場合においても思いがけない出会いの場面がつくられることもあります。

 まず、“ゆう”に電話、早速、見学オーケーになりました。ありがたい!岡山駅からJR瀬戸大橋線で約10分、妹尾駅に到着した。駅と支援センター間は“ゆう”のワゴン車が定期運転、さっそく利用しました。運転手さん「この辺は、気候も温暖で、雪がほとんどない。もしも、万が一、雪が降ったら、この辺の人たちは仕事を休みます。そもそも、冬タイヤそのものがない地方なんです。無理して走ると完璧事故るんです。」とあった。その他、いろいろとお話しを聞いたのですが、後で、その運転手さん実はセンター“ゆう”に通所しているメンバーさんだったんですね。
 支援センター“ゆう”では、とにかくいろいろな体験、働く場が持てるようさまざま工夫されていました。
 お掃除隊とか、□○隊、○△隊など面白い名前のグループがありました。その運転手さん、しっかり自給をいただけるのでした。はじめはスタッフかと思ったほどです。そう感じさせるのは“何か”がそこに働いているからではないか、そんなふうに感じました。
人間にとって“メリット”“自信”“役割意識”などが自分の中に獲得できると、その人自身が変わっていくのではないだろうかと思いました。
 自立支援法のもとでは就労ということが大きなテーマになっていると思う。以前までは、統合失調症についてはストレス脆弱性という考え方から、なかなか踏み込めないようであった。しかし、働くことに喜びを感じ、それを通して自立と社会参加をめざしている仲間も多くなっている。
働くとか、働けるという段階には幅があると思いますが、いろいろな形で働く機会があるということはとても大切だと思う。日中の適度の活動は心身の健康にも良いものをもたらし、他者との関わりや出会いの中で生活体験を交換したり共有したりして、人間は生涯成長していくのだろうと思う。これは、誰においても変わりないものだと思う。

 基幹型地域生活支援センター“ゆう”到着、玄関で・・・・・・・
 私「東北岩手からやってきました」/「どのへんにお会いになりますか?(施設長理事の松岡さん)」
 私、遠慮なく「理事長さんに」とお願い、すぐお部屋に通されいろいろとお話しができました。
 明日、全国精神障がい者家族大会なので多忙なんだろうな~と思いつつ親切な対応にうれしくなりました。
 翌日、その鵜川理事長さんが大会の実行委員長をつとめられておりました。鵜川さんとのお話の中で、岡山県家連の苦労話や全福連との関係についてもいろいろ知ることができました。
 鵜川さんからは「全国家族会、そのうち岩手でもやりましょう」とありました。
事実、1,000人規模の県連家族大会をやっているところは全国でもめずらしいのです。今までに、岩手で「全家連大会開催」の話題が何度か浮上しました。
 全国家族大会・岩手県開催が花巻温泉で!県知事直々に祝辞を!決して夢ではないかもしれませんね。ちなみに2007「全国精神障がい者家族大会」岡山大会では県知事・市長直々の祝辞があり、県民が精神保健に取り組む必要を述べられておりました。この点(祝辞)について、本人?あるいは代読?どちらがいいのか議論するほどではありませんね。
 なお、この全国家族大会、次期開催地についてさまざま議論されていたようです。なんとか閉会式ぎりぎり決定、発表のようでした。
 20年度、来年は東京開催をNPO法人“全国福祉会連合会”の川崎洋子理事長が宣言されました。

 続編 その3 お待ちください。

《 参考 》
 障害者自立支援法本格施行から1年が経ちました。また、今年の4月に全家連が解散して半年が過ぎようとしています。全家連解散後、全国組織活動としては二つの仕組みが動き出しております。
NPO法人「地域精神保健福祉機構(COMHBO)」通称⇒コンボ
NPO法人「全国精神保健福祉会連合会(月刊みんなネット発行)」⇒通称“みんなねっと”または“全福連”ともいいます。
 全国精神保健福祉会連合会は多くの仲間・家族・関係者が学びあい、支えあい、手をつないで活動するもので、当連合会は、「全国精神保健福祉会連合会」の正会員となってその動きを支えてゆこうとしおり、今、その緒についたところです。
 岩家連秋季研修会から引用・・・・・・・さて、この度は秋季定例の施設研修会となりますので当事者支援「自分らしく生きる」をテーマにコンボから、2名の講師をお招きして、全家連解散後の全国組織のひとつをお伝えしたいと思います。コンボでは、これからの10年の課題として「精神障害をもつ人たちが主体的に生きて行くことができる社会のしくみをつくりたい。・・・・・地域で活動するさまざまな人たちと連携し・・・・・科学的に根拠のあるサービスの普及に貢献する。」としております。
 初日には、当事者として国際的にも活動しておられる宇田川健氏より、病気とのつきあい方・お薬について語っていただきます。さらに、旧全家連事務局におられ、現在はコンボで活動しておられる桶谷肇氏より、このコンボがめざそうとしていることを語っていただきます。
by open-to-love | 2007-12-11 10:12 | 全福連(みんなねっと) | Trackback | Comments(0)
2007「全国精神障がい者家族会大会」岡山大会にいってきましたぁ~その1

NPO法人 岩手県精神障害者家族会連合会 八重樫正美

 岡山県まで、片道、新幹線乗り継ぎで約7時間の旅に出かけた私です。
 往復14時間、指定された席(約50cm×70cm)に乗り続けると体中が不思議な感覚になるもんですね。帰宅してからも、まだ新幹線に乗っている按配、ずいぶんもうけた気分になりました。(かなり、無理な表現であります。むむ~っ)
 とは、言いましても岡山では、知りたいこと、よい出会いがたくさんありましたのでブログご覧の皆様にお土産といたします。

 Q なぜ、第○○回となっていないのか?
 A それは、大変残念なことでありますが、今年4月の全家連自己破産により、「第○○回 全国精神障害者家族会連合会 ○○大会」となり得ないのです。これで、連番がないことをご理解いただけると思います。

 Q 今後の“国政への窓口”はどうなるの?
 A 既にご存知の方も多いと思いますが、国政への窓口としては“全福連”通称“みんなねっと”が動き出しています。どうか、ご安心ください。全国の家族の思いを結集した運動体であり、岩家連も加入しております。機関誌“みんなねっと”は近々に郵送力が安くなる「低料第3種」が取得できそうで、購読数は既に一万部を突破しております。ぜひ、ご購読をお勧めします。

 Q 「障がい者」この標記、ワープロの間違い?
A まだ、公式文書などに用いられているかは分りませんが、最近、ずいぶん使われはじめております。市町村や関係団体、精神医療関係さまざま学会などでもよく見かけられます。

 さて、岡山大会・・・・・・・
 開催日:平成19年10月25日(木)~26日(金)
 会 場:岡山シンフォニーホール 岡山駅東側
     岡山コンベンションセンター(岡山駅西側)
 主 催:NPO法人 岡山県精神障害者家族会連合会
 共 催:NPO法人 全国精神保健福祉会連合会(みんなねっと)
 参加数、地元紙「山陽新聞」(10/26日付)では1,200人と報じられました。関係者に聞いたところ地元から500人参加されていたそうです。半分以上700人は全国から集ったわけです。全家連問題があり、たいへん危ぶまれた家族大会ではありましたが、北から南から、遠路はるばる参加した方々、ご高齢の方々も多く、この大会にかける全国の家族の熱気を感じました。リュックサックを背負って、私の両親ぐらいの方、当事者の参加もたくさん来ておりました。あの、おばあちゃんは、午後後半の閉会式のあと長旅たいへんだろうな~、いや、きっと前泊・後泊されるのだろうな~と勝手に思いを巡らしました。

 初日の記念講演はジェームズ三木さん「ドラマと人間」でした。間違いだらけの脚本づくり、舞台裏のNG場面や裏話、あることないことetc・・・・・笑いのひと時をいただき、気が抜けました。後半の基調講演は予定していた大谷藤郎先生が残念にも急遽都合できず、東京の精神保健福祉センター伊勢田先生からご講演をいただきました。諸外国との精神医療の遅れは20年、30年、半世紀というものではなく一世紀はあると述べられ、取り組みの遅れというよりも価値観の違いによるものではないかとありました。また、今後は、いろいろな思い・希望・願いを出来るか出来ないか手法で考えるのではなく、それをビジョンに落とし運動の戦略にのせるべきであると、熱っぽく語られました。
 “思い・希望・願い”を出来るだろうか議論もあるでしょうが、そのまま私達の活動の戦略にのせることは本当に大事だ!
 夜の懇親会では、各県の懐かしい馴染みの方々にお会いしにぎやかに懇談しました。全福連の川崎理事長さん、吉田さんとも熱くお話しできました。内々のこととして、2月の岩家連“いきいき交流会”には、全福連みんなねっとを岩手にお呼びしたいとばかり、次の研修会イメージを温めてきました。

 翌日は、午前⇒分科会「就労支援の実際」、午後はシンポジウム「家族会活動についてー活性化とその目標ー」に参加しました。その中で、強烈に印象に残った場面がありました。発表者の勢いと会場の積極的な発言、終了時間が迫る中で「家族には力があるんだ!作業所は誰がつくった?医者か?看護師か?ケースワーカーか?私たち家族が作業所をつくったのではないか!」とありました。どうか、どうか、誤解くださいますな、決して、医療や関係者を責めているものではありませんでした。
 大事なのは、全国1300家族会が、ほとんどの、たくさんの、たくさんの作業所をつくってきた事実です。そこから、いろいろな大切なものを見出し、様々な社会資源が有効なこと、その必要を社会に知らしめたのです。

 まだまだ、お伝えしたいことが沢山あります。
 続編を、おまちくださいませ、、、、、

※気持ちのこもった、素晴らしいルポです。続編、乞うご期待(黒)
by open-to-love | 2007-10-30 23:28 | 全福連(みんなねっと) | Trackback | Comments(0)