精神障害がある当事者、家族、関係者、市民のネットワークを目指して


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カテゴリ:パーソナリティ障害( 14 )

コンボお知らせメール便:こんぼ亭事前申込今週末もOK!&IMR全国研修会@横浜のお知らせ

 盛岡ハートネットのみなさま、こんにちは。コンボ広報チームです。昨年の2月にPNPPで沖縄に伺った時、那覇市内の道端で、植物の種を拾ってきました。持ち帰って鉢に植えてみたところ、30cmほどの高さの「何か」に育っています。雰囲気は、そこはかとなく南国風です。この植物は、いったい何なのか、謎のままです。この元気に育っている「何か」をご覧になりたいかたは、コンボのFacebookをご覧ください。(https://ja-jp.facebook.com/comhbo)

★HEADLINES★
(1) 第35回こんぼ亭:「感情のコントロール」~事前申込延長!~
(2) コンボ共催:第2回IMR全国研修会(神奈川県横浜市)~お申込受付中~
(3) ピアサポートグループ開催情報
(4) コンボイベント最新情報

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 ★第35回こんぼ亭月例会★
 『感情の調節(コントロール)がむずかしい!
   ~あなたとまわりの人ができること~』
      2016年5月28日(土)
   ~事前申込み延長!5/23(月)正午まで~
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 今月末のこんぼ亭、事前申込みの締切を少しだけ延長いたします。5/23(月)の正午まで、申し込みをお受けいたします。参加するかどうか、まだ迷っている方はいらっしゃいませんか? 週末の間、ぜひ、お申込みください!
  ☆詳細&お申込方法はコンボのHPから
  → https://www.comhbo.net/?page_id=9595
  ☆チラシはこちらから(裏面が申込用紙になっています)
  → https://www.comhbo.net/wp-content/uploads/2016/04/konbotei-35-ryoumen.pdf
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 出演者
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  〇遊佐安一郎(長谷川メンタルヘルス研究所代表理事)
  〇当事者
  〇家族
  ★こんぼ亭亭主(ご案内役):
   伊藤順一郎(メンタルヘルス診療所しっぽふぁ~れ 院長)
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 事前申込は5/23(月)正午まで!
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 【日時】 2016年5月28日(土)
       12:30開場 13:00~15:30 ※30分ほど延長する場合があります。
 【会場】 小岩アーバンプラザ(〒133-0051東京都江戸川区北小岩1-17-1)
      〇アクセス: JR総武線小岩駅北口より徒歩15分、または、京成本線江戸川駅より徒歩10分
      〇地図: https://i2.wp.com/www.comhbo.net/wp-content/uploads/2016/04/koiwa-map.jpg
 【参加費】 事前申込3000円(コンボ賛助会員は2000円)、当日3500円
         ※当日参加の場合賛助会員割引はありません。
 【お問合せ】 NPO法人コンボ「こんぼ亭」係
         TEL: 047-320-3870
         EMAIL: comhbotei@gmail.com

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 ★コンボ共催★
 第2回 IMR全国研修会(神奈川県横浜市)
   2016年7月17日(日)~18日(月・祝)
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 IMR(Illness Management & Recovery)は、「疾病管理とリカバリー」と呼ばれる、科学的根拠があり、リカバリーの理念を大切にしているプログラムです。昨年の第1回研修会(福岡県)に続き、今回は横浜市で研修会を開催します。本研修は、具体的に自分の所属する病院や施設でIMRを導入しよう(導入している)という方を対象にしています。 IMRプログラムの実践者を養成 するための専門職向きの研修会です。IMRを導入するにあたって悩んでいる方、導入前に実践している人の話を聞いてみたい方など、多くの皆様のご参加をお 待ちしております。
  ☆プログラムの詳細&お申込方法はコンボのHPから
  → https://www.comhbo.net/?page_id=9965
  ☆チラシはこちらから(裏面が申込用紙になっています)
  → https://www.comhbo.net/wp-content/uploads/2016/05/IMR-Yokohama-201607.pdf
 【日時】
  2016年7月17日(日)10:00~17:00
  2016年7月18日(月・祝)9:30~15:30
 【会場】
  横浜市総合保健医療センター
  (〒222-0035 神奈川県横浜市港北区鳥山町1735番地)
  〇アクセス: JR横浜線、市営地下鉄「新横浜駅」から徒歩10分
  〇地図: http://www1a.biglobe.ne.jp/yccc/access.html
 【講師】
  内野俊郎・坂本明子(久留米大学)吉見明香・藤田英美・加藤大慈(横浜市立大学)ほか、IMRネットワークメンバー
 【参加費】
  1万円 (配布資料、茶菓代含む)
  懇親会  5千円 (参加希望者のみ)
 【お申込】
  チラシ裏面の申込用紙を記入の上FAXでコンボまでお送りください。(FAX: 047-320-3871)
  ※申込締切: 6月28日(火)
 【お問合せ】
  メール: itdaycare@fukkou-kai.jp (鷹岡病院デイケア 中村まで)
 【主催】
  IMRネットワーク &認定NPO法人地域精神保健福祉機構・コンボ
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 コンボで扱っているIMR関係の書籍
 ~あわせてご覧ください~
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 ◆『IMR入門 疾病管理とリカバリー』 ~IMRブックレット(1)~
   → 内容の詳細&ご注文: https://www.comhbo.net/?p=5560
 ◆『IMRの実践』 ~IMRブックレット(2)~
   → 近日刊行予定!
 ◆『IMR・疾病管理とリカバリー』 ~EBPツールキットテーマ別2冊セットDVDつき~
   → 内容の詳細&ご注文: https://www.comhbo.net/?p=4145

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 ピアサポートグループ
 開 催 情 報
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 ☆最新情報は下記ウェブサイトから
 https://www.comhbo.net/?page_id=3698
 ○5/28(土)札幌ピアサポートグループSAPIAオープングループ(北海道札幌市)
 ○5/28(土)元気+サークルズ in 秋葉原(東京都千代田区)
  ★ピアグループ情報を掲載してみませんか?
   ご希望の方は、comhbo.peer@gmail.com までご連絡ください!

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 コンボ★イベント
 最 新 情 報
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 ◎ACTブロック別研修会《中国・四国》◎
 【日時】2016年6月11日(土)
 【会場】岡山市内(調整中)
 ☆詳細は近日中にウェブサイトにアップします

 ◎ACTブロック別研修会《近畿》◎
 【日時】2016年6月26日(日)
 【会場】大阪府内(調整中)
 ☆詳細は近日中にウェブサイトにアップします

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  コンボの活動にご協力をお願いします
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 さまざまなイベント・研修会や情報提供など、NPO法人コンボの活動は、皆さまからのご理解・ご協力に支えられています。コンボへの皆さまのご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。

 【賛助会員として】
   ☆会費は1年間5,000円です
   ☆賛助会員のお申込みはこちらから
    → https://www.comhbo.net/?page_id=190
 【書籍・DVD等の購入を通じて】
    → 《書籍》 https://www.comhbo.net/?page_id=2537
    → 《DVD》 https://www.comhbo.net/?page_id=2298
 【寄付を通じて】
    → https://www.comhbo.net/?page_id=182
 ※賛助会員のお申込み、書籍・DVD等のご注文、ご寄付はお電話・ファックス・郵送でもお受けしております。
○===============================○
  《競輪 RING!RING!プロジェクトの補助を受けています》
   「こころの元気+」の制作
  《日本財団の助成を受けています》
   ACTチームのモニタリング調査、スタッフ養成及びスーパービジョン体制の整備
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  《熱中症予防声かけプロジェクト》
   www.hitosuzumi.jp
   コンボも参加しています!
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●「こころの元気+」最新号の情報はこちらからご覧になれます。
https://www.comhbo.net/?page_id=9886
☆5月号のテーマは「知っておきたい離脱症状」
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認定NPO法人 地域精神保健福祉機構(コンボ)
Website: http://comhbo.net
Twitter: http://twitter.com/#!/comhbo/
Facebook: https://ja-jp.facebook.com/comhbo
〒272-0031 千葉県市川市平田3-5-1 トノックスビル2F
TEL: 047-320-3870 FAX: 047-320-3871
EMAIL: info@comhbo.net (コンボ広報チーム)
***********************************************************
下記のサイトより過去のお知らせメール便がご覧になれます。
http://comhbo-mail.blogspot.com/
by open-to-love | 2016-05-20 21:50 | パーソナリティ障害 | Trackback | Comments(0)
コンボお知らせメール便:5月のこんぼ亭は「感情調節」がテーマ&ラジオ番組のご案内

 盛岡ハートネットのみなさま、こんにちは。コンボ広報チームです。明日から大型連休ですね。コンボのスタッフは、繰り出す派、ゴロゴロ派と、それぞれです。皆様はどのようにお過ごしでしょうか。本日は次回、5月28日のこんぼ亭についてご案内いたします。こんぼ亭月例会は毎年、夏の間はお休みになります。夏の前最後のこんぼ亭となりますので、ぜひぜひご参加ください。そして、「こころの病」をとりあげるラジオ番組についても、ご案内いたします。

★HEADLINES★
(1) 第35回こんぼ亭:「感情のコントロール」~申込受付中~
(2) コンボ耳より情報:こころの病@文化放送「大竹まことのゴールデンラジオ」
(3) コンボ後援:チャリティーコンサート(千葉県船橋市)
(4) コンボイベント最新情報

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 ★第35回こんぼ亭月例会★
 『感情の調節(コントロール)がむずかしい!
   ~あなたとまわりの人ができること~』
      2016年5月28日(土)
     ~事前申込み受付中~
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 つらい感情に対処しようとして取る行動が、まわりの人々に認めてもらえず、関係も悪化してしまう、、、。その悪循環のために複数の感情の調節が困難になってしまう、、、。感情の調節がうまくいかず、家族や友人関係、学校や職場などでの生活に支障・困難をきたし、苦しい状態におちいる、、、。その結果ご本人や家族などまわりの身近な人々の困難がさらに増大してしまう、、、。今回のこんぼ亭では、そうした感情の調節がむずかしい方がどうしたらよいのか、自分自身やまわりの人ができることをお伝えいたします。お招きするのは、遊佐安一郎(長谷川メンタルヘルス研究所代表理事)さん。境界性パーソナリティ障害に対する心理療法の権威であり、家族療法、認知療法、弁証法的行動療法の日本における第一人者です。「こころの元気+」で「境界性パーソナリティ障害とつきあう」を連載していただいています。皆様、ふるってご参加ください!
  ☆詳細&お申込方法はコンボのHPから
  → https://www.comhbo.net/?page_id=9595
  ☆チラシはこちらから(裏面が申込用紙になっています)
  → https://www.comhbo.net/wp-content/uploads/2016/04/konbotei-35-ryoumen.pdf
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 出演者
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  〇遊佐安一郎(長谷川メンタルヘルス研究所代表理事)
  〇当事者(予定)
  〇家族(予定)
  ★こんぼ亭亭主(ご案内役):
   伊藤順一郎(メンタルヘルス診療所しっぽふぁ~れ 院長)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 事前申込は5/20(金)まで!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 【日時】 2016年5月28日(土)
       12:30開場 13:00~15:30 ※30分ほど延長する場合があります。
 【会場】 小岩アーバンプラザ(〒133-0051東京都江戸川区北小岩1-17-1)
      〇アクセス: JR総武線小岩駅北口より徒歩15分、または、
        京成本線江戸川駅より徒歩10分
      〇地図: https://i2.wp.com/www.comhbo.net/wp-content/uploads/2016/04/koiwa-map.jpg
 【参加費】 事前申込3000円(コンボ賛助会員は2000円)、当日3500円
 【お問合せ】 NPO法人コンボ「こんぼ亭」係
         TEL: 047-320-3870
         EMAIL: comhbotei@gmail.com

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 ≪コンボ耳より情報≫
 文化放送「大竹まことのゴールデンラジオ」で
   「こころの病」を取り上げます
    5/2(月)~5/6(金)
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 首都圏を中心に聴くことができるラジオ、文化放送「大竹まことのゴールデンラジオ」という番組の中に、「大竹発見伝 "ザ・ゴールデンヒストリー"」というコーナーがあります。市井に生きる人々の人生や暮らしを取材し、それを大竹まことさんが紹介するという、10分ほどの短いコーナーです。週ごとにテーマが
あり、来週は「こころの病」についてとりあげます。先日、コンボの宇田川健が、当事者の立場からということで取材をうけました。ほかにも、いろいろな立場の方の「ゴールデンヒストリー」が紹介されます。人に歴史あり。ゴールデンウィーク中お昼のひととき、ぜひ番組をお聴きください!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 番組のご案内
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ●番組名:大竹まことゴールデンラジオ(午後1時~3時30分)
 ●放送局:文化放送(AM1134)
 ●コーナー名:大竹発見伝「ザ・ゴールデンヒストリー」午後2時~2時10分ごろ
      番組公式Twitter: https://twitter.com/1134golden
      番組公式Facebook: https://www.facebook.com/1134golden
 《登場するのは》
   5月2日(月) 当事者の立場(コンボ・宇田川健)
   5月3日(火) 親の立場の方
   5月4日(水) 精神障害を持つ親に育てられた子どもの立場の方
   5月6日(金) 地域で訪問型支援をしている医師の方
   ※5/5(木)は別番組となります
   ◎文化放送は首都圏で聴く事ができますが横浜方面など一部電波の入りにくい地域があります。また、首都圏以外で聴くには、ラジコプレミアム(インターネットラジオ)に加入する必要があります。 ※ラジコ(http://radiko.jp/)は無料ですが、ラジコプレミアムは有料です。

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 ≪コンボ後援イベント≫
 ☆オアシス家族会主催☆
  第12回チャリティーコンサート
  「みんなでささえるこころの元氣2016」(千葉県船橋市)
       2016年6月5日(日)
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 活動13年目を迎える千葉県船橋市のオアシス家族会では、今年も恒例のチャリティコンサートを開催いたします。今回はフルート&チェロの魅力あふれる心温まる音楽と弾き歌い、そして、シンセオーケストラのユニット「ポァゾン」の歌をお届けいたします。ふなっしーのふるさと、船橋に、皆様ぜひお越しください。
 ◎コンサートの詳細について
   http://myfuna.net/catchup/?id=12679
 【日時】 2016年6月5日(日)14:00開演 (13:30開場)
 【会場】 船橋市民文化創造館「きららホール」(船橋FACEビル6階)
      アクセス→ JR総武線・京成線「船橋駅」降りてすぐ
 【参加費】 500円 ※事前にお申込みください。(当日券はありません)
 【お問合せ&チケットお申込み】
      オアシス家族会
      TEL: 080-5420-0843 (9:00~19:00)

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 コンボ★イベント
 最 新 情 報
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 ◎セミナー◎
 「精神障害を持つ親に育てられた方のための
  家族による家族学習会セミナー in 東京」
 【日時】2016年5月14日(土)~申込受付中!~
 【会場】東京大学(本郷キャンパス)(〒113-8654 文京区本郷7-3-1)
 ☆詳細はコンボのHPから
 → https://www.comhbo.net/?page_id=9531
 ☆チラシはこちらから
 → https://www.comhbo.net/wp-content/uploads/2016/04/kodomoftf20160514flier.pdf

 ◎ACTブロック別研修会(北海道・東北)◎
 【日時】2016年5月29日(日)
 【会場】かでる2・7(〒060-0002 札幌市中央区北2条西7丁目)
 ☆詳細はコンボのHPから
 → https://www.comhbo.net/?page_id=9503
 ☆チラシはこちらから(申込用紙つき)
 → https://www.comhbo.net/wp-content/uploads/2016/04/ACT_Sapporo.pdf

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  コンボの活動にご協力をお願いします
○===============================○
 さまざまなイベント・研修会や情報提供など、NPO法人コンボの活動は、皆さまからのご理解・ご協力に支えられています。コンボへの皆さまのご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。
 【賛助会員として】
   ☆会費は1年間5,000円です
   ☆賛助会員のお申込みはこちらから
    → https://www.comhbo.net/?page_id=190
 【書籍・DVD等の購入を通じて】
    → 《書籍》 https://www.comhbo.net/?page_id=2537
    → 《DVD》 https://www.comhbo.net/?page_id=2298
 【寄付を通じて】
    → https://www.comhbo.net/?page_id=182
 ※賛助会員のお申込み、書籍・DVD等のご注文、ご寄付はお電話・ファックス・郵送でもお受けしております。
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  《競輪 RING!RING!プロジェクトの補助を受けています》
   「こころの元気+」の制作&PNPP(ピア・ネットワーク・プロモーション・プロジェクト)
  《日本財団の助成を受けています》
   ACTチームへの調査及びアウトリーチ支援に係わるスタッフ養成事業
○===============================○
●「こころの元気+」最新号の情報はこちらからご覧になれます。
https://www.comhbo.net/?page_id=9886
☆5月号のテーマは「知っておきたい離脱症状」
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認定NPO法人 地域精神保健福祉機構(コンボ)
Website: http://comhbo.net
Twitter: http://twitter.com/#!/comhbo/
Facebook: https://ja-jp.facebook.com/comhbo
〒272-0031 千葉県市川市平田3-5-1 トノックスビル2F
TEL: 047-320-3870 FAX: 047-320-3871
EMAIL: info@comhbo.net (コンボ広報チーム)
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下記のサイトより過去のお知らせメール便がご覧になれます。
http://comhbo-mail.blogspot.com/
by open-to-love | 2016-04-28 20:52 | パーソナリティ障害 | Trackback | Comments(0)
コンボお知らせメール便:こんぼ亭「亭主」伊藤順一郎からのメッセージ

コンボの宇田川です。
今度の土曜日、7月2日に第4回こんぼ亭月例会「境界性パーソナリティー障害 治療のトレンドを知る」を開催します。こんぼ亭「亭主」、伊藤順一郎から盛岡ハートネットのみなさまへのメッセージです。
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 遊佐先生による境界型パーソナリティ障害(BPD)の治療のお話を伺って、ポイントを僕なりにまとめてみると三つの言葉になりました。
 一つ目は「感情調節の苦労」。いろいろなことが言われているけれど、BPDをもつ人に共通してあるのは、この苦労だということ、です。これはとっても伝わりやすい言葉だなぁと思いました。パーソナリティというとあいまいになるところが、「感情調節の苦労」があるというと、すっと腑に落ちる。これはBPDを持つ人との関係を安全で安心できるものにするうえで大事なことだなぁと思いました。
 二番目は「承認」ということ。BPDと言う状態との関わりの中では、「そのまんまでいいよ」ということが関係の中で言いづらくなる気がします。BPDの当人も、自分でも「そのまんまでいいや」と思えなくなる。人に安心をもたらす「承認」ということが欠乏するパターンになりやすいのだなぁと感じています。「承認」が前提にある関係のありかたを明確にすることが大切だと思いました。「○○したら、認めてあげるよ」というメッセージと、「いろいろやんちゃもあるけれど、僕はあなたが好きだわ」というメッセージの違い。このあたりにヒントがあるように思うのですがいかがでしょう。
 三番目は「グループの力」を借りながら、生活をとりもどしていくという構造をつくること。自分たちのありかたが受け入れられないと感じたり、迷惑をかけていると感じると人はしばしば孤立しやすいものです。けれど、人の変化は関係性の中で生じる。人と人がともにあるように、あるいはつながるように場を作っていく。そういうことも支援として大切なことなのだろうと考えました。
 以上は、あくまでも僕なりの感想です。皆さんも遊佐先生やBPDのご家族のお話をライブで体験していただいて、ぜひ、さまざまな発見をしてください。
伊藤順一郎
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

≪出演者プロフィール≫
第4回のお客様
★遊佐安一郎
(長谷川メンタルヘルス研究所所長)
アメリカの精神科病院で臨床心理士として約20年勤務後、東京の長谷川病院で13年勤務。2010年4月からは長谷川メンタルヘルス研究所の所長としてメンタルヘルスに関する講演、研修、カウンセリングなどにかかわっている。そこで境界性パーソナリティ障害のご本人とご家族のための支援プログラムも行っている。『こころの元気+』にて、2009年11月(第33号)より「境界性パーソナリティー障害とつきあう」を連載中。ワインをこよなく愛している。

★境界性パーソナリティー障害 家族会の皆さん
遊佐先生の家族向けプログラムに参加している家族会から、今回のこんぼ亭に協力を申し出ていただいた皆さんが登場。日々のやりとり等、具体例を交えつつ、その体験を語っていただく。

★こんぼ亭「亭主」伊藤順一郎
NPO 法人コンボ共同代表。国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所社会復帰研究部部長。精神科医。統合失調症の人やその家族との関係について長年にわたって研究している。近年では「リカバリー」について思いをめぐらしつつ、ACT(包括型地域生活支援プログラム)やIPS(個別就労支援プログラム)の普及にも力をいれている。当「こんぼ亭」シリーズでは亭主役をつとめる。

場 所: 帝京平成大学 池袋キャンパス 716教室 (JR池袋より徒歩12分)
*地図はこちらから。 http://www.thu.ac.jp/access/index.html
参加費: 事前申込 3000円(コンボ賛助会員は2000円)、当日:3500円
定 員: 300人
★事前申込締切日 明日6月28日(火)です★
*第3回&第4回月例会チラシのダウンロードはこちらから。
http://comhbo.net/event/pdf_data/110519_3_4_comhbo_arbor_flyer.pdf
≪申込方法≫
1,参加費を郵便局から郵便振替用紙にてお振り込みください。
⇒ 口座番号:00280-4-116662  加入者名:こんぼ亭
2,参加申込用紙に必要事項→お名前・ご所属・賛助会員番号(賛助会員の方)・ご住所・電話番号・FAX番号・領収書の宛名(必要な方のみ)をご記入の上、
ファックス 047-320-3871
電子メール comhbotei@gmail.com
郵送 〒272-0031 千葉県市川市平田3-5-1 トノックスビル2F
NPO法人コンボ「こんぼ亭」係までお送りください。
⇒ 申込用紙のダウンロードはこちらから。(チラシの裏面です。)
http://comhbo.net/event/pdf_data/110519_3_4_comhbo_arbor_flyer.pdf
3,上記1&2が確認できましたら、入場券(ハガキ)をお送りいたしますので、当日ご持参ください。
※お申し込みは先着順に受け付け、定員に達したところで締め切らせていただきます。
※お振り込み後のキャンセルには対応いたしませんので、ご了承ください。

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≪送り先&お問い合わせ≫
NPO法人 地域精神保健福祉機構・コンボ 「こんぼ亭」係
Email: comhbotei@gmail.com
FAX: 047-320-3871
〒272-0031 千葉県市川市平田3-5-1 トノックスビル2F
TEL: 047-320-3870
********************************************
以下のリンクから「こころの元気+」創刊号が無料でダウンロードできます。
http://comhbo.net/mental_energy/pdf_data/genkiplusno1_2.pdf

特定非営利活動法人 地域精神保健福祉機構(コンボ)
http://comhbo.net
http://twitter.com/#!/comhbo/
〒272-0031 千葉県市川市平田3-5-1 トノックスビル2F
TEL 047-320-3870 FAX 047-320-3871
info@comhbo.net
コンボお知らせメール便 担当:宇田川健

http://comhbo-mail.blogspot.com/
こちらで過去のお知らせメール便がご覧になれます。
by open-to-love | 2011-06-27 17:14 | パーソナリティ障害 | Trackback | Comments(0)
コンボお知らせメール便「境界性パーソナリティー障害について」

盛岡ハートネットのみなさま

コンボの宇田川です。次回の7月2日のこんぼ亭のテーマは境界性パーソナリティ障害です。この病名について、いろいろな誤解があると思います。きちんとお伝えしたいと思い、ACT-IPSセンターの香田さんに説明してもらいました。それから、事前申込の締切りが6月28日(火)まで伸びました。では香田さんからのメッセージです。

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
こんにちは。ACT-IPSセンターの香田です。

私は、ACT-JでのケースマネージャーやIPSの就労支援の専門家として働く前は、長谷川病院に常勤で勤めていました。(今も非常勤で長谷川病院のお仕事をしています。

つまり、今回のお客様であり、こころの元気+に連載中の「境界性パーソナリティー障害とつきあう」遊佐安一郎先生は、元上司で、公私共にとってもお世話になっています♪

長谷川病院は、「境界性パーソナリティー障害」という病名をお持ちの方が、たくさん利用なさっています。その皆さんに共通して感じている私のイメージは、「おしゃれで、一生懸命で、なんか魅
力を持っていて、まわりからの評価に敏感で、とって~も傷つきやすい。」という感じです。

皆様は、「境界性パーソナリティー障害」って聞くと、どんなイメージをお持ちですか?時々聞く声としては、「操作的で周囲を振り回す」「治療にのりにくいのでここでは診れない」「スタッフの言うことを聞いてくれないのでボーダーぽい!」などなど。つまり、周囲にいる人にとっては「困ったちゃんなので、自分たちではどうしたら良いのかわからない」的なイメージをお持ちの方も、多いのではないのかと思います。そのために、病気からくる「生活のしづらさ」だけでなく、周囲から結果的にもたらされるこの「スティグマ」も生きづらさを助長してしまっている場合があるのではないかと思います。

でも、実際は彼女・彼ら達が体験する感情は、誰しもが感じる可能性のある感情でもあります。今回紹介するアプローチや考え方は、感情調節をうまくしていきたいと思っていらっしゃる様々な方に役にたつものです。

境界性パーソナリティー障害をお持ちの方は、人よりも様々な感情をより敏感に感じて傷ついてしまうことが多いので、自分で対処しきれなくなって表現する方法が、周囲にいる人を疲れさせてしまったり、びっくりさせてしまったりしてしまうのかもしれません。

彼らが感じる感情とは・・・
v 「夜、急に寂しさが起こって、将来が不安になって死にたいくらいつらくなった」
v 「楽しすぎてテンションが上がって余計なことまで言ってしまって後で落ち込みすぎて眠れない」
v 「友人や彼にその場では相槌を打って合わせている。でも帰ってから、なんか違和感、怒りが沸いてきてメールをしまくってしまう。」
v 「家族に色々言われるのは嫌!!心配されてる自分も嫌!!だけど気にしててほしい」
v 「誰かにお願いされて断れなくて、体を壊してしまう。もしくは爆発して人間関係が途切れてしまう」
v 「過食がしたくて我慢するとつらくて眠れない、イライラして今度は家族に八つ当たり」
v 「とにかく楽になりたい思いで薬をいっぱい飲んじゃった」
v 「自分がなくて、人と比べて振り回されてつらくなる」
v 「人と同じは嫌!でも人からずれて孤立するのも嫌!」

このような感情をコントロールして、生活しやすくなるための治療法の1つに弁証法的行動療法 (DialecticalBehaviorTherapy)というものがあります。

【弁証法的行動療法とは】

M. Linehanによって発展してきた境界性パーソナリティ障害などの感情の調節機能不全の治療法として、入院頻度、自殺行動の減少など科学的エビデンスを持つ効果的な治療法です。基本的には認知行動療法ですが、「治療が困難」という状況に対して弁証法的工夫を組み込んでいます。
「弁証法」とは、「有限なものが自己自身のうちに自己との対立・矛盾を生み出し、それを止揚することで高次なものへ発展する思考および存在を貫く運動の論理をさす。(大辞林から抜粋)」
つまり、彼らが変化することと、彼らが変化しないことを、あるがままに受容・承認していくことに焦点をあてた考え方で、これらを共に取り入れて、両者を包括した上で、そこから生み出された一つ上をいく新たなアプローチです。
その弁証法的行動療法の中核的なスキルに【マインドフルネス】というものがあります。マインドフルネスは、今の瞬間の現実の出来事に常に気づきを向け、その現実をあるがままに知覚し、それに対する思考や感情にはとらわれないでいる状態です。(禅,ヨガ,瞑想などで目指すこととも似ています)自分自身と周囲のできごとを、意識的に体験、観察できる能力を身につけていきます。つまり、心を「理性的な心」「感情的な心」に分け、マインドフルネスな心の状態とは、「賢明な心」が「感情的な心」と「理性的な心」のバランスを上手にとっている状態にしていきます。

ちょっと、文章だけでは、わかりにくいかもしれないですよね。。。

詳しくは当日、遊佐先生やご家族から、実例も含めながら、この最新治療のトレンドでもある、「弁証的行動療法(DBT)ってなに? スキーマ療法ってどんなことをするの? 自助グループってどんな風に役に立つの?」などなどについてわかりやすい説明がありますので、お楽しみに・・・♪
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≪出演者プロフィール≫
第4回のお客様
★遊佐安一郎
(長谷川メンタルヘルス研究所所長)
アメリカの精神科病院で臨床心理士として約20年勤務後、東京の長谷川病院で13年勤務。2010年4月からは長谷川メンタルヘルス研究所の所長としてメンタルヘルスに関する講演、研修、カウンセリングなどにかかわっている。そこで境界性パーソナリティ障害のご本人とご家族のための支援プログラムも行っている。『こころの元気+』にて、2009年11月(第33号)より「境界性パーソナリティー障害とつきあう」を連載中。ワインをこよなく愛している。

★境界性パーソナリティー障害 家族会の皆さん
遊佐先生の家族向けプログラムに参加している家族会から、今回のこんぼ亭に協力を申し出ていただいた皆さんが登場。日々のやりとり等、具体例を交えつつ、その体験を語っていただく。

★こんぼ亭「亭主」伊藤順一郎
NPO 法人コンボ共同代表。国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所社会復帰研究部部長。精神科医。統合失調症の人やその家族との関係について長年にわたって研究している。近年では「リカバリー」について思いをめぐらしつつ、ACT(包括型地域生活支援プログラム)やIPS(個別就労支援プログラム)の普及にも力をいれている。当「こんぼ亭」シリーズでは亭主役をつとめる。

場 所: 帝京平成大学 池袋キャンパス 716教室 (JR池袋より徒歩12分)
*地図はこちらから。 http://www.thu.ac.jp/access/index.html
参加費: 事前申込 3000円(コンボ賛助会員は2000円)、当日:3500円
定 員: 300人
事前申込締切日 6月28日(火)
*第3回&第4回月例会チラシのダウンロードはこちらから。
http://comhbo.net/event/pdf_data/110519_3_4_comhbo_arbor_flyer.pdf
≪申込方法≫
1,参加費を郵便局から郵便振替用紙にてお振り込みください。
⇒ 口座番号:00280-4-116662  加入者名:こんぼ亭
2,参加申込用紙に必要事項→お名前・ご所属・賛助会員番号(賛助会員の方)・ご住所・電話番号・FAX番号・領収書の宛名(必要な方のみ)をご記入の上、
ファックス 047-320-3871
電子メール comhbotei@gmail.com
郵送 〒272-0031 千葉県市川市平田3-5-1 トノックスビル2F
NPO法人コンボ「こんぼ亭」係までお送りください。
⇒ 申込用紙のダウンロードはこちらから。(チラシの裏面です。)
http://comhbo.net/event/pdf_data/110519_3_4_comhbo_arbor_flyer.pdf
3,上記1&2が確認できましたら、入場券(ハガキ)をお送りいたしますので、当日ご持参ください。
※お申し込みは先着順に受け付け、定員に達したところで締め切らせていただきます。
※お振り込み後のキャンセルには対応いたしませんので、ご了承ください。

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≪送り先&お問い合わせ≫
NPO法人 地域精神保健福祉機構・コンボ 「こんぼ亭」係
Email: comhbotei@gmail.com
FAX: 047-320-3871
〒272-0031 千葉県市川市平田3-5-1 トノックスビル2F
TEL: 047-320-3870
*************************************************
なお、このメールの本文をご自分の所属しているメーリングリストなどに転送していただけたら幸いです。またご自分のブログにコピーアンド・ペーストしたり、広くお知り合いに転送していただけますよう、よろしくお願いいたします。また会報を発行しておられる団体につきましては、コンボ 宇田川の名前で本文を全文掲載していただきたく、よろしくお願い致します。
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以下のリンクから「こころの元気+」創刊号が無料でダウンロードできます。
http://comhbo.net/mental_energy/pdf_data/genkiplusno1_2.pdf

特定非営利活動法人 地域精神保健福祉機構(コンボ)
http://comhbo.net
http://twitter.com/#!/comhbo/
〒272-0031 千葉県市川市平田3-5-1 トノックスビル2F
TEL 047-320-3870 FAX 047-320-3871
info@comhbo.net
コンボお知らせメール便 担当:宇田川健

http://comhbo-mail.blogspot.com/
こちらで過去のお知らせメール便がご覧になれます。
by open-to-love | 2011-06-23 19:03 | パーソナリティ障害 | Trackback(1) | Comments(0)
牛島定信著『境界性パーソナリティ障害のことがよくわかる本』
(講談社 健康ライブラリー イラスト版、2008年)

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自ら対人関係を壊してしまう人たち…激しい怒りは「見捨てないで!」という叫び。未熟なパーソナリティが生む障害の実態とは?

【主なポイント】
●境界性パーソナリティ障害は、感情・行動・対人関係が不安定になる障害
●未熟なまま、成長しきれていないパーソナリティが、症状を生む
●周囲とのトラブルを起こしやすく、「困った人」と思われてしまう
●不安や怒り、孤独などの感情を同時に感じ、整理しきれない
●リストカットや過食など、自分を傷つけることで気持ちを落ち着かせる
●よい人、悪い人など両極端な考え方しかしない
●新しい治療ガイドにもとづく診断方法と正しい治療の進め方
●家庭や職場、医療現場でのトラブル回避のヒント集

目次
1「困った人間だ」と思われてしまう人たち
  Aさんの場合―昨日まで絶賛していた相手を、いきなり敵視して攻撃する
  Bさんの場合―家族や友人に「自殺する」とメールをだす
2 境界性パーソナリティ障害は不安定になる障害
  特徴―二つの心の病の境界線上にある症状
  特徴―ほかのパーソナリティ障害と区別しにくい
3 未熟なパーソナリティが症状を生む
  行動―自分を傷つけることで気持ちを落ち着かせる
  行動―衝動的な恋愛や自分をいじめる過食をくり返す
4 生活を立て直すための治療ガイド
  基本―個人精神療法だけに頼らないで治療する
  診断―病気の診断や告知は慎重におこなわれる
5 こんなときどうする?問題の対処法
  家庭での問題―問題を隠さず、おもてにだす
  家庭での問題―子どもから「親のせいだ」といわれたら

牛島定信:1939年生まれ。九州大学医学部卒業、医学博士。1973年、ロンドン大学精神医学研究所留学。国立肥前療養所医長、福岡大学医学部教授、東京慈恵会医科大学教授を経て、東京女子大学教授。
by open-to-love | 2010-01-13 20:15 | パーソナリティ障害 | Trackback | Comments(0)
かおり著『境界性パーソナリティ障害18歳のカルテ・現在進行形』
(星和書店、2009年)
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ほんの些細なことにも、感情が激しく揺れ動き、いちいちつまずき、転び、文字通りたくさんの傷を作って、大騒ぎせずにはいられない。
そんな境界性パーソナリティ障害を抱えた少女の心の葛藤を自ら描く。
絵を描き、詩を紡ぐ著者が見た、自分自身、そして人々との関係。
長年、著者を支えてきた母親と主治医による文章もまた、読者の心を打つ

目次
はじめに
かおりの歩み
保育園の頃
小学生の頃
中学1年生の頃
中学2年生の頃
中学3年生の頃
卒業後
明日に向かって
家族の思い
親として
教師として
かかわりの中から見えてきたこと
本を出したいと思った理由
あとがき

かおり:1991年富山県生まれ。思春期の頃から自傷行為始まる(リストカット、オーバードーズ、強迫性障害、薬物依存、摂食障害等)。精神科入退院を繰り返す。中学二年より不登校。現在、通信制高校も不登校中。現在の病名は「境界性パーソナリティ障害」(BPD)。今は高卒程度認定試験受験に挑戦中。絵画の個展を年一回開催。
by open-to-love | 2010-01-13 20:04 | パーソナリティ障害 | Trackback | Comments(0)
成田善弘編『境界性パーソナリティ障害の精神療法 日本版治療ガイドラインを目指して』(2006年9月、金剛出版)

付 境界性人格障害(BPD)の個人精神療法ガイドライン(案)…下

Ⅰ はじめに
Ⅱ 個人精神療法の定義
Ⅲ 個人精神療法で認められるBPDの病理
 1.浮動する不安と多彩な神経症・心身症症状
 2.見捨てられ抑うつ
 3.行動化
 4.生身の人間関係への希求
 5.体験の分裂と融合性の過剰
 6.投影同一化
Ⅳ 個人精神療法の実際
 1.診断
 (1)併存疾患
 (2)鑑別診断
 2.個人精神療法の適応
 3.個人精神療法の基本原則
 4.個人精神療法の治療経過
(以上、「上」に収録)

 5.個人精神療法におけるポイント

 (1)治療目標を明確にする

 BPD患者は主訴があいまいで漠然としている。これは一つには、患者が不安を限局化する能力に乏しいことによるが、もうひとつは、患者が関係そのものを希求することによる。BPD患者は治療者との治療目標達成の手段とみなすのが困難で、関係自体を目的とする傾向がある。そうなるとその関係は職業的役割関係でなく生身の関係に近づき、終結が見えなくなる。そうならないためには、患者との間で「いま私たちが会っているのは〜のためです」として、「〜」を具体的に明確にすることが必要である。これが明確でなくと、患者は制御不能の逸脱行動にしがみついたり、留まるところを知らない欲求を嗜癖的に抱きつづけたりして、病的退行状態に陥りやすい。治療目標はあいまいになりがちなので、ときどき確認すべきである。

 (2)安定した治療構造の設定と変更についての留意

 BPD患者に対しては、面接の頻度、時間などの治療構造を明確に設定することが重要である。それによって患者に安心感と対象恒常性の感覚を与えうる。ただし、BPD患者では治療構造を変更せざるをえないことも生じる。その場合、その変更の意味を患者に説明するとともに、それを患者がどう体験しているかを患者と話し合うことが必要となる。

 (3)支持的技法

 BPD患者は、治療者の反応が少なすぎると剥奪感を感じやすく、また不安に対して現実的に対処する能力が乏しいゆえに、治療では支持的技法を用いることが不可欠である。ここでの支持は自我支持で、安易な保証や慰めではなく、具体的には以下のようなことである。

  ①妥当性確認(validation):

 患者の体験や感情をそれと認め肯定する。必ずしも患者の語ることのすべてを事実と認めるとは限らないが、患者がそのように感じていることは認める。

  ②行動化の適応的側面を評価する(対策重視):

 行動化が一見不適応的に見えても、それがより悪い自体を招かないための患者なりの努力とみなしうるところを評価する。

 【例】母親への暴力で入院していた患者が外泊し、母親不在であったため下駄箱を蹴とばして帰院した。治療者は下駄箱を壊しただけですぐ帰院したのは適切だったと評価した。

  ③対処の選択肢を整理して示す:

 患者がどうしてよいかわからず混乱しているとき、とりうる対処の選択肢をいくつかとり出し、患者が結果を予測し選択できるように援助する。

  ④達成を評価する:

 患者がすでに成し遂げたことを、それが些細なことであっても、また患者自身がそれを達成とみなしていなくても、それを見出して評価し、治療者もともに喜ぶ。とくに治療後期の自立への試みを行動化と見誤らぬよう注意する。ただし、患者が治療者の評価を得ようとして、過度に適応しようとすると、後で大きな破綻(抑うつ、自己破壊的行動など)を生じる場合があるので、達成評価は慎重に行われるべきである。

 (4)行動化に対する対応

 行動化は内的衝動を解消するための患者なりの方法であったり、適応への努力であったり、自己主張の表現であったりする。このことを治療者が理解し、行動化に伴う感情をとりあげ、行動化の意味を話し合う必要がある。
 ただし、著しい自己破壊的行動や治療継続を困難にする行動に対しては、それらが問題であるという標識を立て、それらが招く破壊的結果を指し示した上で、限界を設定する。言葉での制止のみでは行動がコントロールされない危機的状況では、入院など物理的限界設定を要する。治療者の行う限界設定は、本来なら患者自身が行うことを一時代行するものであることを患者に伝える。たとえば、入院の必要性が予見される場合「あなたに自分でコントロールしてもらいたいが、それが難しいときは、病院の壁に代わってコントロールしてもらいましょう」などと伝える。

 (5)直面化と解釈

 直面化とは治療者が患者の自己破壊的行動に対し、またその患者が本来できるはずのことをできないとしていることに対し、その行動の結果を直視させようとすることをいう。たとえば「あなたは自分で決めなければならない状況になると、いつも引きこもってしまいますね。そうすると事態がより困難になるのに、なぜいつもそうするのでしょうか?」などと問う。
 解釈とは治療者が患者の言動の潜在的な意味を患者の生活史と関連づけて理解し、言葉にして患者に伝えることをいう。たとえば「あなたは自分で決めなければならない状況になると、いつも引きこもってしまいますね。子どもの頃、決めかねると母親が決めてくれた。いま私がそうしないので不満なのでしょうか?」。この例のように解釈は「今、ここ」に焦点をあてて行うことが重要である。
 投影同一化に対しては、解釈することで患者が錯覚から脱するのを促す。その際、治療者と患者の関係性を解釈するのが重要で、たんに患者の心の中のこととして解釈するのは避けた方がよい。たとえば「(治療者が患者の)行動に過度に干渉する」と言って攻撃的になっている患者に、「あなたは危険な行動をとることで、私の干渉を引き起こそうとしているように見えます」とコメントするより、「私もあなたの行動が危険だと思うあまり、あなたに厳しすぎたかもしれません。本来あなた自身が自分の行動を危険だと感じるはずなのに、私が代わりに心配していた気がします」といった解釈の方が有効である。もうひとつの投影同一化の取り扱いは、解釈を保留し投影されたものをしばらくは引き受けることである。たとえば治療者に幻滅することに患者が耐えられないと判断した場合に、その理想化された心像をしばらくは引き受ける。完璧な治療者であることは不可能なので患者は必ず幻滅するが、治療者はその幻滅を小さくして患者の耐えうるものとする。また、ある程度は「悪い」存在であることに耐えることも必要である。BPD患者は「悪い」対象を探し求め、治療者に濡れ衣感情を引き起こすが、治療者は何が起こっているかを客観視しつつ、ある程度は患者の世界に巻き込まれて、「悪い」対象を引き受けることも必要な場合がある。

 (6)治療者の限界の提示

 患者のさまざまな要求に対し、治療者ができることとできないことを区別し、できないことは「できない」とはっきり伝える。これにより、一時的に患者は怒りを表出し治療関係が悪くなったようにみえる場合もあるが、その後に万能で巨大な治療者像が等身大の治療者像へと変化し、患者が治療の当事者として自らの責任を考えるようになり、患者の内界で限界設定がなされる。

 (7)治療者の感情の自覚と検討

 患者の分裂や投影同一化により、治療者は本来患者が体験すべき葛藤の一方の感情を担わされたり、「悪い」対象像を押し付けられたりする。患者から激しい感情を向けられると、治療者の中の未解決な葛藤が浮び出てきたり、陰性感情が湧いてきたりする。治療者は自らの感情を自覚し、その由来と意味を検討し、それを治療に役立てることが必要である。

 (8)治療者の積極性と情緒的応答性

 治療者が積極的にあいづちを打ったり、同意したり、自身の感情をある程度表出したりすることで、現実の人間に対しているという「手ごたえ感」を患者に与えることが重要である。

 (9)精神療法と薬物療法を切り離さない

 患者が薬物に対して抱く不満や苦情、あるいは期待や評価などは、治療者に対する感情の反映である場合がある。医師が処方を変更する場合、そこに精神療法に対する無力感や逆転移感情が潜んでいる場合もある。このようなことを考慮し、精神療法と薬物療法を切り離して考えることのないようにし、薬物をめぐって患者と話し合うことは精神療法の重要な一部であると認識することが必要である。薬物療法と精神療法が別々の臨床家によって行われる場合には、両者の分裂の危険がより大きくなる。2人の治療者は、チームの一員であることを自覚して、率直に話し合うべきである。

 6.治療者の資質、教育、訓練

 BPDの個人精神療法をする治療者には、資質・訓練・教育が必要とされる。治療者の資質としては、柔軟性と一貫性をバランスよく持ち合わせていること、原理原則にこだわらないことが望ましい。また、献身的すぎること、あまりにも敏感で不安が高すぎることは、治療を困難にすることがある。
 こうした資質に加え、読書や講義で理解を深め、事例検討会で自分とは異なった視点に触れて、自らの治療を見直すことが必要である。さらに、BPDの個人精神療法では、治療者一人では対処しきれない状況に陥ることもしばしばある。そうしたとき、治療者をめぐるサポートシステムが必要となる。たとえば、現場の上司の理解、困ったときに相談にのってくれる同僚、研修グループへの参加などが求められる。治療技術の向上のために、コンサルテーションや、継続的なスーパービジョンが有用である。コンサルタントやスーパーバイザーとの1対1のやりとりの中から、新たな患者理解が進み、治療者自身の偏りや癖が明らかになる。これらは治療者としての視野を広げ、さらなる成長を促してくれるであろう。

Ⅴ 個人精神療法における困難な状況

 1.治療構造の変更を迫られるとき

 治療構造の変更には、面接時間や面接頻度の変更、入院、治療者の変更などが含まれる。個人精神療法の初期には、患者の脆弱な防衛が崩れBPDの病理が開花する。患者の不安が高まり、治療者への依存や独占欲が高まって、「面接回数や時間を増やしてほしい」という要求がしばしば生じる。これに対して治療者は、患者の病理が必要とする面接回数、治療者にとって無理のない回数、他の仕事や他の患者とのバランスなどを考慮して対応する。冷たすぎても甘過ぎてもいけない。面接の変更要求をめぐってなされる患者との綱引きを通じて、患者の気持ちをよく理解することが重要である。患者にとっても、原則を曲げない治療者の姿勢に、患者の成長を願う治療者の気持ちを体験する機械となりうる。
 一方、入院という構造の変更は、中断や危機的事態によることが多い。入院をめぐって、治療者は精神療法の失敗を体験し自信を失い抑うつを感じることもある。このために必要な入院の時期を誤り、自殺などの取り返しのつかない事態を招くこともある。そうしたことを避けるために、治療者はつねに自分の情緒に注意を向け、必要ならスーパーバイザーやコンサルタントに助言を求めなければならない。

 2.治療者の不在

 BPD患者は強い見捨てられ感を持っているので、治療者側の事情による面接日時の変更やキャンセルに大きな反応を示す。治療者への攻撃が生じたり、仕返しのような面接キャンセルが続いたりもする。治療者はあらかじめこういう事態に留意して、面接日時の変更やキャンセルをできるだけ避ける。やむをえずそうする場合には、前もって患者に伝え、ある程度理由を説明することが望ましい。治療者不在への反応は、治療者が緊急事態で面接中に中座せざるをえない場合にも生じる。

 3.頻回に電話がかかってくる場合

 個人精神療法の枠内での電話は、予約変更など事務的な場合と緊急事態とに限られる。患者の生命にかかわる緊急事態と判断すれば、救急受診を促すなどして、生命を救うのを優先する。しかし多くの電話は、患者が不安に耐えられず混乱してかけてくるものである。その場合、不安に対する以前の対策を思い出してもらったり、患者自身で何ができるかを尋ねたりして、「治療者に何とかしてもらいたい」から「自分で何とかしよう」に変えるよう試みる。患者が自身で対処できるようになると、存在するという感覚が持てないとき、患者が電話を利用することがある。こういう場合は、患者の不安を軽減するために電話を利用することが有効なこともある。一時的に電話を治療構造に組み込むことが、治療的である場合もある。たとえば、決まった日時に電話をかけてくるように伝え、その場合の料金も定める。

 4.自傷・自殺の脅かし

 BPD患者の治療においては、自殺や自傷の問題に必ずと言ってよいほど遭遇する。自殺企図や自傷を目前にすれば、これを防ぐ行動をとることが義務である。自殺や自傷を予告されたりほのめかされたりすると、治療者には強烈な感情が喚起される。「患者を死なせてはいけない」という焦燥感、使命感とともに、希死念慮の深刻さへの疑問や、操作されているのではないかという疑惑にもとらわれる。喚起される感情が強いと、治療者は判断に自信が持てず、行動しなければ義務を果たしていない気持ちになる。かといって、警察や家族に連絡すれば秘密を漏らしたとして患者の信頼を失うのではないか、「こんな些細なことで連絡して」と軽蔑されるのではないか、といった不安も生じる。こういう現象は、患者の中にある心像(自分を助けてくれる万能のよい対象の心像、迫害的な存在に怯える無力な患者自身の心像など)が、治療者に投影され活発化された結果と言える。こうした不安が治療者の側の行動化を生み、治療に不利益な結果をもたらすこともある。治療者はこうした不安に耐え、適切な対応を熟慮しなくてはならない。たとえば、死にたい気持ちは受け止めつつ死んではいけないと制止する、どういうストレス状況にあるかを明らかにする、どのくらい切迫した気持ちであるかを患者自身に評価してもらう、どうなれば死ななくてよいかを話し合う、などである。治療者だけで抱えきれないときは、スーパーバイザーやコンサルタントに援助を求めることも必要である。

 5.境界侵犯について

 BPD治療においては、治療者と患者の役割を超えようとする境界侵犯が生じやすい。BPD患者は生身の人間関係への希求が強く、治療者を性的に誘惑したり、性的な接触を求めたり、ストーカー行為をしたりすることがある。

 (1)性的誘惑(接触)

 握手などの些細な身体接触、病因外での臨時面接などから次第に発展して、性的関係に陥ることもある。日頃から治療構造を守ることが肝要である。性的接触はいかなる理由があるにせよ行ってはならない。起こしてしまった場合には、すぐに第三者にコンサルテーションを受け、対処する。多くは治療者の交代を要する。

 (2)ストーカー行為

 治療者の帰宅時に病院の外で待っていたり、治療者の自宅付近で待っていたりする。面接外での接触はしないことを説明し帰宅してもらう。持続するようなら、治療中断も考慮する。身の危険を感じる場合には、警察への連絡も考慮する。

 6.病的後退について

 治療構造や治療目標が不明確なとき、治療者があまりにも献身的すぎるときに病的退行が生じやすい。病的退行状態になると、絶望的で制御不能なしがみつきや、留まるところを知らない要求が嗜癖的にくりかえされる。このような場合には、治療構造や治療目標を治療者が能動的に明確にすべきである。この際、硬直的になりすぎず、患者と話し合って段階的に行うのがよい。

 7.他害・暴力の生じる場合

 精神療法過程で、患者による家族への暴力(とくに児童虐待)が明かになることがある。これらに対しては、その直前の出来事と患者の感情を明らかにし、暴力に至る連鎖を患者が理解できるように促し、暴力以外の別の対応策を検討する。暴力が深刻で緊急性があると判断される場合には、治療者は黙視してはいけない。患者と暴力の被害者との物理的分離、児童相談所や警察への通報など、具体的な対応を行うべきである。

 8.酩酊状態で面接にきた場合

 明かに酩酊状態で患者も飲酒を認める場合は、「今日のあなたは酔っていて、面接できる状態には思えません。次回、また話しましょう」などと伝え、帰宅してもらう。酩酊状態だが患者が飲酒を認めない場合も、酩酊のためまともに面接ができないと判断したら、その判断をはっきり伝え、次回に話し合うことにするのがよい。

 9.解離と否認がある場合

 否認はしばしば「言った」「言わない」の論争となり、治療者を悩ませる。治療者は確信が持てないとき、その旨を患者に率直に告げ判断を一時保留して、その後の経過を観察する必要がある。解離はBPD患者にしばしば認められる。解離状態で現れるもうひとつの自己は、通常の自己からは排除された自己部分である。解離の治療目標は、この排除された自己部分を自我に統合することである。禁欲的で良心的な自己部分が通常的で支配的な場合、解離で現れる自己部分は欲望充足的であることが多い。治療者は通常的で支配的な自己部分とのみ同盟してはいけない。解離されたもうひとつの自己部分にも共感的理解を示すべきである。治療が進むと、通常の自我状態の時に、解離状態のことを話題にすることができるようになる。そういうとき、「もう一人の○○さんなら、こうしたいのではないか」などとコメントすることで、解離された自己部分を探索、受容していくことが可能となる。
 否認にしても解離にしても、現在患者にとって必要だから生じているので、早急な直面化や意識化は危険である。患者がそのような防衛を必要としないような安全な環境を提供した上で、ゆっくり探索すべきである。

 10.権威を巻きこむ行動化

 患者が治療者への要求を実現しようとして、より力のある権威(病院管理者、保健所、役所、裁判所など)に訴えることがある。それによって治療者の社会的存在が脅かされる場合がある。治療者が安定していてこそ治療は成り立つ。とくに治療者が属する部署の責任者(たとえば病院長)の個人精神療法への理解は重要であり、患者の振る舞いに対して部署あるいは施設全体として対処する必要がある。心理的にも社会的にも支えられて初めて、治療者は最小限の不安で、患者の好訴的傾向に耐え、その原因を探求できる。

 11.中断について

 個人精神療法において、治療中断の申し出やキャンセルのくりかえしはしばしば生じる。こうした場合、中断やキャンセルの意味について治療者ー患者関係の文脈から十分に話し合う。治療者からの分離の試みは、患者が「見捨てられる前に見捨てる」ためにすることも多いが、治療後期では「出立」や「卒業」という意味もある。両面への配慮が必要である。患者が見捨てられ感を持っているのに、治療者が出立や卒業と早まって捉えたり、患者が出立や卒業の準備ができているのに、治療者が見捨てられ感として扱いつづけたりしないことが重要である。
 患者が見捨てられ感を抱いたまま中断に至ることもあるが、別の治療者との関係においては意外と安定することもある。一人の治療者に見切りをつけて次の治療者へ移ることができるのは、患者のある種の能力とみてよいのかもしれない。

 12.複数の治療者がかかわる場合

 BPD患者に医師と臨床心理士など複数の治療者がかかわる場合、しばしば一方の治療者が理想化された「よい」治療者、他方が価値下げされた「悪い」治療者となる。患者の分離した対象表象を、それぞれの治療者が引き受けさせられるのである。こういうとき、以前から潜在していたスタッフ間の対立が顕在化し、治療チームの間に深刻な分裂を引き起こす。場合によっては、治療チームが破壊される。こうした事態を防ぐために、治療チームはミーティングをくりかえし、理解を共有して分裂を回避すべきである。

まとめ

 個人精神療法はそれのみに偏りすぎることなく、マネージメント、薬物療法、デイケア、家族援助、地域援助など他の治療や援助と組み合わせて行う必要がある。個人精神療法の技法では、治療目標の明確化、構造の設定と変更への留意、表出的技法と支持的技法の組み合わせ、行動化に対するその意味の理解と限界設定、直面化と解釈、治療者の限界の提示、逆転移の自覚と検討、治療者の積極性と情緒的応答性などが重要である。
 BPDに関する欧米の理論モデルの多くは、週2〜4日、1回50分という濃密な治療に基づいたものだが、同様の時間を現在の日本の一般精神科医に期待することは難しい。わが国の現状に見合った治療を模索する必要がある。本ガイドラインが多くの臨床家によって実践され、その有効性が検証されることを願う。

付 アンケート結果

 日本におけるBPDの個人精神療法の現状把握とガイドラインの標準化を目的としてアンケート調査を行った。1994〜2003年の10年間における精神医学、臨床心理学の日本語学術雑誌から「境界性人格障害」と「境界例」をキーワードに論文を抽出しさらにそのタイトルからBPDの精神療法に関連した論文を選び出して、その著者(共著者も含む)を対象として選択した。280人にアンケートを送付し、128人から有効回答を得た。
 個人精神療法については、以下のことが多数を占めていた。治療目標を話し合う。治療目標として、社会適応の向上、衝動行為の制御、症状の軽減など、具体的な行動や症状を問題とする。自傷に対しては、その意味や効用を話し合う。詳しく経緯を聞く、「いけない」とはっきり伝える。自傷が反復する場合には、閉鎖病棟への入院が必要と伝える、個人精神療法の継続が困難と伝える。治療者への激しい怒りには、その正当部分を認める。治療者自身の抑うつや怒りは、その場は抑えて後で考える、同僚や専門家に話す、治療に役立つよう自分の気持ちを患者に伝える。治療者自身の感情は、程度はさまざまだが開示をする。治療者の限界や治療者ー患者関係を話題にする。患者を誉めたり評価したりする。治療終結について話し合う。
by open-to-love | 2008-10-30 23:42 | パーソナリティ障害 | Trackback | Comments(0)
成田善弘編『境界性パーソナリティ障害の精神療法 日本版治療ガイドラインを目指して』(2006年9月、金剛出版)

付 境界性人格障害(BPD)の個人精神療法ガイドライン(案)

Ⅰ はじめに

 われわれは「境界性人格障害の新しい治療システムの開発に関する研究」(厚生労働省の精神・神経疾患委託研究、主任研究者:牛島定信、2002〜2004年)の一環として、一般精神科医が実践しうる「境界性人格障害(BPD)の個人精神療法ライドライン」を作成した。本ガイドラインは次の2つを目指している。

 1.特定の理論のみに依拠せず、さまざまな理論に共通する要素を取り出す。
 2.特別な訓練を受けた専門家のみが行いうるものでなく、一般精神科医あるいは臨床心理士が行いうるものにする。

(主な対象者を、BPDの治療に意欲的で、ある程度の訓練を受けた精神科医あるいは臨床心理士とする。スーパービジョンを受けながらであれば、精神科研修医あるいは心理研修生でも可能と考える)

 作成にあたり、日本における過去10年間のBPDの精神療法に関する論文著者に、個人精神療法に関するアンケート調査を実施し、日本の現状に適した治療の標準化を目指した。ただし、個人精神療法はそれぞれの患者、治療者の特性に応じてその都度決まるものであるから、本ガイドラインは治療者の判断や行為を拘束するものではない。

Ⅱ 個人精神療法の定義

 本ガイドラインでの個人精神療法は以下の諸条件を満たすものとする。

 1.治療者と患者とが一定の治療目標(主訴の解消、衝動コントロールの改善など)を共有する。
 2.一対一で対面する。
 3.主に言語を媒介として交流する。
 4.患者の(心理的)内界を扱う。
 5.構造化されている。標準的には、一定の頻度(週1回以上)、一定の時間(30〜50分)、一定の料金(保険診療あるいは自費診療)のもとに継続的に施行される。

Ⅲ 個人精神療法で認められるBPDの病理

 1.浮動する不安と多彩な神経症・心身症症状

 BPD患者は不安に対する耐性が低く、ほとんどいつも不安を感じている。それらはしばしば、無力感、自分がない、居場所がない、などと表現される。彼らはこの不安を1つの領域や症状に限局化する能力に乏しい。そのため、強迫、恐怖、心気、解離、拒食・過食など多彩な症状を呈する。

 2.見捨てられ抑うつ

 BPD患者は、分離や別れの際に「見捨てられた」と感じ抑うつを体験する。この見捨てられ抑うつは、怒り、恐怖、罪悪感、無力感、空虚感などからなる複合した感情である。この抑うつは対象喪失(あるいはその脅威)によって容易に引き起こされ、治療者の不在をきっかけに出現することも多い。彼らはこの抑うつから逃れようとして、対象にしがみついたり、自己破壊的行動に走ったりする。とくに治療者との分離に際し、自傷や自殺の危険が高まる。面接の終わり際に認められることも多い。そのため、治療者がこれに困惑して陰性感情を抱きやすい。

 3.行動化

 患者の問題が言葉でなく行動として面接の内外で表現されることを行動化と呼ぶ。BPD患者は衝動コントロールが困難で、葛藤を内的体験として保持できず、容易に行動化する。具体的には、学校や職場など社会生活でのトラブル、家族への敵意と暴力、リストカットや大量服薬などの自己破壊的行動、性的乱脈などである。行動化の可能性は治療開始後にむしろ高まることもある。とくに治療者の不在を体験するとき生じやすく、彼らがいっそうの抱えを求める試みともみなせる。

 4.生身の人間関係への希求

 BPD患者は他者との間に社会的役割関係を超えた生身の人間関係を求める。治療者との関係を、治療目的達成のための手段とみなすことが困難で、関係自体を目的とみなしがちである。「先生には医者と患者としてでなく、人間と人間として接してほしい」などと言うこともある。こうした関係に埋没すると、互いに相手以外の人間は目に入らず、相手の一挙一動足が気になり、相手の評価や感情に敏感になる。関係自体が目的となるので、終結が見えなくなる。場合によっては、境界侵犯が起こり、性的関係に発展することもあり、注意を要する。

 5.体験の分裂と融合性の過剰

 BPD患者は、一方に「愛されている。何もかも順調にいく」よい自己像があり、他方に「見捨てられる。何もかもうまくいかない」悪い自己像がある。一方の自己像が活性化された時には、他方の自己像はほとんど意識に上らない。穏やかな患者が急にがらりと変わって攻撃的になるなど、表と裏がひっくりかえったように印象が変わる。しかも患者はそのことに気づいていない。自己像が統合されていないので、過去を回想したり、将来の自分を想像したりが困難で、自己の歴史感覚に乏しい。一方、現在の体験の中にその雰囲気と同調的な過去の諸体験の一面が侵入してきて、それらを分離することが難しい。たとえば、患者が面接場面で治療者に見捨てられたと体験する時には、かつて前治療者や友人や母親に見捨てられた体験が混入し融合している。この過去の体験は、見捨てられた面のみが強調・濃縮されて、現在の治療者に振りつけられる。治療者は前治療者や友人や母親への恨みや怒りを一身に引き受けねばならず、濡れ衣を着せられる感じを抱くことになる。

 6.投影同一化

 投影同一化はBPD患者が示すもっとも錯綜した防御規制である。たとえば、治療者を理想化し、この治療者像と関係を持つことで自己評価を安定させようとする患者がいたとする。理想化された治療者像は実際とは異なるので、治療者に万能感や気恥ずかしさや不快感を喚起する。こうした感情に動かされると、治療者は患者を幻滅させる言動をしてしまう。このように、患者が内界の心像の一部を相手に投影し、相手がその心像に染め上げられて、本来の主体性を発揮できなくなる現象を投影同一化と呼ぶ。迫害的処罰的な心像や献身的自己犠牲的な心像が投影されることもしばしばある。それによって、治療者の中に怒りや過剰な罪悪感が引き起こされたり、あるいは治療者が自覚しないまま、その感情に動かされてしまうことが起こりやすい。

Ⅳ 個人精神療法の実際

 1.診断

 個人精神療法を開始するにあたって、BPDの診断を確定することが必要であるが、BPD患者は多彩な精神症状を呈するため、他の疾患を考慮せねばならない場合がある。

 (1)併存疾患

 統合失調症、気分障害、発達障害、青年期の同一性危機、摂食障害、解離性障害、心的外傷後ストレス障害、物質関連障害(依存、濫用)、自己愛性人格障害、反社会性人格障害、などとの併存が認められる場合がある。患者の中心的病理がBPDであると判断すればBPDとして治療するが、併存疾患の治療も併せて行うことが重要である。場合によっては、物質関連障害など併存疾患の治療から行う。反社会性人格障害が併存する場合には、個人精神療法は困難な場合が多い。

 (2)鑑別診断

 一見、治療者がBPDという印象を抱くが、実際には異なる疾患である場合があるので、鑑別診断が必要である。統合失調症、気分障害、発達障害(アスペルガー障害)、自己愛人格障害、青年期の同一性危機などがあるが、とくに以下の2つが重要と考える。

 ①双極Ⅱ型障害:双極Ⅱ型障害とBPDは横断面において類似点が多い。たとえば、衝動性、気分の易変性、反復する自殺企図、対人関係の困難などである。縦断的診断には、十分な病歴の聴取を行い、軽躁エピソードの有無、過去の対人関係や社会適応について検討する。BPDは持続的な人格病理なため、長期にわたる不適応が認められる。一方、双極Ⅱ型障害では、それ以前には見られなかった不適応がある時点から始まり、一定期間に限局されている。

 ②自己愛性人格障害:自己愛性人格障害とBPDの鑑別は困難なことが多い。その類似点を挙げると、不適切な怒り、特別扱いを望むこと、批判や拒絶に敏感なことがある。これらは精神療法を開始後に露呈してくる場合もある。相違点としては、自己愛性人格障害では、尊大で優越感が強く、賞賛を求め、自己中心的で搾取的なため治療者は搾取される感を抱きやすい。一方、BPDはより衝動的で孤独に弱く、ケアされたい欲求が強い。

 2.個人精神療法の適応

 BPD患者すべてが個人精神療法の適応となるわけではない。個人精神療法への安易な導入は、かえって患者を混乱させ、自傷や自殺のリスクを高める場合もある。とくに、自己破壊的行動が激しい場合、薬物濫用がある場合、反社会的行動を認める場合、他責的傾向が強い場合には慎重な検討が必要である。多くの場合に、マネージメントを中心に行うのが無難である。(マネージメントとは、患者の行動に着目して、環境調整や家族援助や行動への介入によって、患者の行動を現実的枠組みの中に収めるようにしていく対応全般をいう)こうしたことで患者の症状が落ち着いてから、個人精神療法への導入を考えるのがよい。以下を満たす患者に主に適応があると考える。

 (1)治療者への信頼があること。
 (2)治療への動機づけがあること。
 (3)行動化がある程度はコントロールできていること。
 (4)内省への能力(psychological mindedness)があること。

 3.個人精神療法の基本原則

 個人精神療法では、以下の基本原則に留意する。
 
 (1)あいまいになりがちな治療目標を明確化する。
 (2)安定した治療構造を設定し、それを変更する場合はその意味を検討する。
 (3)支持的技法と表出的技法を組み合わせる。
 (4)必要に応じて行動化に限界設定を行う。
 (5)患者の脆弱性を考慮しつつ直面化と解釈を行う。
 (6)治療の枠組みの中で治療者の限界を提示する。
 (7)治療者ー患者関係に常に留意し、逆転移感情の自覚とその検討を行う。
 (8)積極性と情緒的応答性に心がける。

 4.個人精神療法の治療経過
 (1)初期:「試し」の時期(3カ月〜1年)

 構造化面接を設定して、治療同盟ができるまでの時期である。患者は治療者が信頼できる人間かどうかに不安を抱いており、治療者を「試す」行動をしばしばとる。これにどう対応するかがこの時期の重要な課題で、場合によってはマネージメントも必要となる。「試し」としては、患者が治療構造を逸脱する振る舞いを治療者がどう対応するかをみる、ということが多い。具体的には、面接に遅刻や欠席をする、予約以外の時間に面接を求めてくる、電話をかけてくる、リストカットや大量服薬などの自己破壊的行動をして救急外来を受診する、自殺をほのめかす、自殺の脅しをする、などである。治療構造をできる限り維持することが基本となる。やむをえずある程度の変更をする場合でも、あくまで一時期のことであるようにする。この間、「試し」や逸脱をせずにはいられない患者の思いは十分に聞き、そうした思いを抱かざるをえないことに理解しつつ、行動レベルではできる限り逸脱をしないように伝え、必要であれば限界設定をする。こうしたことをバランスよく行うには、治療者に人格的な強靭さと柔軟さが必要となる。治療者が患者の思いに引きずられて逸脱行動を許容しすぎると、患者は退行し逸脱行動が頻発する。一方で、患者の逸脱行動に治療者が陰性感情を抱いて過度に限界設定を行うと、患者は治療から脱落してしまう。受容と治療構造の維持とを適切に行っていくバランス感覚が治療者に求められる。

 初期の治療指標:衝動性の軽減、自己破壊的行動の軽減、治療構造の確立

 (2)中期:転移感情の表出と言語化の時期(1〜3年)

 患者に治療者への信頼感が芽生え、治療構造はまずまず維持されるようになる。治療者への思い(転移感情)には揺れ動きが大きく、不安や怒りも生じるが、行動化は減り、言葉で表出されるようになる。中期にも逸脱行動はみられるが、頻度は減ってくる。患者の思いそのものは受容することが第一である。患者が治療者に不信感や怒りを表出しても、治療者は患者に仕返しをせず、安定して患者の前に存在し続けることが重要である。こうしたことを繰り返していくことで「よい」と「悪い」の両極端に激しく揺れ動いていた治療者像は「ほどよい」ものに安定し、自己像も安定していく。治療者への安心感や信頼感がある程度できたら、患者が治療者に向けた思いの一層の言語化を促す。それらを治療者が受け入れることによって治療関係が安定化すると、患者は治療者の指摘や解釈を受け入れやすくなる。

 中期の治療目標:治療構造の維持、治療者像の安定化、感情の言語化、転移解釈

 (3)後期:社会参加の時期(1〜2年)

 患者は安定した自己像をもてるようになり、治療者以外との人間関係も安定し、社会参加が拡大していく。患者は習い事をしたり、アルバイトをしたり、学校へ通ったりし、人間関係も増える。その後には、本格的に就職したり、結婚したりもする。すでに就職や結婚している者では、そこでの人間関係がより安定し持続するようになる。治療者はこうした患者の社会参加を肯定的に評価する。治療者との分離は患者の不安を増大させるが、以前のように大きな行動化には至らず、面接で話題にすることで収まっていくようになる。終結については、ある時点ではっきりとした別れとなることもあるが、個人精神療法が終了しても、一般再来の形で続いたり、ときどき経過報告に来る形で続いたりもする。

 後期の治療目標:社会参加、新たな人間関係、治療者からの分離

(以下、「下」に続く)

 5.個人精神療法におけるポイント
 (1)治療目標を明確にする
 (2)安定した治療構造の設定と変更についての留意
 (3)支持的技法
  ①妥当性確認(validation):
  ②行動化の適応的側面を評価する(対策重視):
  ③対処の選択肢を整理して示す:
  ④達成を評価する:
 (4)行動化に対する対応
 (5)直面化と解釈
 (6)治療者の限界の提示
 (7)治療者の感情の自覚と検討
 (8)治療者の積極性と情緒的応答性
 (9)精神療法と薬物療法を切り離さない
 6.治療者の資質、教育、訓練
Ⅴ 個人精神療法における困難な状況
 1.治療構造の変更を迫られるとき
 2.治療者の不在
 3.頻回に電話がかかってくる場合
 4.自傷・自殺の脅かし
 5.境界侵犯について
 (1)性的誘惑(接触)
 (2)ストーカー行為
 6.病的後退について
 7.他害・暴力の生じる場合
 8.酩酊状態で面接にきた場合
 9.解離と否認がある場合
 10.権威を巻きこむ行動化
 11.中断について
 12.複数の治療者がかかわる場合
まとめ
付 アンケート結果
by open-to-love | 2008-10-30 20:40 | パーソナリティ障害 | Trackback | Comments(0)
成田善弘編『境界性パーソナリティ障害の精神療法 日本版治療ガイドラインを目指して』
(2006年9月、金剛出版)

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 治療困難な境界性パーソナリティ障害(Borderline Personality Disorder:BPD)患者は,近年ますます増加しつつあり,厚生労働省は,日本版治療ガイドライン作成を目指して研究班を設置した。本書は,BPD に対する個人精神療法について,その委託研究による臨床的成果を公開するものである。
 本書では,BPDの臨床経験が40年近くに及ぶ編者をはじめ,経験豊かな著者らによって,精神分析的精神療法を基盤としながらも,分析にのみ依拠することなく,最新の心理社会療法の成果も取り入れた統合的なアプローチが紹介される。さらに,BPDの基本病理の解説や現場で生じる困難な状況(自傷,自殺企図,暴力,ストーカー行為,病的退行,等)への対応,現場における日常の言葉を使った効果的な心理面接のこつが詳述されている。
 BPD治療にたずさわる精神科医や臨床心理士が日常臨床で行いうる心理援助の技法を身につけるための恰好の実践的指導書である。

おもな目次

第I章 BPD研究の現況
1.BPDの概念
2.力動的立場の病因論と治療論
3.Linehan, MのDBT
4.治療効果,予後についての近年の研究
第II章 症例の検討
1.比較的短期間で治療終結に至った例
2.治療が長期にわたった例
3.摂食障害を合併した例
4.治療中断例
5.自殺既遂例
III章 精神療法過程でみられるBPDの病理
1.浮遊する不安と多彩な神経症・心身症状
2.見捨てられ抑うつ
3.行動化
4.生身の人間関係への希求
5.体験の全体性の未完成と融合性の過剰
第IV章 専門家へのアンケート調査から
はじめに
1.アンケート調査の方法と対象
2.アンケート調査の結果
3.考 察
付 境界性人格障害(BPD)の個人精神(心理)療法についてのアンケート調査
第V章 個人精神療法の実際
1.個人精神療法の定義
2.個人精神療法の基本原則
3.臨床心理士のかかわりについて
4.治療者の資質と教育,訓練
第VI章 個人精神療法の経過
1.初期:「試し」の時期(3カ月〜1年)
2.中期:転移感情の表出と言語化の時期(1〜3年)
3.後期:社会参加の時期(1〜2年)
第VII章 治療過程で生じる困難な状況と対応
1.治療構造の変更を迫られる時
2.治療者の不在
3.電話の取り扱い
4.自傷,自殺(の脅かし)
5.性的誘惑(接触)
6.ストーカー行為
7.病的退行
8.酩酊状態できた場合
9.解離と否認
10.他害・暴力
11.面接外での遭遇
12.中断の脅し
13.治療者間の対立・分裂が生じる場合
14.第三者を巻き込む行動化
第VIII章 「ガイドライン」と「精神科一般臨床」との「狭間」—ガイドライン(案)の批判的検討
1.精神療法一般に関する問題
2.精神療法とそのガイドライン,精神療法と薬物療法に関する問題
BPD個人精神療法ガイドライン(案)
「まえがき」より

関連書
『境界性パーソナリティ障害』 J・G・ガンダーソン著/黒田章史訳
『(改訂増補)青年期境界例』 成田善弘著
『自己愛の障害』 E・F・ロニングスタム編/佐野信也監訳
『重症人格障害の臨床研究』 狩野力八郎著
『人格障害』 福島章・町沢静夫・大野裕編
『人格障害の臨床評価と治療』 林 直樹著
by open-to-love | 2008-10-30 19:54 | パーソナリティ障害 | Trackback | Comments(0)
日本評論社『こころの科学』139号(2008年5月)
特別企画:数字で知るこころの問題

■境界性パーソナリティ障害■

■はじめに

「数字」を使った記述には、格別の説得力、情報伝達力がある。精神疾患の性質を把握するために、その特徴を数字で表現することは、ごく有用な方法である。そしてこのような数字による特徴記述は、精神保健にかかわる専門家の日々の業務だけでなく、患者やその家族などの関係者への心理教育的アプローチでも活かすことができる。
 本稿において筆者は、境界性パーソナリティ障害(Borderline personality disorder: 以下BPDと略)の特徴を示す数字を提示することによって、その理解を深める一助とすることを目指したいと思う。
 しかし、問題がこころにまつわるものである場合には、数値化が困難なことが多いのも事実である。パーソナリティ障害といった微妙な病態レベルのものでは、なおさらである。幸い、本稿のテーマであるBPDは、従来から積み重ねられている実証的研究のお陰で、比較的多く「数字」が示されるようになっている障害であるが、それは、あくまでも大枠の把握であり、不確かなものが多いことを忘れてはならない。本稿では、その確実性はともかく、臨床的に重要なものということで「数字」を選択していることをご理解いただきたい。
 なお、本稿での引用文献は多数にのぼるので、筆頭著者と雑誌名、年号のみを示すことにする。Index Medicus以外に使用した雑誌名の略称は、AJP:American Journal of Psychiatry, AGP: Archives of General Psychiatry, BJP: British Journal of Psychiatry, JNMD: Journal of Nervous and Mental Diseaseである。

■診断基準の成り立ち

 BPDの研究においてその特徴が数値化されるようになったのには、米国精神医学会の策定した診断基準(診断と統計のためのマニュアル:DSM)の第3版(1980年)以降、操作的診断方法が規定されたことが大きな契機となっている。さらにこのDSM-Ⅲ〜Ⅳの方法は、世界保健機関の診断基準ICD-10 RDCにも引き継がれ、BPDに相当するものとして、情緒不安定性パーソナリティ障害境界型が収載されている。
 図1には、サニスロウら(AJP,2002)によるDSM-Ⅳの診断基準に記述された症状(パーソナリティ障害特徴)の確証的因子分析の結果が示されている。これによると、診断基準のBPD症状は、対人関係の障害、行動コントロールの障害、感情コントロールの障害の3種に分類することができる。

■疫学-発生頻度

■合併診断

■生育期の外傷体験

■自己破壊的行動

■治療効果

■経過・予後
by open-to-love | 2008-06-24 10:23 | パーソナリティ障害 | Trackback | Comments(0)