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カテゴリ:PTSD( 3 )

B.A.ヴァン・デア・コルク、A.C.マクファーレン、L.ウェイゼス編、西澤哲監訳
『トラウマティック・ストレス PTSDおよびトラウマ反応の臨床と研究のすべて』

(誠信書房、2001年9月5日刊、A5判、686ページ)
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 トラウマ、PTSDについて、これまでの研究と治療を集大成した決定版。トラウマ性の体験は、PTSDの症状のみならず、行動パターンや人格形成に深い影響を与えるという視点に貫かれており、虐待・事故などでトラウマを抱えた人を援助するすべて臨床家必携の書。原書名:TRAUMATIC STRESS: The Effects of Overwhelming Experience on Mind, Body, and Society

目次
第Ⅰ部 背景にある諸問題と歴史
 1 トラウマというブラックホール
 2 トラウマとその社会的課題
 3 精神医学におけるトラウマの歴史
第Ⅱ部 急性の反応
 4 ストレス 対 トラウマ性ストレス――急性恒常性維持反応から慢性病理まで
第Ⅲ部 トラウマへの適応
 5 トラウマ性ストレス因子の本質とトラウマ後反応の疫学
 6 回復力、脆弱性、およびトラウマ後反応の経過
 7 トラウマへの適応の複雑さ、自己制御、刺激の弁別、および人格発達
 8 記録する身体――外傷後ストレス障害への精神生物学的アプローチ
 9 臨床と研究場面における外傷後ストレス障害の評価
第Ⅳ部 記憶:そのメカニズムとプロセス
 10 トラウマと記憶
 11 外傷後ストレス障害における解離と情報処理過程
第Ⅴ部 発達的・社会的・文化的諸問題
 12 幼少期・思春期のトラウマ性ストレス――近年の進展と現在の論争
 13 外傷後ストレス障害における法的問題
第Ⅵ部 外傷後ストレス障害の治療
 14 外傷後ストレス障害の治療に関する概略
 15 トラウマ後ストレスの予防――コンサルテーション、トレーニング、早期治療
 16 外傷後ストレス障害の認知行動療法
 17 外傷性ストレス障害の精神薬理学的治療
 18 外傷性ストレス障害の精神分析的心理療法
 19 外傷性ストレス障害の治療における治療環境と新たな探究
結語と今後の課題
by open-to-love | 2015-08-04 23:22 | PTSD | Trackback | Comments(0)
マシュー・J・フリードマン,テレンス・M・キーン,パトリシア・A・レシック編/金吉晴監訳『PTSDハンドブック 科学と実践』

(金剛出版、B5判、550頁、2014年5月刊)

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 近代精神医学の黎明期以降,トラウマという現象は常に重要な主題であり続けたが,PTSDという形で診断が精緻化されたことは比較的新しく,したがって診断境界,家族集積性,リスク要因,治療反応性,生物学的背景,心理的モデルなどについて不明な点が多かった。 それらの問題を明確化し,解決への探究を進めるべく,本書ではPTSDをめぐる様々な科学的,臨床的,文化的なテーマを扱っている。 PTSDの歴史と主要な批判と論争の紹介をはじめとして,ミクロなレベルでは遺伝子と環境の相互作用や神経回路,神経生物学的なメカニズム,マクロレベルでは疫学研究,文化横断的研究,パブリックヘルスについての情報の伝え方,その中間にある心理学的モデル,記憶,解離,ジェンダー,発達,そして診断と治療に関する多くの臨床的アプローチの解説に触れることにより,PTSDの概念的な広がり,臨床実践における方法論,実務的な問題についての理解を深めることができるであろう。
 本書は,PTSDが初めて米国精神医学会のDSM-Ⅲに登場した1980年以来,これまで積み重ねられてきたあらゆる進歩を書きとめ,この分野の代表的なテーマを解説した包括的な参考書であり,日々,トラウマの臨床や研究に従事しているすべての人々とって,最良の信頼できるガイドである。

第Ⅰ部 歴史的概観
 第1章 PTSD─25年間の進歩と課題─
 第2章 精神医学におけるトラウマの歴史
 第3章 PTSDの心理学史
第Ⅱ部 科学的基盤と理論的展望
 第4章 PTSDの心理学的理論
 第5章 トラウマとPTSDの疫学
 第6章 PTSDのリスク経路─先行研究の理解─
 第7章 想起と忘却
 第8章 トラウマに誘発された解離
 第9章 PTSDの神経回路と神経可塑性
 第10章 PTSDに関連する神経生物学的変化
 第11章 遺伝子-環境相関─PTSDに関する双生児研究と遺伝子研究─
 第12章 外傷後ストレス障害におけるジェンダーの問題
 第13章 子どものトラウマ的ストレスの頻度とその衝撃
 第14章 高齢者のトラウマ
第Ⅲ部 臨床実践─臨床技法とエビデンス─
 第15章 成人におけるPTSDと併存疾患の評価
 第16章 トラウマへの早期介入
 第17章 PTSDの心理社会的治療
 第18章 PTSDの子どもへの心理社会的アプローチ
 第19章 PTSDに対する薬物療法
 第20章 トラウマへの暴露と身体健康
 第21章 文化とトラウマ
第Ⅳ部 未踏の領域
 第22章 PTSDと法
 第23章 PTSDの新しい治療
 第24章 リスク,脆弱性,ストレス抵抗性,そしてレジリエンス
 第25章 災害および集団暴力後のパブリック・メンタルヘルス的介入
 第26章 今後の研究のための鍵となる問いと課題

※すごくいい本ですが…高かった。
by open-to-love | 2015-08-04 23:07 | PTSD | Trackback | Comments(0)

「PTSD」とは

「PTSD」とは

 PTSDは、とても怖い思いをした記憶がこころの傷となり、 そのことが何度も思い出されて、恐怖を感じ続ける病気です
 このページを訪れたあなたは、過去にとても怖い思いをした経験があるのではないでしょうか。  PTSDとは、命の危険を感じたり、自分ではどうしようもない圧倒的な強い力に支配されたりといった、強い恐怖感を伴う経験をした人に起きやすい症状です。その怖かった経験の記憶がこころの傷(トラウマ)として残り、さまざまな症状を引き起こしてしまうのです。

人によって、怖い経験は異なります

 どんな経験がPTSDの原因になるかは人によって違いますが、大地震などの天災、火事・交通事故などの偶発的な事故、殺人未遂や強盗およびレイプなどの犯罪被害、また、子供の頃の虐待などがPTSDのよくある原因として知られています。
 また、直接脅威を受けたのでなくても、殺人や事故の現場を目撃しただけでPTSDになることもあります。

こころの弱い人がPTSDになるわけではありません

 しかし、このような経験をした人が全員PTSDになるわけではありません。同じ事故にあっても、PTSDになる人とならない人がいます。
 では、PTSDになる人はこころの弱い人なのでしょうか?実際にはそんなことはなく、屈強な男性がPTSDに悩まされている例もたくさんあります。どんな人がPTSDになりやすいのかはわかっていません。PTSDは、誰がなるかわからない障害です。言いかえれば、誰にでもその可能性があるのです。

 いつまでもこころの傷を克服できないからといって、自分を責めないでください。とても怖い思いをしたあなたにとって、PTSDは自然の反応ともいえるのです。

その症状がPTSDだと気がつかないこともあります

 生命の危機に直面するほどの体験をしていても、今悩まされている症状とその体験を結びつけることができないこともあります。
 原因がわからないまま、こころの不安定な症状が続くと、原因がわかっている時以上に本人も周りの人もつらく、疲れてしまいます。それが過去の体験に関係していると気づくことができれば、それは回復への第一歩となります。

「PTSDかもしれない」と思ったら、どこに行けばいい?

 その体験が犯罪被害の場合は、犯罪被害者の会や支援組織など、多くの相談窓口が用意されています。
 地震などの大きな天災の時は、救護チームの中にカウンセラーが派遣されることもありますので、救援スタッフに尋ねることも一つの手段です。 その他、地元の精神保健福祉センターや、精神科や心療内科など、PTSDに知識のある専門医やカウンセラーのいる施設もあります。 とはいっても、性的被害や家庭内の虐待などは人に相談しにくく、特に女性や子供など立場の弱い人の中には誰にも相談できずひとりで悩み、がまんしている人が少なくありません。

 PTSDでなくてもいいのです。今あなたがつらい思いをしているのなら、ひとりでがまんせず、思い切って相談窓口のある施設に連絡をとってみてください。
(厚生労働省HPより)
by open-to-love | 2011-03-13 19:14 | PTSD | Trackback | Comments(0)