精神障害がある当事者、家族、関係者、市民のネットワークを目指して


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カテゴリ:自殺予防ニュースレター( 20 )

岩手県自殺予防情報センターニュースレターNo.46( 2011年2月28日)

発行:岩手県精神保健福祉センター 岩手県自殺予防情報センター

リニューアルしました!

 当ニュースレターは昨年末で月毎の配信数3万件を突破しました。県内に拡がりつつある自殺対策支援の輪を強化するべく、地域の自殺対策のノウハウに関する情報を発信しています。今号より「取り組み紹介・ご案内」のページを設け、パンフレット・チラシとして利用できるようにしました。催し物や現場での配布、相談窓口での設置、関係者への転送等よろしくお願いします。今回は自死遺族交流会「こころサロン」のご案内です。

NEWS

3月は自殺対策強化月間です

 内閣府「地域における自殺の基礎資料 平成22年年次暫定値」(警察庁提供データ)が公表されました(下表は自殺日・住居地を基にしたデータ)。発見地を基にしたデータでは、本県は自殺率が全国ワーストになる可能性があります。県では来年度、障がい保健福祉課内に自殺対策のポストを設け、推進体制を強化する方向です。

2009(平成21)年
自殺者数 全国32,740人、岩手490人
自殺死亡率 全国25.76、岩手36.16

2010(平成22)年
自殺者数 全国31,282人、岩手439人
自殺死亡率24.62、岩手32.64

自殺者数対前年比
増減数 全国1,458人減、岩手51人減
増減率 全国4.45%減、岩手10.41%減
※自殺者数は自殺日・住居地のデータ

 3月は自殺者が増加する傾向にあります。各地域関係部署においても、一層の働きかけのご検討をお願いします。

こちらのページから参照できます。↓
内閣府 経済社会総合研究所 _自殺の研究
http://www.esri.go.jp/jp /archive/jisatsu /jisatsu.html

インフォメーション

★こころサロン(自死遺族交流会)公開講座

 遺族の方の分かち合いとして毎年一回の公開講座を開催しています。会の展開手法をお考えの担当者の皆様もぜひお越しください。
日時:平成23年3月13日(日) 10:30~15:00
会場:いわて県民情報交流センター(アイーナ) 5階501会議室
内容:[午前]公開講座
・講話「ともに生きる」 講師:守林寺(奥州市)住職 松森弘隆氏
・ご遺族からのお話「自死遺族の想い」
[午後]自死遺族交流~分かち合い~
対象:[午前]自死や遺族支援について関心のある方はどなたでも参加できます
[午後]自死遺族の方のみ
※申込が必要です。
公開講座…3/8(火)迄
自死遺族交流…3/10(木)迄
問合せ・申込
岩手県精神保健福祉センター
019-629-9618

★盛岡薬剤師会が相談勧奨リーフレットを配布 3/7(月)~19(土)

 盛岡薬剤師会は精神保健福祉センターと連携し、12ケ所の薬局において、リーフレット「こころとからだの質問票」の配布と対応をします。今回の取り組みは、身体疾患治療中で薬局を利用している方を対象に、自殺に傾いた人を相談支援につなげるものです。リーフレットはファイザー株式会社の協力を得て、PHQを利用します。

★岩手自殺防止センター 電話相談時間を延長 2/19(土)~3/26(土)
NPO岩手自殺防止センターでは毎週土曜日に電話相談を行っておりますが、上記期間の土曜日は、時間を延長して対応します。
お問い合わせは、代表/藤原敏博氏迄お願いします。
毎週土曜日 通常20:00~23:00 → 期間中土曜日 17:00~23:00
相談受付019-621-9090

 心が疲れている・心の病気で悩んでいるときは…ご自身が所属する機関の保健管理センター・保健センターへ、一般の方は当センター「こころの電話相談」へご相談ください。
019-622-6955/受付:月~金9:00~16:30
by open-to-love | 2011-03-01 19:08 | 自殺予防ニュースレター | Trackback(2) | Comments(0)
岩手県自殺予防情報センターニュースレター第45号

平成22年12月1日発行
発行:岩手県精神保健福祉センター 岩手県自殺予防情報センター

 このニュースレターは自殺対策に関わる担当者、関係者の方々に配信しています。皆様からの情報やご意見をお待ちしております。また、配信先を募集しております。関係者や機関の方々のご紹介をお願いいたします。

こころの電話相談: 019-622-6955 受付:月~金9:00~16:30

 心が疲れている・心の病気で悩んでいるときは … ご自身が所属する機関の保健管理セン ター・保健センターへ、一般の方は当センター 「こころの電話相談」へご相談ください。

NEWS 年末年始に向けて、さらなる取り組みを

平成22年の月別の自殺者について(10月末の暫定値)http://www.npa.go.jp/safetylife/seianki/H22_tsukibetsujisatsusya.pdf

警察庁HP
http://www.npa.go.jp/

 警察庁「平成22年の月別自殺者数について(10月末の暫定値)」が公表されました。本県の自殺者数推移を見ますと、1~5月は前年同月を下回りましたが、6~9月は前年同月を上回りました。10月は減に転じています。依然として深刻な状況です。

全国の自殺者数 平成22年6月=2768人(平成21年同月=2857人)
全国の自殺者数 平成22年7月=2862人(平成21年=2783人)
全国の自殺者数 平成22年8月=2544人(平成21年=2525人)
全国の自殺者数 平成22年9月=2474人(平成21年=2530人)
全国の自殺者数 平成22年10月=2422人(平成21年=2811人)

岩手の自殺者数 平成22年6月=48人(平成21年同月=46人)
岩手の自殺者数 平成22年7月=52人(平成21年=39人)
岩手の自殺者数 平成22年8月=43人(平成21年=42人)
岩手の自殺者数 平成22年9月=35人(平成21年=31人)
岩手の自殺者数 平成22年10月=35人(平成21年=51人)
※自殺者数は発見地のデータ

 当センターのHPに「市町村別自殺者数・自殺率(H19~H21)」を掲載しました。市町村での取り組みや地域分析に是非お役立て下さい。

岩手県公式ホームページ_組織から探す「出先機関」_保健福祉部_岩手県精神保健福祉センター_お知らせ_自殺対策

 年末年始に向けてはさらに、失業者や生活困窮者の心理的不安が高まる懸念があります。ハローワークの「年末ワンストップ・サービス・ディ」など、すでに対策事業を実施しているところもあります。各地域関係部署での働きかけのご検討をお願いします。

NEWS 中高年層の自殺対策のポイント

 これまでの研究結果によると、自殺既遂に至った働き盛りの中高年男性の背景には、アルコールの大量摂取の傾向が認められています。彼らは、借金のような困難な悩みを抱えながらも、専門家に相談するのではなく、アルコールで不眠や苦痛をまぎらわしていました。中には、精神科治療をうけている場合もありましたが、抗うつ薬による薬物療法が中心で、アルコール使用障害に対する治療を受けている事はなかったようです。以上の特徴を踏まえて、中高年の自殺対策のポイントとして考えられているのは、アルコールと自殺の密接な関係についての啓発普及の推進と、アルコール関連問題に関する対応体制の充実です。岩手県の場合は、大企業の産業保健アプローチの適用は限定されています。このため、今後、地域は健康診査等の機会を活用した保健活動や、断酒会等の当事者グループと連携が可能な各関係機関の相談体制の充実をする必要があります。失業者が原則全員、自殺リスクが高いという理解と配慮も必要です。さらに、農村においては、生産者の作業事故や死亡事故件数の多さ等の精神健康に強く影響する地域特質に関する検討が必要です。家庭イコール職場という環境に由来するサポートの限定等の特徴を踏まえた農業を中核とした産業保健は未だ確立しておらず、どのようなアプローチが有効か研究レベルでもさらに検討する必要があります。
 個別相談を受ける際に留意することは、中高年男性の「助けを求めない」心情の理解です。いわゆるタフガイ幻想です。中高年男性はつらさを語らずに、アルコールで心に蓋をする事もあり、なかなか保健活動に参加したり相談に行くことがありません。専門家の表現を借りれば、「精神保健的援助から最も遠い人種」になります。したがって各窓口に繋がった時に、「大変でしたね、よく相談にいらっしゃいました」「よく話をして下さいましたね」等、それ自体に肯定的なレスポンスを一言でも添えることが、その後医療や心の専門機関に紹介する場合に必要です。相談者は困窮、恐怖、疎外感を感じ、かなり躊躇しながら各窓口を訪れるため、まずそこで受け入れられたと感じて初めて、「次につながってもいいかな」「一歩ふみ出してみよう」という気持ちになるからです。そのプロセスがなく他機関を紹介されると、たらい回しや病人扱いされたように絶望し支援を受ける事を中断してしまいます。
 12月になり今年もあとわずかになりました。皆様の機関の自殺対策の状況はいかがでしょうか。当センターでは、心の相談電話対応や研修活動を所内外で実施する他、皆様が利用可能な、スクリーニングやリーフレットなどの準備もしています。どうぞお気軽にご連絡ください。

アルコール関連問題研修会
講演 「アルコール依存症者 を支えていくために」
中山秀紀先生 (久里浜アルコール症センター)
日時:12/3(金) 13:30~16:45
会場:アイーナ 812研修室 問合せ: 019-629-9616

資料紹介「派遣労働者のこころの健康づくり~労働者のこころの健康の保持増進のための指針~」

 このパンフレットは、派遣先・派遣元事業者を対象に、厚生労働省の指針に基づく派遣労働者の心の健康づくりについて説明しています。職場でのメンタルヘルスケアを適切に実施するためには、「心の健康づくり計画」の策定や組織づくり等、計画的な取り組みが必要です。本書では具体的な進め方を述べています。巻末には、各都道府県に設置されたメンタルヘルス対策支援センターの連絡先を掲載しています。事業場で心の健康づくりに取り組む際にご一読ください。
(ダウンロード↓)
http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/anzen/101004-7.html
当センターにも若干残部がございます。お問合わせください。

派遣労働者のためのこころの健康 気づきのヒント集

 このパンフレットは、派遣労働者への配布を目的として作成されています。「職業性ストレス簡易調査票」でストレスの程度をチェックすることができます。また、ストレスとうまく付き合う方法を項目立てで説明しています。自発的に相談ができるように、相談機関等の社会資源の連絡先を掲載しています。体裁はA5サイズの小冊子になっており、携帯に便利です。事業所での教育研修・情報提供等にお役立てください。
(ダウンロード↓)
http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/anzen/101004-6.html

メンタルヘルス対策支援センター岩手 (岩手産業保健推進センター内)

 メンタルヘルス不調の予防から職場復帰支援までのメンタルヘルス対策全般について対応する総合相談等を行っています。
℡ 019-652-1466

フィールドレポート

自殺対策に関わる団体の活動紹介№11

◎岩手医科大学神経精神科学講座

 現在、若手を中心に11人の精神科医師の他、研究補助や秘書、臨床心理士が在籍しています。臨床面は、78床の閉鎖病棟の入院治療と、一日約130人近くの患者様の外来診療を行っています。この他に精神科救急を行っており、その実績やノウハウは全国でもトップクラスに位置しています。研究面は、大脳白質の神経生物学、画像研究、総合病院精神医学や多文化精神医学、精神医学史、医学哲学など広い分野に携わっています。岩手県久慈地域の自殺対策モデルの検討は代表的な業績の一つです。医局員は、内閣府や厚労省主催の研修会講師や、県外の自治体アドバイザーなどを通じて、このモデルを全国に発信・展開しています。bio-psycho-socio-ethical な対応をモットーにしたチームワークが良い医局です。様々な分野に興味のある多様な人材を歓迎しています(文責:当センター)。

インフォメーション

★自殺対策実践のためのワークショップ第6回

 今年度最後のワークショップです。評価とまとめについて検討します。久慈モデル実施中の担当者の方はご参加ください。

日時:平成23年1月12日(水) 13:30~16:00(仮予定)
会場:エスポワールいわて 大中ホール(盛岡市中央通1-1-38)
対象:久慈モデル実施市町村及び保健所担当者
内容:ワークショップ テーマ「複合的な自殺対策事業の展開について」
[助言者] 岩手医科大学神経精神科学講座講師 大塚耕太郎先生
問合せ先: 岩手県精神保健福祉センター019-629-9617
by open-to-love | 2010-12-01 20:07 | 自殺予防ニュースレター | Trackback(1) | Comments(0)
岩手県自殺予防情報センターニュースレター第44号

発行:岩手県精神保健福祉センター 岩手県自殺予防情報センター
平成22年11月9日発行

 このニュースレターは自殺対策に関わる担当者、関係者の方々に配信しています。皆様からの情報やご意見をお待ちしております。また、配信先を募集しております。関係者や機関の方々のご紹介をお願いいたします。

 心が疲れている・心の病気で悩んでいるときは … ご自身が所属する機関の保健管理セン ター・保健センターへ、一般の方は当センター 「こころの電話相談」へご相談ください。

こころの電話相談:019-622-6955
受付:月~金9:00~16:30

NEWS 今年度後半、さらなる取り組みを

 盛岡市で10月19日に岩手県自殺対策推進協議会が開催されました。警察統計によると本県の9月末時点の自殺率は27.5人で全国ワースト2位となっています(1位は青木ヶ原樹海がある山梨県の30.2人)。総数も366人で、北東北3県では最多です。全国の自殺者は減少傾向にあり、9月末時点では青森県352人(前年同期比57人減)、秋田県282人(同46人減)と減少していますが、本県は横ばい(同4人減)であり、このままいくと自殺率ワースト1になる可能性があります。自殺対策を真剣にやってきた方にとっては非常に残念に感じられていると思いますが、その取り組みがあるからこそ、ここまで維持しているといえます。
 今まさに課題に直面していますが、現状の資源で優先的にすべきことは明確です。「久慈モデルの推進」と「ゲートキーパーの育成・相談支援体制の推進」の継続です。技術的な面では、地域に介入ノウハウもあります。市町村単位のデータも昨年度分から参照できるようになりましたので、地域での対策に活用できます。
 県全域の推進には精神保健福祉領域の枠を越えた取り組みが必要です。一部の人の取り組みでどうなるものではありません。全ての分野の人が関わり、やるべきことをやれば、経済状態が変わらなくてもくい止められる可能性を先進事例が示しています。年末に向けては、これまでにも増して困窮者や雇用関係の各窓口におけるきめ細やかな配慮が必要です。各地域関係部署でのさらなる働きかけをお願いします。

内閣府の自殺対策ページ
内閣府_政策統括官 共生社会政策担当_自殺対策
http://www8.cao.go.jp/jisatsutaisaku/index.html

NEWS 性暴力とメンタルヘルス

 これまでの調査によると、強姦被害者の約半数がPTSD(post traumatic stress disorder )を発症すると言われています。また自殺念慮、企図を呈する割合は、被害を受けた事のない人達に比べると有意に高い事が知れています。さらに子どもが被害を受けた場合、女児ではその後、自傷などの激しい行動化の繰り返しや、重篤な精神症状を呈します。このことは精神医療・心理領域では良く知られていることです。一方、男児の場合は、自殺関連行動の他、様々な非行や犯罪を促進する場合が指摘されています。あらゆる被害男性が加害側に回るということではありません。しかし、幼少時に性被害を受けながら、その後性加害者になった者とならなかった者の分岐点は、「被害体験を話し、信じてもらい、支援を受ける事ができるかどうか」という点が大きいという専門家の意見もあります。つまり加害者側の性被害体験を取り扱う事なしに、十分な再犯予防効果は上がらない可能性があります。
 「男女間における暴力に関する調査」によると、調査対象女性1675人中7%(123人)に性暴力を受けた経験があり、うち、60%が誰にも相談しておらず、警察へ相談した人は4%に過ぎませんでした。すなわち認知されず警察が関与していない事例は多いという事です。実際に医療保健従事者は、犯罪被害者等基本法、DV防止法等の正式なケアルートの狭間からこぼれるケースに複数関わっている場合が少なくありません。岩手県では中絶事例も問題です。しかしながらこのような法からこぼれる対象を焦点とした、早期のサポートの検討、警察との連携や実態把握は十分ではありません。このことの背景には、イメージの誤解や、日常的にポルノグラフィーが存在し多くの男女がそれを享受するという社会状況の中で、被害者本人が、周囲や医療従事者に切り出しにくいことが挙げられます。さらに、医療者・研究者側にとっては、テーマを通常の方法で問題分解できない、できたとしても臨床場面から解決できないような取り扱いの困難感があります。ある研究者の表現を借りれば、精神医療領域の中でも「暗黒大陸」になります。
 大きな困難に見舞われた人が、自殺に傾くことなくその人らしい良い人生を再構築するには、地域にどのような工夫が必要でしょうか。ラインができると多少実態が見えるようになります。岩手県では、いわて被害者支援センターが窓口の中核として機能しています。重篤な精神疾患を呈し治療が必要になった場合、女性患者の多くは、女性精神科医によるケアを希望します。しかし岩手の場合、閉鎖病棟での入院ケアが可能な女医は極めて限られた人数です。11月19日に開催する研修会では、この地域の現状と制限の中で、現実的な資源や課題を確認します。極めて多忙な中、多くの産婦人科等、医療関係者の方々の参加予定もいただいております。まだ席がありますので、行政・関係機関の方の参加もお待ちしています。

性暴力被害者のこころのケア研修会
・情報提供 佐々木由佳先生 (県立中央病院精神科)
・講演 「性暴力被害者のこころ のケア」 中島聡美先生 (国立精神・神経医療 研究センター)
日時:11/19(金) 19:00~21:00
会場:岩手県医師会館 4階ホール
問合せ: 019-629-9616

資料紹介 市町村単位のデータを参照できます
内閣府「平成21年 地域における自殺の基礎資料」

 この資料は、地域における自殺の実態に基づいた対策が講じられるよう、内閣府自殺対策推進室において、警察庁の平成21年自殺統計データ(平成22年1月末暫定値)を集計・分析・公表したものです。この資料のポイントは以下の通りです。

・市区町村単位に至るまで行政区分に応じた集計を行っています。
・「発見地」データと「住居地」データの2通りの集計を行い、地方公共団体ごとに自殺者の出入状況の把握が可能になっています。
・地方公共団体ごとに月次で集計を行い、月次での推移の把握が可能です。

内閣府HP内の自殺対策ページにて公開しています。各地域での分析等にご活用下さい。
平成21年地域における自殺の基礎資料
http://www8.cao.go.jp/jisatsutaisaku/kyouka_basic_data/h21/chiiki.html

フィールドレポート 自殺対策に関わる団体の活動紹介№10

◎久慈市「こころとからだの相談センター」
 このセンターでは、心や体の悩みや生活上の不安を抱える市民の相談・支援を行っています。平成22年10月13日に久慈市保健センター内に開所されました。市のメンタルヘルスサポーター養成講座受講者によって結成された「ここからの会(会員16名)」のボランティアスタッフが相談員を務めています。会員2~3人が常駐して、相談者の問題解決に向けて共に考え、医療機関や支援窓口などを紹介します。相談は面談で行いますが、事前に電話で予約を受け付けます。対面相談は毎週火、水曜の午前9時から正午までで、久慈市民の方が対象となります。今後のセンターの発展を期待しています。

問合せ先:久慈市保健推進課 0194-61-3315

インフォメーション

★一関市精神保健福祉シンポジウム~自殺のない地域をめざして~
日時:平成22年11月30日(火) 12:30~15:45
会場: 一関文化センター大ホール ※展示室にて精神関係施設等の紹介も行います
内容:・第1部 基調講演「生き心地のよい地域をめざして~自殺対策に必要なこと~」
[講師] NPO法人 自殺対策支援センター「ライフリンク」代表 清水康之氏
・第2部 シンポジウム テーマ「気づき・見守り・支えあえる地域をめざして」
主催:一関市、精神保健福祉シンポジウム実行委員会
問合せ先:一関保健センター 0191-21-2160

★アルコール関連問題研修会(第2回)
アルコール問題を抱えた人を精神医療機関へどうつなぐかの研修は過去にもされていますが、退院後に当事者会等と連携した取り組みをどう維持するかが今回のテーマです。
日時:平成22年12月3日(金) 13:30~16:45(受付 13:00~)
会場:いわて県民情報交流センター(アイーナ)812研修室(盛岡市盛岡駅西通1-7-1)
対象:(1)県及び市町村職員(諸相談担当者等) (2)精神保健医療・福祉関係者 (3)自助グループ関係者 (4)その他アルコール関連問題に関心のある関係者
内容:・講演「アルコール依存症者を支えていくために」(仮題)
[講師] 久里浜アルコール症センター 中山秀紀先生(ご存じ今年3月まで盛岡 市立病院に勤務されていた先生です)
・グループワーク
問合せ先: 岩手県精神保健福祉センター019-629-9616

★自殺対策に係る看護職研修会
日時:平成22年12月4日(土) 10:40~12:00
会場:二戸地区合同庁舎大会議室 対象:行政・医療機関に勤務する看護職
内容:講演「一般医療機関におけるうつ病へのアプローチ」
[講師] 独立行政法人国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 自殺予防総合対策センター適応障害研究室長 稲垣正俊先生
問合せ先:二戸保健所 0195-23-9206
by open-to-love | 2010-11-10 14:10 | 自殺予防ニュースレター | Trackback(1) | Comments(0)
岩手県自殺予防情報センターニュースレター第43号

発行:岩手県精神保健福祉センター  岩手県自殺予防情報センター
平成22年10月13日発行

 このニュースレターは自殺対策に関わる担当者、関係者の方々に配信しています。皆様からの情報やご意見をお待ちしております。また、配信先を募集しております。関係者や機関の方々のご紹介をお願いいたします。

こころの電話相談: 019-622-6955  受付9:00~16:30

 心が疲れている・心の病気で悩んでいるときは・・・ご自身が所属する機関の保健管理センター・保健センターへ、一般の方は当センター 「こころの電話相談」へご相談ください。

NEWS
「地域における自殺の基礎資料」が公表されました

 内閣府では、警察庁から提供を受けた自殺統計データに基づき、「月別の地域における自殺の基礎資料(平成22年8月)」を取りまとめました。「発見地」及び「住居地」の2通りで自殺者数を集計しています。

平成21年8月(確定値)
全国の自殺者数 2525人
岩手の自殺者数   42人

全国の自殺率 2.0
岩手の自殺率 3.1

平成22年8月(速報値)
全国の自殺者数 2521人
岩手の自殺者数   43人

全国の自殺率 2.0
岩手の自殺率 3.2

自殺者数対前年同月比
全国の増減数 マイナス4人
岩手の増減数 プラス1人

※自殺者数は発見地のデータ

 8月は本県では43人が亡くなっています。前年同月より1人増加しています。各地域関係部署での一層の取り組みをお願いします。

・月別の地域における自殺の基礎資料(平成22年8月)
http://www8.cao.go.jp/jisatsutaisaku/toukei/index.html

・月別自殺者数の推移(平成22年5月)
厚生労働省の人口動態統計 月報を基にした資料 ※URLは上と同じ

NEWS
健診と自殺対策

 朝夕涼しくなってきました。既にインフルエンザも話題になっていますが、体調はいかがでしょうか。今年度の地域健診も終了の時期になりますが、受診されましたか? 今回は健診の場を利用した自殺対策の意義にについてお伝えします。
 一般的に、健診を受診する人達は比較的健康な集団と言われています。つまり、本当に不調な人は健診に来ることすらできないと考えられています。しかしながら、岩手県北コホート研究(市町村健診受診者追跡調査)の結果をみると、健診受診者であっても相当数の自殺死亡が発生している可能性が見られました。このことについて、研究管理に関わる岩手医科大学公衆衛生学講座の丹野高三先生から御助言いただきました。これまでの国内外や丹野先生の研究結果によると、メカニズムは不明ですが、コレステロール、BMI、血圧、喫煙等の生活習慣や健診結果は、脳卒中や心臓病などの生活習慣病予防に活用するだけでなく、自殺リスクのシグナルにもなりうるということです。また、生きがい(ikigai:日本に固有の概念。積極的な物の見方や態度からなる複合的概念とされる)の欠如についても同様の可能性を示唆しています。そして驚くべきことに、うつ病スクリーニングの実施は、自殺予防のみならず生活習慣病の予防にもつながり、むしろ後者にその影響力が強い可能性があると指摘しています。このことは、自殺対策活動が生活習慣病対策と同様に、地域の早世予防全体に貢献できる可能性を包含していることを示しています。
 過去の複合的自殺対策介入結果でも、より効果が上がった地域の違いとして、スクリーニング実施の有無を指摘する専門家もいます。しかしながら岩手県の場合、マンパワーの不足という理由から実施困難だったり、ハイリスク者のピックアップはしたものフォローしていない場合もあるようです。また、うつスクリーニングの実施は、その後、本人に援助希求の動機づけが上手になされないと状況は改善されません。従って、こうした状況にある自治体の解決策としては、回収せずに持ち帰っていただくセルフチェックの実施や、相談窓口リストの情報提供等への変更の工夫が必要です。
 先月開かれた厚労省の検討会でも、企業の職場健診でストレス調査を義務付ける案がでました。  2020年までに、メンタルヘルスに関する措置を受けられる職場の割合100%の目標が掲げられています。岩手県は、大企業が主体ではありませんし、自殺はワースト上位にあります。すぐに実施できる身近な自殺・早世対策の取り組みの設定として、地域健診の場の利用は、各相談機関の取り組みと同様に意義があります。版権フリーのチェック表もあります。関連部署の皆様におかれましては、次回の調整にあたりどうぞ御検討・御相談下さい。

フィールドレポート
自殺対策に関わる民間団体の活動紹介№9

◎二戸地域傾聴ボランティア「ほほえみ笑・笑・笑」

 この会は、二戸保健所の傾聴ボランティア養成講座修了生65名により、平成19年11月に設立されました。泣いて暮していてもここに来れば、自然と笑顔になれる、笑うことができる、声を出して笑える時間が過ごせるという願いを込めて名づけられました。現在は83名の会員が、二戸市の老人ホーム、一戸町の子育て支援センター、軽米町・九戸村・一戸町の精神障害者デイケア等で、市町村単位で傾聴活動を行っています。また、一戸町の「御休み処」、二戸市の「おしゃべりどころ」で、立ち寄った方々の話を聴いています。他、保健師から紹介のあったケースについて訪問による傾聴も行っています。今後は、各市町村で現在の活動を地域に定着させるとともに、介護予防教室への参加等、活動の機会を広げていきたいそうです。

連絡先:二戸保健所 0195-23-9206


資料紹介
パンフレット「こころが疲れていませんか」

 このパンフレットは、ストレスやうつ病を理解してもらうことを目的として作成されました。質問に答えることで自分の状態を判定することができる「ストレスチェック」もあります。このチェックは、厚生労働省「うつ対策推進方策マニュアルうつスクリーニング調査票」を参照しています。  
 チェック欄はミシン目で切り取ることができますので、色々な使い方ができます。相談機関のご案内も記載しています。
 当センターに多数用意がございます。健診や健康教育等の場面でお役立ていただけましたら幸いです。ご入用の際は、当センター(019-629-9618)までお問い合わせください。

インフォメーション
★第37回岩手県精神保健福祉大会 君、輝いてる!!~笑顔あふれる 遠野の里から~
日時:平成22年11月2日(火) 12:30~15:20(受付11:00~)
会場: 遠野市民センター 大ホール
内容:特別講演 「心のコミュニケーション(仮)」 [講師]IBCアナウンサー 風見好栄氏
併催:目で見る心の健康展 12:00~15:30
主催:岩手県精神保健福祉協会・岩手県

★講演会 …自殺社会を考える… 自殺のない『生き心地のよい社会』へ
日時:平成22年11月13日(土) 13:00~15:15
会場: 盛岡市勤労福祉会館 大ホール
講師:NPO法人 自殺対策支援センター「ライフリンク」代表・元内閣府参与 清水康之氏
主催:NPO法人 いわて障がい者雇用支援ネットワーク
 10万人の署名を集め、自殺対策基本法の成立に大きく貢献した立役者。民間団体の皆様にとって参考になるお話も聴けると思います。久しぶりの来県です。
問い合わせ先: 事務局 090-8926-8335

★性暴力被害者のこころのケア研修会
日時:平成22年11月19日(金) 19:00~21:00(受付 18:30~)
会場:岩手県医師会館 4階ホール(盛岡市菜園2-8-20)
対象:医療関係者、女性相談関係者、精神保健福祉関係者、犯罪被害者支援関係者、 他、性暴力被害者のケアに関心のある関係者
内容:・情報提供「岩手県の性暴力被害者に対する支援の現状」
・講演「性暴力被害者のこころのケア」
[講師] (独)国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所 成人精神保健 研究部 犯罪被害者等支援研究室長 中島聡美先生
共催:岩手県医師会 ※当該研修会は、産業医研修(生涯研修)を兼ねています。
問い合わせ先: 岩手県精神保健福祉センター019-629-9616

★家族のためのうつ病教室(後期)
 当センターでは、うつ病の治療を受けている方のご家族が集い、うつ病について理解し、対応の工夫を一緒に考えることができる場として、家族教室を開催します。
日時:22年11月~23年2月 各月第3水曜日(全4回) 13:30~15:30
対象となる方:医療機関で「うつ病」と診断され、現在治療を受けている方のご家族
(定員10名) ※原則全日程4回参加可能な方
申し込み先: 岩手県精神保健福祉センター019-629-9617
会場: 岩手県福祉総合相談センター4階 会議室
(盛岡市本町通3-19-1)
by open-to-love | 2010-10-14 21:34 | 自殺予防ニュースレター | Trackback | Comments(0)
岩手県自殺予防情報センターニュースレター第42号

発行:岩手県精神保健福祉センター 岩手県自殺予防情報センター (担当:大澤・小館)
(平成22年9月7日発行)

 このニュースレターは自殺対策に関わる担当者、関係者の方々に配信しています。皆様からの情報やご意見をお待ちしております。また、配信先を募集しております。関係者や機関の方々のご紹介をお願いいたします。

NEWS:今月は自殺防止月間です。対策の強化をお願いします

 先月、警察庁より、7月の自殺者が前年を上回るという報告がありました。都道府県別では、岩手県は13人の増加でした。北東北3県の中で唯一増加しています。各地域の分析や緊急対策など、至急ご確認ください。 尚、厚生労働省は人口動態統計月数を発表(8月分)しました。

【平成22年1~3月】
全国の自殺者数 7534人
岩手の自殺者数 119人
全国の自殺死亡率 6・0
岩手の自殺死亡率 8・8

【平成21年1~3月】
全国の自殺者数 7199人
岩手の自殺者数 99人
全国の自殺死亡率 5・7
岩手の自殺死亡率 7・3

【自殺者数対前年同月比】
全国の増減数 △335
岩手の増減数 △20
全国の増減率 4・4%
岩手の増減率 16・8%

警察庁HP
http://www.npa.go.jp/

警察庁提供データを基にした 資料はこちら
月別の地域における自殺の 基礎資料(平成22年7月)
http://www8.cao.go.jp/jisatsutaisaku/toukei/tsukibetsu-h2207.html

厚生労働省の人口動態統計 月報を基にした資料はこちら
月別自殺者数の推移
http://www8.cao.go.jp/jisatsutaisaku/toukei/index.html#everymonth

NEWS:TALKの原則を御存じですか? ~自殺に傾いた人への対応の基本~

 当センターにおける今年度までの技術研修は、主に傾聴ボランティアや相談支援者の皆さんを対象に実施しています。内容は、厚生労働科学研究事業で作成された「相談担当者のための指針」に基づき、ロールプレイを用いながら対応手順をお伝えしています。今回は、その研修内容から「自殺に傾いた人への対応の基本」についてご紹介します。予めお伝えしておきますが、ご家族を自殺で亡くした場合や自ら不調を呈している場合等、一部の方にとっては、読んでいて尐し辛くなる内容かもしれません。心身面で気になる場合は、保健管理室や、一般の方の場合は当センターまでご相談ください(こころの電話相談 019-622-6955)。
 自殺に傾いた人(自殺未遂者、自傷者、自殺を考えている人等)にはどのように接したらよいのでしょうか? まず、大切なことは、対応する時の対応者自身のありかたや態度に留意をすることです。死にたい気持ちを打ち明けられたら、動揺したり不安に感じるかもしれません。また自らの人生経験や価値観から、無意識のうちに自殺に傾く人に批判的な思いを抱くこともあるかもしれません。大事なことはそのような自分の気持ちや考え方をまず自覚した上で、理解や共感に努めることが大切です。基本姿勢としては、1)受容、2)傾聴、3)共感が挙げられます。一言だとそうなりますが、これは習得に努力が必要です。というのも、日常的には以下のような対応が肯定的に強化されています。例えば職場の上司ですと「部下からの報告→指示」、教師ですと「生徒の疑問→指導」、医療従事者ですと「患者の訴え→処置」等のスピーディに「何らかの答え」を出し続ける対応です。一方、まず聴くに徹するというコミュニケーション対応は、相手の文脈の理解、異なるリズム、テンポや自己制御等を要し慣れないものです。このため頭と体で意識的にギアチェンジするためには、静かな部屋への移動や時間の確保等が必要になります。効率的でないと感じることは、こうした対応を遠ざける背景の一つでもあります。

 自殺に傾いた人に対してしてはいけない対応としては、1)単に「死んではいけない」といった説教、2)問題となっていることを無視すること、3)「死ぬ気があれば何でもできる」「弱音を吐くな」といった、実態を無視した、あるいは的外れな励ましをすること、4)感情的に大げさにふるまうこと、5)たらい回しの危険をはらむような対応や情報提供を行うこと、6)相談者の生命の危険性を度外視して、ただ秘密は守ると約束する等、が挙げられます。
 さらに、自殺を考えている人は、自発的に多くを語らない場合が多いため、死にたい気持ちをきちんと尋ねることが大事です。このことは勇気がいる方も多いでしょう。尋ねるとかえって危険ではないか、自殺を引き起こしたりはしないかという心配です。しかしながら死にたい気持ちを尋ねることは、逆に企図の予防になります。ここを誤解している方が多いように思います。もしも直接聞きにくい場合は「どこか消えてしまいたいと感じていませんか」「亡くなったおじいさんの元に行きたいと思う事はありませんか」など聞き方を工夫します。もちろん、聞きっぱなしではいけません。困難な状況を改善する方法があることを伝え、「死なないこと」の約束につなげることが重要ですが、そのためには繰り返しになりますが、本人の「死にたいほどの辛さ」や「心情」にフォーカスをあて、受け止め(受容、傾聴)それを伝える(共感)ことが前提です。
 一般の方は、このような方法で、最寄りの相談機関や医療機関にしっかりつなげることが大事です。ここまでの内容が、傾聴ボランティアの皆さんへの研修内容の一部になります。
 相談機関の相談員の方への研修では、さらに自殺の危険因子や計画性、手段の有無などの自殺の危険度の評価と対応を到達目標にしています。医療機関への紹介や緊急対応の必要性をどのように見極めるか、相談機関間でのたらい回しを防ぐためにはどうするべきか学びます。スキルが高くなればスピーディなケースマネジメントを実施しながら、あらゆる関係機関への連携が可能になります。ちなみに精神医療機関では、さらに平行して医学所見や精神症候を把握し治療の判断を必要とします。
まとめますと、自殺に傾いた人への対応の基本は「TALK」の原則になります。すなわち

Tell: 話しかける
Ask: 自殺に対してはっきりとたずねる
Listen: 相手の訴えを傾聴する
Keep Safe: 安全を確保する、つなげる

 自殺対策に取り組むということは、全ての皆様がこの対応について具体的に向き合うという事になります。さてどのように感じられたでしょうか?
 9月24日には、岩手県内24の自殺対策に関わるボランティア・民間団体の活動交流会が開催されます。数あるボランティア活動の中で、自殺対策や傾聴活動を選択し実践するということはどういうことか、または、やりがいや喜びについて学ぶところは大きいと思います。団体関係の方や自殺対策の担当者のみならず、多くの方に参加の御案内をいたします。

テキストはこちらでダウンロード できます。
http://ikiru.ncnp.go.jp/ikiru-hp/manuals.html


自殺予防2010 ボランティア・民間団体活動交流会
日時:9月24日(金)
10:30~16:30
会場:プラザおでって
対象:ボランティア・民間団体、
一般、行政機関の職員
問合せ・申し込み:
岩手県精神保健福祉センター
019-629-9618(太田)

フィールドレポート:自殺対策に関わる民間団体の活動紹介№8

◎自殺予防傾聴ボランティア「やまびこ会」

 この会は、雫石町が開催した傾聴ボランティア講座の修了生により、平成20年6月に活動を開始しました。現在は24名の会員が、ふれあいサロンや老人クラブ、施設等での傾聴活動を行っています。また、紙芝居の読み聞かせや自作のティッシュやポスターの配布などの普及啓発も行っています。町内のキャッチフレーズマスコットを活用して、会のノボリや横断幕も作りました。研修会やイベント時には、お揃いのTシャツとバッグを身に着けてPRしています。今後の展望は、会員を増やし活動を拡大して、住民相互が安心して悩みを聞きあう、自殺者のない街づくりをすることです。
連絡先:雫石町健康推進課 019-692-2227

資料紹介 :自殺防止月間 活動促進グッズがあります

 自殺防止月間が始まりました。各関係団体で関連事業を予定されていますが、ご準備はいかがでしょうか。当センターでは、活動の際に利用できる促進グッズを多数そろえております。

・「自殺予防キャンペーン」のぼり・Tシャツ(貸出用)
・配布パンフレット各種、研修用資料、テキスト
・「自殺予防・全国68精神保健福祉センター協同キャンペーン」ポスター

ご利用についてのお問い合わせは当センターまでお願いします。お待ちしております。
問合せ: 岩手県精神保健福祉センター019-629-9618

インフォメーション
★「働く人の電話相談室」が開設されます
 日本産業カウンセラー協会では、毎年9月の自殺予防週間に電話相談を開設しています。「職場の問題」「メンタル不調・病気」「経済的な問題」を、産業カウンセラーが直接お聞きします。ご家族からのご相談も受け付けます。
日時:平成22年9月10日(金)・11日(土)・12日(日) 10:00~22:00
フリーダイヤル0120-583358
主催:社団法人 日本産業カウンセラー協会

★第3回全国精神保健福祉家族大会「みんなねっと岩手大会」
日時:平成22年10月6日(水)12:00~16:30(受付10:00~)
7日(木)9:30~(受付9:00~)
会場:盛岡市民文化ホール(マリオス)・いわて県民情報交流センター(アイーナ)
ホテルメトロポリタン盛岡本館
参加費:3,000円(当事者・学生/500円)
主催:特定非営利活動法人 全国精神保健福祉会連合会
特定非営利活動法人 岩手県精神保健福祉連合会
問合せ: 全国精神保健福祉会連合会
03-6907-9211
岩手県精神保健福祉連合会
019-637-7600

★自死遺族ケア研修及び自殺対策実践のためのワークショップ
日時:平成22年10月19日(火)10:30~16:45
会場:いわて県民情報交流センター(アイーナ) 501会議室(盛岡市盛岡駅西通1-7-1)
対象:保健所、市町村等自死遺族支援関係者
内容:・講義「自死遺族の心と求められる支援」
[講師]自死遺族ケア団体全国ネット事務局長 グリーフケア・サポートプラザ副理事長 藤井忠幸氏
・演習「自死遺族への対応の実際」~モデルロールプレイ~
・講義「自死遺族の死別悲嘆に寄り添う~分かち合いの運営と質の考察~」
[講師]秋田グリーフケア研究会 代表 涌井真弓氏
・ワークショップ テーマ「三次予防(ポストベンション)としての自殺対策事業」
問合せ: 岩手県精神保健福祉センター019-629-9618(担当:太田)

★「シルバー先生の“こころ”と“いのち”に関する教育を考える会」講演会
日時:平成22年10月30日(土) 13:30~15:30(受付13:00~)
会場:都南文化会館 キャラホール 3階第1研修室(盛岡市永井24-10-1)
演題:「新しい命をもらって」
講師:畠山幸枝先生(元養護教諭・現当事業シルバー先生事務局)
対象:一般・PTA(親子・児童生徒等)・現場教職員の方々等
主催:シルバー先生の“こころ”と“いのち”に関する教育を考える会
問合せ: 事務局/柴田・鈴木 019-636-1159 Email:r-shibata@ric.hi-ho.ne.jp
by open-to-love | 2010-09-07 22:40 | 自殺予防ニュースレター | Trackback | Comments(0)
「岩手県自殺予防情報センター ニュースレター」第41号
発行:岩手県精神保健福祉センター・岩手県自殺予防情報センター
(平成22年8月9日発行)

 このニュースレターは自殺対策に関わる担当者、関係者の方々に配信しています。皆様からの情報やご意見をお待ちしております。また、配信先を募集しております。関係者や機関の方々のご紹介をお願いいたします。

NEWS

7月の自殺者数(警察庁速報値)が発表されました

 警察庁のまとめによる全国の7月の自殺者数(速報値)は、昨年同月より55人多い2,838人でした。昨年8月以降11カ月ぶりに前年同月の自殺者数を上回りました。岩手県は、13人増加しています。

平成21年7月自殺者数 全国2783人
平成22年7月自殺者数 全国2838人

平成21年7月自殺者数 岩手39人
平成22年7月自殺者数 岩手52人

対前年同月比増減数 全国55人
対前年同月比増減数 岩手13人

・警察庁HP:http://www.npa.go.jp/

・月別の地域における自殺の基礎資料(平成22年6月):http://www8.cao.go.jp/jisatsutaisaku/toukei/tsukibetsu-h2206.html

厚生労働省の人口動態統計 月報を基にした資料はこちら
月別自殺者数の推移
http://www8.cao.go.jp/jisatsutaisaku/toukei/index.html#everymonth

NEWS

DV(domestic violence)と自殺

 DV被害者の希死念慮は一般と比して2~3倍高いという報告があります。DV加害者の殺人率は高いのですが、被害者を殺害した後に加害者が自殺する場合もあり、その高い自殺率もアメリカでは問題になっています。また、DV被害者の精神障害について、女性ではDVに先行して精神障害があり、しかもDVの結果としても精神障害が生じうるという指摘があります。一方男性の被害者の場合は、DVの結果ではなく、むしろDVに先行した精神障害が危惧されています。さらにDV加害者の精神障害率の高さも知られています。このように、DV・自殺・精神障害は互いに関連することが示唆されており、DV・自殺・精神障害の危険要因と、保護要因(適切な保健サービスやアクセスのしやすさ等)はまた重なっています。
 当センターが21年1月から12月にDV相談関連機関に実施した基礎調査では、全相談316件のうち自殺関連相談は93件見られました。また、回答した25 人のうち自殺につながる兆候を知っている相談員の方は、16人でした。
 DV被害者、自殺に傾いた人、精神障がい者等、支援を本当に必要としている人は、支援に気づかない、支援を受けることに躊躇しがちで、本来の意思決定や判断が困難な場合が少なくありません。だからこそ、相談時には支援者側こそあきらめないことが大事で、紹介の際はたらい回しではなく確実につながる方法を工夫することが必要となります。こうしたひきさがらない相談をするには、支援者側がチームを組み継続的な支援ができるフォロー体制を作ることがポイントになります。さらに、支援者個人の健康増進活動が大事になります。
 7月6日の男女共同参画課の枠を利用させていただき開催した自殺対策研修では、稲垣正俊医師による講義の他、当職員による自殺の評価のためのロールプレイ、フロアのディスカッションが行われました。実際にDV相談にあたっている相談員の方からは「日常業務で利用する相談記録表に、リスクファクターのチェックリスト、スクリーニングなどが予め組み込まれている等の仕組みがあれば良い」、法律家の方からは「相談員のMLなどを作り、知識を共有化するしくみが必要ではないか」等の意見があげられました。また滝沢村の担当者からは、既にDV担当部署と自殺対策部署がチームを組んでハイリスク者への訪問対応をしている事例が報告されました。この他参加者からは、「DVだけに注目せず、包括的に意識的に相談対応することに気づかされた」、「命を守れる」などの勇気づけられる意見をいただき、全員から講義内容について有用であったと評価いただきました。当センターでは、自殺ハイリスク者の相談経路と、ケースマネジメント・精神保健福祉技法の研修と評価が結びついた事業の提案を今後も継続する予定です。

フィールドレポート

自殺対策に関わる民間団体の活動紹介№7

◎宮古地区傾聴ボランティア「支え愛」
 この会は、三浦代表の呼びかけをきっかけに、平成18年に設立しました。宮古市の広報で募集したところ10数人が集まり、これまで傾聴講演会や傾聴ボランティア養成講座を開催してきました。平成19年から21年までに延べ141人の修了生が輩出されています。現在44人の会員が福祉施設、宮古病院、家庭訪問、新里地区ふれあい健康づくりサロンで傾聴活動を行っています。今後は、高齢者、自殺予防対策、緩和ケア、子育てなど部門別のリーダー養成を行うことを目標としています。また、誰でも気軽に集え、こころのサポートに関わる団体の拠点となるような「こころサポートセンター」を設置したいと考えています。

資料紹介
 パンフレット「強いショックを受けた後の こころとからだの変化について」

 このパンフレットは、災害や事件、事故、大切な人の自死などのショックな出来事の後の、こころとからだの変化とその対処法をわかりやすく説明しています。相談機関のご案内も記載しています。岩手宮城内陸地震でも現地の救援活動にこちらを利用しました。
 当センターに多数用意がございます。災害・事件・事故後の情報提供やケア活動、救援者への惨事ストレス対応の際にお役立ていただけましたら幸いです。ご入用の際は、当センター(019-629-9618)までお問い合わせください。

インフォメーション

★9月は自殺防止月間です
 WHOは9月10日が世界自殺予防デー、内閣府では9月10日~16日を自殺予防週間としています。岩手県では9月を自殺防止月間として、県内各地で取組みの強化を実施する予定です。皆様の取り組みへのご参加、ご協力をお願い致します。

★「自殺予防2010ボランティア・民間団体活動交流会」を開催します
◎ボランティア・民間団体の展示を募集します
 交流会では、パネル・ポスターなどによるボランティア団体等の活動紹介を展示発表します。団体様からの展示のお申込みをお待ちしております。(〆切:9月10日)
日時:平成22年9月24日(金) 10:30~16:30(受付 10:00~)
会場:プラザおでって(交流会:おでってホール 展示発表:大会議室)
(盛岡市中ノ橋通1-1-10)
対象:自殺対策や心の健康づくりに関わるボランティア・民間団体、一般、行政機関の職員
内容:・活動の展示発表会 10:30~終了時間迄 大会議室
・特別講演「こころと命を支える地域づくり~生き心地のよい地域をめざして、 私たちのできること~」(仮題) 13:40~14:50
[講師] 関西国際大学人間科学部人間心理学科 教授 渡邉直樹先生
・情報交換会 15:00~16:30
〈傾聴活動の工夫と悩み〉
〈活動を支えるための“ネットワーク”〉
[報告者] 傾聴ボランティア「やまびこ会」、気仙地域傾聴ボランティア「こもれびの会」、精神保健ボランティア「あおぞら会」、久慈地域メンタルヘルスセン ター、ボランティア団体活動ネットワーク「さん・Sunねっと」
共催:ボランティア団体活動ネットワーク「さん・Sunねっと」 岩手県精神保健福祉協会
問合せ・申し込み先: 岩手県精神保健福祉センター019-629-9618

★「青年期ひきこもりに関する支援者研修会」を開催します
日時:平成22年9月6日(月) 13:00~17:00(受付 12:30~)
会場:エスポワールいわて 大中ホール(盛岡市中央通1-1-38)
対象:思春期・青年期ひきこもり相談や支援等を実施している保健、福祉、医療、就労、 教育、民間団体等
内容:・講義「ひきこもり相談のケースマネジメント(仮題)」
[講師] 山梨県立精神保健福祉センター所長 近藤直司先生
・ケースマネジメント会議を実施予定
[講師] 岩手県精神保健福祉センター職員
問合せ先: 岩手県精神保健福祉センター019-629-9616
by open-to-love | 2010-08-11 20:48 | 自殺予防ニュースレター | Trackback | Comments(0)
岩手県自殺予防情報センター ニュースレター 第40号

発行:岩手県精神保健福祉センター 岩手県自殺予防情報センター (平成22年7月6日発行)

 このニュースレターは自殺対策に関わる担当者、関係者の方々に配信しています。皆様からの情報やご意見をお待ちしております。また、配信先を募集しております。関係者や機関の方々のご紹介をお願いいたします。

NEWS
「地域における自殺の基礎資料」が公表されました

 内閣府では、警察庁から提供を受けた自殺統計データに基づき、「月別の地域における自殺の基礎資料(平成22年5月)」を取りまとめました。これまでの警察統計と違い、「発見地」及び「住居地」の2通りで自殺者数を集計しています。

平成21年5月
自殺者数:全国3003人
自殺者数:岩手  41人
自殺率:全国2・4
自殺率:岩手3・1

平成22年5月
自殺者数:全国2704人
自殺者数:岩手  35人
自殺率:全国2・1
自殺率:岩手2・6

自殺者数対前年同月比
増減数:全国△299人
増減数:岩手△  6人
増減率:全国△10.0
増減率:岩手△14.6

※自殺者数は発見地のデータ

5月は本県では35人が亡くなっています。

内閣府HP_自殺対策ページに 以下の資料が掲載されています

警察庁提供データを基にした 資料はこちら
月別の地域における自殺の 基礎資料(平成22年5月)
http://www8.cao.go.jp/jisatsutaisaku/toukei/tsukibetsu-h2205.html

厚生労働省の人口動態統計 月報を基にした資料はこちら
月別自殺者数の推移
http://www8.cao.go.jp/jisatsutaisaku/everymonth/index.html

NEWS
地域における自殺対策プログラム「久慈モデル」の取り組み

 自殺予防の方略には、コミュニティモデル、メディカルモデルなどの基本的な考え方が知られています。岩手県久慈医療圏では、岩手医科大学が中心的役割を果たしながら、平成14年~16年は、「自殺多発地域における中高年の自殺予防を目的とした地域と医療機関の連携による大規模介入研究(厚生労働省科学研究費補助金こころの健康科学研究事業)」が、17年~21年には「自殺対策の為の戦略研究」による取り組みがなされてきました。「地域における自殺対策プログラム(久慈モデル)」は、後者の活動をもとにまとめられました。5つの骨子(こころの健康づくりネットワーク、一次予防、二次予防、三次予防、職域へのアプローチ)からなる複合的なプログラムです。
 岩手県精神保健福祉センターでは、技術支援機関の立場から、多くの市町村、保健所の皆さんに自殺対策に取り組む上でこのプログラムを選択していただくことを提案しています。その理由には、まず、13~17年に1・2次等の複合介入を実施した秋田4市町村において27%の自殺死亡率の減少が見られていること、実際に自殺集積性が高かった久慈医療圏の近年の効果をみても、取り組みを否定するものではないこと。次に、久慈の手法の特長は、住民や地域関係機関のネットワークを核として、そこから予防活動を展開させるために、医療資源が不足しメディカルモデルによる取り組みだけでは限界がある地域の現状にも即しているからです。さらに、プログラムの作成には地元岩手医科大学が深く関与してきた為に、ノウハウを持つ人材があり、実行を可能にするために必要な助言を受けやすい等のメリットがあります。最近では、県外でもこのプログラムを学ぶ数多くの研修会が開催されています。こうした具体的なノウハウが地元にある自治体は多いわけではありません。新潟県の例では、地元「松之山モデル」の県を挙げての展開の試みがあります。自殺対策の取り組み方は各地域の選択になりますが、久慈モデルに限らず、保健活動を実施する場合は、サポートする地元医師などの資源の実情を踏まえて、地域住民と双方がプラスになるプログラムの選択が親切です。
 当センターでは定期的に久慈モデルを学ぶワークショップを開催しています。22年6月現在、岩手県内では全34市町村中17か所が参加しています。協議会などのフォーマルなネットワークづくりや単発の講演会などの一次予防活動は、取りかかりやすさから多くの地域で実施されているようです。課題は、予防活動の展開の要と肝になる実務者によるセミフォーマルなネットワークがない場合が多く、実務担当者の発案による取り組みに限定され、個人の負担が大きい割に継続可能性の確保や展開が不十分な点です。さらに、研究レベルでは、予算や人的面などが検討事項として指摘されています。
 現状で、さらに多くの領域におけるスクリーニングや危機介入相談などの自殺対策活動を推進するためには、より多くの皆様の工夫や御協力が必要です。


一次予防:健康教育等の健康増進活動
二次予防:スクリーニング等の早期発見、治療活動
三次予防:リハビリテーションや遺族支援等の活動

ワークショップの問い合わせ: 岩手県精神保健福祉センター019-629-9618(担当:太田)

資料紹介
「地域における自殺対策プログラム」
編集:厚生労働科学研究費補助金こころの健康科学研究事業 「自殺対策のための戦略研究」地域介入研究班
 本書は、NEWSで取り上げたプログラムのテキストになります。当センターのワークショップでも使用しており、全4巻とDVD2枚は、「本文」「視覚教材テキスト」「先行的取り組み地域の事例」「久慈モデルによる自殺対策マニュアル」で構成されています。執筆には岩手医科大学神経精神科学講座が参加されており、今回、地域活動のためにと同講座から本書を多数ご提供いただきました。取り組みをご検討の際には差し上げますので、当センターにお問い合わせください。

フィールドレポート
自殺対策に関わる民間団体の活動紹介№6

◎釜石地区傾聴ボランティア「はなみずき」
 この会は、釜石保健所が開催した傾聴ボランティア講座の修了生により、平成20年10月に設立され、活動を開始しました。現在34名の会員が、のぞみ病院(釜石市保健福祉センター)8階に開設された傾聴ルームで電話・面接相談を行っています(毎週金曜日:13:00~15:30、0193-22-0222)。一人でも多くの人が自らの問題を解決し、生きる希望が持てるように活動しています。今後は、集会所や施設等に出向いての傾聴活動を検討しています。
連絡先: 釜石保健所0193-25-2702

インフォメーション
★自殺予防2010ボランティア・民間団体等活動交流会の展示を募集します
 下記日程で開催予定の交流会において、パネル・ポスターなどによるボランティア団体等の活動紹介を展示発表します。団体様からの展示のお申込みをお待ちしております。
日時:平成22年9月24日(金) 10:30~16:30(受付 10:00~)
会場:プラザおでって(交流会:おでってホール 展示発表:大会議室)
(盛岡市中ノ橋通1-1-10)
問い合わせ・申し込み先: 岩手県精神保健福祉センター019-629-9618(担当:太田)

★「思春期精神保健相談研修」を開催します
◆第1回
日時:平成22年7月21日(水) 13:30~17:00(受付 13:00~)
会場:アイーナ(いわて県民情報交流センター) 501会議室(盛岡市盛岡駅西通1-7-1)
対象:思春期青年期の精神保健に関わる保健・福祉・教育関係者等
内容:・講義「児童生徒の育ちをともに支えるために」~保護者とともに、地域とともに~
[講師] 仙台市精神保健福祉総合センター所長 林みづ穂先生
・演習…シナリオロールプレイ及び受講者によるロールプレイ
[講師] 岩手県精神保健福祉センター職員
[助言者] 仙台市精神保健福祉総合センター所長 林みづ穂先生
◆第2回 (県教委と共催)
日時:平成22年8月10日(火) 13:00~15:00(受付12:30~)
会場:岩手県庁 12階講堂(盛岡市内丸10-1)
対象:思春期青年期の精神保健に関わる保健・福祉・教育関係者等
内容:・講演「加害生徒の精神面の理解と対応のポイント」(仮題)
~地域と連携しながら子どもをどう支えるか~
[講師] 和歌山県精神保健福祉センター所長 小野善郎先生
問合せ先: 岩手県精神保健福祉センター019-629-9618(担当:佐々木)
スクリーニングの研修にて
※PIPC: Psychiatry in Primary Care

★PIPCセミナーいわて「ベーシックコース」開催
日時:平成22年7月31日(土)17:00~18:00 プレセミナー
8月1日(日)9:00~16:00 PIPCセミナー・ベーシックコース
会場:休暇村 陸中宮古(宮古市崎鍬ヶ崎18-25-3)
対象:心療に関心を持つ医師
参加費:3,000円(昼食代等を含む)
参加申し込み:参加申込書に必要事項を記載し、FAX等で送信のこと
内科医・プライマリケア医等が自分の専門領域において適切に精神科的アプローチを用いることができるようになるための知識やスキル等の習得を支援します。
問合せ先: 宮古保健所 保健課 0193-64-2218(内線235)
by open-to-love | 2010-07-06 23:11 | 自殺予防ニュースレター | Trackback | Comments(0)
岩手県自殺予防情報センターニュースレター

発行:岩手県精神保健福祉センター・ 岩手県自殺予防情報センター
第39号 平成22年6月7日発行
このニュースレターは自殺対策に関わる担当者、関係者の方々に配信しています。皆様からの情報やご意見をお待ちしております。また、配信先を募集しております。関係者や機関の方々のご紹介をお願いいたします。

NEWS

自殺者が増え続けています

厚生労働省は、人口動態統計月数(平成21年1月~11月)を発表しました。

平成20年1~11月
全国の自殺者数 27,778人
岩手の自殺者数 413人
全国の自殺死亡率 22.1
岩手の自殺死亡率 30.7

平成21年1~11月
全国の自殺者数 28,218人
岩手の自殺者数 422人
全国の自殺死亡率 22.4
岩手の自殺死亡率 31.3

自殺者数対前年比
全国の増減数 440人
岩手の増減数 9人
全国の増減率 1.6%
岩手の増減率 2.2%

 全国の累計自殺者数は、対前年で440人増加しています。年齢別では、40歳代と60歳代の増加が大きくなっています。

毎月の自殺者数の推移
http://www8.cao.go.jp/jisatsutaisaku/everymonth/index.html
平成21年における自殺の概要資料
http://www.npa.go.jp/safetylife/seianki/220513_H21jisatsunogaiyou.pdf

災害とメンタルヘルス

 岩手県では近い将来、三陸沖地震の発生が高い確率で想定されています。新潟中越地震3年後の地域住民調査結果では、PTSDなどのハイリスク者の割合は、低値でしたが、臨床レベルにはいたらないものの自殺の危険性等の精神不健康の状態である者が、地域に相当の割合で存在する可能性が指摘されました。またトラウマ暴露の回数が増加するとPTSD や自殺の危険性が高まりますが、もしもPTSDや大うつ病に罹患した場合でも、個人が災害後の2年以内に治療を求めることは比較的稀だと言われます。このことから、今後の災害後の精神保健支援には、精神疾患の治療という医学モデルよりも、サブクリニカルな状態の人の精神健康向上を目指すヘルスプロモーションや公衆衛生的アプローチが必要だという専門家の指摘があります。
岩手県は、特に被災以前から全国と比して高い自殺率を呈する環境にあります。このため、災害時のこころのケアに関わる支援者は、初動期の医療体制の確保のみならず、地域全体の長期の経過把握や、ハイリスク者への長期のサポートを可能にする工夫をすることが必要になります。特に地域全体のケアを考える場合は、元々対象地域が抱えてきた自殺、社会資源等の精神保健課題に配慮しながら、一般的な心のケアのガイドライン通りの遂行に固執しすぎず、介入対象集団毎に、情報提供等のサービスメニューを柔軟に選択することが重要になります。
 岩手県精神保健福祉センターでは、H18年に実務者の「岩手災害時こころのケアマニュアル」を作成し、これに基づき災害後のこころのケア手法に関わる研修を実施してきました。今年度はこのマニュアルにDMORT(Disaster Mortuary Operatio -nal Response Team)に関する加筆がありましたので、6月18日の研修会で情報提供させていただきます。DMORTとは、災害における遺体への対応、遺族へのケア、遺族・遺体に関わるスタッフのメンタルケアに取り組むチームです。日本ではJR福知山線脱線事故と関係者の混乱を契機に、現場での遺族対応の必要性が指摘されてきました。この研修では神戸赤十字病院心療内科の村上典子先生から対応の実際についてご講義いただきます。また県内のDMATの立場から岩手医科大学救急医学講座の秋冨慎司先生からご助言いただき、初動期から、中長期・地域につながるハイリスク者の心のケア支援について検討します。この研修内容は、遺族や遺体に関わる内容になりますので、対象は、警察、救急、医療、行政等の専門支援者になります。7月9日の研修会は一般支援者も対象になります。

フィールドレポート

「さん・SUNねっと」が設立されました

 「さん・SUNねっと」は、県内各地域で自殺対策に取り組んでいるボランティア団体のネットワークです。2009年2月から4団体が連絡会を持ち、情報交換を重ねてきました。そして、より広く団体間のつながりを作るために、多くの参加を呼びかけ、2010年5月17日に釜石地区合同庁舎において設立の集いが開催されました。集いには14団体が参加し、そのうち9団体が加入しました。つながり、交流し、高めあいながら生きることを支える住民活動を盛り上げることが目的です。今後の地域での活動の発展が期待されます。

資料紹介

「心的トラウマの理解とケア 第2版」
編集:外傷ストレス関連障害に関する研究会 金吉晴/株式会社じほう
 本書は、災害・事件・事故、また日常臨床の現場におけるトラウマケアのマニュアルとして出版されました。ケア提供者を対象に、トラウマについての知識、実際の援助、ケアについての有益な指針をわかりやすく解説しています。ケア提供者には、例えば救急、警察、保健師、ソーシャルワーカー、医師、弁護士、ボランティア等、多様な職業や立場の人が含まれる可能性があります。ぜひ多くの方に本書を読んでいただき、心的トラウマについてのバランスのとれた知識とケアの指針を得ていただきたいと思います。

インフォメーション

★「災害時こころのケア専門研修会」を開催します

◆第1回
日時:平成22年6月18日(金) 13:30~17:00(受付13:00~)
会場:エスポワールいわて 大・中ホール(盛岡市中央通1-1-38)
対象:災害時のこころのケアに関わる保健・医療・福祉・救急・防災・警察等関係者
内容:・講演「災害時の遺族・遺体対応に関わる諸問題~DMORT活動について~」
[講師] 神戸赤十字病院 心療内科部長 村上典子先生
・シンポジウム「災害時遺族の心のケアをどうすすめるか」
[シンポジスト] 盛岡赤十字病院 看護師 佐々木志津子氏
岩手県総務部総合防災室
岩手県保健福祉部障がい保健福祉課 主任主査 山田昭人氏
岩手県大船渡保健所 上席保健師 佐藤恵美子氏
[助言者] 岩手医科大学救急医学講座 秋冨慎司先生

◆第2回
日時:平成22年7月9日(金) 13:30~17:00(受付13:00~)
会場:アイーナ(いわて県民情報交流センター) 501会議室(盛岡市盛岡駅西通1-7-1)
対象:災害時のこころのケアに関わる保健・医療・福祉等関係者
内容:・講演「災害時こころのケア(仮)」
[講師] 国立精神・神経センター 鈴木友理子先生
・演習…シナリオロールプレイ、ロールプレイを通して災害後地域で不眠・不安・トラウマ等の相談を受ける際に必要な技法を学びます
[講師] 岩手県精神保健福祉センター 職員
問い合わせ先: 岩手県精神保健福祉センター019-629-9618

★こころの日
日時:平成22年7月3日(土)12:30~16:30
会場:いわて県民情報交流センター 7階(アイーナホール)
内容:・講演会 13:30~15:20 …講談看護師 加納塩梅さんによる講演と落語
・その他 12:30~ …こころの悩み相談等(精神科看護師が対応)
問い合わせ先: 日精看岩手県支部事務局 019-604-7006

★北東北 自殺予防民間団体等活動交流会
日時:平成22年7月17日(土)12:40~16:30 / 18日(日)9:00~12:00
会場:
17日 五所川原市ふるさと交流圏民センター オルテンシア
18日 鶴田町つがる富士見荘
 今年度の北東北3県の自殺対策活動の交流会は青森で開催されます。事例や課題を情報交換し、各団体・個人が交流を深めることを目的としています。ぜひ、ふるってご参加ください。
問い合わせ先:
特定非営利活動法人 ほほえみの会事務局 (担当/千葉) 080-3197-0082
http://www9.plala.or.jp/hoho emi-kai/
E-mail/npo.hohoeminokai@kna. biglobe.ne.jp
by open-to-love | 2010-06-07 14:20 | 自殺予防ニュースレター | Trackback(1) | Comments(0)
岩手県自殺予防情報センターニュースレター 第3 8号
平成2 2年5月18日発行
発行:岩手県精神保健福祉センター・岩手県自殺予防情報センター

このニュースレターは自殺対策に関わる担当者、関係者の方々に配信しています。皆様からの情報やご意見をお待ちしております。
また、配信先を募集しております。関係者や機関の方々のご紹介をお願いいたします。

NEWS 自殺者が増え続けています

 厚生労働省は、人口動態統計月数(平成21 年1 月~11 月)を発表しました。

自殺者数全国 平成21 年1 月~11 月=28,218人
自殺者数岩手=422人

自殺者数全国 平成20 年1 月~11 月=27,778人
自殺者数岩手=413人
(全国前年比485人、岩手9人増)

毎月の自殺者数の推移
http://www8.cao.go.jp/jisatsutaisaku/everymonth/index.html

平成21年中における自殺の概要資料
http://www.npa.go.jp/safetylife/seianki/220513_H21jisatsunogaiyou.pdf

アルコールと自殺
 アルコールと自殺の問題には密接な関係があります。これには、「アルコール依存症と自殺」、「アルコール(飲酒)と自殺」の二つのレベルから考える必要があります。まず、前者ですが、海外の研究では、アルコール依存症者の自殺死亡率は15%、乱用・依存への罹患は自殺のリスクを一般人の60~120 倍に高め、アルコール依存症は自殺者全体の15~56%等の報告があります。こうした事情から、2009 年10 月の自殺総合対策大綱の改正では、うつ病以外の精神疾患等によるハイリスク者対策の推進として、アルコール依存症等の調査研究の推進、継続的な治療・援助を行う体制の整備、自助活動への支援等が加筆されています。次に、アルコールと自殺の関係ですが、海外にはアルコール消費量と自殺死亡率との有意な相関を支持する研究が複数存在しています。自殺遺体におけるアルコール検出率は32~37%という報告もあります。飲酒は、衝動制御の悪化をもたらし、自殺念慮を実際に行動に移すのを促進し、計画された自殺よりも、計画性のない自殺と関係すると言われています。
 一方飲酒は、節度のある量であれば健康に良く、地域文化や産業としても重要な役割を担います。強調しておきますが、アルコール自体や消費が悪いということではありません。しかしながら過剰飲酒は社会的な損害の主な原因です。特に岩手県においては、自殺が全国ワースト3 位であるという事実のみならず、生活習慣病による死亡率は全国と比して高水準にありますが、飲酒はこうした疾患と関連があり、看過できない課題です。
 これまで当県の依存症のケアは、精神医療機関や自助会が、節酒教育や身体的治療は地域の医療従事者等が主に担ってきました。また、自殺未遂で救急受診した者の40%にアルコールが検出されたという報告もありますが、救急機関はこうした問題を抱えた患者を含めて飽和状態にあります。岩手県の場合医療機関は乏しいので、過剰飲酒やとりまく状況、その結果はこうした機関だけの対応では限界があります。自殺には複合的要因が関与しており、精神医療資源のみならず多くの介入ポイントがあります。喫煙対策も、産業や社会的取り組みにより進んできましたが、アルコールをめぐる現状への対策も、全ての立場の方々の参加が可能である点に希望があります。
 岩手県精神保健福祉センターでは、昭和48 年から家族教室や酒害相談を継続しています。昨年からはさらに、多くの機関がこの問題に取り組めるように相談対応推進事業を開始しましたので、関係機関の皆さまにおかれましては今後もご協力の程お願いいたします。

アルコール問題の取り組み団体紹介

◎ 岩手県断酒連合会

 全日本断酒連盟は、酒害者(お酒に悩む人達)による酒害者のための自助グループです。1958年に誕生し、1963 年に全国ネットワークが完成しました。活動は例会を基本としています。例会では一人ひとりが酒害体験と自分自身を率直に語ります。そのことから様々な気づきを得て、解決策を見つけ出していきます。岩手県内では、盛岡市、滝沢村、花巻市、宮古市、釜石市、大船渡市、一関市、久慈市、一戸町で活動が行われています。

社団法人全日本断酒連盟
http://www.dansyurenmei.or.jp/index.html

◎ AA「アルコホーリクス・アノニマス(無名のアルコール依存症者たち)

AA は、アメリカで1935 年に誕生したアルコール依存症者の集まりで、日本では1975 年に始まりました。全国に約300 のグループがあり、匿名性を重視してミーティングが行われています。岩手県では、盛岡、奥州、滝沢の6 ヶ所で開催されています。

AA 東北セントラルオフィス:
TEL&FAX:022-276-5210
月~金曜日13:00~17:00
(土日祝休)
http://www.cam.hi-ho.ne.jp/aajso/

◎ アラノン(Al-Anon)
 アラノンは、アルコール(または薬物)依存の問題を持つ人の家族と友人の自助グループです。1951 年にアメリカで誕生し、日本では1980 年に始まりました。日本各地190 ヶ所以上で定期的にミーティングが開催されています。ミーティングでは、その日のテーマに沿って、自分の体験や気持ちを話していきます。岩手県では、毎週水曜日19:00~20:00 に、盛岡駅前アイーナにてミーティングを開催しています。

事務局:アラノンジャパンGSO(日本アラノン本部)
03-5483-3313(10:00~17:00 日・祝日休)
東北連絡先:090-3367-9772(火・木10:00~16:00 祝日休)
※これ以外はアラノンジャパンGSOに転送されます
http://www.al-anon.or.jp/

◎ 岩手県アルコール関連問題研究会
 この研究会は、平成元年に設立されました。6 月26 日(土)、宮古市のシートピアなあどにおいて第30 回大会が開催されます。独立行政法人国立病院機構久里浜アルコール症センター遠藤光一先生の講演会『現在におけるアルコール依存への関わり』等が行われる予定です。

平成22 年度岩手県アルコール関連問題研究会大会事務局:宮古山口病院
0193-62-3945

資料紹介
「のめば、のまれる」
自殺予防総合対策センター(国立精神・神経センター精神保健研究所内)作成

 このリーフレットは、アルコール問題の普及啓発として自殺予防総合対策センターが作成しました。不眠に対してアルコールで対処しているとかえって不眠が悪化します。さらに、つらい気分を紛らわすための習慣的な大酒はうつ病を悪化させるだけでなく、うつ病を誘発することもあるのです。リーフレットには、アルコールの負の影響、チェックリスト、対処法、相談窓口、体験談が掲載されています。当センターにポスター、リーフレットのご用意がございます。関係機関や地域での啓発活動にお役立ていただけましたら幸いです。ご入用の際は、精神保健福祉センター(019-629-9618)までお知らせください。

インフォメーション

★ 「うつ・自殺対策のための医療連携講演会」を開催します
日時:平成22 年5 月28 日(金) 19:00~20:45(受付18:30~)
会場:アイーナ(いわて県民情報交流センター) 5 階501研修室
対象:
①医師、看護師、薬剤師等医療関係者
②市町村・保健所等職員(医療連携担当者、自殺対策担当者等)
内容:「一般医療機関におけるうつ病へのアプローチ~身体疾患とうつ病・自殺の関係」
講師 稲垣正俊先生
独立行政法人国立精神・神経医療研究センター
精神保健研究所自殺予防総合対策センター
適応障害研究室室長

★ 当事者やご家族などの集まりのご案内
 当センターではアルコール家族教室・集いを開催しております。詳細は下記ページをご覧ください。
http://www.pref.iwate.jp/view.rbz?nd=484&of=1&ik=3&pnp=17&pnp=61&pnp=422&pnp=484&cd=6115
問合せ先:岩手県精神保健福祉センター
019-629-9617
by open-to-love | 2010-05-20 22:18 | 自殺予防ニュースレター | Trackback | Comments(0)
「いのちとこころを支えるいわて」第37号(平成22年3月3日発行)

発行:県精神保健福祉センター、県自殺予防情報センター

 このニュースレターは自殺対策に関わる担当者、関係者の方々に配信しています。皆様からの情報やご意見をお待ちしております。また、配信先を募集しております。関係者や機関の方々のご紹介をお願いいたします。

NEWS

自殺者が増え続けています

 厚生労働省は、人口動態統計月数(平成21 年1 月~9 月)を発表しました。毎月前年よりも増え続けています。

平成21 年1 月~10 月
全国の自殺者数23,232人
岩手の自殺者数337人

平成20 年1 月~10 月
全国22,421人
岩手326人

前年比 全国811人増
前年比 岩手11人増

平成21年の月別自殺者数について(12月末の暫定値)
http://www.npa.go.jp/safetylife/seianki81/220126_tsukibetsujisatsusya.pdf

毎月の自殺者数の推移
http://www8.cao.go.jp/jisatsutaisaku/everymonth/index.html

岩手県の不眠・うつ対策の推進ポイント

 自殺者は、死に至る直前、様々な問題を抱えており、WHO の調査では、98%に何らかの精神障害を呈していたことが確かめられています。中でも多いのはうつ病を含む気分障害です。そしてその多くは、内科などのかかりつけ医を受診していたというデータがあります。この為、国の自殺総合対策大綱の一つには、「うつ病の早期発見、早期治療」というイニシアティブが示されています。また、うつ病には不眠症状が多く出現することから、内閣府は3 月に、働く中年男性の睡眠不足の自覚を促す事をターゲットにした睡眠キャンペーンの展開を提案しています。
 岩手県の取組みは、医療機関や製薬会社主催の数多くの勉強会に頼ってきたところがあります。今後私達の地域で、メディカルモデルによる不眠・うつ対策をストラテジーをもって実践する上で大事な点は、住民の全ての不眠を精神医療機関につなげるということではありません。資源が潤沢な都市モデルと異なり、自殺に至る危険性がある重症の不眠の検知にフォーカスをあてることが大切です。なぜなら、岩手県の精神医療機関は乏しいため、外来は飽和状態です。不眠を自覚する者には、生理的不眠である場合も少なくありません。 地域診断の結果、精神科受診にためらう事の多い高齢女性が自殺対策のターゲットの地域もあります。
 このことから、例えば具体的な取組みとしては、かかりつけ医療機関において、薬剤師やコメディカルスタッフの皆さん等が、長期に睡眠導入剤のみ処方されている「不眠症」と診断されている患者さんに対して、窓口でうつスクリーニングリーフレットの情報提供を行い、重症者は精神医療機関へ紹介する等の連携づくりです。海外ではこのような多職種連携モデルの効果が実証されてきています。本県で昨年実施されたかかりつけ医療機関の調査でも、大うつ病の患者の半数以上が「不眠症」と診断され限定された治療のみなされている可能性が教示されました。こうした状況へのサポートの強化を目的とした関係者へのキャンペーン・研修に限られた予算を投入した方が、より住民の安心の提供に貢献できると考えています。又、自殺事例の発生の回避は危機管理という観点からみても医療資源を守ることにつながるでしょう。
 岩手県精神保健福祉センターでは、このようなテーマをご紹介する技術研修会を4 月23 日にエスポワールいわてで開催します。研修の対象は、通常保健所保健師の皆様ですが、厳しい状況にある医療機関の取組みに貢献する多くの方にご参加いただきたいと考えています。また、センターでも具体的な事業を企画しておりますので、関係機関の皆様におかれましてはご協力の程お願いいたします。

内閣府の睡眠キャンペーンについて
http://www8.cao.go.jp/jisatsutaisaku/suimin/index.html

フィールドレポート

かかりつけ医療機関による取り組み紹介

◎ 胆江地区:うつ病・自殺対策かかりつけ医等関係者研修会が開催されました

 2月15日(月)にプラザイン水沢において、国立精神・神経センター精神保健研究所・自殺予防総合対策センター適応障害研究室室長の稲垣正俊氏による「うつ病・自殺対策について」が開催されました。奥州市国保まごころ病院で実施した、うつ病有病率と同定率の調査結果が報告されました。内科外来においてうつ病はまれな疾患ではなく、11 人に1 人が大うつ病である、不眠の場合はうつ病を疑う必要がある等、岩手の取り組みの一助となる貴重な講演をいただきました。フロアからは多くの質問が寄せられ、盛況に終わりました。

◎ 中部地区:医療関係者のためのうつ・自殺対策講演会が開催されます

 この講演会は、岩手中部地域の精神科医と内科医師、薬剤師、保健師等で構成される「うつ部会」が主催となっています。うつ病の重症化を予防し、より適切な治療を提供するために、かかりつけ医と精神科医医療機関との連携体制の構築が必要となります。睡眠キャンペーンとかかりつけ医・産業医から精神科医への紹介システムの展開をしている、静岡県の実践を講演いただきます。

日時:平成22年3月4日(木) 18:30~20:30
会場:ホテルグランシェール花巻2階 金剛東の間
対象:県内の保健医療関係者(医師、薬剤師、看護師、保健師、ケースワーカー等) 200 名
内容:講演「働き盛りの世代のうつ自殺対策~睡眠キャンペーンとかかりつけ医・産業医から精神科医への紹介システム~」

自殺対策に関わる民間団体の活動紹介 NO.5

気仙地域傾聴ボランティアこもれびの会

 この会は、大船渡市内でカウンセリングルームを開設している団体です。平成20 年3 月に、大船渡保健所の傾聴ボランティア養成講座を修了した受講生30 名により結成されました。
 同年5 月にカウンセリングルーム「こもれび」を大船渡市総合福祉センターに開設し、面接相談、グループカウンセリング、電話相談を行っています(毎週金曜日:12 時~16 時 0192-26-3500)。昨年の相談件数の122 件でしたが、今年度は半年間でそれ以上の相談を受け、住民のニーズの高さを感じています。21 年12 月25 日から夜間の電話相談も始めました。自主学習として、毎月定例の学習会を行っていますが、会として年間の学習計画を体系化して積極的で丁寧な傾聴に取り組んでいます。また、身につけた名札に傾聴の原則を掲げ、初心を忘れないよう徹底した活動をしています。
*連絡先:大船渡保健所福祉課 0192-27-9913

資料紹介

『プライマリ・ケア医による自殺予防と危機管理』
[編集]杉山直也、河西千秋、井出広幸、宮崎仁 [出版] 南山堂(3,500円+税)

 この本は、日常臨床で自殺リスクと向き合うプライマリ・ケア医と精神科医の協働によって企画されました。自殺対策の最も大きな力の1つは、医療の最前線で地域の人々の生活に強く関わっているプライマリ・ケア医です。
 自殺を防ぐには、2つのポイントがあると書かれています。1つは自殺の背景にある精神疾患を見出すこと、もう1つは自殺の切迫性を評価し適切な対応を行うことです。また、ケース・カンファレンスの項目では、事例を基にしてセッションが展開されています。医療関係者のみならず、地域で取り組みを進める行政職員や一般の方々でもわかりやすい内容となっています。
ぜひご一読ください。

★ 平成22年度の研修計画のご案内
ホームページに掲載しました。下記をご覧下さい。
http://www.pref.iwate.jp/view.rbz?nd=483&of=1&ik=3&pnp=17&pnp=61&pnp=422&pnp=483&cd=6113
研修会問合せ先:岩手県精神保健福祉センター 019-629-9617
by open-to-love | 2010-03-03 18:33 | 自殺予防ニュースレター | Trackback | Comments(0)