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カテゴリ:第13回例会:心とお金セミナー( 17 )

吉田直美さん講演「消費生活センターはこんなところ」…8

 で、暮らしとお金の安心だ、って言ってます。で、きょうは「暮らしとお金の安心事業」っていうのを紹介させていただきます。いわて生活者サポートセンターの藤澤俊樹さんって事務局長に来ていただいてます。暮らしとお金、これを私たちは結び付けるんですよね。今ね、さっき言った通りね、縦割りなんですよ、全部。だから、暮らしは暮らし、お金はお金。病院は病院、精神は精神。ぜーんぶ縦割りなんですよね。横割りであんまりやらないんですよね。慣れてないんですよ。でも、私たちはそんなこと言ってられない。これは全部絡むよ。だから、私たちがコーディネーターになって、横のつながりを作っていきましょう、って。
 そんなことで、おかげさまで、日本一、多重債務者対策できていると言われております。で、20年前からやってます。私が来たときから出来ていました。大分出来てたんです。今まで、ホント盛岡っていいところだな、と思うのは、そういうとこ。黙っててもちゃんとやってた、真面目に。コツコツと。それが今、全国的に評価されているということです。だけどね、ほかと比較すればできてます、確かに。私たち、100点できてるとは思ってない。まだまだ改善すべき点がたくさんある。65点ぐらいかな、と思ってます。目標は100点ですけどね。まだまだ出来てないこといっぱいあるんだけど、これ以上無理です。今の状態では。ということは、消費者市民社会に向かっていくためには、今の態勢では無理なんです。すごく大変です。金はそんなにいらないけど、とにかく人なんです。そこがなかなかね、予算もないでしょ、盛岡市。お金かけてくれない。人増やしてくれっていっても、増やしてくれないんです。本当に困ってました。だから、ちょっとね、心許ないんです。こんな、大きな目標が出来たんですけどね。本当に今の態勢でできるか?できません。無理。これ以上無理です。65点以上伸ばせません。どう考えても。そこを何とか変えていきたいな…余計な話をしました。そんな感じです。
 さて、この私のマシンガントーク、疲れたと思います。すいませんね。でもね、ゆっくりしゃべるからねって打ち合わせではしゃべってました。全然ゆっくりしゃべっていません。すいません。これで終わりにします。

※むろん、吉田さんの講演は、これが最後というわけではありません。多重債務問題が貧困問題でもある今、生活保護ケースワーカーの経験を踏まえ、吉田さんはますますパワーアップされることと思います。心の病と生活保護、心の病と貧困、貧困と自殺…これからも、さまざまな切り口で、もうちょっとマシな世の中にするため実効性ある取り組みを進めていくため、吉田さんの力が必要ですので、どうぞよろしくお願いします。(盛岡ハートネット事務局 黒田大介)
by open-to-love | 2010-03-29 14:42 | 第13回例会:心とお金セミナー | Trackback | Comments(0)
吉田直美さん講演「消費生活センターはこんなところ」…7

 でね、市役所のいやらしいのはね、いっつもお願いばっかしでしょ。いやになりますよね、市役所っていっつもお願いばっかりだって。で、市役所が頑張らなくちゃないことがある。それは何かっていうと、農薬を撒くこと。悪い虫来たら、シューッと農薬撒くんですよ。とね、役所っていうのはすごい強力な農薬持ってるんで、すぐ死ぬんです。でね、強力なんで、農薬がしばらく効いてるんですよ。そうすると、虫はやってこない。「なんだか盛岡ってとこはやりづらいとこだ、ちょっとなんかすると、シューッとあの市役所の頭坊主の生意気なヤツが、で、なんだかグダグダグダグダ言われて、どうもやりづらい、もう盛岡止めて秋田に行こう」とかね、なってくれればいいな。それですね。これが市役所の仕事。
 市民の方にお願いしている3つのことと、市役所が頑張ることを合わせて、悪質商法に負けないまちづくりって、平成16年からやってます。5年ぐらいやっていて、効果出てますよ、狙った通り。こないだね、悪い虫来ましたよ、うちのセンターに。表敬訪問と称して。私からすると、悪質業者。わざとらしく来るんですよ、表敬訪問と称して。何しに来るかっていうとね、表敬に来るんじゃなくて、値踏みに来るんです。このセンターはどんだけかな、って値踏みに来るの。そんなの分かってますからね。ぐあーっと言ってやるの。「盛岡でやるんなら相当覚悟してやってくださいね、うちはすぐやりますから」。がーって牽制するの。そうするとね、その業者は仙台に営業所があって、青森に営業に行く途中、本当は盛岡で下りて営業したいんですって。だけど、「絶対うちの営業には、盛岡ではやるなよ、って言ってますから」なんて言って帰るの。しめしめって感じ。狙った通りになってない。最初っから来なっきゃいいのにね。
 で、みなさんも実感あると思うんですけど、この3年ぐらい、だいぶ変な訪問販売なくなったと思いませんか。昔、ほら、排水管見せてくれとか、布団どうですかとか、いっぱい来ましたもんね。だいぶなくなったでしょ。これ、その成果なんですよ。ま、全体的に少なくなってるということはありますけど、盛岡は特段少ないと思いますよ。典型的なケースはね、はいはいするやつ。高齢者集めてモノ配ってはいはいするやつ。あれね、盛岡で3年ぐらい、一回もありません。でね、県内ではある。でも、盛岡には来ない。業者に知れ渡ってるの。盛岡でやると、すぐ警察に逮捕される。3年前に最後見たっきり、1件もありません。楽でいいの。いちいち、あれに気を付けて下さいねって言わなくていい。そして、みなさんもあれが来るかもってドキドキしなくていい。これが一番楽なんですよね。そういうふうに効果がある。
 さて、借金の問題ね。これは、ちょっと難しいところもあるんです。きょうのテーマのように、お金の問題ってのはね、今日本の社会ってのはね、お金にトラブルと、命にかかわる問題になっちゃっている。お金の問題が命の問題に直結する社会になっていますから。さっき説明した通り。お金に困ると命がつなげない社会になっちゃっているから。そういうふうに、お金の問題はすぐ命にかかわるんだけれども、なかなかね、命にかかわる問題は病院でしょ、みたいな感覚があって、お金に困ったら自己責任でしょ、みたいな感覚がありますもんね。それだとうまくいかないんですよ。そこで私たちが、中継ぎをするんです。消費者行政ってそうなんです。
(続く)
by open-to-love | 2010-03-29 14:41 | 第13回例会:心とお金セミナー | Trackback(2) | Comments(0)
吉田直美さん講演「消費生活センターはこんなところ」…6

 で、前置きが長くなりましたが、じゃあ消費生活センター何やってんの、というと、簡単にご紹介します。大きく2つやっています。1つ。悪質商法に負けないまちづくり。2つ目。多重債務問題に強いまち盛岡。で、借金の方はね、うちの相談員の山屋理恵さんにこの後詳しく具体的に紹介してもらいますからね。
 最初に悪質商法の方なんですけどね、さっき言った通り、被害にあった人がいたらね、徹底的に回復します。それから、そもそも被害に遭わないために、予防接種するんですね、これは、お話のワクチンっていうんですけど。あらかじめみなさんにワクチンを打っておく。そうすると、被害に遭いづらい。遭ってもすぐ発見しすぐ治療しますから、すぐ治る。ストレスとかお金かからず、すぐ治る。それから、もともと悪い奴らが来ないようにする。
 それから、消費者被害に遭う方っていうのは、ちょっと弱い方が遭うんです。あるいは、一時的に弱くなっちゃった方が遭うんです。どうしてかっていうとね、悪質業者からすると、どういう人狙うか? 私みたいなビンビンって人あまり狙われないんです。難しいから。だから、弱々しい人を狙うんです。それから判断力落ちてる人を狙うんです。一番分かりやすくは、高齢の人で認知症の人。こういう方は、簡単にだませるので、そういう方が狙われちゃう。そういう、弱い者いじめになってるんですよ。一言でいうと。で、そういうふうなことがそもそも起こらないように、で、そういうことが起こったらすぐ対応して、二度と同じことが起こらないようにする。それが私たちの役目。
 それで、市民のみなさんに3つお願いしたいんです。一つは、あったかおせっかい。さっき言ったように、弱い方が狙われるわけですから、例えば認知症の方は、自分のことなかなかピシピシピシとできる方は少ないわけですよね。なので、ここに集まってきているような強い人が、そういう、何か、弱くて被害に遭っちゃったような方がいれば、ちゃんと声かけていきましょうや。いなくても、普段から声かけしていきましょうや。それをお願いします。あったかおせっかい。家まで行かなくていいですよ。例えば、ゴミ出しのとき。隣のおばあちゃんいたら、「おはようございます」って声かけてください。「こないだなんだか布団の押し売り来てたみたいだけど、お宅にいかなかった?」みたいな。「布団っこ置かれてった~」って言ったら、行ってみて、布団がある。契約書がある。よーし、じゃあクーリングオフだ。となれば、その人の被害が救われます。それだけじゃなくって、みなさんも救われるんですよ。どうしてかっていうとね、悪質業者にとって、みなさん、何が一番イヤかというとね、クーリングオフされるのが一番イヤなの。せっかく1時間2時間かけてだまくらかしたのに、隣の人が気がついてクーリングオフされた。これが一番の最悪なんです。業者にとっては。そうすると、「なんだかあそこはやりづらいな。せっかくのカモのばあさん見つけたのに、隣の人がすぐ気がついて。なんだかあそこはやりづらい。じゃあ盛岡はやめにして、花巻行こうか、北上行こうか」、とかね。なってくれたらいいな。じゃあ花巻、北上がそれいやだったら、自分達もすればいい。そしたら、岩手はやりづらいから秋田に行く、青森に行く。そうなってくれればいい。秋田、青森がいやだったら、そうすればいい。そしたら、北東北3県はやりづらい県。となったら、最初から来ません。わざわざやりづらい所でチャレンジャーやりません。もっとやりやすいところいっぱいあるんだから、日本では、手のぬるいとこが。
 2つ目のお願いは、さっき言った、予防接種。消費生活センターに申し込んでもらうとね、ただで、どこでもやります。どこでも、は間違い。盛岡と、来年度からは盛岡広域8市町村ね。フリーで出来ます。ぜひこれみんなで、お話のワクチンやりましょう。テーマいろいろあります、悪質商法でも多重債務のことでもいいし、借金のことでもいいし。
 3つ目のお願いは、もう泣き寝入りしませんよ。泣き寝入りすると、また来るんですよ。今回だけ「だまされた自分も悪いんだから」、なんて泣き寝入りすると、また来る。だから、もう泣き寝入りしません。これが、市民のみなさんにお願いしている3つのこと。
(続く)
by open-to-love | 2010-03-29 14:39 | 第13回例会:心とお金セミナー | Trackback | Comments(0)
吉田直美さん講演「消費生活センターはこんなところ」…5

 それで、前置きが長くなりました。消費者庁ができたって話から、こうした話になりました。じゃあなんで消費者庁ができたかっていうと、消費者庁の役割は、この日本を、今後、消費者市民社会にしていくための司令塔の役割。今後消費者市民社会になっていく上で、問題があればそれは消費者庁が対応します。ね。消費者市民社会の前提は、安全で公正な社会じゃないとダメなんです。安全で公正な社会。じゃあ今はどうなってるかっていうと、なんだかちょっと安全じゃないことがあちこちに起こってますよね、車のブレーキの問題だったりこんにゃくゼリーの問題だったり。パロマのガスだったり。なんかその不安全なことがたくさん起こってる。それがなんかほったらかしみたいなことになっちゃってますよね。
 それから、公正な社会かって言われたら、今日本は公正な社会だと思いますか。ある面では公正な社会かもしれないけど、なんだか公正じゃないところもあるような感じがしますしね。それからね、悪質業者もそうですよ。あれってまったく不公正な状況ですよね。立場の弱い人をだまくらかして、金を巻き上げるんですから。ちょっと、泥棒に毛が生えた程度の、非常に不公正な状況ですよね。何で私、こんなので騙されてお金取られなくちゃならないのって、そんなことがいっぱい起こっていて、みなさん不安に感じている。こういう世の中じゃだめよ。もともと消費者市民社会に至る前提がなってません。そこで、消費者庁はそういう問題がないように、あったら正します。そもそも起きないようにします。これが消費者庁の役割。
 ということは、私たち盛岡市消費生活センターは同じ考え方で、同じようなことをしなくちゃいけないわけです。みなさん、消費生活センターっていうと、困ったら相談に行くところかなっていう感じでしょうけど、それは間違ってない、その通りです。でも、それだけでは足りないんです。私たちは、困って来てもらったら、一所懸命やりますけど、そもそも困らないようになってほしいし、そもそも困るようなことをするやつが出てこないような世の中にしたい。そしたらば、相談しなくていいんですよね。みんな困んないんだから。困らせるやつがいなければ、だれも困りませんからね。そもそも困ることをするやつがいない世の中にしたい。それが、私たちの最終的な目的です。そうすると消費生活センターいらなくなるかもしれません。何十年か後に。そうなってくれればいいなと思います。
 誰しもが、消費者市民になれば、悪質業者がいたとしても、伸びません。すぐ潰れます。成立しないんですよ。それから高金利の問題。ヨーロッパでは高金利の問題発生してません。何で? 日本と同じような感じですよね、ある種先進国の生活してるんだけど、高金利の問題、発生してないんですよ。日本のような多重債務の問題も。何で? 何が違うの? 消費者市民が多いんですね、ヨーロッパは。世の中が、悪いものをはじき出すような仕組みになってますもんね。そんな感じを見習って、日本でもやっていきませんか、ということです。それを私たち盛岡でも実現したい。だけど、盛岡だけ頑張ってもダメです。日本国中頑張らないと。それは消費者庁が考える。で、私たちは盛岡で頑張る。なるべくこういう社会にして行きましょうよ。国が遅れてるなら盛岡で先にやっちゃいましょうってぐらいにいい気になって思ってるわけです。
(続く)
by open-to-love | 2010-03-29 14:38 | 第13回例会:心とお金セミナー | Trackback | Comments(0)
吉田直美さん講演「消費生活センターはこんなところ」…4

 これは、最初に私がお話ししたことにヒントがあるんじゃないかなと思うんですけど、最初のハードルですよね、労働力をお金に変換するって作業が、若い人より年取った人が難しくなるんじゃないですか。そこに不安が出てくるんじゃないですか。例えばそれは私もそうですよ、今43歳ですけど、あと30年後、自分はどうなってるんだろう? 73歳になったときにね、もちろん労働力なんてね、大変だと思うのね、稼いで現金化するってこと。雇ってくれるところってあるんだろうか、果たして。73歳で働けるんだろうか。じゃあ、収入がゼロになったら、自分の年金でやっていけるのかな、私一体年金いくらもらえるのかな、分かんないですよね、将来のこと、30年後のこと。そのとき、家族があれば、もしかしたら家族が助けてくれるかもしれない。だけど、そのとき自分の家族がどうなってるのか分かんないですよね。すごく不安なことだらけなんですよ。なんか、そんな中でね、幸せだって感じられないんじゃないか。
 で、それはね、まあ普通のことですよ。年取って労働力が下がってくる。そこを不安に感じる。みんなそうだと思うの。私に限ったことじゃない。そこで、不安な人には、大丈夫ですよ、あなたの周りの方がちゃんと面倒看てくれますよ、そういう方がいなかったら国がちゃんと面倒看てくれますよ、っていう保証があればね、ああ、大丈夫だな、そんなこといちいち心配しなくていいな、って思えるんですけど、どうもそこがあやしいですよね、私が今、43歳で現役で仕事してますけど、なんかの拍子に仕事できなくなっちゃって、収入がゼロになったとき、だれが助けてくれるんだろう、政府は私のことちゃんと助けてくれるんだろうか、すごく心配なんです。だから幸福度が下がってくる。将来のことを考えれば考えるほど、幸福度が下がってくる、みたいな日本の社会になっている。それが、このグラフとしてあらわれちゃったんじゃないかな、って気がするんですよね。
 だけどね、最初に言ったようにね、日本はこれだけ便利な、世界一楽ちんな生活してるはずなんで、幸福度を高く生きたい。単にお金だけの問題じゃなくって、生きててよかったな、楽しいな、っていう思いだと思うの。そのためには、仕事がすべてじゃない、って時々、じゃあ余暇活動して遊びましょう、来週の休暇1週間とれる、2週間取れる、何して遊ぼうか、なんてね、そういうふうなゆとりとかね。必要だと思うんです。
 これら3つを合わせてね、国民生活白書の中で、すごくいい言葉を言ってますけど、世の中が、なるべくたくさんの人が、温かい眼差しを持った社会になりたいよねって。そんな話が書いてありました。みんなが温かい眼差しを持つ社会だと、きっといい社会になっていくんじゃないの。みんなが幸せだって感じる社会になっていくんじゃないのって感じ。
 すごくまどろっこしくお話したんですけど、これってもうお気づきの方があると思うんですけど、ある種、北欧の社会を何となくイメージしたような、お手本にしたようなイメージありますよね。例えばデンマーク。デンマークって国はいろんな統計がありますけど、幸福度が高いんですってね。総じて高いんですって、どの年代でも。性別とか関係なく。デンマークの人達の収入、日本よりも高いんですよ、国民の所得が。ちっちゃい国なんですよ、北欧の、寒い。昔あの、マッチ売りの少女、ね、マッチすってマッチすって、あったまろうと思ったんだけど、凍え死んでしまった。あのマッチ売りの少女のような物語が生まれる、本当になんか貧しい、寂しい、寒~い、ある種陰鬱としたようなところが、今や世界一の幸せな国。所得も高い。そういうふうなものが、なんとなくモデルかなって感じなんですよね。それがいいかどうか分かりませんよ、それでいろんな問題があるかもしんない。私たちの知らない、体験したことのない分かんない問題があるかもしんないけど、今よりかはだいぶいいんじゃないかなって気がするんですよね。ここが、いわゆる消費者市民社会だって言われてるんですよね。何となく、私たちもその方を目指した方がいいんじゃないかな、っていう感じ、私はしています。今よりもね。
(続く)
by open-to-love | 2010-03-29 14:37 | 第13回例会:心とお金セミナー | Trackback | Comments(0)
吉田直美さん講演「消費生活センターはこんなところ」…3

 消費者市民社会。これっていったい何でしょう。ちょっと耳慣れないですよね。いったいどんな社会なんだろうか。全然ちょっとイメージがね、ばーっと浮かばないですね。私も勉強中で、うまく説明できるか自信ないところもありますけどね、私が知ってる範囲で一所懸命説明しますけどね、消費者市民社会というのは、消費者市民と呼ばれる人達が、いっぱいいる社会です。全員消費者市民になる社会ではないんです。ちょっとありえないと思います。だけど、なるべくたくさんの人が消費者市民になってもらう、そうした人がいっぱいいる社会なんですね。じゃあ、どういう人のことを消費者市民っていうのかっていうと、この3つのバランスのとれた人だ、って言われてます。経済、社会、心。この3つのバランスのとれた人が消費者市民ですよ。
 ちょっと意味分かりませんね。もう少し具体的に行きますよ。経済って何なのか。例えばこういうことです。雪印って会社がありました。あの会社、今どうなっちゃいました?なんか最近見ませんよね、あの会社。どうなっちゃったろう? なんか、問題ありましたもんね。社会に対して問題起こすような会社は、なんかいなくなっちゃうんですよ。これです。例えば、悪いことやった会社の商品、みなさん積極的に買いますか? あんまり買いたくないですよね。そういう行動がとれる人。それからもう一つの側面は、たとえばお茶を買いたいと思ったときに、ペットボトルに入ってるお茶と、紙パックに入ってるお茶と、どっちを買いますか? ちょっと難しい質問ですよね。みなさんどうしますか。コンビニでお茶を買う。紙パックに入った500ミリリットル98円のお茶と、ペットボトルに入った500ミリリットルの140円のやつと、どっち買いますか?
 たぶん、いろいろだと思うの。いろいろでいいんですけども。どういうことかと言うと、自分のニーズとウォンツ、必要性に合わせてちゃんと選べるかどうか、ということなんです。例えば、何を基準に選ぶか、みなさんそれぞれ違うんですよね。例えば、環境に配慮した生活をしたいと思っている方は、ペットボトルと紙パックどっちが環境に優しいだろうかっていう基準で選べばいい。そのためには情報が必要ですよね。どっちが環境にいいんでしょうか。分かる方いますか? ちょっと私分からない。同じ500ミリリットルで、紙パックとペットボトルどっちがいいか。教えてください。まずその情報が必要ですよね。判断材料になるような。逆に、例えばこれから私は電車に乗るのだから、途中で飲み残すかもしれない。それ捨てたらもったいないことになるから、携帯性を重視した商品を買えばいい。そしたら、ちょっと高いんだけど、ペットボトルにします。ボトル代が高いかもしれないけど。というふうに、自分のニーズとウォンツ、必要性に合わせて、ちゃんと商品が選べる。これが経済。
 次にいきますよ。じゃ、社会って何だろうか。さっきも言ったように社会にはいろんな方がいらっしゃいますよね。強い方もあれば、弱い方もある。パーッと計算できる方もあれば、なかなか計算が難しい方もある。労働力が高い方もあれば、低い方もある。あるいは途中で低くなってしまう方もある。それから若い方もあれば、年取った方もある。これが社会なんです。いろんな方がある。この社会の中で、自分が生きているという感覚ですよね。こういう感覚を持った人。すごく抽象的な言い方をしてしまいました。もうちょっと具体的に言ってみましょうね。
 こないだちょっとね、面白いというか興味深い例え話聞いたんですけどね、ケーキが一個ある。盛岡市の中でAさんBさん2人います。社会的に平等に分けます。じゃあ、どうやって分けますか。みなさんならどうしますか。みなさんがAさんBさんだったら、社会的に平等に分けましょう。(会場から「半分こ」との声)…そうですよね、普通に考えたら、2人いたら、半分こに分ければいい。それが平等だよね、それが普通だと思うんです。私もそう思います。でもね、消費者市民社会になると、それがちょっと違うんです。こういうふうに分けるんです。例えばAさん。私はすごくお金持ちだ。ケーキは食べたいときいつでも食べられる。だから、私はちょぴっとあればいいです。Bさん、私はあんまりお金ないんですけど、きのうたまたまケーキ食べたばっかりだから、今そんなにケーキ食べなくてもいい、このくらいあればいいです。じゃあ残りどうしようか。盛岡市内にいる、ケーキが食べたくても食べられない方々に、残りをあげましょう。これが、消費者市民社会における社会的平等な分け方なんですって。はー、なるほどと思いましたね。今の日本の社会、そういうことできますか? できそうですか、みなさん、自分の身の回りで…っていう感じですよね。
 じゃあ最後。心ってなんだろう。これが、さっき質問した幸福です。あの、日本の幸福度調べたんですって。何をもとにこれしゃべってるかと言いますとね、平成20年の国民生活白書にその統計が載ってるんですけど、日本の幸福度ってちょっと変わってる。えーとですね、年代と幸福度、日本人の幸福度ってね、若いとき高いんですって。夢一杯ですもんね、金あれば何でも買える。すごい高いんですけど、歳を取ってくると、ガーッと下がってくるんですって。これどうしてでしょう、何かちょっと変わってますよね。なんで、歳を取れば取るほど幸福度が下がってくるのか。実は私、こないだ、さっきの100点から0点の質問を、高齢者の団体で聞いてみたんです。高齢者の会合に行って。そしたらね、さっきのみなさんの答えとまったく違う答えが出ました。まったくというか、大分違う答えでした。100点と0点は同じなの。真ん中が違う。そこそこ幸せだっていう人と、あんまし幸せじゃないって人とが、半々くらいでした。ちょっとびっくりしました。このグラフにあってるな、って気がしました。そういう意味で。どうして歳取っちゃうと幸福度下がっちゃうのかな、ってことです。
(続く)
by open-to-love | 2010-03-29 14:36 | 第13回例会:心とお金セミナー | Trackback | Comments(0)
吉田直美さん講演「消費生活センターはこんなところ」…2

 みなさんも、去年、消費者庁ができたって話をね、聞いてたと思うんですけど、じゃあなんで消費者庁ができたのかっていうことなんですよね。これあの、実は元々総理の福田さんが言い出したことなんです。どういうことを言ってたかというとですね、今まで日本の社会っていうのは、産業とか経済とか、一所懸命レベルが高くなっていけば、当然みんなが幸せになっていく。明治維新以降、ずーっとそういう思いで頑張ってきたわけですよね。そして、確かに経済も産業も世界一みたいになりました。だけど、ちょっと振り返ってみたらば、私たち一人一人、幸せなのかって聞かれたとき、どうでしょう。みなさん、幸せですか?
 あの、私、実はですね、放浪癖がありまして、いろんなところに行くんですよ。時々外国に行ったりしたりします。そうすると、なんかね、日本ほど生活が便利で豊かな国ってないですよね。日本の生活は世界で一番らくちんで便利です。なのに、なんでそういう生活を私たちはしてるはずなのに、幸せ度低いのかな、って。
 どうしてそういう話をするかというとね、ちょっとみなさんに聞きたいです。みなさんの幸福度。みなさん幸せですか?幸福度、4つに分けました。私は100点満点=幸せですよ。まあそこそこ幸せかな=50点~99点。私あんまり幸せじゃない=1点から49点。私全然幸せじゃない不幸です=0点。みなさん、自分どれですか、4つのうち。
 ちょっと聞いてみましょうね、はい、私は100点満点幸せいっぱいですって方。いらっしゃいますか。
 はい、じゃあ、そこそこ幸せという方、どのくらいいますか。
 じゃあ、あんまし幸せじゃないって方。
 私はまったく幸せじゃないって方。
 はい、ありがとうございました。実はね、同じ質問を大学生にやったの。そしたら、今とまったく同じ答えでした。100点の人は2、3人。大多数は50~99点。1~49点も3、4人いました。0点の人は1、2人って感じ。まったく同じ答えでしたけども、じゃあ、どうしてみんな100点じゃないのかな、というのが私のクエスチョンです。さっき言ったように、日本ほど便利で楽ちんな生活できる国民はいませんよ。世界中どこ見ても。なのに、なんでみんな100点にならないの。これってすごく不思議ですよね。私たち何のために産業や経済を頑張ってきたのか。みんなが100点だって言える社会にするためですよね。だけどなんかちょっと違う答えになっていないだろうか。そのことを福田さんが言い始めたんですよね。
 それで、私たちどうしていったらいいか、今まで何が足りなかったのか考えていくと、どうも政治やら行政やらが縦割りになっていて、どうも産業や経済がうまく回るような、行政のかたちであり、政治の仕組みがなっていて、そういうことがあったんじゃないだろうか。その中で、私たち一人ひとり市民なら消費者やらが、ずっとはじっこの方にあってね、ついでに産業が興れば幸せになるよ、経済が潤えば幸せになるよ。と、はじっこの方に追いやられていたんじゃないか。だから、いろんな変な問題が起こる世の中になってしまったんじゃないだろうかって、反省したんです。で、今後の日本は、そういうふうなやり方じゃなくって、消費者市民社会を目指していきましょう。ということを福田さんは言い始めたんです。
(続く)
by open-to-love | 2010-03-29 14:34 | 第13回例会:心とお金セミナー | Trackback | Comments(0)
吉田直美さん講演「消費生活センターはこんなところ」…1

 盛岡市との共催によるセミナー「こころとお金の悩み解決」(盛岡ハートネット第13回例会)は2010年3月12日午後1時~4時30分、プラザおでってで約100人の参加で開かれました。盛岡市消費生活センター主査の吉田直美さんに「消費生活センターはこんなところ」、相談員の山屋理恵さんに「多重債務、こうして解決」、いわて生活者サポートセンター藤澤俊樹さんに「くらしとお金の安心支援で生活再建」と題し講演していただき、質疑応答も活発になされました。
 その吉田さんは4月、盛岡市生活福祉課に異動し、生活保護のケースワーカーになります。2002年から8年間にわたり市消費生活センターに勤務し、消費者向け出前講座を実に年200回も開催。盛岡広域8市町村による消費者行政の共同実施を立案し、参議院の消費者問題特別委員会公聴会の公述人も務めました。「悪質商法に負けないまちづくり」「多重債務問題に強いまち盛岡」に尽力。同センターの取り組みはマスコミにも数多く取り上げられ、全国から「盛岡方式」として高い評価を得ています。
 自殺問題についても、精神保健アプローチと多重債務対策の連携の必要性を実感しており、盛岡ハートネットと共催で2008年8月、シンポジウム「こころとお金の悩み解決」を開催。今回のセミナーはその第2弾であり、吉田さんのセンター勤務8年間の総決算的な、すごくいい講演でした。語り口そのままに、全文を紹介します。

演題「消費生活センターはこんなところ」

 みなさん、こんにちは。消費生活の吉田直美です。(拍手)
 今の時代,日本で生活しようとした時,2つのハードルを越えなければ命がつなげない社会になっています。2つのハードルとは,ひとつは労働力をお金に変換するというハードルと,二つ目は日のお金を消費して命をつなぐ際に生じるリスクというハードルです。
 まず一つは、労働力をお金に変換するっていう作業ですけど、労働力が高くて変換する能力が高い人にはそんなに大きなハードルにはなりません。だけど、社会ですからいろんな方がいらっしゃいます。もしかしたら労働力が最初から低い人がいるかも。また、昔高かったんだけど、なんかのきっかけで急に低くなっちゃった方もいるわけです。そういう方々が今、どうやって、労働力を私たちの生活に必要なお金に変換することができるのかというと、自分で変換するのが大変であれば、それを手助けしてくれればいいのですけど、ちゃんと機能しているのかという問題がありますよね。
 さて、今度、お金ができました。じゃ、それを、命をつなぐために、消費しますよね。例えばスーパーマーケットに行ってご飯を買う、おかずを買う。お金ないとスーパーマーケットでごはん買えないですもんね。その消費をするときに、また一つハードルがあります。そんなに難しくないっていうふうに思えるかもしれないんだけど、そこで消費するって行動に目をつけて、みなさんの大事なお金を狙ってくる、狙っている悪いやつらがいるわけですよ。そこで、いろんな陥し穴を仕掛けたりとか。しめしめ、ひっかかった、ってやってるやついるわけですから、そういう陥し穴に落ちないようにしなくちゃならない。この2つのハードルを越えられないと、命が守られない。命をつないでいくことができない社会になっちゃいました。
(続く)
by open-to-love | 2010-03-29 14:33 | 第13回例会:心とお金セミナー | Trackback | Comments(0)
セミナー「こころとお金の悩み解決PartⅡ」(盛岡ハートネット第13回例会)を振り返って…講師コメント

※セミナー「こころとお金の悩み解決 PartⅡ」(盛岡ハートネット第13回例会・2010年3月12日、盛岡市プラザおでって)では、盛岡市消費生活センター主査の吉田直美さん、同センター相談員の山屋理恵さん、NPO法人いわて生活者サポートセンター事務局長の藤沢俊樹さんに、講演と事例発表をしていただきました。約100人が参加され、そのうち3月15日現在で45人の方から、アンケートの回答が寄せられました。当日の様子、それからアンケート回答を踏まえ、講師のお三方より、コメントをいただきましたので、紹介します。

●吉田直美さんコメント

 会場全体がいい雰囲気に包まれたいいセミナーになったと思います。このセミナーに関わった皆様方に感謝申し上げます。
 人は支えあい,助け合い,学びながら生きていくのだと思います。このセミナーがそういった皆さんが更にステップアップすることに役立ったとしたら幸甚です。
 私事ですが,4月から生活保護のケースワーカーになることになりました。右も左もわからない「新人」ですが,引き続きよろしくお願いします。

●山屋理恵さんコメント

 終始,温かい雰囲気の中でお話させていただいた私が多くを教えていただきました。
 役所の相談窓口の敷居を高く思わず,こんなふうに対応させてもらっていますからいらしてくださいねということをお伝えしたかった。詳しい債務整理の方法までは踏み込みませんでしたので,物足りなく思った方もいたかもしれません。申し訳ありませんでした。セミナー後にも新しい連携が出来たり,参加された方々からお手紙をいただいたり,早速,相談に来ていただきたりと,セミナーが成功したことをひしひしと感じています。ハートネットの皆様,本当にお疲れ様でした。そしてこれからもよろしくお願いいたします。

●藤澤俊樹さんコメント

 内容を詰め込みすぎて分かりにくかったかもしれないと心配しておりましたが、概ね御理解いただいたようで安堵しております。ただし、今後はもっとシンプルにテーマを絞って、しかも他の講師との関連ももっとつけながら話すことが出来たならと思っております。

※司会者・黒田(盛岡ハートネット事務局)の付記

 セミナーとかシンポジウムとか講演会とかいったとき、大抵は中央で活躍している偉い人を呼んでしゃべってもらって、いや~いい話だった、よかったね、主催者側も頑張ったね、よかったよかった…というのが通例かもしれませんが、できればそこではとどまりたくない。自己満足はしたくない。一回性のイベントにさほどの意味はない。つまり、どんなすごい有名人のいい話であっても、それが会場に足を運んだ方にきちんと届いて、一人ひとりの主体性に働きかける限りにおいて、意義があると思います。
 そうした観点からすると、参加人数は、ま、客観的な指標たり得ない。むしろ大事なのはアンケート回答者数、回答率、さらに、例会を通じて実際に1人でも2人でも相談に繋がったか否か。そして、(客観的ではないかもしれないが)アンケート回答の中身だと思います。
 今回の例会は、こうした意味で、かなり意義深かったんじゃないでしょうか。かつ、盛岡ハートネットはこれまで13回例会を重ねてきて、いろいろ模索も重ねてきましたが、だんだんと、こうした方向に歩んでいるんじゃないかな、とも思います。
 講師のみなさま、本当にありがとうございました。
 吉田さんは市の異動で、今春から、生保のケースワーカーになるとのこと。驚きでした。
 ハートネットは立場でつながっているのではなく、立場を超えた人のつながりでありたいと思っています。
 どうぞ、今後ともよろしくお願いします。また講師引き受けてくださいね!
by open-to-love | 2010-03-18 07:57 | 第13回例会:心とお金セミナー | Trackback(1) | Comments(0)
セミナー「こころとお金の悩み解決」(盛岡ハートネット第13回例会)藤澤俊樹さん発表パワポ資料

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by open-to-love | 2010-03-13 22:11 | 第13回例会:心とお金セミナー | Trackback | Comments(0)