精神障害がある当事者、家族、関係者、市民のネットワークを目指して


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カテゴリ:ハートネット事務局( 3 )

盛岡ハートネット新年にむけて

 精神をキーワードに経験者(当事者)、その家族、関係者、市民のネットワークとして定着して来たように感じております。 「精神」に関わりのある方も関心のある方も、共有出来る話題として身近な人を一人誘って参加して頂けるようになれたらと…私の初夢でした。

2010年1月4日
by open-to-love | 2010-01-04 12:51 | ハートネット事務局 | Trackback | Comments(0)
支援センターあけぼの家族交流会講話

花巻市の支援センターあけぼのの家族交流会が2009年10月24日(土) に開かれ、盛岡ハートネット事務局が講話しました。
 午後1:30〜午後3:30、支援センターの今年度家族支援の取り組みについてのお話、東和やまなみの会会長のお話に続き、講話。ちょっと休憩して、みんなでワイワイがやがや意見交換。最後は皆で分かち合い、というメニューでした。
 講話要旨を紹介します。

市民ネットワーク  盛岡ハートネット
  
 平成19年7月に第30回記念岩手県精神障がい者家族大会が盛岡市で開かれました。
 前年の18年に助支安の会を結成し岩家連に加盟したばかりの私は開催地の実行委員の1人となり、盛岡近郊の家族会や支援をして下さった関係機関の方々と繋がりを持つことができました。
 最終回の大会実行委員会において、この機会を逃しては地域の連携はないと思い「大会は終わったけれどこの繋がりを大切にしよう」と呼びかけました。かねてより同じ思いを持つ家族が3人で「精神障がいがある当事者、家族、保健師などの関係者、一般市民」が繋がる市民ネットワークを立ち上げ、3ヶ月後の平成19年10月第1回定例会を開催いたしました。
 話題提供が「分かりやすい盛岡市の精神保健福祉サービス」、障がい福祉課課長補佐の佐藤さん、保健主査の小川さん、(当時)市保健センターの保健主査の石井さんでしたが、市内を中心に滝沢村、岩手町などから30代から80代までの多彩な顔ぶれの参加者となりました。スタッフとして驚いたのは60人の数の多さでした。資料は足りず、人は溢れ、嬉しいことでもありましたが、その後の会場を借りるにあたって広さを考慮することが必要になりました。
 はじめの頃は家族の方の参加が多かったですが、回を重ねるごとに当事者の方の参加が増えて来ています。参加延べ人数は846人、ブログへのアクセスは10月17日に55000件を突破いたしました。
 この8月に11回目の定例会を終え、今は次の例会に向けて準備を進めております。
 これまでの定例会については簡単にまとめた一覧表をご覧下さい。
 盛岡ハートネットは代表をおかず(よって規約も年会費もありません)に3人のスタッフで運営し、例会ごとに資料代ほどの参加費で「関心のある方は誰でもどうぞ!」のゆる~い集まりです。
 運営は無料の会場費と熱心な専門家の協力などたくさんの方々の支援によって成り立っております。定例会の案内、ニュースの発行、情報満載のブログなど詳しくはリーフレットをご覧下さい。


◎ 定例会の告知について
   
 定例会の案内やニュースは、関係機関の団体・個人をあわせて約250件へ配布しております。 内容にもよりますが郵送やメールで送ります。案内リーフを掲示して頂ける場所には、できるだけひと声かけ関心をもっていただけるようにしています。
 参加される個人宛に案内が届くので一定の参加人数を確保できているものと考えております。

◎ 定例会の内容について

 定例会の時に参加者にアンケートをお願いしています。それをベースにしながらどのように進めていくかを話し合ったり、連絡を取り合います。
 これまでの関わりから繋がった専門家の支援者、協力者に講師の依頼をお願いしております。またお役にたてればとご紹介いただくこともありました。
 11回目の定例会では講師の先生が、薬による過鎮静の疑似体験バーチャルセネーションの用意 もして下さったり、一般の方が精神科ってどんな感じとクリニックを会場にして参加しやすい雰囲気も大切に考えております。

◎ 運営費について

 会場費をかけないように行っています。参加者から定例会ごとに資料代を参加費として100円から300円、7回目は東磐井のキラりん一座の公演のため500円、ワークショップでは1000円をいただきました。
 4回目の定例会は岩家連の講師として、NHK厚生事業団の助成で来県のSSTリーダー高森信子先生が、翌日空いているとの情報を得て、1日の謝金だけでワークショップを行いました。参加人数限定でもあり赤字も覚悟していましたが、当日間ぢかに岩家連よりハートネットへ家族会育成費として助成していただき、謝金をまかなうことができました。助かったとともに私達の存在を認めていただき嬉しく思いました。
 この例会は家族会の会員以外で困っている方にもと参加を呼びかけ、その時の参加者がのちに家族会に入会しております。

◎ 家族会間での変化

 今年3月に土屋徹先生を講師に岩家連で「家族相談研修会」を行いましたが参加者が少なく、盛岡近郊からハートネットの3人以外に滝沢村カッコウの会の会長が参加されておりました。
 内容は「相談研修」の堅苦しさはなく「より聞き上手になろう」「家族会例会のよりよい進め方を学ぼう」というものでした。この内容をそれぞれの会員の方々にも伝えられたら、また何より1人で三役するより1人一役なら時間を短く、分かりやすく伝えられるのではと、たんぽぽの会と助支安の会で例会時、縮小版出前講座として打ち合わせや練習しました。実演してみると身を乗り出して興味を示す方や、ロールプレイに尻込みをするものの、自分が普段相手の話をキチンと受け止めていないかが分かった事や「聴く」ってエネルギーが必要との感想がでました。
 「お試し」をしてみて一番驚いたのは計4回の練習をした私達がステップアップできたことです。頭で分かっていても実際にやってみると以外にできないなど、 難しいと思うことも仲間や相手がいると「立体的に学べる」?と感じました。
 地域の家族会同士で小さくてもこのような交流ができたことを意義深く感じております。

○ 家族会の運営とハートネット

 助支安の会の学習会は10人程の会員の知りたいことを事前に話しあったり、メモして提出されたものを整理して準備には時間をかけています。講師の方には事前に伝え、一人一人が参加できるような対話型を心がけております。
 ハートネットは講話型で人数が多く対象も家族だけではありませんから、幅広い内容となっております。短いですが質問の時間をとることで会場の参加者も一緒に考えたり、自分なりの問題として持ち帰ることもできると思います。

○ 相談をとおして感じること

 家族の方では、家族が病気になり必要に迫られ病気について学びます。それなりに知識を持ってはいるのですが、毎日薬を服用して今の状況にあることを理解できない家族の方が以外と多いように感じております。
 どんなに知識があっても目の前にいる人を受け入れなければ、心を通じあうことができません。わかっているようなことでも、思いやりのある言葉や態度で伝えることができたら、お互いに気持ちが楽に生活できるのではと思います。
 一般の方で精神疾患の知識はなくとも相手の心を読みとるように柔らな対応のできる方がいらしゃいます。
  当時者の方では、自分の服用している薬について知らない場合が多いことと、同じ年代の人に比べたらできないことがいっぱいあるけれど「わたし」の存在を認めてほしいという思いが強いことです。

○ スタッフとしての思い

 スタッフの出会いは平成18年に一関・花巻で行われたSSTリーダー高森先生の講演会でした。この年の年末に翌年30回県連盛岡大会の実行委員会が始まる。この大会をとおして私達は盛岡市の行政関係者、圏域の関係者と「繋がり」を持つことができました。
 家族会やこの大会を通して、盛岡地域での家族会同士の繋がりが希有であること、家族会の存在や活動が知られていないこと、地域(コミュニティー)構成の一員である親が病気を持つ大人である子を一人の社会人として対応が出来でいるのか強く考えさせられました。
 当事者であれ家族であれ、自身が関わらないと知識として精神疾患について学ぶ事がない現状では、病名を告知することだけが一般の理解を得られるわけではなく、どのように生きているかが伝わることでコミュニティーの理解が得られていくのではと考えております。
 新薬の単剤薬物療法により通院が主流の第二世代である私達、当事者も家族も地域のなかで孤立しないよう、市民ネットワークとして関係者だけの繋がりから「繋がりが繋がりを生み」人の輪が大きくなり、病気があっても大丈夫、地域で当事者も家族も安心して生きていける一歩を踏み出せるチカラになれたら、またその一助になれたらと思います。


☆質問から
Q.行政等の福祉関係の窓口で障害者に対する態度にこれでいいのかと感じる時がある。このような集まりにも参加し理解してほしいものです。

A.大丈夫です。必ず人事異動があります。 私は家族会を結成した18年に市の障害福祉課へ精神疾患を持つ人の多くは家庭におり、病気の方が元気になるためにも家族支援の要望をお願いしたいと話しに行きましたが、課長はお宅(助支安の会)には隣の村民がいるからできないよう答弁でした。が、退職されました。今、同課ではハートネットの例会時には必ず誰かが参加できるように配慮してくださっております。

盛岡ハートネット定例会一覧表

平成19年10月9日=第1回定例会(交流会あり)
会場:盛岡市総合福祉センター
テーマ:「分かりやすい盛岡市の精神保健福祉サービス」
講師:盛岡市障害福祉課、保健センター職員3名
参加費100円、参加人数60人

平成19年12月5日=第2回定例会(交流会あり)
盛岡女性センター別館
「困ったら相談しよう」
ソーシャルサポートセンターもりおか 廣田政彦氏
200円、35人

平成20年2月12日=第3回定例会(交流会あり)
盛岡女性センター別館
「紫波町の精神保健福祉活動」
保健師 八重嶋幸子氏
300円、42人

平成20年3月23日=第4回定例会
盛岡市総合福祉センター
あなたの愛を言葉で伝えてますか? (家族SSTワークショップ)
SSTリーダー高森信子氏
1000円、19人

平成20年6月4日=第5回定例会
もりおか心のクリニック
①これからの統合失調症薬物療法~日本の常識は世界の非常識 院長上田均氏
②クリニック時代の精神看護 副院長高橋政代氏
200円、70人

平成20年8月26日=第6回定例会 シンポジウム(盛岡市と共催)
プラザおでってホール
「こころとお金の悩み解決 多重債務ーうつー自殺と連携のあり方を考える」
医師 智田文徳氏
消費生活センター 吉田直美氏
無料、200人

平成20年10月8日=第7回定例会
奥州市精神障害者家族会連合会と盛岡ハートネット合同交流会
喫茶ひだまり スローキュア ナチュラルハウス
実費、65人

平成21年1月31日=第8回定例会(交流会あり)
プラザおでってホール
キラりん一座in盛岡「心 天気になぁれ!Part2」  
「自信や希望を育てる障がい者、当事者活動について」 心の病と共に生きる仲間達連合会キララ、北川明子氏
500円、100人

平成21年3月25日=第9回定例会
プラザおでって
カウンセリングを学ぼう」岩手大学教授 山口浩氏
300円、60人

平成21年6月9日=第10回定例会
岩手県精神保健福祉センター
講演「生きていくチカラ」           
ワークショップ「サイコドラマの流れ」
ルーテル学院大学教授 増野肇氏
(午前の部)200円、90人 (午後の部)1000円、25人

平成21年8月26日=第11回定例会
もりおか心のクリニック
①心の病のお薬を学ぼう 院長上田均氏
②当事者や家族の薬との関わり 副医院長 高橋政代氏
200円、 80人

※「大丈夫。必ず人事異動がある」。反面、すごくいい方が人事異動でいなくなってしまうことだってあるんですよね。くじ引きみたいに、運を天にまかせるんじゃなく、持続可能な仕組みづくりのためには、そもそも行政頼みじゃなく、当事者や家族が自分たちで動かなくちゃ!(黒田)
by open-to-love | 2009-11-03 11:19 | ハートネット事務局 | Trackback | Comments(0)

それから

 ※昨年末、下記の原稿をいただきました。何度も読み、しばらく考えてました。そして、いい文章なので、ちょっと読者のみなさんには分かりにくい点もあろうかと思いますが、特に説明を加えず、紹介することとしました。ありがとうございました。(黒田)

「それから」

 私は中学卒業後まもなく統合失調症という病気になりました。
 気のすすまない毎週の通院。 ある日病院の待合室で「サンタクロースと子供」のパステル画に出会いました。
 楽しかった美術の時間を思い出し、再び『描きたい』という気持ちになりました。
 描くことで出会った方々の励ましに背中を押されて「再動ー長い旅へ」をテーマに2007年、盛岡市惣門ギャラリーでの初個展をひらくことができました。
 一枚のネコのイラストが旅へ、時には演奏会へと発展し、作品の山は「利尻山」花も海も懐かしい利尻。
 ペン画、イラスト、油彩画、水彩画、陶器など約150点あまりを展示いたしました。
 来場の方々から「優しい気持ちにみたされます」とか「まるで小さな美術館のよう」とあたたかいメッセージをいただき、次の個展へのエネルギーになりました。
 この6月に7年ぶりに仙法志に「帰り」ました。
 嬉しかった。晴れた利尻山、同級生に会えたこと、里親さんが元気だったこと、手作りのホッケの蒲鉾を沢山食べれたこと。
 今度はもっと元気になって、雪の綺麗な利尻山を春に訪れてみたい。

 もし、小さく使用出来るようでしたら嬉しいです。 この6月、仙法志滞在の時のイラストです。


SP



 この文章は個展の時使用したリーフレットに加筆したものです。
 彼女は利尻から沢山のエネルギーをお土産に持ち帰りましたが今は非常に疲れている状況です。
 新たに文章を書けないが思いは届けたいということでしたのでよろしくお願いいたします。
 締め切り日勘違いして遅くなり失礼致しました。

私から

 昨年の娘の書き初めに「遠い浮き島利尻」初夢は「利尻に帰る」とありました。
 長いこと仙法志は「行く」のではなく「帰る」という『心の故郷』でした。
 やっとこの6月「帰り」ました。7年ぶりのことです。
 大好きな利尻山が歓迎するかのように晴れた空港に降り立った時、彼女は満面の笑顔でした。これはとても価値のあることでした。
 今回の仙法志での思い出は「楽しかったこと」そして晴れやかな顔で「くつろぐことができたこと」と話しました。
 常に不安と緊張のなかにあり「くつろぐ」ことは難題であり、これからも大きな課題である彼女にとって「くつろげた」の予期せぬ一言に私はあれからの7年(卒業後)を思い胸が熱くなりました。
 変わらぬ家の人々、町の人々。エメラルドの海。かの山、利尻山。
 変わったのは地上の七ツ星がひとつ天上に輝くこと。
 感情表出の乏しい娘が遺影と息子さんを語る母親の姿にボロボロと涙を流しました。
 「当たり前」に困難の多い彼女がこの度の「帰郷」によって人とのかかわりによって再生していくエネルギーを得たことに深く感謝いたします

 記念祝賀会への参加は叶いませんが、思いは二人とも変わりません。
 参加の皆様によろしくお伝え下さいませ。

 最後になりましたが、来校のおりには校長先生、教頭先生ありがとうございました。
 中学校の皆さま、仙法志の皆さま、昆布漁、ウニ漁でお忙しいことでしょう。どうぞお元気でお過しくださいませ。

校長先生へ

ちなみににカラーは我が家のクッション仕上げの?ネコ達です。


by open-to-love | 2009-01-26 17:11 | ハートネット事務局 | Trackback | Comments(0)