精神障害がある当事者、家族、関係者、市民のネットワークを目指して


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カテゴリ:第12回例会:自殺予防( 8 )

 盛岡ハートネット第12回例会「自殺予防 私たちにできること」の第1部は、「未遂者の手記」として、4人の方の手記を発表させていただきました。30代3人、50代1人、いずれも女性です。盛岡ハートネット事務局が手記を依頼し、補足的に取材し、まとめました。手記については、あくまで例会の場限りであって、そこ以外には出さない、会場で読み上げるのみという条件で寄せていただき、参加者にもプライバシー厳守を呼び掛けた上で、事務局が読み上げました。
 このうち、50代の女性の方の手記について、ご本人が「ブログに載っけてもいいよ!」と言ってましたので、ありがたく、載せさせていただきます。

第1部:未遂者の声④

タイトル「心の温度」(50代・女性)

 私は「消えてしまいたい」と感じたことについてお話しいたします。
 7年前、近県から子どもの進学と共に盛岡市に転居しました。子どもにとって中学での不登校の体験から抜け出し、親子で見知らぬ地での生活がスタートしたのでした。
 ひと月が過ぎるころ、私はやっと仕事が決まり、大学生の上の子への仕送りも必要であり新聞配達も始めました。疲れやすいと感じていましたが、やがて、横になるとすぐ眠ってしまったり、食欲も低下してきました。じっとしていても動悸があり、近くの総合病院で検査を受けました。
 検査結果の出る日、先に精神科を受診しました。疲れていたとはいえ、体調が落ちてから思考力が著しく低下し、判断力が落ちたと感じていたからです。
 精神科では甲状腺の検査結果が悪いので外科の方へと言われました。外科の担当医から甲状腺ホルモンが出ていないので体を休めること、服薬治療となるが薬の用量をきちんと守るようにと注意されました。この病気、慢性甲状腺炎はたとえば「熊の冬眠」のようなもので、お休みモードのなか動くのですから疲れやすく、食欲も低下します。頭も働きにくい状態になります。そのために思考力が落ちたと感じたのでしょうとのことでした。数値は少し上がっては下がったりと不安定な状態が続き、思考の低下は仕事にも影響が出てきました。
 職場に休みたい旨を伝えると、試用期間内ですから辞めて下さいとの話になり、近くのスーパーで短時間、パートとして働き始めました。体の疲れもさることながら、仕事中に「もう帰りたい」とよく思いました。このような気持ちになったのは初めての体験でした。
 決して難しいことではなかったのですが、なかなか覚えられないのです。また、一度に3つのことを並行して進めることができないのです。料理に例えるなら、野菜を茹でているうちに肉を切り、もう一方の火加減を見たりと合理的に進行するのが普通ですが、いわゆる手際よくできず、強いストレスを感じました。
このころから「消えてしまいたい」という感覚が表れるようになりました。気持ちというより感覚なのです。朝露が日が高くなるとスーッと消えるような、まるで存在していたことが無かったかのような感じです。

 同じころ、子どもは進学後ひと月半で不登校となり、やがて昼夜逆転し引きこもるようになりました。私は数年前から子どもは解決のできない強い不安があると感じ、精神科の受診をさせたことがありました。しかし、医師は「子育ては賭ですよ」と言い、治療には至りませんでした。本人は不眠、不安をずっと抱えていたと思います。
 子どもが中学での不登校のときに、スクールカウンセラーのAさんと知り合いました。
再び不登校になったことと、髪型が気に入らないと自分で切り、最後には頭を剃ってしまったり、睫毛を抜いたりとの行動に、これは精神症状ではと感じ、Aさんとの電話のやり取りが始まりました。やがては子どもは独語や空笑と統合失調症の急性期症状を呈するようになりました。

 このころ私は不安のあまり、朝の6時を待てず、Aさんに5時58分に電話をかけたり、Aさんが研究室からの帰り電波が途切れてしまい深夜にメールが届いたりと、怒涛のような最中「私、死にたいとは思いませんが、スーッと、消えてしまいたいと感じるのです。スーッと」「それは突然、ふわーっと起きるのです」と話しました。
 Aさんは「心が震えているのです。体調もすぐれない中で頑張っていて、疲れているのです。エネルギーが行き届かず、心の温度が下がって来ているのでしょう。少し休みましょう」と話されました。
私は「でも、休んでいたら、働かなかったら生活ができません。治療もできません。今でさえ食費にも困っているのですから」
 Aさんは「私が守ります。ただ一つだけ約束をして下さい。あまりにぎりぎりでは間に合いません」
 私は赤の他人であるAさんにここまで言わせてしまう状況にあると思うと、すぐに言葉が出ませんでした。
 「私は今、警戒水位にあると感じていらっしゃるのですね」
 「ええ、お二人とも、盛岡での(公的な?)支援が必要です」
 翌日盛岡市役所へ行きました。
 Aさんの社会的使命によって私は救われ、福祉のお世話になり子どもの障害による繋がりから同志ともいえる仲間を得て盛岡で生きています。
 「疲れやすい」「熊の冬眠状態、お休みモード」「思考力の低下」「消えてしまいたい」これらの言葉に皆さんは何を連想されますか? 女性に多い甲状腺の機能低下や亢進で「心の冬眠」エネルギーの低下で「うつ状態」が起きたりします。私は今も甲状腺の薬を服用し、その後更年期で「うつ」になり、抗うつ薬も合わせて服用中です。
 「心の温度」をコントロールしながらですが、誰かの「ふるえる心に」そっと温かい息を吹きかけるような人であり続けたいと思います。
by open-to-love | 2009-12-08 16:52 | 第12回例会:自殺予防 | Trackback | Comments(0)
盛岡ハートネット第12回例会「自殺予防 私たちにできること」

第1部:未遂者の手記、第2部:精神科医智田文徳さんの講演に続き、第3部のグループワークでは、北川明子さん(県精神保健福祉センター保健師)と、東磐井の当事者会「心の病と共に生きる仲間達連合会キララ」(キララ)のメンバーに講師をお願いしました。
その際、キララメンバーSさんにお寄せいただいた手記全文を紹介します。Sさん、そして、北川さん、ありがとうございました。

「自殺予防 私たちにできること」に際して

(キララメンバー Sさんの手記)

1.私自身の自殺未遂について

1回目、南光病院に入院する前の自殺未遂
入水自殺→失敗
2回目以降
南光病院内(首吊り)
その後
(1)、生活訓練施設内で
首を引っ掛ける物を見つけられず
(2)グループホーム内で
同居利用者の目があり実行できず
(3)県営アパートで
ベランダから飛び降り→同じアパートに入居する当事者に迷惑をかけるので実行できず
橋からの飛び降り→高さが足りず断念

2.なぜ自殺しようとするのか
入院中→退院できない為
生活訓練施設→将来の見通しが立たず
アパート→将来への不安、彼女との別れ、生きる希望の喪失

3.なぜ死ななかったか
おととしまで→愛し合い信頼できる元彼女の存在(彼女を残して死ねない)
現在
信頼できる当事者会の存在
信頼できる保健師(北川さん)
当事者会以外の当事者、仲間の存在
ふれあい会、グループホーム、授産施設、支援センター等の仲間たち、そのほかの友人たち
信頼できる職員
信頼できるグループホームの世話人

結局、「相談できる人」が多かったことに加えて、単に「相談できる」のではなく、「心から信頼できる人、信用できる人」がいたことが大きかった。とはいえ、これから先絶対に自殺しないとは言えない。私にも死の誘惑は残ってる。

4.私個人の思い
 ここ2、3年私の友人、知人の当事者で、自殺や病死する人が多かった。もう仲間の死は見たくないという思いがある。その一方で、彼ら、彼女らの死は、一歩違えば、私の死ではないかとも思う。死者への痛切の念。

5.ではどうやって自殺を止めるか
(1)精神、心理的アプローチ
医師によるうつ等の精神病の治療
保健師、関係機関による心のケア、相談および啓発活動
当事者による相談活動も重要になるのではないか→当事者会の活動の重要性
(2)司法、行政的アプローチ
弁護士、司法書士による相談
自己破産の申し立て→免責決定。債務整理
生活保護の申請等
※一見、心理の問題に見えても、経済的問題が絡んでいる場合があり

6.本当に心から、相談でき、信頼できる人の重要性
本人もつくろうとすべきだし、相談機関もそうあるべき

7.まとめにかえて
もちろん、自殺の原因は様々で、しかも複雑であり、その予防は難しい。一概にいえないが、先のような心構えが必要ではないかと思う。そのためには、関係者、関係機関のみならず、当事者会の活動は重要だと思う。

8.最後に、私たちキララの演劇のセリフをもって私の話の締めとします。
「雨宿りかあ。やまない雨はないんですよ!人生、雨もないと潤い少ないし!雨があるから晴れが輝くんですよ。俺たち結構輝いている。輝いていけるようにしよう!つらいこと経験してるからこそ、できることあるよ!」と。
by open-to-love | 2009-12-08 11:27 | 第12回例会:自殺予防 | Trackback | Comments(0)
盛岡ハートネット第12回例会「自殺予防 私たちにできること」
第2部:智田文徳先生講演「自殺・未遂・自傷と精神疾患」

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by open-to-love | 2009-12-07 22:38 | 第12回例会:自殺予防 | Trackback | Comments(0)
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by open-to-love | 2009-12-06 18:02 | 第12回例会:自殺予防 | Trackback | Comments(0)
盛岡ハートネット第12回例会「自殺予防 私たちにできること」アンケート回答
(2009年12月4日午後1時~4時30分、プラザおでって)

参加者数:90人
アンケート回答者数:40人

Q.年齢
20代:5人
30代:11人
40代:11人
50代:8人
70代:2人

Q.性別
男:16人
女:24人

Q.お住まい
盛岡市:21人
滝沢村:4人
紫波町:4人
雫石町:1人
矢巾町:1人
花巻市:3人
一関市:1人
二戸市:1人
普代村:1人

Q.ご職業
会社員3人 パート1人 サービス業2人 自営・産業カウンセラー・行政書士1人 団体職員1人 無職10人 福祉施設職員(知的障がい者)1人 障害者福祉作業所職員1人 施設職員2人 接客業1人 地域活動支援センター職員1人 多機能型事業所はあとすぽっと利用者兼支援員1人 看護職1人 学生1人 介護職1人 主婦1人 洋服仕立業1人 アルバイト1人 保護司1人、保健師1人

Q.あなたは①「当事者(心の病を抱える人)」②「家族(当事者のご家族、きょうだい、親戚)」③「関係者(行政や支援機関職員、相談員、カウンセラー、作業所スタッフ、精神保健・傾聴ボランティアなどなど)」④「いわゆる市民(当事者でも家族でも関係者でもない方)」のうち、どこになりますか? 丸を付けてくださいね。もしよかったら所属先もお願いします。

①当事者 13人
所属当事者会 ユリノキ会 支援センターあけぼの キララ
当事者会に入ってない 9人

②家 族 8人
所属家族会 ひだまり あすなろ会
家族会に入っていない 2人

③関係機関 12人
所属先 岩手県立大 日本産業カウンセラー協会 県社会福祉士会 社会福祉法人信和会クローバーズ・ピア盛岡南 就労支援施設生活支援員 チョボラ 民生委員 多機能型事業所はあとすぽっと CILもりおか 久慈地区保護司会 雫石町健康推進課

④いわゆる市民 5人

質問1:未遂者の声、智田先生の講演、グループワークを通じ、感じたこと、考えたこと、何でもお書き下さい。

自殺を考える人のそれぞれの思いがあることがわかったように思います。

自殺未遂者の話で、気持ちが良くわかった。智田先生の話は、今までの自殺に対する考えと違うものを感じた。グループワークでは、いろいろとためになる話ができて良かった。

グループワークにおいて自殺で家族をなくした話を聞くことが出来、自分そして長男もこれからは命を大切に生きたいと感じました。

時間がなく智田先生の講演だけの参加でしたが、分かりやすくてとても勉強になりました。「死にたい」と言われたことも何度も経験しましたが、私自身は返す言葉がみつからないことの方が多いです。これからも考えていきたいと思います。

認知のゆがみが生じていても、それに気付かないことやせっかく相談したのにかえって落ち込んでしまうこともあると思う。周りに助けてくれる人がいるからと安心はできない気がする。

人が多く集まるところは本当はあまり好きではないし、話すことがつらい時も正直あります。でも、こういう集まりを見れただけでも幸せです。ありがとうございます。

身近な人に対して心配を掛けまいと悩みを話すことなく、その結果孤独感をさらに深めてしまう悪循環が生じると感じた。専門の相談機関、医療機関へ一歩を踏み出すためには本人の小さな勇気が必要。

未遂者女性の声と、『ノルウェーの森』の一節の言葉に、「生と死」について考えさせられたひとときでした。傾聴にて相手の立場を考えながら、ひたすら寄り添って聴くことを基本姿勢として、「生と死」をしっかり理解することを学ばせていただきました。

つらい経験をなさった人が多いんだと思い知らされた。昨年、私ももう少しで自殺するところでしたが、その時、回りの人が支えになってくれて、思い直しまして、今も、生きていられると思います。偉そうな話ですが、自分の体験を生かして自殺を考えている人の助けになればと思います。

私も友人を一人、自殺で失いましたが、今日のお話しを聞いて、まさに「混乱していたのではないか?」と感じました。おそらく個別には対処可能なことが見えてなかったのか、と。これから、いつ身近な問題となるか分かりませんが、ゆっくりと傾聴してあげることを意識したいと思います。

智田先生のお話はとても分かりやすかった。私は数え切れないくらいの自殺未遂、自傷体験がある。その行為にいたるまでには、常に「生」と「死」の葛藤を抱いていた。死があることで生が生まれる。闇を知ることで光に近づく。生きる意味とは? つらいことを体験しているからできることがある。DV体験者としては、家族の方が支えようと努力されている姿がうらやましかった。

死は苦しみからのがれられる道と思えるし、もっと深い苦しみを解ってあげられたら感じられたらとも思います。

さまざまな背景があって「自殺」という選択を「せざるを得ない」状況になるのだ、ということ。「死ぬのはいけない」という倫理?哲学?で今まで生きてきたが、必ずしもそれが絶対的価値観ではなくなっている現代は、やはりモラルハザードなのか? 腹を割って話せる「場」が少ないのだ、と改めて感じました。

自分も自殺を考えたことがあり、周りには言えない思いや気付いてほしいという複雑な感情をあらためて感じる事が出来ました。

どうやって気付いていけば良いのか難しいと感じました。当事者が話し掛けてくれれば、聴くことができる。けど、気付く事が難しい。

未遂者の声は、私と比べても深く重く考えていらっしゃる方がいると思った。智田先生の話は、哲学的に死を考えるいい機会を与えられた。グループワークは今日一日のことを考えて活きる。

さまざまな方のお話を聞くことができて、大変考えさせられる機会となった。最後の智田先生のコメントにあった〝エンパワメント〟この点大事だと思います。何か力になれれば…と思います。

「最後の砦」について智田先生の講演で自殺予防にどうつなげるか大切なことと感じた。そして傾聴(ボランティア)を本人がどんな形を望んでいるか?当事者の本音を知るか…と思いました。

智田先生の話の中で、ある女性が「死が最後の砦」となっているという言葉が衝撃的でした。「生」と「死」が共存していること、今まで、自分自身、「死」についてちゃんと考えたことがなかっただけに、今回をきっかけに「死」を考えている人達のためにも、寄り添っていけるよう支援できれば…と感じた。

智田先生のお話は色々考えさせられました。考え抜いて死を選ぶ人よりも今楽になりたいから死ぬ人がたぶん多いんでしょう。そこの時だったら私でも何か出来ることがあると思います。すごく考える事がいっぱいで生きる事、死ぬことをよくよく思考していきたいと思います。とても勉強になりました。

実際、自分も自殺を少しだけ考えたことがあるが、未遂者の声は自分が思っていたものより深刻であることがわかった。

智田先生の「死を望む心の奥に何があるのかを知って対処すること」という言葉に感銘を受けました。死んで自由になるのではない、日常生活の中にこそ本当の自由があるんじゃないか?と思いました。私が自殺を考えないのは人とのつながりがあるからこそ。一人だけじゃないと思う。

自分も世界も信じる事

智田Drの講演は今まで参加したことのある自殺予防の講演と違う視点からのお話で難しいところもありつつ〝生きる事〟について考えていける講演でとても良かったです。グループワークは盛岡の方達と交流できた事もよかった。また皆さんのいろいろな話が直接的に現場的な声を聞く事が出来、とても良い共有できる時間を過ごし良かったです。個人的な思いとして、父親が病気(がん)で小さい頃亡くしており〝死〟についてずっと心に思っていた事、〝死にたい〟とは少し違う感情ですが改めて〝死〟を考える事は生きる事を考えていく事だと思いました。

死を選ばなかった勇気に感謝します。智田先生のお話は、考える事の多い貴重な時間を頂きました。「人は社会性の中に生きています。例えば貴方がジュースを買ったとします。それは、もう、経済という社会にコウケンしています。貴方が生きる事は、他の人の為になっているのです。生きる事はただの権利ではないと思います。死にたいなら、明日死のう、明日になれば明日の明日は今日になります。そしてまた、明日まで生きれば良いのです」とか思いました。

未遂者の手記で共通して感じたことは、「自殺行為」は本来の目的ではなく、「生きたいけど、それを持続していくのが難しくなってしまった結果、しかたなく、そういった行為に及んだのだ」ということです。智田先生の講演から、「死」という概念は絶対ですが、「自殺」というのは救う方法は様々あり、その為には話を聞く環境作りが大切であると感じました。グループワークは様々な立場のみなさんと言葉を交わすこと以上に、〝居場所〟を確保すること、そのために、様々な弊害をなくすことの大切さを感じました。

当事者の声を聞いて少し理解できたところがあり参加してよかったと思いました。

死を最後の砦と考え、死ぬなと言われる事は自由を束縛する事になるという考え方の時にどう介入していけばいいのか考えさせられる機会となりました。

グループワークで4人ともバラバラの職業でみんないろいろな立場から自殺、精神障害について考えていて、いろんな角度から話が聞けてよかった。

自殺の原因や自殺に至るまでには、それぞれの問題や生活の困難、心の病気など色々なことがあって、全部を理解して、自殺を予防することは難しいかもしれないけど、目の前にいる人が自殺したいという気持ちに苦しんでいたら、その人がどういう想いで、〝生〟と〝死〟を見つめているのか、考えたいと思った。その時は話を聞いてあげるくらいかもしれないけれど、そうしたいと思った。

ごく身近な人を自殺で亡くした。そのことによって、自殺という問題がぐっと身近に感じることとなった。そして、その話を誰かと共有できたことは、この場が初めてだった。すごく緊張したけど、話せたことがとても良かったと感じた。

未遂者の声を聞いて思うことがたくさんありました。グループワークではみなさん具体的にはお話できないようでした。

今回初めて参加しましたが、グループワークでの話し合いで、いろんな意見を聞けてとても良かったです。

やはり生きていて良かった。苦しかった分、やさしくなれたと思います。

自殺を考えているという方と接する時、いろいろな周りのことや自分の感情にふりまわされるのでなく、孤独を見れるようでありたいと思いました。自殺ということ、生きること、自分のこと、いろいろ考え学ぶことのできた時間でした。支えになっていること、苦しんでいる人に何ができるかについて、みんなの話が聞けてよかった。〝信じる〟が印象的でした。

つい4日前に大切な人を病気で亡くしました。生きようとしても亡くなってしまったいのちでした。そして、今日、未遂者の声と智田先生の講演を聞いて、どのいのちも、その人の人生のどの段階で終わりを迎えようとも、生きている限り、かけがえのない命であることにかわりはないことを思いました。

未遂者の声について…同世代の人たちの悩み、苦しみについて、共通したものを感じました。高齢であるわたしからみれば、生きていくことについて、一番遠い位置にあるのが死であると思っています。
講演について…著名人の考え方の勉強にはなりました。個人的には、一人の研究テーマに沿って解説していただけたらと思いました。稲村博先生も紹介されましたが、青少年の問題行動について、当時、新たな症例として「思春期挫折症候群」として発表(1982年に著書)されました。今日ではさらに症例が変化してきていると思われます。
グループワーク…グループに統合失調症だと自己紹介した人がいましたが、他の人の意見に共感したことで将来の方向性に自信が出て来たと話したことで、有効な手法だと感じました。

未遂者の声は、とても感動しました。とても勇気のいることであると思いますが、それだけ他の人への力強い訴え、ひびきとして心を打つものでした。多くの人にきいて欲しいと思いました。智田先生の講演会では、自殺についてのとらえかた、今後の関わり方の参考になったのでよかったです。グループワークでは、いろんな立場の方での考え方や思いを知ることができてよかった。

◆質問2:講師のみなさんへのメッセージ、精神保健医療福祉への要望や期待、ハートネットの例会テーマにこんなことを取り上げてほしい! など、何でもお書き下さい

講師の皆様の一言一言に参加者へのあたたかい愛情(配慮)が感じられ初めて参加させていただきましたがとても心がホッとになり和みました。ありがとうございました。

ハートネットの輪がもっと広がることを祈ります。〝独りじゃない〟と思える社会になりますように。

これからもぜひ参加させていただいて、いろいろな方の話を聞かせて頂ければと思います。

カウンセリングがもっと利用しやすくなったらいいのに…(料金、時間)

先生を選ぶとき、メッセージの動画があったら抵抗感が減ると思う。

家族という密室で、力だけが暴力ではない。(精神的暴力は)いつの間にか、マインドコントロールのような力を及ぼしてくる。お願いです、まだ見えてない人たちを助けてください。

統合失調症についての話を聞きたいです。バーチャルハルシネーションは、とても理解を得るのに良いと思います。もっと多くの方に体験の機会をと思います。家族で当事者がいると、ついつい「幻聴だから」と流してしまいがちだが、体感することで、当事者のつらさに少しでも歩み寄る時間ができた。

統合失調症の治療について。まだまだ遅れている日本の精神科医療ですが、現状に満足できてない方々が、「より良く」「普通に」生活できる可能性を求めてほしいと思っています。当事者の方々のお話を聞ければうれしいです。一歩を踏み出してとても良くなられた方など勇気をもらえる話が聞きたいです。

盛岡は恵まれていると思った。地方で福祉の恩恵を受けることはなかったし、ぜんぜん知らなかった。地域差はうめられないのか?

薬についての副作用を知りたいと思います。

ありがとうございます。考えさせられる事が多々あり、勉強になりました。次回ありましたらまた参加したいと思います。

精神保健医療福祉への要望や期待-いつでも相談(24時間)を親身に聞いてくれる方の存在がほしい。少しでも、普通のなごやかな暮らしができるよう、社会からも見守ってほしい。

いつも案内いただきありがとうございます。今後ともよろしくお願い致します。

当事者同士の結婚について(当事者の言葉が聞ければ)

当事者の宗教問題についての対応

ハートネットの会に3回目の参加です。すべてスバラシイ視点と継続に感謝です。

北川さん、あまり無理をせずにお仕事してくださいね。

重いテーマでありましたが、ハートネットの方々の〝伝えたい想い〟が全体の雰囲気を一つに出来とても参考になりました。こういった直接話が出来る会が良かったです。

おまかせします。

今回初めてハートネットさんの例会に参加させていただきました。当初「死」というテーマに戸惑いましたが、ゆえに考えるきっかけができて大変よかったと思います。

是非、精神障害の就労支援のことを取り上げてほしいです。

この会があることを知り気持ちが少しおちつきました。

いつもグループワークの時間がもう少しほしいと思っていました。

自分でできる心の危機介入法を取り上げてほしい。

参加者ひとりひとりに寄り添っていると感じられるあたたかな時間をともに共有させていただき、ありがとうございます。

きららの会のみなさん…確かに、人は健康で生きていければ幸せかも
でも健康だからって…みんな幸せって感じて.感謝して生きている人ってどのくらいいるんだろうね
少なくとも私は…「おでって」で出会った「きらら」の皆さんが、今日を今を、一瞬を、いきいきとはつらつと…いのち輝かせて生きていらっしゃる…と感じました…如何に金があろうと、地位があろうと健康であろうと…人は皆さんのように、いきいきと輝いているだろうか
なぜなら本当に大切なものを忘れているから
生、老、病、死は一切に差別なく、平等であって…そこには価値も無価値もないのだから…
本当に大切なこと…に目覚めて生きている「きらら」のみなさん…巡り逢えて良かった
「ならばせめて」心さびしい人は
いつもひとりだから
人の温かさに涙する
心苦しむ人は
いつも重荷を抱えているから
花や樹の無心の姿に励まされる
幼児が父母を探すように
樹木が光を求めるように
救いを願う人がいつもいる
ならばせめて
私は胸に小さな灯をともして
一人ひとりに出会ってゆこう
この生き身に痛みを運んで
一人ひとりと歩いてゆこう
by 高橋佳子
皆さんお一人お一人から発せられるいのちの光
それがどれほどたくさんの人々に力を与え、希望を運ぶのか
またいつの日か見合わんことを祈っています

長時間にわたる例会でありましたが、グループワークの有効性について感じましたので、時間の配分を考慮してほしいと思いました。ある意見として、参加すること自体、意義のあることだと言っていましたが、同感です。次回が楽しみです。関係機関に限らず、連携した取り組みが今後の重要な課題だと思います。

次回は、私だけでなく当事者や家族会、ボランティアも連れて参加したいと思います。キララの寸劇などをイベントで御願いしたいです。精神障害者の疑似体験をイベントなど行う時に来ていただけるといいと思った。貸し出しは難しいとのことなので…。

※例会に参加されたみなさま、アンケートは随時メールでも郵送でも受け付けてますんで、よろしくお願いします。(黒田)
by open-to-love | 2009-12-05 01:13 | 第12回例会:自殺予防 | Trackback | Comments(0)
盛岡ハートネット第12回例会「自殺予防 私たちにできること」収支報告
(2009年12月4日午後1時~4時30分、プラザおでって)

【講師】智田文徳さん・北川明子さん&キララメンバー

【内容】第1部:未遂者の手記
    第2部:智田文徳さん講演
    第3部:北川明子さんとキララメンバーによるグループワーク

【参加者数】90人

【ひとこと】極めて重い、自殺、あるいは未遂というテーマにもかかわらず、県内各地、遠くは栃木県からも参加いただき、どうもありがとうございました。3時間半という長丁場。この種の集まりでは、講演を聞いて帰る方が多く、グループワークまで参加する方は半数以下、というのが多いです。でも、第3部のグループワークに、3分の2ぐらいの方が残られたのには、驚きました。それだけみなさん、問題意識を持って参加されたのだと思います。どうもありがとうございました。

♡収支報告

【収入】29700円
内訳
参加費:300円×参加人数=24700円(若干計算合わないのは気にしない!)
寄付金:5000円(智田さんより、講師謝金そのまま寄付!)

【支出】40144円
内訳
郵便代:11340円(例会案内郵送代)
例会案内&資料コピー代:5240円(デイリーヤマザキ&サンクス)
講師謝金:15000円
(智田先生5000円、キララメンバー5000円+交通費5000円)
お菓子代:2400円(カトルカール)
お茶菓子代:272円(薬王堂)
コップ代:79円(薬王堂)
お茶代:495円(薬王堂)
消毒液代:698円(薬王堂)
MD代:620円(東山堂)
講師&スタッフ弁当代:4000円(コスモス作業所)

【差し引き】10444円

【第11回例会からの持ち越し】13320円

【さらに合計すると…ハートネットのトータル収支】2876円

【事務局より】
かろうじて黒字をキープしました!
by open-to-love | 2009-12-04 22:50 | 第12回例会:自殺予防 | Trackback | Comments(0)
精神障害当事者・家族・関係機関・市民のネットワーク
盛岡ハートネット

第12回例会「自殺予防 私たちができること」のご案内

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 自殺者が11年連続で3万人を超える日本。中でも岩手は全国的にも自殺率が高く、深刻な状況です。これ以上自殺者を増やさないために必要なこと、それは「当事者主体」の自殺予防ではないでしょうか? むろん、自ら命を絶った人の声を聞くことは、もはやできない。でも、自殺未遂に苦しんでいる人の声は、聞くことができる。その声に耳を傾け、その思いを受け止め、共有するところから始めませんか? その人は、なぜ自殺未遂をしたのか…それはどんなとき、どんな気持ちだったのか…それでもなお生きるきっかけとなったのは何か…家族や支援者にどう関わってほしいか…そして、その人の生きる希望とは何か…当事者の思いを基に、精神科医や保健師のサポートも得ながら、もっともっと自殺予防の輪を広げるために、私たちがそれぞれの立場で何ができるかを考えてみませんか?
                                         
【日時】2009年12月4日(金)
13:00~16:30(開場12:30)

【場所】プラザおでって3F おでってホール
盛岡市中ノ橋通1丁目1-10(019-604-3300)

【タイムスケジュール】
13:00~13:10
 主旨説明(盛岡ハートネット事務局)

13:10~13:50
 第1部:自殺未遂に苦しんだ人の手記(盛岡ハートネット事務局)

13:50~14:50
 第2部:講演「自殺・未遂・自傷と精神疾患」
 講師・智田文徳さん(精神科医 晴和病院理事長)

15:00~16:30
 第3部:グループワーク「自殺予防 私たちができること」
 講師・北川明子さんとキララのメンバー
(北川さんは県精神保健福祉センター保健師で「心の病と共に生きる仲間達連合会キララ」の会員でもあります)

【注意】くれぐれもプライバシー厳守です
【参加費】300円(お金のない人は0円)
【事前申し込み】不要ですよ。いきなり会場へどうぞ
【参加資格】なし。関心ある方どなたでもどうぞ

【問い合わせ】盛岡ハートネット事務局 黒田大介
携帯:090-2883-9043 
メール:yukapyon@estate.ocn.ne.jp
(運転中など、すぐ携帯に出れないときがあります。必ずかけ直しますので、怒らないでくださいね!)

※例会当日、バーチャルハルシネーション(統合失調症の疑似体験)の体験もできることになりました。ヤンセンファーマさんのご協力です。会が始まる前、12時から13時までを予定しています。体験してみたい方は、ちょっと早めに来てくださいね。ではみなさん、会場でお会いしましょう!
by open-to-love | 2009-12-03 10:53 | 第12回例会:自殺予防 | Trackback | Comments(0)
精神障害当事者・家族・関係機関・市民のネットワーク
盛岡ハートネット

第12回例会「自殺予防 私たちができること」のご案内

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 自殺者が11年連続で3万人を超える日本。中でも岩手は全国的にも自殺率が高く、深刻な状況です。これ以上自殺者を増やさないために必要なこと、それは「当事者主体」の自殺予防ではないでしょうか? むろん、自ら命を絶った人の声を聞くことは、もはやできない。でも、自殺未遂に苦しんでいる人の声は、聞くことができる。その声に耳を傾け、その思いを受け止め、共有するところから始めませんか? その人は、なぜ自殺未遂をしたのか…それはどんなとき、どんな気持ちだったのか…それでもなお生きるきっかけとなったのは何か…家族や支援者にどう関わってほしいか…そして、その人の生きる希望とは何か…当事者の思いを基に、精神科医や保健師のサポートも得ながら、もっともっと自殺予防の輪を広げるために、私たちがそれぞれの立場で何ができるかを考えてみませんか?
                                         
【日時】2009年12月4日(金)
13:00~16:30(開場12:30)

【場所】プラザおでって3F おでってホール
盛岡市中ノ橋通1丁目1-10(019-604-3300)

【タイムスケジュール】
13:00~13:10
 主旨説明(盛岡ハートネット事務局)

13:10~13:50
 第1部:自殺未遂に苦しんだ人の手記(盛岡ハートネット事務局)

13:50~14:50
 第2部:講演「自殺・未遂・自傷と精神疾患」
 講師・智田文徳さん(精神科医 晴和病院理事長)

15:00~16:30
 第3部:グループワーク「自殺予防 私たちができること」
 講師・北川明子さんとキララのメンバー
(北川さんは県精神保健福祉センター保健師で「心の病と共に生きる仲間達連合会キララ」の会員でもあります)

【注意】くれぐれもプライバシー厳守です
【参加費】300円(お金のない人は0円)
【事前申し込み】不要ですよ。いきなり会場へどうぞ
【参加資格】なし。関心ある方どなたでもどうぞ

【問い合わせ】盛岡ハートネット事務局 黒田大介
携帯:090-2883-9043 
メール:yukapyon@estate.ocn.ne.jp
(運転中など、すぐ携帯に出れないときがあります。必ずかけ直しますので、怒らないでくださいね!)

※例会当日、バーチャルハルシネーション(統合失調症の疑似体験)の体験もできることになりました。ヤンセンファーマさんのご協力です。会が始まる前、12時から13時までを予定しています。体験してみたい方は、ちょっと早めに来てくださいね。
by open-to-love | 2009-11-12 18:16 | 第12回例会:自殺予防 | Trackback | Comments(0)