精神障害がある当事者、家族、関係者、市民のネットワークを目指して


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カテゴリ:県精神保健福祉センター( 7 )

県精神保健福祉センターからのご案内2010…②

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『こころサロン』 大切な方を自死で亡くしたご家族のわかちあい

対象:大切な方を自死で亡くしたご家族
日時:毎月第2日曜日 13時半~15時10分
場所:アイーナ(いわて県民活動情報センター) 6階 団体活動室2または3
内容:ふだん語れない心の内を語り合います。
    同じ体験をもつ者同士だからこそ、本当にわかり合える・・・。
    わかってもらえると安心感が得られます。
(初めての方は2~3日前までお電話でお申し込みください)

ピアサポートグループ『麦の会』
対象:統合失調症などの心の病気で通院している方
日時:毎週火曜日10時~12時 
場所:岩手県福祉総合相談センター 4階 会議室
内容:日常生活で困っていることや気持ちを話し合います。
    コミュニケーションの練習や問題解決の訓練になります。

精神障がい者グループ活動『ほほえみの会』
対象:精神障がいを抱えている方
日時:毎週木曜日10時~12時 
場所:岩手県福祉総合相談センター 4階 デイケアルーム
内容:レクレーションや語り合いにより、人とふれあう楽しみを得ていきます。

精神障がい者絵画のグループ活動『風の会』
対象:精神障がいを抱えている方で絵を描くことが好きな方、絵を見るのが好きな方
内容:絵画活動を通じた交流「ワークショップ」を年数回開催 
場所:岩手県福祉総合相談センター 4階 会議室など

ひきこもり当事者グループ『ほほえみの会』
対象:ひきこもりの状態にある青少年
日時:毎週木曜日13時半~15時 
場所:岩手県福祉総合相談センター 4階 デイケアルーム
内容:社会参加のステップとしての会話を主とした集まり。

参加お問合せ先:岩手県精神保健福祉センター 
住所:盛岡市本町通り3-19-1  岩手県福祉総合相談センター4階
電話:019-622-6955(心の電話相談)
by open-to-love | 2010-06-18 19:19 | 県精神保健福祉センター | Trackback | Comments(0)
県精神保健福祉センターからのご案内2010…①

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参加ご家族募集中

『アルコール依存症者家族教室』

 飲酒のブレーキが壊れてしまう病気「アルコール依存症」の回復には、飲んでいる本人よりも、まずはご家族が「知識」や「対応方法」を得ることが必要です。

対象:アルコール依存症や飲酒の問題で悩まれているご家族
日時・回数:平成22年7月から12月の毎月第3金曜日 13時半~15時半
内容の概要:「アルコール依存症とは」「なぜ飲むの?!」「家族の対応」「回復とは」などの講義と話し合いにより、家族としてどのように対応したらよいのかを学びます。

 アルコールの問題がある方のご家族の会「ひまわり会」
 毎月第1金曜日 13時半~15時に開催されています!
 併せてご参加ください!


『うつ病家族教室』
 うつ病は、治療しているご本人も辛いですが、ご家族も対応について悩むことが多いです。うつ病の知識を得ながら対応の仕方や工夫について学びませんか?!

対象:うつ病で治療中の方のご家族
日時・回数:平成22年7月から23年2月の毎月第3水曜日 13時半~15時半
内容の概要:「うつ病とは」「治療について」「家族の対応」などの講義と話合いにより、家族としてどのように対応したらよいかを学びます。

 うつ病家族教室を終了したご家族の集い「ほっとタイム」
 毎月第1金曜日 13時半~15時に開催されています!
 併せてご参加ください!

『教室の会場及び問合せ・申込』
個別のご相談もお受けしますので、お電話をおかけ下さい!

岩手県精神保健福祉センター 
住所:盛岡市本町通り3-19-1  岩手県福祉総合相談センター4階
電話:019-622-6955(心の電話相談)
by open-to-love | 2010-06-18 19:17 | 県精神保健福祉センター | Trackback | Comments(0)
自殺予防ボランティア・民間団体交流会の感想

 9月は自殺予防月間。2009年度ボランティア・民間団体等活動交流会「こころといのちを支える地域の力」(岩手県精神保健福祉センター、岩手自殺対策研究会主催)は9月11日、アイーナで開かれました。目的は「こころの健康にかかる傾聴や相談などのボランティア活動を行っているグループ及び団体が、交流や情報交換を行うことにより、お互いの活動力を高め、こころの健康を支えあう地域づくりのための地域活動、地域の力を推進する」とのこと。県内の自殺対策や心の健康づくりに関わるボランティア・民間団体、行政機関の職員が参加し、盛岡ハートネットからは12人が参加しました。
 関西国際大学人間科学部人間心理学科の渡邉直樹教授が「こころと命を支える地域づくり~安心して生活するためにわたしたちにできること~」と題し講演。情報交換会では、傾聴ボランティア「ひなたぼっこ」(遠野)、宮古傾聴ボランティア支え愛(宮古)、傾聴ボランティア「糸でんわ」(花巻)、傾聴ボランティアはなみずき(釜石)、久慈地域傾聴ボランティア「こころ」の方が、それぞれ取り組みや悩みを発表しました。

 ハートネット参加者から寄せられた感想を、以下、紹介します。

 ○私は当事者です。交流会を運営されたスタッフのみなさま、本当にお疲れさまでした。
 今日は感謝の意も込めて、交流会に参加しての感想を述べさせていただきたいと思います。
 会は2部構成で、第1部は特別講演でした。内容は、全国の自殺者の推移、自殺を考えないで「安心して暮らせる」まちづくりを考えて実現する、偏見を取り除いていく活動をすること等でした。
 自殺対策と、その予防に取り組む方や、自殺を考える人達にとって今後を考えてもらえる貴重な意見だったと思います。
 第2部は、各ボランティア団体の情報交換会(シンポジウム)でした。ここで痛切に感じたことは、ボランティア団体の活動内容の殆どがまだまだ地域に根づいていないという事実である、ということと、ボランティアの皆さんの活動自体が「自殺対策の傾聴」であり、今、一番、苦悩されているという事に、問題を感じました。
 時には、「お前たちの自己満足のためにやってるんだろう!!」とののしられ、ひへいする毎日だと仰る団体の方もいらっしゃいました。
 でも、渡辺先生の視点からみる意見、アドバイスを、ボランティアの皆さんがしっかりと受け止めておられるのを見て、これからの活動のヒントになるであろうと思い安心しました。
 私は、今は、アルバイトをしながら、「当事者会」を中心とし、「当事者の生の声」(何を悩み、何に傷付き、どんなことに苦しむのか?)を聴いて、こうして考える日々を送っています。
 そして、今回の交流会に参加して思いました。
 それは、私が常日頃、感じて考えている「当事者の生の声も聴いてほしい」ということです。
 ボランティアの皆さんが、「聴こう」としていることは、充分、理解しました。
 でも、自殺を考えている人達が何を悩み、何に傷付き、どんなことを苦しく思うのか?
 渡辺先生も仰っておられたことですが、「支援する立場」としてではなく、「悩んでいる人達の目線」つまり、「心と心のふれあい」を感じて頂きたいと思います。
 一番大切なことは、「思いを打ち明けられないでいる人達」や「伝えられなかった人達の思い」だと思うのです。
 そう言った意味では、「偏見を取り除き、地域のネットワークづくりが大事」と思う私にとっては、今回の交流会は、最初は、少々、物足りなさを感じていました。
 でも、私にとって、「当り前のこと」が、まだまだボランティアの皆さんにとっては「当り前じゃないこと」を知り、新鮮に思ったと同時に、「精神保健福祉の立ち後れ」について考えさせられました。
 でも、今回の交流会は「自殺者をなくそう!!」と活動しているボランティアの皆さんにとっては大きな問題提起だったのだと思います。
 自殺を考える人が、何を悩み、何に傷付き、どんなことを苦しく思うのか? もっと理解して頂き、知ってほしいと思います。
 そしてこれは、最近、自殺対策活動に携わる方から聴いた言葉です。
 「(自殺を考える人のことを)もっと知りたい!!」と。
 私達も理解してほしいと願うならば、
 語る前から「理解してもらえない」とあきらめずに、
 「声を上げること」が、今、必要とされていることなのかもしれない、と思いました。
 結びに…
 私も、「当事者」であり、「自死遺族」の一人でもあります…
 以上です。
 最後まで呼んで頂き、どうもありがとうございました。
(女性)

 ○まず驚いたのは、国をあげて自殺予防に取り組んでいるにもかかわらず、自殺者数が増加し続けていると現状と、「傾聴ボランティア」として活動している方が岩手県にも大勢いるということである。悩んでいる方は「話す」こと自体が難しい場合も多いが、一歩踏み出して「話す」ことでトンネルから抜け出せることも多い。しかし「傾聴ルーム」を開いても利用者はあまり多くないと聞き、もったいない事だと思いつつ、自分自身は利用するであろうか?と考えた。本来は傾聴ボランティアのような存在が自分の身近な人達とのつながりの中にあり、そういったところで「自分の弱さ」を出せるのであれば「傾聴ルーム」に足を運ぶこともないであろう。コミュニティが変化し「あたらずさわらず」の付き合いが日常化し「弱さ」は隠され、人に頼ることや福祉を受けることは恥ずかしいことと考えるようになると、病気や障碍、経済的困窮などに陥った時に人に話せず、精神的に孤独になってしまう。今回の講演で渡邉先生がお話になった「自殺を考えないで済む、安心して暮らせる街つくり」「生きることを楽しみ、気持ちを伝え合える地域をつくること」で、「自殺」のみならず、「高齢者の孤独」や「子育て問題」「障碍を有する人の生活のしづらさ」なども一緒に解決していくのではないかと思った。
 また、「自殺予防は子どもから」と青森県では小学生を対象に「気持ちを伝え合う大切さ」や「メンタルヘルス」についての教育を行って、良い反応を得ているとの事であった。子どもの頃から、悩みや弱さを人に伝えて、互いに支えあえる人間関係を築く力を育むことも大切であると感じた。
 私自身、自分の子どもらにこういったことを伝えているだろうか?と思い、改めて教育の大切さも感じた交流会であった。
(山下純子)

○特別講演では、「まちづくり」「コミュニティの構築」というキーワードに、私の思いが重なっていたことにうれしい思いをおぼえました。
 「自殺を防止するにはどうすればいいと思いますか?」と問うのではなく、「みなが安心して暮らすためには、どんなことが必要だと思いますか?」とたずねるという発想は、ポジティブシンキングですよね?素敵な問いかけだなぁと気づきました。また、「自殺予防はこどものころから」ということで子供たちへのはたらきかけ、中でも「4つの約束」はGood idea!
 紙芝居などでの啓発活動など、地域への意識づけも活発になるといいなと思いましたが、ひとつ気がかりなのは、働き盛り世代へのはたらきかけの方法です。
 アンケートからも、40代50代男性のストレスの内容は仕事が多いとのこと。またこの世代は、超過勤務に陥っていることも多く、地域の集いなどにも参加する時間がないのが現状ではないでしょうか?
 女性のように、誰かに話してストレス解消することがないのであれば、職場でのメンタルヘルスへの理解をもっともっと訴えていかなければならないのではないでしょうか?今の私自身の職場をみていても、そう思うのです。
 後半の情報交流では、ボランティア活動はあちらこちらに拡がっているんだなぁ〜と驚きましたし、ボランティアのパワーと専門機関とのネットワークづくりをもっと充実させていけたらいいなと感じました。
 今、コミュニケーションが苦手な人が増えているようにも感じていますが、人と人の関係をもう一度考えてみる場が大切になっているのかもしれないなぁなどと考えています。
 とにもかくにも、気づきの多い時間を頂きました。感謝申し上げます(*^_^*)
(ハンドルネーム「デインジー」)

※それぞれの感想、提言、ありがとうございました。(黒田)
by open-to-love | 2009-09-24 20:52 | 県精神保健福祉センター | Trackback | Comments(0)
自殺予防月間事業
平成21年度ボランティア・民間団体等活動交流会
「こころといのちを支える地域の力」実施要領

1目的
こころの健康にかかる傾聴や相談などのボランティア活動を行っているグループ及び団体が、交流や情報交換を行うことにより、お互いの活動力を高め、こころの健康を支えあう地域づくりのための地域活動、地域の力を推進する。

2主催
 岩手県精神保健福祉センター  岩手自殺対策研究会

3対象
 岩手県内の自殺対策や心の健康づくりに関わるボランティア・民間団体、行政機関の職員

4開催日時
平成21年9月11日(金) 13:30~16:30

5場所
アイーナ(いわて県民情報交流センター) 8階 804会議室
岩手県盛岡市盛岡駅西口

6プログラム〔予定〕
 特別講演 13:40~14:50
 「こころと命を支える地域づくり~安心して生活するためにわたしたちにできること~」
講師:関西国際大学人間科学部人間心理学科 教授 渡邉 直樹氏

 情報交換会 15:00~16:30
  取組みや悩みを聞き、語り合い、これからの活動の力にしましょう!
~さまざまな場面で開始している傾聴活動の工夫と悩み~ 
   サロン活動 : 傾聴ボランティア「ひなたぼっこ」(遠野)
   医療機関での傾聴活動 :宮古傾聴ボランティア支え愛(宮古)
   老人ホームでの傾聴活動 :傾聴ボランティア「糸でんわ」(花巻)
 ~活動を支えるための“ネットワーク”~
沿岸地区ボランティアネットワークづくり :傾聴ボランティアはなみずき(釜石)
   久慈地域メンタルヘルス・サポートネットワーク :久慈地域傾聴ボランティア「こころ」
コーディネーター:精神保健福祉センター 主任主査 稲田武彦
 助 言 者 :関西国際大学人間科学部人間心理学科 教授 渡邉 直樹氏
      
7 参加申込
(1)別紙1により申し込むこと(〆切:9月1日) 
(2)ボランティア団体等の活動紹介を、別紙2により各団体1枚提出(〆切:同上
(3)問合せ・申込先:岩手県精神保健福祉センター(〒020-0015盛岡市本町通3-19-1)
電話 019-629-9618(FAX019-629-9603) 担当:北川(a-kitagawa@pref.iwate.jp)

※県精神保健福祉センターから、ハートネットに対しお誘いをいただきました。よって、参加希望者は、ハートネット事務局の黒田まで事前に連絡くださいね。
by open-to-love | 2009-08-11 16:39 | 県精神保健福祉センター | Trackback(1) | Comments(0)
岩手県精神保健福祉センターのごあんない

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〒020-0015
  盛岡市本町通三丁目19番1号
  岩手県福祉総合相談センター4階

TEL 019-629-9617
FAX 019-629-9603

 岩手県精神保健福祉センターは、県民の皆様のこころの健康の向上と、精神障がい者の福祉の増進を図るための専門機関です。県内の保健所や市町村と連携して地域精神保健福祉活動を推進しています。

☆こころの病を持つ人への社会参加支援

 当事者活動などを支援して精神障がい者が安心して暮らせるまちづくりを進めます。

情報提供 
✿精神科医療やリハビリテーション施設
✿患者会・家族会・相談機関
✿社会資源・サービスなど           

支援事業
✿当事者グループ活動
✿アルコール症者の家族教室
✿精神障がい者の家族教室
✿ボランティア育成

 保健・福祉・医療の関係者に対する研修会を行っています。
 また、こころの健康についての講演会を地域の人たちに対して行っています。

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☆ひとりで悩まないで 心の健康を応援します

 毎日の暮らしの中で、ストレスを感じたり、悩みを抱えたりしていらっしゃいませんか。
 そのようなときは、ひとりで悩まないで早めに相談しましょう。

アルコール、薬物、ギャンブルなど依存症

自殺に関すること
自死遺族相談、
自死遺族交流会「こころサロン」について

思春期、引きこもり、不登校

精神的不安や悩み
対人関係や性格上の悩み

職場のメンタルヘルス

電話相談  019-622-6955
時間  午前9時~午後4時半


面談  午前9時~午後4時  予約制

精神科医師による相談     完全予約制
毎週月曜日、水曜日  午前2時~4時

*電話・面談とも相談は無料です。(電話代はかかります)
*土曜・日曜・祝日、年末年始は休みます

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※ちなみに、6月9日の盛岡ハートネット第10回例会「生きていくチカラ 増野肇先生の講演&ワークショップ」の会場は、こちらの県精神保健福祉センター(=県福祉総合相談センター)の4階ですよ。(黒)
by open-to-love | 2009-05-30 19:56 | 県精神保健福祉センター | Trackback | Comments(0)
「自殺未遂者7割が女性」県精神保健センター研修会

 県精神保健福祉センター(黒沢美枝所長)は2009年4月24日、盛岡市内で自殺対策相談支援研修会を開きました。盛岡ハートネット事務局として受講してきましたんで、報告します。
 さて、本県では毎年470人以上が自ら命を絶っていますが、今回の研修会の特徴は、「自殺未遂者の7割が女性」という同センターの調査結果を踏まえ、初めてドメスティックバイオレンス(DV)など女性相談の担当者にも参加を呼び掛け、連携して自殺予防に取り組む必要性を訴えたことでした。県・市町村保健師、医療機関、女性相談の担当者、傾聴ボランティアら約100人が参加。同センター主任心理相談員の前川貴美子さんが、自殺未遂者実態調査結果を発表しました。
 調査は県内救急医療機関57カ所の事務担当者、医師、看護師を対象に実施。52機関という回答率の高さが、関心の高さを物語っています。そのうち、常勤で精神科医が在籍している機関はわずか13・5%。
 調査の対象期間は2007年度(2007年4月から2008年3月まで1年間)。自殺未遂者は35機関で受診があり、延べ597人。このうち418人、70%が女性でした。年齢は20代と30代で計54・9%を占めました。過去に精神科や心療内科の受診歴がある人は60・1%、38・4%に自殺企図歴がありました。来院時間は夜間が68%でした。
 自由回答では、自殺未遂者への対応が困難な理由として「病院に精神保健専門家がいない」、支援体制に必要なこととして「救急外来と専門医や地域資源との連携」「家族への相談支援体制」などが挙げられました。
 前川さんは「多くの救急医療の現場では、夜間に精神科医のいない状況で、懸命に未遂者の救命処置に当たっている現状がうかがえる」と指摘。「今回の調査結果を、女性相談や医療相談などに生かしてほしい。相談担当者が立場を超え一緒に勉強会を開くなど、自殺予防の輪を広げたい」と呼び掛けました。

原因究明へ継続調査必要

 さて、私なりに、今回の未遂者調査の意義を解説させていただきます。
 日本は11年連続で自殺者が年間3万人を超えていますが、未遂者は自殺者の10倍はいるという研究もあります。すると、30万人?…。国の自殺総合対策大綱でも未遂者ケアの重要性を指摘していますが、ケアするためには、実態調査をする必要があるのは、当然のこと。実態が分からずに対策を立てられるわけがない。で、県精神保健福祉センターが研修会で発表した調査は、全国的にも事例の少ない先駆的な取り組み。本県のみならず日本全体の未遂者対策を進める上でも貴重な基礎資料となることでしょう。
 そこで明らかになった「自殺未遂者の七割が女性」という実態。自殺者は本県でも全国でも男性が多い傾向があり、2007年の全国調査(警察庁)では7割が男性。一方で本県調査では、女性が未遂者の7割。自殺者の7割が男性、未遂者の7割が女性…この逆転現象は、何なのでしょうか。
 2006年成立の自殺対策基本法は、自殺の原因は多様かつ複合的で、社会的な取り組みが必要だとしています。自殺の背景にはさまざまな社会的要因があり、生活・健康・家庭上の問題、性格、死生観などが複雑に関係しているとも。よって、未遂原因も一義的な要因に帰されるものではないことでしょう。その上で、女性問題として調査結果をとらえた際、一要因としてDV問題が挙げられることでしょう。
 例えば、2001年の世界保健機関(WHO)日本調査や2002年の厚生労働科学研究では、DV被害が精神に与える影響として、高頻度で心的外傷後ストレス障害(PTSD)やうつ病がみられること、被害女性の自殺念慮・企図率の高さなどを指摘しています。
 センターは今回の研修会に当たり、初めてDVなど女性相談担当者にも参加を呼び掛けました。なぜ女性が多いのか、原因や背景の究明に向けた調査継続はもとより、精神保健施策と女性施策双方のさらなる連携が望まれますね。
 あと、夜間の来院が多いというのも、盛岡ハートネット事務局として、いろんな人から電話が来る時間も夜が多いんで、実感としてうなずけます。常勤精神科医が13.5%しかいないというのは、根本には一般診療科に比べ医師も看護師も少なくていいという「精神科特例」があるためというのは、言うまでもありません。

自殺は防げる

 さて、研修会では、県精神保健福祉センター所長の黒沢美枝さんが自殺念慮・未遂者、遺族支援をテーマに講演しました。
 「自殺原因となるさまざまな社会的要因に対する介入やうつ病など精神疾患の治療で、多くの自殺は防止可能」とし、対応の基本として▽受容と共感▽傾聴▽安易な励ましはしない―に加え「自殺をしない約束を交わすことが大切」と述べました。
 多くの自死遺族は深刻な心理状態に加え、生活・経済上の困難や子どもの養育など多様で複合的な問題に直面するため「支援者が他の専門機関を紹介する際は、単に相談機関と連絡先を伝えるだけに終わらず積極的な働き掛けが必要」と指摘。具体的には▽紹介先に電話を入れ、相談者の抱えている問題の概要を説明し対応可能か確認する▽先方が対応できる日時、窓口名、担当者名を確認し、必要であれば予約をする▽紹介した機関に相談した結果などを事後報告してくれるよう相談者に依頼する―などを挙げました。

 この「積極的な働きかけ」については、こと自死遺族への対応に限らず、精神疾患の可能性がある子どもが「精神病院になんか行きたくない!」と受診を拒み、困り果てた家族が相談に訪れた際にも、同じ様に「積極的な働きかけ」が望まれますね。

盛岡、北上で自死遺族交流会「こころサロン」やってます

 県精神保健福祉センターと北上保健所は、自死遺族交流会「こころサロン」を開催しています。本年度は盛岡市のアイーナ(原則第2日曜日)、同センター(隔月第2水曜日)、北上市の北上地区合同庁舎(第4土曜日)の3会場です。
 家族や親族など、近しい人を自死で亡くした遺族が集い、語り合い、悲しみや生きることを理解し支え合う場です。保健師らが個別の相談にも対応します。詳しい日程などについては、ブログの右側に載せてますよ。(黒)
by open-to-love | 2009-04-28 20:42 | 県精神保健福祉センター | Trackback | Comments(0)
こころの電話相談

思春期・青年期の対人関係をめぐる思春期危機について、統合失調症や躁うつ病などの精神疾患の相談や社会復帰、アルコール、薬物、ギャンブルなど依存症の相談、精神科受診を迷っている方への相談・情報提供をおこなっています。
電話:019−622−6955
時間:午前9時〜午後4時30分まで
(土曜日・日曜日・祝祭日・年末年始はお休みです)

こころの健康相談
こころの病気に関する相談面接をおこなっています。
毎日の暮らしの中でストレスを感じたり、不安を抱えている人はたくさんいます。しかし、何週間も不安や苦しみを抱え込んでいては健康的な生活とはいえません。ご相談し、ちょっとした工夫をすることで健康生活を取り戻すきっかけをつかめるかもしれません。一日でも早く医療機関で薬物療法を受けたほうがいいのに、受診をためらっていることもあるかもしれません。受診したほうがいいのかどうなのかなどのご相談にも応じております。
電話:019−622−6955

一般精神保健福祉相談
精神科医による相談(事前予約が必要です)
毎週 月曜日・水曜日の午後
岩手医科大学神経精神科の精神科医を嘱託医として相談を受けています。完全予約制ですので、あらかじめご連絡ください。相談は無料ですが、必要に応じて医師が診断書を書く場合は有料です。

岩手県精神保健福祉センター
〒020-0015 盛岡市本町通3-19-1 岩手県福祉総合相談センター内
電話 : 019-629-9617
by open-to-love | 2007-11-09 23:30 | 県精神保健福祉センター | Trackback | Comments(0)