精神障害がある当事者、家族、関係者、市民のネットワークを目指して


by open-to-love
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

第10回例会講演レジュメ「森田療法とサイコドラマ」

盛岡ハートネット第10回例会「生きていくチカラ 森田療法とサイコドラマ」
増野肇先生の講演レジュメ
(2009年6月9日、県精神保健福祉センター)

1、心の病気
 脳の障害に伴う精神病 認知症(アルツハイマー型,脳血管障害型など)
 典型的な精神病  統合失調症 気分障害(躁うつ病,うつ病など)
 神経症性障害(神経質症、強迫性障害、パニック障害、解離性障害、PTSDなど)
 物質依存(アルコール、薬物)とパーソナリティ障害(境界性、自己愛、反社会性)
 知的障害、発達障害(自閉症スペクトラム、学習障害、注意欠陥多動性障害 など)

2、治療としての精神療法
 薬物による治療
 精神療法  精神分析的 
       認知行動療法
       森田療法
       ロジャーズのカウンセリング
       芸術療法
       集団精神療法  サイコドラマ

3、森田療法の特徴
 あるがまま  治そうとしないで、不安をそのまま受け入れる 事実唯真
 気分本位から物事本位、目的本位に 生の欲望に従ってやれる事を行動して行く
 そのための入院療法   絶対臥褥  作業 不問  
      外来日記療法  症状を治そうとするのはやめる
その人のよい面(生の欲望)を見つけてのばしていく
 対象となる神経症 
   普通神経質(不眠症、胃腸神経症など) 強迫神経症(対人恐怖、不完全恐怖など)
   不安神経症(パニック障害など)
性格 完全欲が強く、こだわりやすい、負けず嫌い、几帳面、まじめ
       
4、サイコドラマの特徴
  spontaneity自発性を育てる その人の治っていく力を見つける
  ソーシャルロールの訓練がSST 新しいロールの創造がサイコドラマ
  舞台という自由な安全な空間の中で新しいロールを開発していく
  ドラマ的技法で真実を発見する。
  人間関係のコミュニケーションに役立つ 地域の中での安心できるグループ作り

5、歴史のなかの森田療法とサイコドラマ
 森田正馬(1874-1938)と ジェイコブ・モレノ(1889-1974)
 フロイト(1856-1939)  ロジャーズ(1902-1987)
   ピネルによる第1の革命
   産業革命、自然科学による、精神障害者の閉じ込め
   無意識の発見 第2の革命 フロイトと精神分析
   森田は自分の死の恐怖体験から森田療法を考案した。
   モレノは、自分の神様ごっこ体験からサイコドラマを考案した。

6、両者の共通点
   行動に重点を置く
   過去ではなく現在に重点をおく
   「生の欲望」と「自発性」
  違いは  日常「あるがまま」と もう一つの世界「サープラスリアリティ」
Tracked from 強迫性障害の症状とは at 2009-06-30 10:17
タイトル : 強迫性障害とは
あなたは「強迫性障害」という病気を知っていますか?「聞いたことない」という人、「聞いたことはあるけど、どういう病気なのかはわからない」という人、どちらもいることでしょう。しかし、「強迫性障害」は特別な病気ではなく、私達の身近に存在する病気です。あなたの周りで、家の鍵を閉めた後、何度もドアノブを回している人はいませんか?あなたの周りで、外出時、わずかな時間でも、あらゆる電化製品のコンセントを全て抜いてから家を出る、という人はいませんか?上記の条件に当てはまる人達は、「強迫性障害」の可能性が高いと思われま...... more
Tracked from 強迫性障害に悩む人 at 2009-07-04 15:42
タイトル : B男さんの場合1
独身で一人暮らしをしている人は、A子さんと大体同じような生活をしていると思います。では、仕事面ではどうでしょうか。営業の仕事をしているB男さんの生活を見ていきたいと思います。B男さんは34歳。独身の一人暮らしです。自分なりの確認が終わると、今日も大急ぎで会社に向かいました。会社へはバスで... more
by open-to-love | 2009-06-09 22:18 | 第10回例会:増野先生 | Trackback(2) | Comments(0)