精神障害がある当事者、家族、関係者、市民のネットワークを目指して


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盛岡ハートネット第8回例会「キラりん一座in盛岡」のご案内

盛岡ハートネット第8回例会「キラりん一座in盛岡」のご案内

 今、こころの病が、大きな関心を集めています。ここ10年、日本では年間に3万人も自殺しているのですが、その多くがうつ病など精神疾患だったそうです。また、これまで病院や施設に隔離されていた精神障害者が普通に地域で暮らせる社会にしようという取り組みも、ちょっとずつ進んできました。
 でも、こころの病って具体的にどんな病気なのかご存知ですか? 精神障害がある人って、精神障害じゃない人とどう違うんでしょうか? 学校じゃ教えてくれないし、本を読んでもいまいちピンとこない(第一、この類の本は高いし難しい!)。専門家の講演を聞きに行ったら「誰しもこころの病になる可能性があります。みんなが関心を持ちましょう。支え合いましょう」と一所懸命に話していた。なるほど、これは大変な問題だ、何とかしなくちゃ! でも、何をどうすればいいんだろう? 自分はなにができるんだろう?
 そりゃそうです。こころの病を知る一番の近道は、こころの病の人(当事者)に会って、その人ならではの話を聞くことだからです。でも、そんな機会、なかなかないんですよね。当事者は、実は、街にいっぱいいるんですけどね…。

 そこで、精神障害がある当事者・家族・関係者・一般市民のネットワーク「盛岡ハートネット」は、来る2009年1月31日(土)午後1時~4時、盛岡市のプラザおでってで第8回例会「キラりん一座in盛岡」を開きます。こころの病について、当事者が自ら演劇で楽しく分かりやすく理解を呼び掛けるという、盛岡では極めてレアな試みです。
 演劇をしていただくのは、東磐井の当事者会「心の病と共に生きる仲間達連合会キララ」メンバーによる「キラりん一座」のみなさん。障害者って「自分じゃ何もできず、いつも誰かに助けてもらってる人」ってイメージが根強いですが、キララは全然そんなことありません。自分達でシンポジウムを企画して開催しているほか、「キラりん一座」としてこれまで演劇2作を上演し好評を博している、とっても輝いているみなさんなのです。そんなキララを、ぜひ多くの人に知ってほしい。こころの病について、その苦しみについて、そして、苦しくとも明日へ向かって一歩を踏み出すために何が必要なのかについて、家族や地域の人とのかかわりはどうあれば望ましいのかについて、当事者の率直な声を、願いを知ってほしい…というわけで、はるばる盛岡にお越しいただくこととなりました。

 演目は「心 天気になあれ! Part2」。この日のため、なんと第3作目となる新作を用意してくれました。引き続き「当事者&支援者メッセージ」として、キララメンバーのお2人に、当事者会活動の素晴らしさなどについて話していただきます。さらに、キララ設立当初、一関保健所大東支所保健師として支援してきた北川明子さん(現・県精神保健福祉センター主任保健師)にも「自信や希望を育てる障がい者・当事者会活動について」というテーマでスピーチしていただきます。その後は「おしゃべり交流会」をします。小グループに分かれて座って、いろいろ語り合いましょう。
 ちなみに、盛岡ハートネットは、誰が来てもOK。当事者でも家族でも行政の方でも、ものすごくこころの病に関心ある人でも、ちょっとだけ関心ある人でも、買い物途中の通りすがりの人でも、偉い人も偉くない人も等しく歓迎します。詳しくは同封のチラシをご覧ください。みなさま、ぜひご参加を!
(盛岡ハートネット事務局 黒田大介)

※こないだ、同じく「キラりん一座in盛岡のご案内」というタイトルの文章をブログに入れました。タイトルは同じでも、文章の中身は違います。前のは、ハートネットのことをご存知の方向け、精神疾患とか家族会とかをご存知の方向けの文章です。で、今回の文章は、そういうのを全く知らないけど、「こころの病」について関心をお持ちの方向けに書いてみました。
 私たちは、ついつい「統合失調症」とか「岩家連」とか「アカシジア」とかいった専門用語を普通に使ってしまいますが、考えてみりゃ、一般の人にはちんぷんかんぷんなんですよね。そして、今回の例会は、とりわけそんな一般の人に多く来てほしい集まりですので。
 でも、早く、参加呼び掛け文章が1種類でいい世の中になればいいですね。(黒)
by open-to-love | 2009-01-13 11:17 | 第8回例会:キララin盛岡 | Trackback | Comments(0)