精神障害がある当事者、家族、関係者、市民のネットワークを目指して


by open-to-love
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

古川奈都子著『心が病むとき 心が癒えるとき』

古川奈都子著『心が病むとき 心が癒えるとき』
(ぶどう社)
古川奈都子著『心が病むとき 心が癒えるとき』_a0103650_21425378.jpg
 この本は、心の病の当事者が原稿を書いて、私が取りまとめをしました。
この本を読むと、みんな、生きること、生活をすることを精一杯に考え、前向きに暮らしていることが、わかると思います。
病気である以上、いやおうなしにマイナスの要因を抱えていることも事実です。それをマイナスとしないように努力をして、病気と共に生きること、病気を友達にすることを考えています。
本当は、病気と共生することは簡単ではなく、何年、十数年の病歴を経て、ようやく到着する境地であるものだと思います。この本を読むと、そのような過程がわかると思います。
心の病気の当事者やご家族の方が、現在のご自分の様子と照らし合わせて、
この本を読んでくださると嬉しく思います。
古川奈都子

目次
*自分と仲間でつくり上げていく            

1章 本当の自分を見つけるため 

 いじめと孤独から解放される自由を
 いつも人の気持ちに自分を合わせていた
 友人と出会い、社会とふれあいたい
 私の恋の詩                   
 思春期病棟の辛い日々、今は家で幸せに       
 体は現実の世界に、心はバーチャルな世界に    
 *人から認められたくて/私にとって大切な存在   

2章 夫と子どもに感謝して 

 必ず治ると、一緒に歩いてくれる彼        
 私にはでき過ぎた子どもたち          
 夫と子どもと私の中だけには、本当の自分が     
 *家庭を持って/宇宙の広さほどの平安      

3章 心の病気を抱えて生きる 

 やっと精神障害者と認められるようになった私    
 今も、カウンセリングと服薬を続けて       
 精神病院を体験し、今はデイケアと作業所で     
 世の中のすべてが自分のためにあるように思われて  
 今なお、妄想と現実が混在する時も        
 「生きよう」という意思があれば         
 話し合いは貴重な時間               
 君に贈る詩                    
 ワインバーグとサティア              
 *心の病の世界/病気だって認めること       

4章 仕事のこと、生きること 

 正社員三回、アルバイト四回、ちょうせんしたけれど 
 明るい作業所で、元気に暮らしています       
 心を病むと、社会生活をやっていくのは大変     
 作業所の職員として働きながら考えた       
 *心の病を持って生きる辛さ/まだ許されない社会  

エピローグ ……ポチャン……ポチン……ピチョン……
by open-to-love | 2008-05-05 21:44 | 所蔵書籍一覧 | Trackback | Comments(0)