精神障害がある当事者、家族、関係者、市民のネットワークを目指して


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古川奈都子著『心を病む人と生きる家族』

古川奈都子編著『心を病む人と生きる家族』
(ぶどう社)
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 私がこの本に望みますのは、ご家族の思いを知ることから、精神障害者のご本人との溝の部分が何なのかを気づかせてくれ、そこからご家族とも新しいことばのコミュニケーションを生まれ、そうならばきっと、多くの精神障害者本人とその家族との間で、何かの感想や言葉が溢れてきて、両者をつなぐ鍵になるように思うのです。

古川 奈都子(ふるかわ なつこ)
1971年に、鳥取に、4人きょうだいの末っ子として生まれる。
小さい頃は、人から「にくめれない子」と言われて過ごし、
高校2年生の時に発症する。その後、4回の入院を経験する。
21歳の時に結婚し、25歳の時に出産し、しばらく横浜で暮らす。
今は、鳥取で家族と暮らしながら、仲間と小さな会もやっている。

目次
はじめに 家族の方への手紙 

1章 結婚して 
  愛し合う喜び、伝え合う大切さ
  病気と付き合う妻、妻と付き合う私 
  
2章 きょうだいとして 
  長い時を経て、妹が手に入れたもの            
  弟が、太平洋をとびこえてきた!          
  きょうだいの私にできることは……           

3章 わが子と共に 
  思春期に発病した娘と共に                 
  息子は今、長いトンネルから抜け出た           
  息子と歩んだ、二〇年の道のり               
  対話と信頼を深めた、親子の貴重な体験           

4章 親なきあとへの思い 
  五〇歳になった息子の将来へのつながりを          
  家を出てグループホームで暮らす息子            
  親なきあとを思い、子を信じて子離れを        
  家族会に出会って、私は変われた          
  精神障害を隠さず、胸を張って生きられる社会に      

5章 家族と私                        
  当事者と付き合う難しさに耐えて
  私は生まれた時から、母が好きだった
  私は家族のことを、狼のように憎んで泣いていた
  家族の粘り強い働きかけが、私の心に届いた
  私は誰のことも愛せなかった
  自分を満たすためでなく、人の支えになるために生きたい
  
  あとがき ご家族の方たちと支えてくださった方々へ
by open-to-love | 2008-05-05 21:37 | 所蔵書籍一覧 | Trackback | Comments(0)