精神障害がある当事者、家族、関係者、市民のネットワークを目指して


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教育現場における疾病理解プログラムの開発と実施

知っておきたい精神保健福祉の動き

■教育現場における疾病理解プログラムの開発と実施

 「精神障害へのアンチスティグマ研究会」(代表世話人 佐藤光源東北福祉大学大学院教授)では、平成19年度の事業計画として標記を掲げ、実施検討委員会をたちあげ、有識者、現場の教師、家族等が参加しています。本会から川崎理事長と真壁理事が家族の立場で委員となっており、委員会はすでに2回(5月と9月)が開催され、プログラムの概要が決められました。
 プログラムの狙いは①精神的な病気(特に統合失調症)の理解を深める②統合失調症の人とのコミュニケーションのとりかた、③精神障がいのある人もふつうにくらせる社会を考える。このために90分(45分×2コマ)の授業を実施します。対象は中学生で、映像を主とした内容となります。社会参加へ向けて努力している当事者を取材し、統合失調症の人の生の声を聞いたり、専門家による病気の話など視覚的な情報から理解できるように工夫してあります。これからは委員会内部による模擬授業並びに私立校2校によるパイロット授業(試験的)を実施する予定です。公立校での実施に向けては、文部科学省のカリキュラムにしばられますが、私立校での実績を積み、現状認識のデータなどを提示し、働き掛けていくことが必要と思われます。あわせて他の国の状況なども参考にして、若年から病気を理解し、偏見のない社会づくりに向けての情報として発信していきます。
(月刊「みんなねっと」2007年10月号)
by open-to-love | 2007-10-31 16:35 | 教育 | Trackback | Comments(0)