精神障害がある当事者、家族、関係者、市民のネットワークを目指して


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地域生活支援センター一関

精神障害者支える「家族愛」 一関で会議 講演で心構え学ぶ


 精神障害者の自立を支援する「地域生活支援センター一関」(鈴木和子センター長)は9月18日、一関市赤萩の催事施設で「家族のための井戸端会議」を開いた。同市の障害者の家族ら七十四人が参加し、現実をあるがままに受け入れることの大切さなど学んだ。
 川崎市の心理カウンセラー高森信子さんが「親が変われば子も変わる」と題し講演。患者が薬を飲み続ければ一年以内の再発率は38%だが、家族の「愛」の力があれば13%にまで下がると指摘。
 精神障害者は神経が繊細で孤立感にとらわれているため、親は「そんな子を産んだ覚えはない」と批判したり「私が死んだらこの子は…」と過度に心配することも禁物。「あなたはとても大事な人」とのメッセージを伝え「明らかに相手の実態を受け入れる」という意味での「あきらめ」が大切と述べた。
 「人と会うのが嫌だ」という当事者の言葉に対し「そっか…つらいんだね」と優しく答えるなど、気持ちをくんだ対話の例を紹介した。
 同センターは月一回、悩みを分かち合う集会を開いている。(2006年9月20日付岩手日報朝刊県南面)

障害の心 父が知ろう

 ○…障害者(児)の親と言えば、一般に母親を指すケースが多い。母性本能の表れか、最後まで踏ん張るのは母親が多いという。
 精神障害者の自立を支援する「地域生活支援センター一関」がこのほど開いた「家族のための井戸端会議」は、参加七十四人中、男性は八人だったが、講師に招かれた川崎市の心理カウンセラー高森信子さんは「八人もお父さんが来てくれて感謝。ぜひ、わが子に歩み寄ってほしい。そうすれば、家庭の雰囲気はガラリと変わる」と指摘する。
 自ら働いているだけに「働かざる者食うべからず」との固定観念が強い父親。そのため「障害者は、父が怒ると『逃げ場がない』と感じる」という。「決してなまけているわけではない。障害のために、働きたくても働けないということを分かってほしい」と願う。(2006年9月28日付岩手日報家庭欄)
by open-to-love | 2007-04-30 14:04 | 両磐圏域:一関市 | Trackback | Comments(0)