佐藤美香『ふたりのせかいりょこう』
2017年 04月 02日
佐藤美香『ふたりのせかいりょこう』
(2017年2月28日、祥伝社)
クリスマスに奇跡は起きたー「あいり」「じゅり」と名づけられた人形は、世界を旅してクリスマスに少女の元へ帰ってきた。その世界旅行のきっかけは、少女がサンタクロースに宛てて書いた手紙(本書帯参照)だった。「3・11」以来、帰ってこない姉。でも少女は「いつも一緒にいるよ」と姉に語りかけつづける。人を思う気持ちの重さが感動を呼ぶ真実の物語。
目次:
1 手紙(お姉ちゃんと私に似た人形が欲しい/姉妹人形が完成 ほか)
2 時は止まり、時は流れる(命名の理由/その日ー ほか)
3 ふたりのせかいりょこう(世界一周へ/人形は旅行中 ほか)
4 人の思い(ピンクのギフトボックス/帰ってきた「あいり」 ほか)
サトウミカ:昭和50(1975)年、熊本県生まれ。東日本大震災で長女、愛梨ちゃん(当時6歳)を亡くす。以後、次女の珠莉ちゃんを育てながら、なぜ長女は亡くなったのか、幼稚園の防災体制に不備はなかったか、他の遺族とともに真相究明に取り組む。2015年からは、震災の悲劇と教訓を風化させぬよう、語り部活動を行なっている。
☆皆さん、ぜひお読みください。(黒田)
by open-to-love
| 2017-04-02 20:33
| 応援してます石巻
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