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「ときどき海沿い便り」その21…「切れたミサンガ」

「ときどき海沿い便り」その21…「切れたミサンガ」

 先日、足首に結んでいたミサンガが切れました。
 ちょうど同じ頃、ドラマ「あまちゃん」の中でアキちゃんが腕にしていたミサンガの1本が切れた頃と重なり、まさしく「じぇじぇじぇ!」なタイミングでした。
 ちなみに私の住んでるあたりでは、びっくりとか思い掛けない時に「じぇ!」とは言わず、「ばっ!」とか「ざっ!」とか「だだ!」とかの方が多いです(笑)。
「ときどき海沿い便り」その21…「切れたミサンガ」 _a0103650_23241223.jpg

 今回切れたミサンガは、2年前に大船渡市三陸町の「三陸とれたて市場」さんから買った、「浜のミサンガ環」の1本です。
 当時、私も大槌のチームで環作りをしていましたが、まだ県内の販売場所が限られていた為に町内では買えず、早く欲しくて三陸町まで出掛けたのでした。
 しかし、店の住所から携帯の地図を頼りに辿り着いた場所にはお店は無く瓦礫が残っていて、諦めて帰宅。その後、お店が被災した為に別の場所で営業していると分かり、郵送で送って頂いたのでした。

 毎日そのままお風呂にも入るし、1年位で切れると思って結びました。そして、切れる頃には町の復興もそれなりに進む事を願っていました。
 その後、特別に力が掛かる訳でもない足首のミサンガは、当初のブルー系のグラデーションが真っ白になりながらも切れる事無く、町の様子もあまり変わらず月日は流れました。
 そして、2年が経った先日、ちょうど親戚の家で町のかさ上げの盛り土なんかの話題になり「まだまだだなぁ」なんて話しながらふと足に手をやった時にパラッと切れたミサンガ。
「ときどき海沿い便り」その21…「切れたミサンガ」 _a0103650_23241495.jpg

 予想していた「それなり」にはなっていない町の様子に、次の2年間に期待を込めて、またミサンガを結びました。
 今度は友人に買って貰った大槌で作られた環です。ブルーとピンクの2色使いがはっきりと分かる新しい環。
 色が褪せて切れる頃には、町はどう変わっているのか、大事な物は変わらず残っているのか…期待と不安が入り交じります。
(2013年7月26日)
by open-to-love | 2013-07-26 23:24 | ときどき海沿い便り | Trackback | Comments(0)