精神障害がある当事者、家族、関係者、市民のネットワークを目指して


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コンボお知らせメール便「入院じゃなくて地域!」

コンボお知らせメール便「入院じゃなくて地域!」

盛岡ハートネットのみなさま

 こんにちは。コンボの久永です。ちなみに本人は青春時代真っ只中にいるつもりです(前回のお知らせメール便でのプロフィールが気になったもので・・・)。

さて、第3回こんぼ亭月例会ではACTをとりあげます。タイトルにもあるように「ACTって何ですか?」ということをご紹介していきますが、それを実際にACTのサービスを提供しているスタッフ、サービスを利用している利用者さんとそのご家族の体験を通して皆さんにお伝えしていきます。現在6月11日に向けて、ACT-Jのスタッフと協力しながら準備を進めているところです。

【私がアメリカで感じたACTの魅力】
私が初めてACTに出会ったのは、ACT発祥の地であるアメリカウィスコンシン州マディソン市で学生をしていた頃です。ACTがどんな人を対象としてサービスを提供しているのか、全米中に広がっているプログラムであることなど、全く無知のまま実習へと向かいました。
右も左も分からないまま訪問活動が始まり、利用者さんと買い物に行ったり、仕事に応募するための履歴書を一緒に書いたり、家のお掃除を一緒にしたり、家の中で不安でたまらない利用者さんと一緒に時間を過ごしたりと、一人ひとりの生活に密着した関わりでした。そのときの印象では、「入院したほうがいいんじゃないか…」と思ってしまうことも多々ありました。でも、スタッフの支援を受けながら地域で生活することを皆望んでおり、それを実現していたのです。
私がACTの何に衝撃を受けたのか…今振り返ってみると、ACTに関わる人たちのことば・姿だったような気がします。「自分も何か貢献したい」「仕事をして税金を支払いたい」「誰かの役に立ちたい」という利用者さんのことば、「利用者さんが仕事をすることは治療効果がある」というスタッフのことば、むやみやたらに手を出さず、利用者さんのことを見守る姿勢を大事にしているスタッフ、医者がトップに立たずチームが対等に機能していることなどです。でも、実習の最後のころにはそれらが特別なことには感じなくなっていました。それまでは、医療に頼ることばかり考えていたり、スタッフがすべて答えを持っていると思い込んでいました。ACTに関わることで、利用者さんから教わったことがたくさんあります。やっぱり彼ら一人一人の答えは彼らの中にあるということ、それを待
つという姿勢が大切であることなど、一緒に活動する中で伝えてもらいました。そんな感覚を短い時間ですが、今回のこんぼ亭の中で、ACT-Jの皆さんのことばや姿から感じとっていただければと思っています。

【今回のこんぼ亭では…】
先日のお知らせメール便でACTは研究などによる科学的根拠に基づいて確立されたプログラムだということをお伝えしました。方法論についてのワークブックなどもあります。
ただ、今回のこんぼ亭でお伝えしたいのは、そのワークブックや単に「ACTとは何か?」という講演会のようなものだけではご紹介することが難しい、ACTで大切にしている考え方や、サービスと言ってもスタッフが一方的に利用者さんに「何かをしてあげる」ということではなく、利用者さんやご家族がもっている力を最大限に活用しながら、利用者さんやご家族とスタッフがお互いに「取り組む」ことをACTは目指していることなど、人と人がどのようにACTというプログラムの中で協働しているのかということです。

【ただいま準備中!】
当日池袋の会場に行くのが難しいACT-Jの利用者さんやご家族の中には、ビデオでの出演をしてくださる方もいます。現在ACT-Jのスタッフと試行錯誤をしながら、実際の訪問場面を撮影したり、ACT-Jの支援を受けながらお仕事を始めた方の職場にもお邪魔をして、その仕事ぶりを撮影する予定にもなっています。

「ACTを利用して変化したことは?」「これからしてみたいこと」など、生の声を聞ける絶好のチャンスです。もしかすると、なかなか普段の講演会では聞けない裏話も飛び出すかもしれません。

また、ACT-Jのスタッフには、ACTの支援のあり方だけではなく、利用者さんやそのご家族とかかわる際に大切にしていることは何か、例えば第1回こんぼ亭でも取り上げたそれぞれの利用者さんの「リカバリー」の旅路にどう寄り添っているのかなどについても語っていただきます。普段の活動の中で利用者さんとともに成長しているスタッフの姿にふれてください。

【NHK番組のディレクターも参加します】
そして京都からは、番組を通じてACTを全国に紹介したNHK京都放送局制作部ディレクターの西山幸生さんが駆けつけてくださいます。ACTの取材・番組製作を精力的に続けてくださっています。昨年「こころの元気+」のACT特集の際にも、記事を書いていただきました。これまでの取材などを通して感じたこと、番組などでは伝えきれなかったACTへの思いを伝えていただく予定です。

当日出演者からどんな話が飛び出すのか、予測できる部分もあれば、予測不可能な面もあります。このライブならではの醍醐味を皆さんと是非共有したいと思っています。事前申込の締切が近づいてきました。お時間のある方は、是非是非お出かけください!

≪日時、場所、参加費≫
日 時: 6月11日(土)13:30 ~ 16:00 (13:00開場)
場 所: 帝京平成大学 池袋キャンパス 716教室 (JR池袋より徒歩12分)*地図はこちらから。
http://www.thu.ac.jp/access/index.html
参加費: 事前申込 3000円(コンボ賛助会員は2000円)、当日:3500円
定 員: 300人
事前申込み締め切り日: 6月2日(木)
*第3回&第4回月例会チラシのダウンロードはこちらから。
http://comhbo.net/event/pdf_data/110519_3_4_comhbo_arbor_flyer.pdf
≪申込方法≫
1,参加費を郵便局から郵便振替用紙にてお振り込みください。
⇒ 口座番号:00280-4-116662  加入者名:こんぼ亭
2,参加申込用紙に必要事項をご記入の上、ファックス、電子メール、郵送にてコンボまでお送りください。
⇒ 申込用紙のダウンロードはこちらから。(チラシの裏面です。)
http://comhbo.net/event/pdf_data/110519_3_4_comhbo_arbor_flyer.pdf
3,上記1&2が確認できましたら、入場券(ハガキ)をお送りいたしますので、当日ご持参ください。
※お申し込みは先着順に受け付け、定員に達したところで締め切らせていただきます。
※お振り込み後のキャンセルには対応いたしませんので、ご了承ください。
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≪送り先&お問い合わせ≫
NPO法人 地域精神保健福祉機構・コンボ 「こんぼ亭」係
Email: comhbotei@gmail.com
FAX: 047-320-3871
〒272-0031 千葉県市川市平田3-5-1 トノックスビル2F
TEL: 047-320-3870
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【今後の月例会】 *申込受付中です
≪第4回月例会≫ 7/2(土)「境界性パーソナリティー障害~治療のトレンドを知る」
出演: 遊佐安一郎(長谷川メンタルヘルス研究所所長)、他 → チラシはこちら。
http://comhbo.net/event/pdf_data/110519_3_4_comhbo_arbor_flyer.pdf
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なお、このメールの本文をご自分の所属しているメーリングリストなどに転送していただ
けたら幸いです。またご自分のブログにコピーアンド・ペーストしたり、広くお知り合いに
転送していただけますよう、よろしくお願いいたします。また会報を発行しておられる団
体につきましては、コンボ 宇田川の名前で本文を全文掲載していただきたく、よろしく
お願い致します。
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以下のリンクから「こころの元気+」創刊号が無料でダウンロードできます。
http://comhbo.net/mental_energy/pdf_data/genkiplusno1_2.pdf

特定非営利活動法人 地域精神保健福祉機構(コンボ)
http://comhbo.net
http://twitter.com/#!/comhbo/
〒272-0031 千葉県市川市平田3-5-1 トノックスビル2F
TEL 047-320-3870 FAX 047-320-3871
info@comhbo.net
コンボお知らせメール便 担当:宇田川健

http://comhbo-mail.blogspot.com/
こちらで過去のお知らせメール便がご覧になれます。
by open-to-love | 2011-05-29 16:00 | コンボ(地域精神保健福祉機構) | Trackback | Comments(0)