精神障害がある当事者、家族、関係者、市民のネットワークを目指して


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おしゃべり交流会「バス運賃割引について話そう!!」のご案内

みんなネット岩手大会分科会:おしゃべり交流会「バス運賃割引について話そう!!」のご案内

みんなねっと大会によせて 岩手県精神障害者交通費割引の実情と呼びかけ

岩手県てんかん協会支部事務局長 中嶋 嘉子 

 「車社会」という言葉が言い古されている現代においても、私達てんかんを持っている者にとって、運転免許取得は遠い存在のような気がします。道路交通法の改正で免許は取れる事になりましたが、制限が加えられています。「ドクターの診断書」という高いハードルを越え、やっと免許を取得しても、保険適用にならず、何かあったら全額負担。免許取得者は多くはありません。そんな私達の足はバスや列車です。「仲間と話したい」「年に1回のキャンプに出たい。」「全国の仲間と話し合いたい。」そう願いを抱いても、立ち止まらせます。仲間たちは作業所で安い工賃に甘んじて黙々と働いています。その給料からは、とても足代の出る余裕などありません。多くの仲間と出会い、社会性を豊かにしたいと願ってもかなわぬ夢でしかないのです。あきらめてしまうのです、願わない方が良いと。「誰か一緒に行ってくれたら、発作のこと心配しないで出歩けるのに。」「集会に出たいよ。でも、参加費と交通費を考えると、ちょっと余裕なくて、ごめんね。」キャンプや、全国大会への参加を呼びかけた時、よく聞く仲間たちからの返事です。毎年11月に署名活動を行っておりますが、運賃割引実現への道のりは厳しいです。社会参加がうたわれている昨今、私たちに「足」をください。てんかんを含め、精神障害者手帳による運賃の割引は岩手県おいて未だ実現していません。運転免許に制限を加えるなら保障があるべきだと思います。
 当事者の仲間、家族、友人、応援する方、関心のある方、CILもりおか事務所、盛岡ハートネット、生の声の皆さんと共に集いませんか。

*おしゃべり交流会「バス運賃割引について話そう!!」のご案内*

 当事者、家族、関心ある方、どなたが参加しても構いません。多くの参加をお待ちしています。

日時:平成22年10月23日(土)午後6時から

場所:盛岡市・アイ―ナ6階 団体活動室2

参加費:無料

事前申し込み:不要

問い合わせ:盛岡ハートネット事務局 阿部稲子(080・3193・2019)

□バス運賃割引についてのこれまでの経緯

 CILもりおか事務所
 2009年6月11日「第3回バスはぼくらにとってもスニーカー」要望書提出と行政、バス会社との意見交換会を行いました(関係者のみ)。翌12日は講演会、パネルディスカッション。一般参加者とバリアフリーは大切な事だよ、みんなで推進していきましょう、と啓発目的で行っています。来年はまだ未定ですが、続けたいと考えております。

岩家連(現・岩福連)
 平成19年5月12日(土)付読売新聞岩手版に、「精神障害者もバス半額」県内初、大手3社、10月導入方針。県バス協会は「家族会連合会の要請も尊重し…」と報道されましたが、翌年になっても実施されず、平成20年5月の総会後、理事長と理事1名が県障害福祉課と県バス協会にお願いにあがりました。

□バス運賃に関する生の声

生の声①
 わたしは一人での外出が困難です。通院は勿論、近所のスーパーへも同行が必要です。
 母の付き添いで通院しています。それ程遠くはないクリニックですが、往復大人二人分のバス代がかかり、厳しい生活なのにいつも申し訳なく思います。
 今は精神1級には1万少しのタクシー券が市役所から交付され、バスに乗れない時はタクシーを利用します。5年程前は通院先が遠く、乗り次があると到着前に具合が悪くなり、タクシー通院を繰り返しました。母は「我家の必要経費だから心配しないで」と言ってくれましたが、ひと月に何万円もかかり、病気もですが、生活の心配もかけてばかりで、とても辛かったです。また、ここは地元でないので北海道や仙台、東京に住む兄弟と会いたくても2倍の交通費がかかります。相手の都合に合わせることが難しいわたしは、兄弟に来て欲しいと言うことも出来ず、会いたくても我慢するしかありません。(20代女性)

生の声②
 わたたしは精神障がい以外に、身体の障がい手帳を持っています。
 毎日のようにディケアに通っていました。続けられたのは、ディケアが保健の対象で1割の支払いであることと、身体の手帳でバス代が半額だったからです。収入が障害基礎年金しかないので本当に助かりました。(40代男性)

生の声③
 私は家族で、生活保護受給者です。通院費の申請をすると後で戻ってきますが、付き添いした分は対象となりません。手帳の提示で割引入館(例えば美術館で割引)となっても交通費は2倍かかります。本人の出かけられる場所は限られ、人の少ないプールに行こうとしても、バス代が往復二人で1回2千円以上かかります。時間のかかるのは仕方ないとしても、これはわがままではなく、病気の特性です。病気を克服しようと思っていても、お金の心配をすると本人の行動はどうしても狭くなります。精神疾患の持つ特性と理解を望みます。(家族・50代女性)

生の声④
 私は精神障がい者です。療育手帳も持っています。精神1級の障がい基礎年金を受給し、事業所に通いながら、グループホーム暮らしです。移動手段は主にバスです。知的障がいの療育手帳を提示すると半額になり、通院先が離れていても、少し安心です。
障がい基礎年金だけで暮らす私には、生きるために必要な割引です。(20代男性)

生の声⑤ 
 わたしは自宅から離れた作業所に、バイクで通っています。冬は親に送ってもらわないと通えません。わたしは恵まれています。親が元気でどうにか時間をやり繰りして送ってもらえるからです。作業所の仲間で賃金が一日600円。かかるバス代は一日2千円以上の人もいます。通う程、出費が増します。作業所に通えるだけ良い状態といっても厳しい現実です。せめて行動しやすい環境をと願います。(30代男性)
by open-to-love | 2010-10-11 21:18 | みんなねっと岩手大会 | Trackback | Comments(0)