精神障害がある当事者、家族、関係者、市民のネットワークを目指して


by open-to-love
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

ひきこもり、3分の1が精神疾患 厚労省調査

ひきこもり、3分の1が精神疾患 厚労省調査

 精神障害がある当事者・家族にとって、ひきこもりはとても身近なことですが、その若者を厚生労働省の研究班が調査したところ、専門施設に相談してきた「ひきこもり」に悩む人の3分の1が、統合失調症など薬物治療を必要とする精神疾患を抱えていたことも分かっています(2010年5月)。他の相談者も何らかの精神疾患を抱えていたそうです。
 調査は2007~2009年度に行われ、精神科医ら専門家がいる全国5カ所の精神保健福祉センターに、16~35歳までのひきこもり本人が直接相談にきた184件を検討。その結果、診断が確定した149件のうち、49件が統合失調症や不安障害、気分障害など薬物治療が必要とされる精神疾患だったことが判明。さらに48件が広汎性発達障害や精神遅滞と診断され、51件は専門家のカウンセリングなどが治療の中心となるパーソナリティ障害や適応障害などだったそうです。
 今回の調査結果を受け、厚労省は「診断や治療を受けないまま、症状を悪化させる恐れがある」として、ひきこもりの背景に精神疾患があるケースが多いことを明確化しました。
 研究班は、ひきこもりの長期化を防ぐためには、できるだけ早く当事者が専門機関に相談・受診することが重要…などとする「ひきこもりの評価・支援に関するガイドライン」を公表。ガイドラインでは現在全国の約26万世帯でひきこもりの子どもがいると推計し、ひきこもりの長期化を防ぐため、できるだけ早く当事者が専門機関に赴いて受診をすることが重要とした。専門機関は長期的な関与を続け、精神疾患の有無を判断すべきだとしています。
by open-to-love | 2010-07-24 22:32 | ひきこもり | Trackback | Comments(0)